平成27年度 高槻市立第四中学校区 キャリア教育全体計画

平成27年度 高槻市立第四中学校区 キャリア教育全体計画
校区教育目標
めざす校区像
・3校でベクトルを合わせ,3つの一貫(子ども理解・内
容・学び方)を進める校区
・今と未来の社会を主体的に生き抜く子どもを育む校区
・3校の協働により,9年間を見通して豊かな教育を創
造する校区
・信頼関係を根底として自尊感情を育む校区
・働く教職員の社会参画力を育み,教職員も成長し続
ける校区
~授業改善を進め,社会参画力・学習意欲・生きる意欲を育むことで学力向上をめざす~
めざす子ども像
今の課題に向き合い,未来をよりよく生きる子ども
*学ぶこと・生きることに意欲を燃やす子ども
*困難にであっても,乗り越えていく子ども
*自分・まち・社会の今と未来をつくる子ども
教職員の願い
・自分らしく幸せに生きていけるよう進路を切り拓いて
ほしい
・自分で考え,じりつ(自律・自立)し,行動できるように
なってほしい
・学ぶ意欲・生きる意欲を持ち続けてほしい
・自分の考えや思いを表現できる子であってほしい
・人や社会とつながり続け,豊かに生きてほしい
子どもの実態
今の課題に向き合い,未来をよりよく生きる力を育む
・人が大好きで地域や学校に愛着をもつ子どもが多い
・学校づくりに積極的に参画する姿が見られる
・人間関係を築くことが苦手である
・生活習慣・学習習慣の定着が必要である
・情報を正しく判断し,自分で考える力の育成が必要である
・困難を乗り越え,継続する力の育成が必要である
・学習規律・基礎学力の定着に課題がある
・学んだことを活用する力の育成が必要である
・根拠を明確にして話したり聴いたりする力の育成が必要である
保護者・地域の願い
本年度の重点目標(校区課題)
・多様な人・文化・学びに出会い自尊感情を温める
~自分大好き・ひと大好き・学校大好き・学び大好きと思える子ども~
・これから出会う様々なことに対して課題解決をはかるSRPDCA学習
サイクルで学び方を習得し,主体的な生き方につなげる
・困難に負けない子どもになってほしい
・実社会を生き抜いてほしい
・地域のよさや文化を伝えたい
・子どもたちと協働したい(地域活性化・授業の充実)
・わかりやすく工夫のある授業をしてほしい
・進路を切り拓く学力を身につけてほしい
・規則正しい生活習慣を身につけてほしい
・体力向上をはかってほしい
~学ぶ価値に出会う全教科等にわたる授業改善を通して学習意欲・生きる力を育む~
キャリア教育の全体目標=校区教育目標
今の課題に向き合い,未来をよりよく生きる力を育む
キャリア教育で育みたい力
自己理解・自己管理能力
人間関係形成・社会形成能力
キ
ャ
リ
ア
発
達
課
題
課題対応能力
キャリアプランニング能力
校区で育みたい4つの力
つながる力
じりつする力
考える力
見通す力
人や社会とつながり続ける力
自分で判断しながら自分の立ち位置を見つめる力 課題解決に向けて必要な情報を整理・活用する力
見通しをもって課題に取り組む力
人や社会に働きかける力
矛盾や困難を乗り越え,じりつして生きていく力
社会の中から課題をとらえ解決する力
学ぶ意味や自分とのつながりを考える力
・コミュニケーション力
意見の違いや立場の違いを理解し,自分の意見をわ
かりやすく伝えたり,相手の意見を丁寧に聞いたりす
る力
・働きかけ力
他人や社会に働きかける力
・規律性
社会のルールや人との約束を自分で考え,判断し,守
る(行動する)力
・主体性
物事に進んで取り組む力
・継続性
困難に出会っても投げ出さない力
・課題解決力
現状を分析し,課題に気づく力
・計画・実行力
自分たちが取り組める課題について,解決方法
を考え,目標や計画を立て,それに合わせて行
動する力
・振り返り力
学んだことにどのような意味があるのかとらえ,生き方に
活かす力
・見通し力
学んでいることと自分の将来や社会とのつながりを考え
る力
社会参画力
前
期
