地球1個分 - 自然エネルギー財団

「地球1個分の暮らし」という
視点からのオリンピックと
持続可能な社会の実現
2015年4月7日・シンポジウム
「東京はロンドンを超えられるか
―より持続可能なオリンピックをめざして―」
WWFジャパン 事務局長・筒井隆司
WWF : World Wide Fund for Nature
世界自然保護基金
【WWFの使命】
『地球の自然環境の悪化を食い止め、人類が自然と調和して生きる未来を築く』
■2050年長期目標
①生物多様性: 自然生態系の一体性が保全され、全ての人間が安全で持続可能な
生活ができること
②フットプリント: 人類が環境負荷を『地球の収容力』の範囲内に収め、最適な方法で
自然の資源を共有している。
 2020年中期目標
1. 生態系を代表する地域の生物多様性を保全し管理する
2. 重要な野生生物種の個体数を回復する
3. エコロジカルフットプリントを2000年レベル以下に抑える
オリンピック・パラリンピック2020とWWF
WWFは五輪大会を通じて環境施策を提言
■2012 London
【 WWFの使命 】
ワン・プラネット・オリンピック(地球1個分のオリンピック)コンセプトを提言
『地球の自然環境の悪化を食い止め、人類が自然と調和して生きる未来を築く』
=低炭素排出量、廃棄物ゼロ、生物多様性の保全、環境意識とパートナーシップ
■2050年長期目標
■2016
Rio de Janeiro
①生物多様性:
地球の自然生態系の一体性が保全され、全ての人間の安全保障と
“Transforma”
- 持続可能な調達の継続
=国際的に信頼できる第三者認証制度で認められた水産物・林産物等の調達
持続可能な未来に貢献すること
②フットプリント:
■2020
Toyo 人類のフットプリントが、地球の収容力の範囲に収まり、自然資源が最適
に共有されている。
「地球1個分」の大会運営を実践し成果を世界に発信する
 2020年中期目標
• 地球の生態系を代表する地域の生物多様性が保全と管理
• 重要な野生生物種の個体数の回復
大会を通じて持続可能な社会への転換を実現する
(=社会変革)
• エコロジカルフットプリントを2000年レベル以下に
世界の持続可能性の概観
■1年間に、地球1.5個分の
生態系サービスを使っている。
最大の負荷はカーボンフット
プリント(53%)
※S:生きている地球レポート2014
■エコロジカル・フットプリントが地球の
「生物生産力」を上回り続けている。
=地球の再生能力を超えた
「非持続可能」な利用が続いている
日本の持続可能性の概観
■持続可能性のからの評価
①「エコロジカル・フットプリント」を極力抑える
②HDI=「人間開発指数」の向上
‘80年から’08年の約30年に「HDI」を向上したが
「エコロジカルフットプリント」は低く抑えた
=日本の持続可能性は世界的にも高評価
■日本の生活は地球2.3個分! (世界42位)
1. カーボンフットプリント増大 (1961年比、約3倍)
2. 食材を海外資源に依存 (約75%)
3. 年間1380万トンの食品廃棄 (世界の食糧
援助の1.7倍)
s:日本のエコロジカル・フットプリント報告書2012
 持続可能性マネジメントを今後5年間加速
 世界にむけ「2020東京レガシー」を発信
=日本の企業・政府・環境NGO・国民全体が協力し
持続可能な社会の実現が可能なことを立証
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WWFの提言
http://www.wwf.or.jp/re100_global
■「食品」「物品」の調達戦略を体系的に
立案し実践する
国際的な信頼できる第三者認証制度を活用
認証制度導入を通じた、市場と消費の変革
法制度の改正でTOPランナー企業が産業界の
環境取組を牽引する
■ ゼロ・カーボン計画を実践
エネルギー戦略・原則・計画に、
Zero・カーボンシナリオを活用
2050は自然エネルギーで
全ての生活を賄う社会を実現
まとめ
提案:マルチ・ステークホルダーによる推進体制で、「オリンピックアジェンダ2020」の
持続可能性に関わる「勧告4」の導入を先取・実践。今後の大会準備をリード
1)「持続可能性戦略」の立案と発信
2)「最も優れ、実行可能なガバナンス」の実践例を創り発信する
3)「大会運営」を契機に社会変革を実現し、モニタリングをしながら定着を図る
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人間が引き起こした問題は、人類が知恵を結集し協力すれば解決できる
我々が描く理想の世界は、人類が本気で取り組めば実現できる
ご清聴、有り難うございました