2015 年 4 月 22 日 2014 年廃タイヤ（使用済みタイヤ）リサイクル状況一般社団法人日本自動車タイヤ協会 1. 発生量 2014 年（1～12 月）の日本国内における廃タイヤ（使用済みタイヤ）発生量は、「タイヤ取替え時」「廃車時」を合計すると、本数では 9,900 万本、重量では 105 万 2,000 トンとなり、前年と比較して、本数は 200 万本増加、重量は約 3 万トン増加した。 ① タイヤ取替え時「タイヤ取替え時」の発生量は、本数では 8,400 万本と前年に比べ 200 万本増加、重量では 92 万 4,000 トンと前年より約 3 万トン増加した。市販用タイヤの販売が前年に比べ増加したことが主な要因である。 ② 廃車時「廃車時」の発生量は、本数では 1,500 万本と前年に比べ 100 万本増加、重量では 12 万 7,000 トンと微減した。前年と比較し廃車台数は若干増加しているものの、大型車の割合が減少していることから、重量は減少している。 2. リサイクル状況 2014 年のリサイクル利用量は、合計で 92 万 1,000 トンと前年より 2 万 2,000 トン増加したが、廃タイヤ（使用済みタイヤ）の発生量も増えていることから、リサイクル率は 88％と前年と同率であった。発生量に占める構成比を利用先の業種別にみると昨年とほぼ同様であり、傾向は変わっていない。 3. その他近年、製紙等の利用先では国内発生分だけでは必要量を満たすことが出来ないため、海外から廃タイヤの切断品/破砕品を有価購入することによって、不足分を補っている状況が続いている。 2014 年の輸入量は 7 万 6,000 トンで、前年の 11 万トンに比べて減少はしているものの、依然として廃タイヤの代替燃料としての需要は旺盛であることが伺える。なお、当会が公表するリサイクル状況は、国内で発生した廃タイヤ（使用済みタイヤ）についての集計結果であり、この輸入量は含まれていない。以上１．廃タイヤ(使用済みタイヤ)のルート別発生量本数重量本数重量本数重量タイヤ取替え時廃車時合計２０１２年 80 876 15 134 94 1010 85% 87% 16% 13% 100% 100% ２０１３年 82 894 14 128 97 1021 85% 88% 14% 13% 100% 100% 本数：百万本、重量：千㌧２０１４年前年比 84 85% 103% 924 88% 103% 15 15% 101% 127 12% 100% 99 100% 102% 1052 100% 103% ２．廃タイヤ(使用済みタイヤ)のリサイクル状況更生タイヤ台用再生ゴム・ゴム粉その他小計(A) 製紙国化学工場等内セメント焼成用熱製鉄利ガス化炉用タイヤメーカー工場中・小ボイラー小計(Ｂ) 中古タイヤカットタイヤ海外輸出小計(Ｃ) リサイクル利用合計(Ａ＋Ｂ＋Ｃ) 埋め立てその他小計(Ｄ) 合計(総発生量：Ａ＋Ｂ＋Ｃ＋Ｄ) 原形加工利用リサイクル利用２０１２年重量構成比 57 6% 91 9% 2 1% 150 15% 363 36% 37 4% 66 7% 30 3% 45 4% 27 3% 6 1% 574 57% 151 15% 8 1% 158 16% 882 87% 2 1% 126 12% 128 13% 1010 100% 単位：千㌧２０１３年重量構成比 59 6% 100 10% 2 1% 161 16% 372 36% 40 4% 62 6% 27 3% 44 4% 27 3% 6 1% 578 57% 153 15% 7 1% 160 16% 899 88% 2 1% 120 12% 122 12% 1021 100% ※数値は四捨五入しているため、各項目を合算した値は合計（小計）項目の値と一致しない場合があります。重量 59 106 3 168 415 46 53 27 50 22 2 615 130 8 138 921 1 130 131 1052 ２０１４年構成比前年比 6% 100% 10% 106% 1% 121% 16% 104% 39% 111% 4% 114% 5% 86% 3% 101% 5% 114% 2% 82% 1% 34% 58% 106% 12% 85% 1% 107% 13% 86% 88% 102% 1% 50% 12% 108% 12% 107% 100% 103% 廃タイヤの不法集積・不法投棄状況（2015年2月末調査結果） 2015年4月22日一般社団法人日本自動車タイヤ協会１．調査結果不法集積 2014年2月件数北海道東北関東甲信越首都圏中部近畿中国四国九州重量(ﾄﾝ) a 7 2,400 12 2,910 23 8,726 4 1,395 7 9,200 3 564 2 250 2 183 10 6,320 70 31,948 不法投棄 2015年2月件数 2014年2月差 (b-a) 重量(ﾄﾝ) b 8 2,420 16 3,615 21 8,578 5 1,425 7 9,200 3 564 3 280 2 183 10 6,270 75 32,535 合計件数 20 705 -148 30 0 0 30 0 -50 587 1 8 3 6 0 1 3 2 2 26 処理完了新規 4 件 4 件重量(ﾄﾝ) a 20 1,065 140 454 0 2,000 415 95 400 4,589 2015年2月件数 1 4 3 5 0 1 3 1 3 21 重量(ﾄﾝ) b 20 360 140 424 0 2,000 415 25 410 3,794 ・１件あたり、1,000本以上の物件で、不法の可能性のあるもの全てを集計。・廃タイヤ１本の重量を10kg（100本＝１トン）として計算したもの。・各項目の定義は、次の通りとする。不法集積：業者の倒産、逮捕、行方不明等によるもの不法投棄：投棄した行為者が不明のもの２．考　察 2015年2月時点での不法集積・不法投棄の合計数量は、96件、36,329トン。昨年2月の調査時と比較して、同件数、208トンの減少となった。新規案件は、全て、新たな情報として確認されたものであり、新規に発生したものではない。代替燃料での需要は依然として高く、全体的に不法集積・投棄は減少傾向にある。３．原状回復昨年１年間で、自治体及び行為者が撤去作業を行なった件数は、合計で4件。差 (b-a) 0 -705 0 -30 0 0 0 -70 10 -795 不法集積・不法投棄状況推移件数重量(トン) 300 100,000 90,000 80,000 70,000 200 60,000 50,000 40,000 100 30,000 不法集積 20,000 不法投棄 10,000 件 0 数 0 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年単位：トン 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年不法集積 61,080 56,580 56,660 54,670 49,231 36,858 35,693 33,669 31,831 31,948 32,535 不法投棄 13,110 16,870 9,090 11,350 6,648 5,241 4,996 5,008 4,948 4,589 3,794 件　数 127 126 127 148 140 130 124 123 99 96 96