生徒を絶対に寝させない授業をしよう! - 岡山県の県立学校ホームページ

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銀杏通信
第3号
岡山一宮高等学校
平成27年6月3日
生徒を絶対に寝させない授業をしよう!
~「生徒の心に火を」、「脳を眠らせない 指導法の工夫」を!~
隔週で開かれている5教科主任会で、「一高生に身に付けさせたい学力」についてワークショップ
等で議論を重ねながら、授業改善をどう進めるか、具体策を練っています。その中で出た意見が標題
の「生徒を絶対に寝させない授業をしよう!」というスローガンで
す。アクティブ・ラーニング(銀杏通信第1号参照)に関する学習会
も先生方の間で自主的に始まりました。本校の授業にどんな課題が
あるのか、先生方全員の授業を参観したいと思います。
以前に明治大学の齋藤孝教授に伺った話ですが、教育活動の根底
にあるのは、信念・使命感(ミッション)と教育愛(パッション)、
教師の行動力・パフォーマンス(ハイテンション)の三つ。我々は
生徒に教えると同時に「学び続ける教師」でありたいと思います。
くる
「学びて然る後に足らざるを知り、教えて然る後に困しむを知る」
ワークショップの様子
と『礼記』にあります。
「足らざるを知る」
「困しむを知る」ことは自分を向上させる動機になります。
川上俊久PTA会長が、PTA総会で先生方に対するメッセージとして引用されたウィリアム・A・
ウォード(William Arthur ward,1921-1994,アメリカの哲学者・教育者)の名言を改めて紹介します。
The
The
The
The
mediocre teacher tells.
good teacher explains.
superior teacher demonstrates.
great teacher inspires.
「凡庸な教師はただしゃべる。
良い教師は説明する。
優れた教師は自らやってみせる。
そして偉大な教師は心に火をつける。」
先日、校長研修で荒瀬克己氏(大谷大学教授/元京都市立堀川高等学校長)から興味深い話を伺い
ました。
「堀川高校は単なる進学校でなく、
『豊かな学び』の出来る学校づくりを目指してきた。もし、
総合的な学習の「探究基礎」をないがしろにするなら、堀川の存在する意味はない。『堀川の奇跡』
といわれた主体的・協働的な学びは、堀川の生徒だから出来たのではなく、先生方の真摯な授業づく
りの取組の成果だ」と自信たっぷりに言われました。再び、ウォードの言葉を引いておきます。
The pessimist complains about the wind,
the optimist expects it to change,
the realist adjusts the sails.
悲観主義者は風にうらみを言う。
楽観主義者は風が変わるのを待つ。
現実主義者は、帆を動かす。
全教員で「生徒を絶対に寝させない授業を!」を共通理解しておきたい。さらに、「生徒の脳を眠
らせない指導法の工夫」を先生方にお願いしています。この取組の中から、アクティブ・ラーニング
や「つながり」を大切にした学びといった難しい課題への挑戦が始まると期待しています。
1学期の授業参観(互見授業)が、6/1~6/26の期間で実施されます。
先生方は、教科の協力者の授業を中心に、他教科の授業も含めて期間中3回以上授業参観を行いま
す。参観後は授業参観シートに記入し、教務課がとりまとめて授業担当者に渡します。
また、授業参観と同じ期間内に生徒による授業アンケートを実施しますが、これは、生徒の意識・
実態をデータとして把握し、授業内容の改善に役立てるものです。これらの結果については、保護者
の皆様に何らかの形でお届けしようと思います。10 月の教員研修をへて、11 月には保護者の皆様に
一高の授業を公開しますので、是非ご参観ください。