1
~
4
年
相手を意識して,聞いたり話したりする。
学級生活において,必要なルールやマナーを考え,守 身近な社会(家庭・学校・地域)を知り,改善した 活動を通して学んだことの自分にとっての価値を考える。
身近な人や地域の人に自分の考えや思いを伝える。 る。
い課題を見つける。
学んだことから身近な自分の生活に活かせることを見つ
自分の意見をもち,友だちと共に進んで活動する。
身近な社会(家庭・学校・地域)の課題に対し
ける。
困難なことに出会っても,いろいろな意見やアドバイス て,適切な解決方法を選び,計画を立て,それ
を活かして,最後まで取り組む。
に合わせて活動する。
中
期
5
~
7
年
自分と異なる意見や立場を尊重しながら聞いたり話
したりする。
様々な人に協力を依頼するために,自分の考えを説
明する。
後 多様な他者と,適切に意見のやりとりをする。
期 より広い社会(地域・高槻市)の人に協力を依頼する
8 ために,自分の考えを適切に伝える。
~
9
年
学校や社会生活において,必要なルールやマナーを
知って守り,行動する。
課題と自分との関係を知り,主体的に活動する。
困難な課題の解決に向けて,必要な方策を考え,取り
組み続ける。
身近な社会(家庭・学校・地域)から,改善が必
要な課題を見つけ,その原因を探る。
身近な社会(家庭・学校・地域)の課題に対し
て,適切な解決方法を選び,計画を立て,修正
をはかりながら活動する。
活動を通して学んだことの自分の将来や身近な社会生
活にとっての価値を考える。
学んだことから自分や身近な社会生活に活かせることを
見つけ活かそうとする。
よりよい社会の実現に向けて,必要なことを,自分で
考え,判断し,行動する。
課題と自分との関係を問い直しながら,主体的に活動
する。
実現が困難な課題に出会っても,自分ができることを
考え,取り組み続ける。
社会生活から,改善が必要な課題を見つけ,そ
の背景や原因を分析する。
解決が必要な社会(地域・高槻市)の課題に対し
て,適切な解決方法を選び,見通しをもって計
画を立て,修正をはかりながら活動する。
活動を通して学んだことの価値を考え,自分の生き方を
考え,よりよい社会づくりに活かす。
活動することや学ぶことを価値づけし,自分や社会の未
来に活かそうとする。
前期(1年~4年)
中期(5年~7年)
後期(8年~9年)
(指導目標)多様化・複雑化が進む社会を生き抜くために,基礎基本の学力の定着と既習事項の活用を図ることで,豊かな思考力・判断力・表現力・学び続ける意欲を育み,よりよい自分や社会づくりに主体的に参画しようとする資質・能力を育成する。
各 ○各教科の価値や学ぶことの楽しさ,自分や実生活とのつながりを感じられる授業を展開することで学習意欲を育む □既習事項(学びの倉庫)の活用 □解きたくなる問い □教科横断型学習
教 □小中教科部会による教材研究
科 ○自分の考えを表現したり,仲間の意見を聞いたりしながら,自分を高め,主体的に学ぶ力を育む。 □ソロ‐コミ‐ソロの学習形態 □思考ツール・言語活動ワークシート □聴く・話すレベル表
○9年間を通して学習習慣の確立をはかり自学自習力を育む □学習環境の整備 □家庭学習推進週間の設定 □校区学習ルール10か条の徹底
(指導目標)よりよく生きるための自分のあり方や人や社会とのかかわり方について考え,判断し,実践する力を育成する。
道 ○主として自分自身に関すること □よりよい生き方の追求 □目標に向かってやり抜く態度 □じりつに向けた実践力 □規律ある生活習慣の確立 □心身の健康増進
徳 ○主として他人とのかかわりに関すること □自分も人も心地よくなるあいさつ力の育成 □互いの個性や立場,多様な価値観の尊重 □互いを高め合う関係 □感謝する心の育成
○主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること □生命尊重の学習 □生きる喜び □課題の克服 □自然や美しいものに感動する豊かな心
