通期のご報告 - 日本アジア投資

JAIC
NEWS
日本アジア投資の
ホットな話題を
この度、三重県松阪市飯高町において、JAICが建設する太陽光発電
所の一部が商業運転を開始しました。このプロジェクトは、松阪市の協
力のもと、地域事業の活性化や雇用の創造を通じた地域社会への貢献を
目指して進められています。
2015 年 7月には全部分が運転を開始し、最大出力約1.9 MW、年間で
一般家庭約 540 世帯分相当の発電をする予定です。
11 月時点)
成長戦略 - 数字で見るJAIC
特集 2
JAIC NEWS
P2
P7
詳しく紹介します
三 重 県 松 阪 市 飯 高 町のメガソー ラ ー
発 電 所が 一 部 運 転を開 始しました
建設 地の様子(2014 年
特集 1
このプロジェクトの開発では、太陽光発電事業のディベロッパーであるリ
CONTENTS
トップメッセージ
→ P1
成長戦略
→ P2
トップインタビュー
→ P3
財務諸表
→ P5
会社情報
→ P6
JAIC NEWS
→ P7
ニューアブル・ジャパン株式会社と協業しています。
JAIC は、
今後も有力な
パートナー企業との協業を進め、
メガソーラーなどの再生可能エネルギープ
ロジェクト推進を目指し、全国各地の優良な案件を発掘していきます。
JAIC のメガソーラープロジェクト
開発状況
●実績 ●企画中
起工 式の開催(2
静岡県伊豆の国市 13.5MW
014 年 11 月)
奈良県吉野町 29.0MW
熊本県球磨郡 2.3MW
岩手県一関市
金沢(かざわ) 10.8MW
藤沢町
2.3MW
宮城県気仙沼市 1.0MW
福島県いわき市
2.2MW
三重県松阪市 亀山市
1.9MW
1.3MW
高知県東洋町 2.0MW
ホームページでもっと詳しく!
一 部 完成した
7
月時点 )
(2015 年 4
発電 所の様 子
http://www.jaic-vc.co.jp/
株主の皆さまへ
第
34
期
通期のご報告
平成 26 年 4月1日から平成 27年 3月31日
日本アジア投資株式会社
証券コード 8518
Top Message トップメッセージ
Strategy of Growth 成長戦略
JAIC の成長戦略
全てのステークホルダーから信頼される投資会社へ
業績改善
ごあいさつ
安定収益の拡大と売却益の獲得により
成長性の向上
安定収益の拡大
業績を改善し、全てのステークホルダーから
信頼される投資会社を目指します。
細窪 政
代表取締役社長 売却益の増加
投資先企業の支援
新規ファンドの組成
有望企業への投資実行
新エネルギー投資の
規模拡大
メガソーラー投資事業
の拡大
その他の再生可能
エネルギープロジェクトの開拓
コーポレートガバナンスの強化
数字で見るJAIC
株主の皆さまにおかれましては、平素より格別のご
高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
経費をカバーする体制を目指します。そのために、ファ
ここに、第 34 期通期のご報告を申し上げます。
ンド組成に向けた有望企業への投資や、メガソーラー
第 34 期は、上場済み投資先企業の株式売却や㈱
投資事業などの拡大を進めます。
ヘルシーサービスをはじめとする未上場企業の M&A
同時に、短期的には、投資先企業の支援を強化す
などによる売却を実現しました。しかしながら、投資
ることで売却益を獲得し業績の伸長を図ります。こう
先企業からの大型の新規上場がなかったことなどか
して可及的早期に業績を改善し、全てのステークホル
ら、通期では 18%の減収となり、売却益も減少しまし
ダーから信頼される投資会社を目指します。
た。その結果 7 億円の当期純損失となったため、誠に
遺憾ながら配当の実施は見送らせていただきます。
1
今後は、長期的には、安定収益を拡大し5 年以内に
株主の皆さまにおかれましては、引き続き一層のご
支援、ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
投資実行額
27
億円
メガソーラー実績
20
MW
安 定 収 益 であ る管 理 報 酬を増 や す ため、 ファンド 新 設
安定収 益であるインカムゲインを増やすため、3 年後に
を 進 め、5 年 後 の 運 用 残 高 増 加 を目 指します。有 望 企
100MW のメガソーラープロジェクトで売電開始を目
業に厳 選して投 資し、投 資開拓能力をアピールすることで、
指します。20MW の 実 績の 他 協 議 中のプロジェクトも
ファンド新設を目指します。→詳細は P3・4 へ
含めた合計は、60MW に達します。→詳細は P7 へ
2
Top Interview トップインタビュー
日本とアジアでの投資活動を通じて、
産業の活性化 、
環境・高齢化問題対策、
相互の経済連携拡大に貢献します。
再生可能エネルギー投資では、メガソーラーに注
今後の投資方針
力し、ファンドの設立も目指していきます。
注力分野に厳選して投資するととも
に、投資先企業への支援を強化します
当社の重点投資地域は日本と中国であり、投資後に
