平成27年度 始業式 式辞 暴(ぼう、あばれる)ついた警報に、戸惑うことの

平成27年度
始業式
式辞
暴(ぼう、あばれる)ついた警報に、戸惑うことの多かった北海道の冬でした。
3月末から一挙に雪解けが進み、本日、平成27年度の始まりを迎えます。
皆さんは、1日を長く感じたり、短く感じたりすることがありませんか。
夢中になって取り組んだとき、「もう、こんな時間」と、感じたことがあるはずです。
反対に、「まだ、こんな時間」と、ただ時間が過ぎるのを待ったこともあるでしょう。
勉強、部活動、生徒会活動にと忙しい3年生は、帯広十勝の四季を楽しめないまま、来
年の春、真新しいスーツや制服を着て、入学式や入社式の会場にいると思います。
2年生もまた、目の前に迫る進路に悩み、迷い、決断の時を迎えていると思います。
まだまだ先ではありません。もうすぐそこにあるのです。
進路の問題は、時間は解決してくれません。
解決する「時間」をどう使うか。それを決めるのも、みなさん自身です。
例年にない天候のもとで、第一次産業で生活されている方々は、自然と向き合う覚悟を
もって、改善と工夫とを繰り返し、皆さんの食を支えてくれています。
その原動力なるのが、「誇り」です。自分の生活のためだけではありません。どんな仕
事にも、「人のために」という「役割」があるのです。
高校では、学力、体力、コミュニケーションやプレゼンテーション能力、リーダーシッ
プ、公共心、規範意識、思考・判断・表現力、課題解決力など、社会的・職業的自立に必
要な、「役割の土台」となるものを学びます。
その土台が、皆さんの卒業後を創造してくれるのです。
3年生の皆さん、進路と向き合う覚悟と強い意志をもって、最後の学びに取り組んでく
ださい。
2年生の皆さん、昨年度の学びの度合いを確認し、補い、自分の役割を創造し、実現へ
の道を歩んでください。
「一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり」とも、「一年の計は春にあり」ともい
われます。
当たり前のことを当たり前にできる人として、一年後の自分の姿を創造し、あきらめず
努力してください。
期待しています。
平成27年4月8日
北海道帯広南商業高等学校長
我妻
公裕