○主として集団や社会とのかかわりに関すること □集団生活向上に向けた役割と責任 □法令遵守とその意義の理解 □権利と義務 □よりより社会の実現(公徳心・社会連帯) □公正・公平(差別や偏見のない社会の実現)
生
活
・
総
合
的
な
学
習
の
時
間
「
い
ま
と
み
ら
い
(指導目標)子どもたちを取り巻く身近な社会(家庭,学校),そして,これから子どもたちが踏み出す社会(地域・社会)で出会う可能性の高い課題を題材にして,(1)その課題を解決するために必要な知識・技能や,思
考力・判断力・表現力を育成し,(2)現在及び未来の自分や社会をよりよくしていくため,主体的・自律的に取り組む力を養い,(3)様々な人と関わり,それぞれが自分の問題として行動できるように働きかけることができ
る力を育成する。
指導内容 「社会参画!~自分・まち・社会の今と未来ををつくろう~」
A 家庭(命)に関すること
⑴ 家庭の中での自分の役割を考える。
⑵ 家族の一員として自分ができることを考え行動する力を養う。
⑶ 多様な家庭生活,生き方や価値観を知る。
■お家の温度計をあげよう 1年:すてきなじぶんだいはっけん(成長した自分を見つ
め身近な人に発信) 2年:わたしもできるよ!おうちの仕事
■学校温度計をあげよう 1年:わくわくスタートに参画 2年:学校の仕事体験 3年:心
の温度計アップ 4年:安心安全の学校づくり
■まちの温度計をあげよう・みらいのまちを考えよう 3年:まちの元気度アップ① 4
」 年:まちの元気アップ②
特
別
活
動
B 学校に関すること
⑴ 学級,学校の中での自分の役割を考える。
⑵ 学級,学校の一員としての自覚をもち,役割を担う。
⑶ 学級,学校を支える様々な人の願いを知り,支えられていることを認識する。
⑷ 学級行事,学年行事,学校行事の企画,運営に携わり,改善を図る。
C地域に関すること
⑴ 地域・社会と自分とのかかわりを考える。
⑵ 地域・社会の一員としての自覚をもち,周りの様子や出来事に関心をもつ。
⑶ 地域・社会を支えるため,様々な人が活動していることを知り,自らその一員にな
ることの大切さを知る。
⑷ よりよい地域・社会を築いていくために,解決すべき課題を見出し,課題解決に向
けて企画し,行動する。
■学校温度計をあげよう 5年:学校改革プロジェクト 6年:中1ギャップと向き合う 7
年:Welcome四中(6年生の体験入学に参画)
■まちの温度計をあげよう・みらいのまちを考えよう 5年:こまった人にやさしいまち 7
年:みんなにやさしいまちホッとシティ(福祉の視点で地域とつながる)
■学校温度計をあげよう 8年:行事改革プロジェクト 9年:体育祭改革
■まちの温度計をあげよう・みらいのまちを考えよう 8年:職業体験でまちとつながろ
う・市との協働でまちの課題解決 9年:マイタウンミーティング~今の出会いと未来の
私~(自分たちの生き方やまちづくりについて考える)
(指導目標)よりよい生活や集団,人間関係を築くための活動を通して,人間としての生き方についての自覚を深め,自分を活かす力を育成する。
よりよい学級,学年,学校,校区づくりへの参画
○学級活動 ○児童会・生徒会活動 □学校生活上の問題を自ら見つけ,集団の一員として解決策を考え,進んで実践 □よりよい生活を築くため,意見をまとめる話し合い活動 □自分たちできまりをつくって守る活動 □現在と将来の生き方を考える機会の
設定 □中1ギャップへの対応 □学ぶことや働くことの意義 □自分の将来設計に必要な情報を集め,自分らしい進路を選択 □総合的な学習の時間等と関連させ望ましい勤労観・職業間を形成【学級会・学年集会・児童生徒集会・校区児童生徒議会】 ○学
校行事 □行事に参画することで豊かな学校生活を創造 □集団への所属感や連帯感 □公共の精神 □勤労の尊さや創造すること,共に助け合って生きることの喜びを体得