Hitachi Data Ingestor*のエンハンスにより 企業のクラウド導入をシンプル化しつつ、コスト削減を支援 コンテンツシェアリング、ファイルリストア、NAS マイグレーション機能により、 クラウドや分散型 IT 環境での管理性や拡張性を向上 (*Hitachi Data Ingestor は Hitachi Virtual File Platform の海外製品名です。) Hitachi Data Systems(日立製作所 100%子会社) (以下、HDS)は、2011 年 12 月 14 日に、Hitachi Data Ingestor(以下、HDI)の エンハンスを発表しました。HDI は際限なく拡張可能なバックアップフリーな Cloud on-Ramp(クラウドへの入り口)の機能を持つ とともにファイラーでもあり、企業のクラウド導入をシンプル化し、加速させる手助けをします。 HDI の新しいバージョンは新たな機能としてコンテンツシェアリング、ファイルリストア、NAS マイグレーション機能を持ち、リモー トオフィスや支店、クラウドストレージ利用者といった分散化された IT 環境の顧客に対し、シームレスに拡張可能なバックアップフリ ーのストレージソリューションを提供します。また、先進のストレージおよびデータ管理機能を持ち、仮想オブジェクトを保管する Hitachi Content Platform(以下、HCP)との連携により、HDI は、エッジ(拠点)からコア(データセンタ)のインフラストラクチャ へデータを送る最小限の設置面積の装置または仮想アプライアンスとして設置することができます。これにより、顧客は自身のペースで クラウド環境へのデータ移行を容易かつコスト効率よく行うことが可能です。 今日の非構造化データの驚異的な増加に伴い、この増加に関係するコストやシステムの複雑性、リスクを削減する方法を企業は探してい ます。特に地理的に離れた場所やクラウド消費者に IT サービスを提供する際のこれらの削減が求められています。それに対し、HDI と HCP はシームレスで、際限のない拡張性と、バックアップフリーなストレージにより、エッジからコアまでの統合されたソリューショ ンを提供します。それにより、分散された環境のリモートオフィスや支店、企業内にプライベートクラウド構築を検討する企業、クラウ ド導入向けのスタンダードなオンランプ(入り口)を検討しているサービスプロバイダに、IT サービスを提供する際のコストやシステム の複雑性を大幅に削減できます。 「多くの企業にとって、一つの場所で自社のデータを保存・保護することは、困難な作業です。さらに、それが多数の場所であれば、デ ータを安全かつ適切に管理することは、急激に、より困難になります。この課題を持つ企業を支援するため、HDS はオブジェクトスト レージの一般的なコンセプトを、HDI の新しいエンハンスによって飛躍的に前進させました。」と、HDS のファイル、コンテンツクラウ ド担当のチーフストラテジストのである Miki Sandorfi は言います。 「HCP との連携により、新しい HDI ソリューションは顧客がエッジ にあるストレージを適切に管理、保護、バックアップできるようにし、そして、インフラストラクチャの設置面積を削減します。 」 HDI のエンハンス機能:コンテンツシェアリング、ファイルリストア、NAS マイグレーション キャッシュデバイスとして働くことにより、HDI はユーザとアプリケーションに対し、クラウドや分散された IT 環境向けに際限なく拡 張できるように思えるストレージと新たに利用できる機能を、提供します。 それらには以下を含みます。 ・コンテンツシェアリング―HDI システムのネットワーク内全体で、データのエッジ分散を可能にします。 ○複数の HDI システムが同一の HCP のネームスペースから読み込むことができ、HDI システムから他の HDI システムにアクセスできます。 ○ユーザは広域なコンテンツ分散フレームワークを設置することができます。 ・ファイルリストア ○ユーザは削除したファイルと同様に、前のバージョンのファイルを取り戻すことができます。 ○ファイルとディレクトリアクセスコントロールを維持します。 ・NAS マイグレーション ○NAS と WindowsServer から HDI へのトランスペアレントなデータマイグレーションを可能にします。 ○HDI へのデータの自動流量制御と継続的なデータマイグレーションをサポートします。 顧客メリット HDI の新しいバージョンは、エンハンスされた管理性と拡張性を顧客に提供します。特にクラウドおよび分散化された IT 環境向けに設 計されており、企業がコストや IT の複雑性を削減する手助けをし、クラウド設置をシンプル化し、加速させるための現実的な戦略を提 供します。 顧客メリットには以下を含みます。 ・コスト削減 ○可用性の高い、集約されたストレージへのオンランプソリューションを提供し、堅牢なストレージ管理機能を 優位点とすることで、エッジにおけるバックアップ作業を不要にします。 ○分散された孤立化したシステムを統合することで、効率性と使用率を改善します。 ・IT のシンプル化 ○ストレージとインフラストラクチャの孤立化を削減します。 ○インテリジェント管理機能により、エッジでの際限なしのストレージを通して、効率性を向上します。 ・リスク削減 ○コンプライアンスとリテンション(保有機能)をサポートします。 ○アクティブディレクトリと LDAP による完全統合をサポートします。 ・クラウド導入と設置の簡素化 ○マルチテナントとマルチネームスペース環境をサポートします。 HDI と HCP について HDI はエッジにおけるユーザとアプリケーション向けのインテリジェントオンランプ装置です。リモートオフィスや支店、クラウド環境 では、HDI はコアデータセンタに設置された HCP と接続されます。さらに、HDI と HCP は単一 ソリューションとして動きます。急速なクラウド導入と分散された IT 環境のコスト効率向上に必要な迅速さと堅牢な特長を統合するこ とができます。複雑なデータとストレージ管理の履行は、コスト効率よく集約され、自動化されます。また、テープベースのバックアッ プが不要となります。さらに、クラウドサービスのプロバイダは、自身のエッジからコアまでのインフラストラクチャを構築・維持する ことなく、クラウドストレージのメリットを提供できます。 以上
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