前 期 の 総 括と 今 期 の 方 針
安定収益拡大に向けた投資の推進や
未上場企業の売却で、一定の成果が
ありました
双方向から経営を支援できる点が強みです。中華圏で
は、香港・上海・北京・蘇州・天津・瀋陽でファンドを運営し
み上げました。
今期も、
売電までプロジェクトを推進した
その累計は9ファンド245 億円にのぼります。
この点
実績を基に、優良プロジェクトの開拓を進めます。
を活かして有望企業への投資を実現します。注力分野
当社は、このような日本とアジアでの投資活動を通
じて、産業の活性化 、環境問題や高齢化問題への対
策、日本とアジアの経済連携拡大に貢献します。
コ ー ポレ ートガ バナンス
監査等委員会設置会社に移行し、
より
透明性の高い経営体制を構築します
また、
会社全体の業績は、
大型の新規上場がなく減収・赤
は、当社の再生可能エネルギー投資と連携して投資先
前期は、国内投資部門を強化するために人員増強や投
字となりましたが、
個別の事例を見ると、
複数の案件で売
を支援できる環境・エネルギー分野、および、専門性の
株主総会でご承認頂けた後は「監査等委員会設置
資権限の委譲を行いました。その結果、迅速かつ積極的
却益の最大化に成功しています。
リーマンショック以降、
当
高い人材や提携先を抱えるQOL
(医療・介護・ヘルスケ
会社」に移行し、取締役5名のうち2名が社外取締役
な投資が可能となり、環境・エネルギーやバイオを中心
社は、
新規上場以外にも売却機会を作り出せるような投資
ア・バイオ)です。
さらに、株式市場からの評価が高い情
となります。移行後は、監査を行う役員が取締役会で
に、有望企業への投資を実現できました。今期はこの投
を進めてきました。
その努力が実り、
M&Aなどによる未
報通信技術や新技術分野でも、
厳選して投資をします。
の議決権を持つことや監査範囲が拡大することによ
資実績を基に、国内のベンチャー企業向けファンド設立
上場企業の売却益の獲得に成功しています。
今期も、
投資
また、投資先企業の新規上場をより確実にするた
を目指します。また、メガソーラー投資でも、案件開発能
先企業への支援強化により、
その企業価値を高めて売却
めの支援や、投資先の事業拡大・アジア進出の支援な
力の高いパートナーと連携し、順調にプロジェクトを積
することで、
個別案件の売却益の最大化を目指します。
どを積極的に行います。
り、従来よりも監査・監督機能が強化されます。
当社は、新体制により、経営判断の透明性の一層の
向上と、より効率的な会社運営を実現します。
投資実行事例 当社が最近投資をした、主な企業をご紹介します。
3
株式会社メガカリオン
ヒト iPS 細胞由来となる血小板製剤
の研究開発
株式会社 PEZY Computing
プロセッサ、PCB ボード、システム、
ソ
フトウェアの開発と販売
株式会社ジェノミックス
再生誘導医薬の研究開発
瀋陽鋭易特軟件技術有限公司
「エンタープライズ・サービス・バス
(ESB)」ミドルウエアの開発・販売
株式会社 ExaScaler
大規模な省力化・省スペース化を可能
にするスーパーコンピューター・新サー
バーシステムの開発・販売
株式会社アクセスブライト
スマートフォンを中心としたモバイル
ゲームの中国パブリッシング事業
プラスワン・マーケティング株式会社
SIM フリー端末の企画、開発、販売
瀋陽邁思医療科技有限公司
医療機器(呼吸器・酸素発生器)
の開
発・製造・販売
iHeart Japan 株式会社
ヒトiPS 細胞由来の心血管系細胞を
用いた革新的次世代医療の研究開発
Twenty Five Miles Limited
中国にてフリーマケット携帯アプリ
「小交易」を運営
株式会社洸陽電機
ESCO、メガソーラー EPC、省エネ支
援サービスなど
FANGDD NETWORK GROUP LTD
不動産仲介サイト「房多多」などの不
動産サービス
4
Financial Statements 財務諸表
Corporate Profile 会社情報(2015 年 3 月 31 日現在)
連 結 貸 借 対 照 表( 要旨 )
会社概要
ファンド連結基準
科目
(単位:百万円)
前期末
Point ❶
当期末
平成 26 年 3 月31日
平成 27年 3月31日
流動資産
29,817
27,332
固定資産
3,13 6
3,342
流動負債
4,533
3,215
固定負債
21,283
19,412
純資産
7,137
8,047
うち自己資本
2,057
2,957 ❷
総資産
32,953
30,674
4,299 百万円
返済しました。加えて、平成 27 年 4 月末には 1,733 百万円を
3 月 31 日
追加返済しています。平成 21 年 3 月期末のピーク時の残高か
■本社
〒 101-8570
東京都千代田区神田錦町三丁目 11 番地
精興竹橋共同ビル
■国内支店
西日本オフィス(大阪)
Point ❷
当期純損 失を計上した一方、新株予約権の行使に伴う増加
や、為替や株価の含み益の増加により、自己資本は前期末から
900 百万円増加しました。これに伴い、自己資本比率も 3.4
