理事長所信 一般社団法人伊達青年会議所 第 47 代理事長 大矢大介

理事長所信
一般社団法人伊達青年会議所
第 47 代理事長 大矢大介
はじめに
昨年度、一般社団法人伊達青年会議所は創立 45 周年を迎えました。この 45 年間という時間は先
輩諸兄の青年会議所運動へのご尽力と地域の皆様との協働で築いてこられた偉大な歴史の財産
であります。
約 140 年前に東北亘理より移住し伊達という郷土を創った我々の祖先や現在の伊達に至るまでの
礎を築いてこられた先達・青年会議所先輩諸兄より、現在の私たち青年は生きる糧や生活の繋が
りを与えて頂いて現状を生きております。これからこの地域で生活を続け青年会議所運動を続ける
にあたり、私たち青年にとって先達に感謝し次代に何を残せるかを考えることは当然の責務であり
ます。
日本における青年会議所の運動は戦後社会が物質的・精神的に混迷していた時代に、若き青年
達が「新日本の再建は我々青年の仕事である」と戦後復興に向けた力強い意志を表明し、明るい
明日を築く挑戦の始まりとなりました。それから 60 年以上に渡りいかなる時代にも運動の灯を絶や
すことなく、連綿と創始の精神が受け継がれています。
しかしながら何事も常に平穏一定であることは無く、日本・そして我々の住む地域を取り巻く環境は
変化を遂げております。国家間の関係や政治経済の変動、社会構造の変化による国民市民の生
活の変動、気象や災害の変化・発生による地域コミュニティの再構築等、そのような変化より起因す
る諸問題に今を生きる我々青年は向き合っているのです。
自身に関わるコミュニティのリーダーとなり、責任世代としての自覚を持ち、将来への展望を掲げて
歩みを止めない行動。
世情が混迷のときこそ自己を見失うことなく高い志を掲げ放ち続ける精神。
我々青年は情熱を宿した行動と揺るぎない精神性を心に灯し、あらゆる事象にその存在を示すべ
きなのです。
そのような青年の行動を運動として集合し伝播する青年会議所は、青年に積極的変化を創造する
機会を与えることを使命としています。我々会員はこの組織が与えてくれる機会を真剣に受け止め、
日本・我々の地域が抱える問題を的確に把握し、次代を見据えて行動することで、明るい豊かな社
会を築かなくてはなりません。
組織について
~活発で信頼される組織へ歩みを止めない~
組織は人の協働が必要であり、会員メンバーが一人では達成できない目的に向けてメンバーの力
を協力関係の中で結集させ、統合性と推進力を模索しながら目的達成の活動を行います。その協
働の機能と状態を調整すること、そして人で成り立つ組織は流動的である故に変化に目を配り適
切な対応するのが運営の仕事です。
公の利益に合致した事業では、一般社団法人として規律正しい運営を行い法令を遵守することで
地域からの信頼と負託に応えうる組織でなければなりません。その為には定款諸規定の管理運用
を適切に行い、法令やルール遵守の会員メンバーへの意識醸成を図り、会運営の責任感と高く真
剣な参画意識を持つ組織を目指します。それがひいては我々の運動に対する信頼感を高め、事
業の効果を高めることに繋がります。
また、事業における外郭団体との交流などを通して、広く様々な人々に我々の運動を伝えられるよ
うな情報発信や、会議体に効果をフィードバックし検証を行い活発で目的意識の高い会議体を実
現することができれば、事業の精度を高めることに繋がります。
組織の運営・会議体の進行に更なる活発さと積極性を求め、真剣で誠実な青年らしい組織を実
現することに努力を続けます。
地域について
~ふれあいが希望に変わると信じ続ける~
人が繋がり生活を営むコミュニティの基盤として、今までもこれからも地域は必要であり続けます。
そしてより良い地域社会を形成・継続するためには、そこに住む地域の皆さんが団体や行政などの
枠に囚われず協働してまちづくりに取り組むことが必要です。この地域の特色・魅力を活かしてま
ちづくりをし、未来に夢と希望が抱ける地域社会を創造することはそこに住む全ての人の願いだと
思います。
少子高齢化に伴う社会構造の変化や予期しない気象災害への対応等、近年の差し迫っている地
域を取り巻く問題課題について、我々青年会議所と地域の皆さんが意識を共有し考えることで、地
域を良くしようとする主体性と責任感が生まれてきます。そして具体的に取り組むことで持続的な地
域社会の発展を実現することができるのです。
会員として或は地域に住む青年として「コミュニティの希薄化」という傾向に流されることなく、地域
の人と人とのふれあいを当たり前の根本に据え、このまちの歴史や文化への理解と継承をすること
ができれば、地域と自分自身の関係性に改めて真摯に向き合うことに繋がり、自らも地域社会の希
望の1ピースであると捉えて展望を描くことができる人財になると信じます。
子どもの未来について
~成長を信じ続け歩みを止めない~
いつの時代も子ども達は地域社会の将来の希望です。子ども達が大人へと成長する過程の中で、
夢や希望を抱きながら無限の可能性を伸ばすとともに、自分の育った地域をいつまでも忘れず誇
れる、次代の人財になってほしいと切に願います。世界は人の流動が盛んになり、経済的な行動も
