英語の世界の創り方 1 „Be 動詞のイメージ‟ I a student You a teacher He my book She classmates It sad We angry They glad ↑今から創り上げる英語の世界↑ まず初めに大きなホワイトボードのようなものを思い浮かべてください。 これは今からあなだが創造する英語の世界です。 そして、その横のカードは、あなたが今から使おうとしている単語です。 あなたは今から黄色と青のカードを一枚ずつ使って、英語の世界を創り上げようとしています。 でも、大きな問題が一つあるのです。それは、このカードには磁石がついていないということ。 するとどうなるか…想像してみましょう。 You He my book She sad It angry They glad ハイ、この通り磁石のない板はみんなホワイトボードにくっつかずに下に落ちてしまいますね。 これらの言葉はそれ単体では英語の世界に存在できないんです。 じゃあどうすればいいのでしょう? そうです。なにかこれらの言葉をつなぎとめるマグネットのようなものがあればいいわけですね。 a teacher You am I He a student teacher She classmates my book It sad We angry glad They be 動詞 is am are そこで登場するのが be 動詞です。 be 動詞がマグネットの役割をすることで、初めてこれらの単語が一つの言葉、あるいは文として英語の世界に存在す ることができるのです。 これでようやく「私」という学生が英語の世界に創り出されたわけですね。 ただしこの be 動詞はなかなかひねくれ者です。 もともとは be という一つの箱に入っているのですが、使う言葉によって箱の中の三つのどれかを選ばないと、うまく くっつかないんです。 これが動詞を活用するということです。 いかがでしょう?be 動詞が表す「存在」というイメージ、つかんでもらえたでしょうか? この「世界を創り出す」という感覚をつかめると、その後出てくる動詞や進行形をとても理解しやすくなるのです。 みなさんも自分自身で「存在」をイメージしてくださいね。 英語の世界の創り方 2 „Be 動詞と一般動詞‟ am I a student teacher では、Be 動詞によって創り出された世界をもう少し詳しく眺めてみましょう。 これは先程の例ですね。「私」という「学生」が英語の世界に「存在している」わけです。 次の例を見てください。 is She sad teacher 「彼女」が「悲しい」という状態を be 動詞 “is” が表しています。 但し、この状態の「彼女」は特に動くこともなくその世界に「悲しみにくれながら存在している」だけです。 声をあげて泣いたり、涙を流したりしているかはこの状態では分からないのです。 「彼女」をこの世界の中で動かすには be 動詞に代わる別のカードが必要なんですね。それが「一般動詞」です。 is She sad She cries teacher teacher 「彼女」は「悲しい」状態で存在してい この世界の「彼女」は「泣く」という動作 る。 をしている。 この世界の「彼女」に動きはない。 これで「彼女」はこの世界の中で動き出しました。 この一般動詞にも be 動詞と同じようにマグネットがついていますから、彼女はこの世界に存在することができます。 cries She teacher sad teacher でも、このマグネットは主人公と動作を表す言葉をくっつける時にしか使えないので、主人公の状態を表現する言葉 sad はそのままくっつくことができません。 この二つを同時に表すにはどうすればいいのでしょう? is cries She teacher because She sad teacher このように、二つの別々のボードを一つにつないでしまえばいいんですね。このような役割を持つ言葉、これを 「接続詞」と言います。„接続詞の役割についてはまた別の項で詳しく説明します‟ 「まとめ」 Be 動詞は「存在」や「状態」を表します。 職業、人間関係、気持ち、場所などの様々な言葉が、Be動詞によって主人公とくっつくことによって、主人公が誰なの か、何の仕事をしているのか、どんな気持ちなのかなどを表します。 でも、その人はその世界に存在しているだけで、特にそこで動いているというわけではありません。 それが Be ということなのです。 それに対して一般動詞は主人公の「動き」を表します。但しその主人公がどういう気持ちや状態でその動きをしてい るのかは分かりません。 あなたが英語の世界に創り上げた主人公はいつ、どこで、どうして悲しい気持ちになったのか、どんなふうに泣いて いるのか、その状況をどんどんホワイトボードに描き出してつなげて、世界を大きくしていく。それが英文を作るとい うことです。 まず初めにこの「英語の世界の仕組み」をしっかりと理解して、どんどん世界を広げていきましょう。
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