PowerPoint プレゼンテーション

ポストオリンピックにおけ
る
景気維持策
愛知大学経済学部
國崎ゼミ
前田
翔
持塚将裕
田口瑛葉
目 次
・東京オリンピックについて
・研究の目的
・東京オリンピックの経済効果・予算
・ポストオリンピック特別融資
・まとめ
2020年東京オリンピッ
ク
先進国と後進国の実質GDP成長
率
研究の目的
実質GDP成長率の落ち込みを軽減できないか
経済分析し、政策を提案したい
オリンピック予算計画
競技会場と選手村の賃貸、運営費
953億円
競技会場と選手村の改修、建設費
4171億円
通信、広告、宣伝費
通信インフラ整備
人件費
医療、文化、教育費
その他
523億円
合計:8299億円
27億円
471億円
102億円
2052億円
その他の投資
首都圏のインフラ整備
2兆4000億円
訪日外国人の増加
1570億円
宿泊施設の建設増加
3950億円
民間都市開発事業の前倒し
4500億円
新規雇用の増加
2兆5200億円
ドリーム効果
3兆5000億円
その他
1兆800億円
合計:10兆5020億円
ドリーム効果
社会全体で華やかで喜ばしい出来事が起きたとき
様々な消費行動が拡大すること
参照:森記念財団都市戦略研究所
例
1964年に行われた東京オリンピックでは
オリンピックを見るため、多くの人がテレビを購入した
東京オリンピックが開催するま
でに
公共、民間 合わせて約11兆円もの投資が行われる
この投資によってどれだけの経済波及効果があるの
か、産業連関表を使い分析をおこなった
産業連関表とは
産業ごとの生産・販売等の取引額を
行列形式にした指標
ある商品が生産されるためにどのような原材料を使用
したか(投入)、またその商品をどこへ販売したか(産
出)を表している
経済の構造を総合的に把握し
生産波及効果の計算などに利用
産業連関表の構造
・
中間投入
国内
政府
輸入
消費
資本 輸出 計 B
支出
C
形成
最終需要
A+B‐C
第一次産業
第二次産業
第三次産業
・
・
計D
雇用者所得
営業余剰
・
・
国内生産額
D+E
・
計
A
第一 第二 第三
次産 次産 次産
業
業
業
国
内
生
産
額
投
入
付加価値額
産出
縦:生産のためにどこからどれだけ生産物を購入したかという費用構成が分か
る
横:生産されたものがどこへどれだけ販売されたのかという販路構成が分か
る
産業連関表の分類
分類名
(全34項目)
農林水産業
石油・石炭
製品
電気機械
建設
運輸
その他の公
共サービス
鉱業
鎌業・土石
製品
情報・通信
機器
電力・ガス・
熱供給業
情報通信
対事業所
サービス
飲食良品
鉄鋼
電子部品
水道・廃棄
物処理
公務
対個人
サービス
繊維製品
非鉄金属
輸送機器
商業
教育・研究
事務用品
パルプ・紙・
木製品
金属製品
精密機器
金融・保険
医療・保険・
社会保障
分類不明
化学製品
一般機械
その他の製
造工業製品
不動産
産業連関分析1
準備1
今回の分析ではExcel を使用
投入係数行列
各部門において1単位の生産を行うために使用
した原材料などの大きさを示したもの
中間投入額 ÷ 国内生産額 = 投入係数
投入係数行列は 「A」 と表す
産業連関分析2
準備2
単位行列
正方行列のうち、対角線上にある成分がすべて1で
残りの成分がすべて0であるもの
単位行列は 「Ⅰ」 と表す
産業連関分析3
準備3
輸入係数行列
輸入 ÷ (中間需要 + 消費 + 投資)=輸入係数行列
※対角線上以外は0とする
輸入係数行列は「M」と表す
産業連関分析4
手順1
(ⅠーM) の計算
(ⅠーM)・Aの計算
{Ⅰ-(ⅠーM)・A}の計算
産業連関分析5
手順2
{Ⅰ-(ⅠーM)・A}の逆行列を求める
MINVERSE関数
配列の逆行列を求める関数
レオンチェフ逆行列 の完成
産業連関分析6
生産誘発額の求め方
レオンチェフ逆行列 ×(ⅠーM) × 投資
図○、図○の合計を投資の部分に入れることで
東京オリンピックの生産誘発額=経済波及効果が
どれほどのものかわかる
検証結果
投資の合計:約11兆円
東京オリンピックの経済効果は・・・
約19兆円
ロンドンオリンピックの約4倍の効果
東京オリンピック開催による影響
建設業従業者不足、それによる
建設コストの拡大
オリンピック開催地付近の
土地需要増加
アベノミクスによるインフレ
政策・消費税増税
住宅ローン金利や不動産価格、地価の上
昇
ドリーム効果により、多少割高であっても
人々は住宅を購入する!
地価価格の推移
アベノミクスによる市街地価格指数予測値の変化推移(2013h2=100)
ポストオリンピック特別融資の提
案
オリンピック開催前にある需要を開催後に
発生させればGDP成長率の落ち込みを軽
減できるのではないか
ドリーム効果の一部である建設需要に注目!
ポストオリンピック特別融資の
分類
個人向け特別融資
企業向け特別融資
個人向けポストオリンピック特別
融資
オリンピック開催前年の住宅ロ-ン金利が5%まで
上がると推定し、特別融資では2%に引き下げる
オリンピック開催前にあった住宅需要の一部が
開催後に発生
オリンピック開催後のGDP成長率の落ち込みを軽
減
ポストオリンピック特別融資を
行わ
ない場合
民間の建設費用
金利
オリンピック関連
の建設費用
5%
オリンピッ
ク開催に伴
う建設ラッ
シュによる
地価上昇
ドリーム効
果により更
なる地価・
金利上昇
建設コスト
の増大
オリンピッ
ク開催年後
のGDP成長
率が落ち込
む
ポストオリンピック特別融資を
行う場合
オリンピック関連
民間の建設費用
金利
の建設費用
2%
建設需要の減
少により地価
の上昇を抑え
られる
建設コストが
低く抑えられ
オリンピック
予算に余りが
出る
オリンピック
開催前にあっ
た建設需要の
一部を開催後
に発生させら
れる
オリンピック
開催年後の
GDP成長率の
落ち込みを軽
減することが
できる
まとめ
・オリンピックは世間にとって華々しいイベントだが
開催後にはGDP成長率の落ち込みがあるなどの負の側
面もある
・しかしポストオリンピック特別融資によりGDP成長
率を平準化することで開催後の反動を軽減することが
できる
私たちが提案したポストオリンピック特別融資に
より、2020年東京オリンピックが「成功した
オリンピック」と何十年後も語り継がれることを
切に願っています。
ご清聴ありがとうございました。