精神的な思想も拡大していくでしょうが、自分の根本となった教育・原体験はいつまでもその人の
支えとなって残るものだと思います。
子ども達が自分が育った根本であるこの地域の営みを肌で感じ、刺激を受ける体験事業を通して、
幼いながらも地域社会に自らの考えを巡らし、小さいながらも自分のコミュニティに自らの体験と感
謝を伝えることができるきっかけをつくれたなら、子ども自身の人生の成長への力となるに違いあり
ません。
当青年会議所独力ではなく地域・家庭・学校と連携を図り地域共育推進の貢献をし、事業の最大
効率を目指します。
子ども達に普段得ることのできない体験をする機会を創出することは青年会議所の役割であり、長
年に渡り事業を構築・遂行して参りました。子ども達の成長の正にその時に真剣に向き合う、例える
なら薄皮を積み重ねるような、しかし子どもの成長を信じて願うことをやめない青少年育成運動の
今までの積み重ねが当青年会議所にはあるのです。そしてこれからもその運動の想いと歩みを止
めないことこそが、明るく豊かな社会をつくる一助となるはずなのです。
会員について
~我々は前進を止めない~
「世界や世の中は諸行無常。変わってないように見える事象でも実は入れ替わっている動的平衡
が起こっている。しかし、いつでも・どこでも・何に対してもリーダーが必要であることだけは変わらな
い。」青年会議所はリーダーを生みだす団体です。高い志を掲げ自ら行動し、企業や家庭もちろん
青年会議所においても積極的変化をもたらすことのできるリーダーとなることが会員メンバーには
求められます。その為には様々な視点で物事を考える能力や多様な意見を調整して結論に導くこ
とができる発想対応力を活かす必要があると思います。そのようなスキルアップの研修と修練の機
会を持つことが我々の運動に不可避でありますし、内外問わずそのような機会が会員メンバーに提
供されているのも青年会議所の特徴です。
当青年会議所の会員メンバー数は減少し今後 3 年間で会員メンバーの約半数が卒業を迎える現
状において、この状況を組織として真剣に理解し、創立以来先輩諸兄が受け継いでこられた伝統
と運動の灯を絶やすことなく次代へ引き継がなければなりません。この地域の発展を担う青年経済
人として、志を同じくする仲間とともに「明るく豊かな伊達の実現」という目的に向けて運動すること
は我々の責務であります。そしてその運動をより広く大きく展開するためにも会員拡大は必要なの
です。青年会議所の運動を通し多くの人と出会い経験し、その人の持つ情熱や積極性に触れるこ
とで、自己の利益だけではなく公の利益を考え行動することができるリーダー(JAYCEE)に成長
するのです。
入会間もない会員、役職を任されるようになってきた会員・次のステージへ向かおうとしている会員、
それぞれが自らの成長と組織の光輝く未来を信じ、真剣かつ誠実な行動で歩みを止めることはな
いと信じます。
おわりに
~Keeps going and
going ずっと、前進する~
時の流れを止めることは誰にもできません。その流れとともに世の中の環境が変わり、自分の生活
が変化し、人生が流れていきます。しかしながら、いつの・どの時代にも「青年」と呼称される人々は
必ず存在していたでしょう。
青年としてあらゆる事象に積極的に邁進する。見えない糸を手繰り寄せるように、寄るべき結果や
確信の持てる将来など実は見えてないのかもしれないが、歩みを止めず前進をする。
時がずっと流れるがごとく、ずっと前進をする。
青年の心の持ち様をこのように表現させていだだき、2015 年の伊達青年会議所は、責任世代とし
て自覚と積極性を持ち、これからの社会変化に対応し得る対応力を研究・発揮し、共に夢を描ける
仲間と「明るく豊かな社会」に向かって真剣な行動をすることが、決して無駄にならない自分自身の
成長に繋がると信じ、かつ地域社会の協働と発展を生むと信じ運動していきます。
基本行動理念
積極的で真剣な行動で仲間と共に成長しよう。
誠実さと歩みを止めない意志で地域の問題課題に取り組み、明るく豊かな地域社会の創造に寄与
しよう。
基本方針
1、地域社会に信頼される組織づくり・組織改革
2、ふれあいから生まれる希望が感じられる地域創造
3、地域や家庭を誇り愛することができる青少年の育成
4、会員の資質向上と会員拡大の実現
事業計画
1、 圏域内のまちづくり事業・行事への参画
2、 市と連携したまちづくり意識醸成事業の企画・運営
3、 日本JC・北海道地区協議会・道南エリアとの協働事業の推進
(総務広報委員会)
1、 新年交礼会・総会の企画・運営
2、 広報活動の企画・運営
3、 渉外の対応窓口
4、 青少年育成基金つつじファンド推進協議会窓口・じゃがいもクラブ事務局
(青少年育成委員会)
1、 家族参加型青少年育成事業の企画・運営
2、 JC杯の企画・運営
(指導力開発委員会)
1、 新入会員育成に関わる事業の企画・運営
2、 会員の指導力開発に関わる事業の企画・運営
3、 地域社会の発展を目的とした事業の企画・運営
4、 例会セレモニーの運営及び出席状況の記録
5、 会員交流に関する企画・運営
6、 会員拡大運動に関する企画・管理