No.4 - タカラバイオ

遺伝子検査支援サービス No.4
次世代シーケンサーによる網羅的解析
腸内細菌解析
タカラバイオでは先端的な次世代シーケンサーを用いた技術により、腸内細菌叢(腸内フローラ)を解析します。解析は適切な品質
管理体制がとられた国内の自社遺伝子検査施設(バイオメディカルセンター)で行い、高品質のデータをお届けします。
◆ 腸内細菌とは
腸内にはおよそ100種類、100兆個の細菌が生息しており、それらは腸内細菌叢(腸内フローラ)と呼ばれています。腸内
細菌は善玉菌と悪玉菌、そのどちらでもない中間の菌(日和見菌)と、大きく分けて3グループで構成されており、腸内細菌
の種類とバランスは個人で異なり、さらに免疫遺伝子や年齢、精神状態、食生活などの影響を受けて変化します。
◆ 腸内細菌と健康、体質との関わり
腸内細菌は、食事や健康状態に関係するほか、病気や肥満などの体質と深く関係があることがわかっています。ビフィズ
ス菌や乳酸菌などに代表される善玉菌が占める割合を増やすことが健康に重要と言われています。
◆ 腸内細菌叢解析
大量の配列データを取得できる次世代
シーケンサー(NGS)を用いて、腸内細菌
叢を網羅的に解析し、菌種の割合などを
グラフ化します。
腸内細菌の組成を確認いただけます。
対象領域: 微生物16S rRNA領域
対象検体: 便、DNAなど
複数検体由来の
ライブラリーを混合
16S rRNA領域
増幅
細菌叢DNA
高速シーケンス
解析
情報解析
作業期間や価格についてはお気軽にお問
い合わせください。
◆ 解析結果例
16S rRNAデータについて、
菌叢解析を行い、得られた結果
から善玉菌、悪玉菌、体質に
関連する菌などの割合を
グラフ化した例。
1) Nobuhiko Kamada, et al, 2013,
Nature Immunology
2) Vanessa Liévin-Le Moal, et al, 2014,
Clinical Microbiology Reviews
3) Peter J. Turnbaugh, et al, 2009,
Nature
4) P V Kirjavainen, et al, 2002, Gut
5) Shinji Fukuda et al, 2011, Nature
6) Julia K. Goodrich, et al, 2014, Cell
7) Christina M. Surawicz, et al, 2013
8) Harry Sokol, et al, 2008, PNAS
Clostridiales
58.1%
近年、様々な効果が発見されており善玉菌や悪
玉菌が混在する細菌群
痩せ菌。この細菌が
Christensenella 腸内に生息することで
0.02%
体重増加を抑えられ
るという報告がある6)。
Difficile
0%
腸管炎症と下痢を
引き起こす病原菌7)
今回は検出されま
せんでした。
Faecalibacterium
7.3%
Bifidobacteriales
19.7%
ビフィズス菌と呼ばれる細菌
群アレルギーの抑制4)や大腸
菌O157の感染予防5)などの
効果が報告されている。
Bacteroidales
15.9%
日和見菌として知られる。
近年、肥満患者の腸内で少
なくなることが明らかになり
つつある3)。
乳酸菌と呼ばれる細菌群
ヨーグルトやチーズなどの発酵食
Lactobacillales
品に含まれ、一部の菌は病原菌
1.8%
に対する抗菌性を示すことが知ら
れている2)。
unknown
大腸菌やサルモネラ菌が属
Enterobacteriales する細菌群であり、一部の
0.2%
菌が病原性を示すことが知
られている1)。
腸内の炎症を抑える働
きがある8)。
Others
4.2%
善玉菌
悪玉菌
日和見菌
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