ポイント上昇し 9.6%となりました。
役員
■代表取締役社長
細窪 政
■常務取締役
下村 哲朗
■取締役
永島 一広
■常勤監査役
金屋 憲二郎
■監査役
工藤 研
■監査役
安川 均
※株主総会後の役員構成は決議通知をご覧ください。
■発行可能 375,362,000 株
■発行済み 128,751,475 株
■株主数
10,372 名
■株式の所有者の状況
■金融機関
13.53%
■一般法人
3.42%
■外国法人等
8.14%
■個人、その他 73.29%
■当社自己株式
1.62%
大 株 主一覧
株主名
株式会社 SBI証券
日本証券金融株式会社
BANK JULIUS BAER AND CO. LTD. SINGAPORE
CLIENTS
KGI ASIA LIMITED-CLIENT ACCOUNT
松井証券株式会社
株式会社三菱東京 UFJ 銀行
マネックス証券株式会社
楽天証券株式会社
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口5)
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口2)
持株数
持株比率
4,361
3,051
3.44
2.40
3,000
2.36
2,000
1,983
1,800
1,799
1,756
1,394
1,389
1.57
1.56
1.42
1.42
1.38
1.10
1.09
(千株)
(%)
注:自己株式(2,098 千株)は上記表に含めておりません。
注:持株比率は、自己株式を除いて算出しております。
株 主 メモ
ファンド連結基準
5
■設立年月日 1981 年 7 月 10 日
■決算期
期に比べ 18%減少しました。
連 結 損 益 計 算 書( 要 旨 )
(単位:百万円)
前期
平成 25年 4 月 1日〜
平成 26年 3 月31日 8,461
当期
平成 26 年 4 月 1日〜
平成 27 年 3 月31日 6,935 ❸
営業原価
5,757
5,034 ❹
営業総利益
2,704
1,901
販売費及び一般管理費
1,532
1,368
営業利益
1,172
533
経常利益
617
389
当期純利益
代表取締役社長 細窪 政
■資本金
大型の新規上場がなかったことが主因となって、営業収益は前
営業収益
■代表者
負債に含まれる借入金については、当期中に 3,816 百万円を
Point ❸
科目
日本アジア投資株式会社(略称:JAIC )
ら、借入金と社債の合計で 60%の圧縮を達成しています。
❶
株式の状 況
■商号
269
△ 731 ❺
Point ❹
営業原価に含まれる評価損は、㈱白元に対して 839 百万円を計
上したため前期に比べ大幅に増加しました。一方で、営業原価に
■事業年度
4 月1日~翌年 3 月 31日
■定時株主総会
[ 配当金受領株主確定日 ]
毎年 6 月
期末配当金 3月 31日/中間配当金 9月30 日
※当期は無配とさせていただきます。
3 月 31 日
■ご注意
1. 株主さまの住所変更、単元未満株式の買取請求そ
の他各種お手続きにつきましては、原則、口座を
開設されている口座管理機関(証券会社等)
で承る
こととなっております。口座を開設されている証券
会社等にお問合せください。株主名簿管理人(三
菱 UFJ 信託銀行)
ではお取り扱いできませんので
ご注意ください。
含まれる投資損失引当金繰入額は前期に比べ減少しました。そ
■基準日
の結果、営業原価全体では、前期に比べ 13%減少しています。
■株主名簿管理人及び
特別口座の管理機関
三菱 UFJ 信託銀行株式会社
■同連絡先
〒 137-8081 東京都江東区東砂七丁目 10 番 11 号
三菱 UFJ 信託銀行株式会社 証券代行部 東京:0120-232-711
大阪:0120-094-777
(フリーダイヤル)
(土・日・祝祭日を除く 9:00 ~ 17:00)
れるファンドの利益のうち、当社グループ以外のファンド投資
■上場証券取引所
東京証券取引所市場第一部
2. 特別口座に記録された株式に関する各種お手続き
につきましては、三菱 UFJ 信託銀行が口座管理機
関となっておりますので、左記特 別口座の管理機関
(三菱 UFJ信託銀行)にお問合せください。なお、
三菱 UFJ 信託銀行全国各支店にてもお取次ぎいた
します。
家に帰属する部分です。そのため、当社グループの利益からは
■公告方法
http://www.jaic-vc.co.jp/jp/index.html
ただし、やむを得ない事由により電子公告によることが
できない場合には、日本経済新聞に公告いたします。
3. 未受領の配当金につきましては、三菱 UFJ 信託銀
行本支店にてお支払いいたします。
Point ❺
特別損失に投資有価証券評価損 213 百万円を計上したことや、
少数株主持分利益 880 百万円が控除されたことから、赤字
となりました。少数株主持分利益は、主に、経常利益に含ま
控除されます。
上記のほか必要のあるときは、あらかじめ公告して定めます。
6