称で、英語の頭文字をとって LP ガスと呼ばれています。プロパンとブタン親会社は鉄工所から高圧ガス販売、プロパンガス販売へと変遷の 2 種類があり、家庭で使われている会社の創業経緯と変遷をお聞かせのはプロパンです。また、プロパンガください。秋葉良孝業者は、伯父である秋葉辰男で、水戸市大手町（現在の三の丸）において秋葉工業所を営んでいました。終戦直後の水戸市吉田地区には水戸飛行場があって、そこでは軍関係の機材の解体が行われていスは炭素と水素の化合物で環境負荷秋葉私は会社に入社して 13 年、も小さいクリーンエネルギーであって、 4 代目の社長に就任したのが昨年ある時、日本酸素株式会社の役国内消費量の大半が海外から輸入さの 6 月です。しかも昭和 30 年に設員さんが来られ、多数の酸素ボンれています。今月は、プロパンガスの立した「関東プロパン瓦斯株式会ベを目にして、「酸素を販売する仕販売に特化して業績を伸ばしている水社」の販売部門を平成 7 年に分離事もされてはどうですか」と言わ戸市に本社を置くカンプロ株式会社独立してできた会社ですから、設れたのがきっかけで、一般高圧ガの秋葉憲一会長と秋葉良孝社長に、立経緯や変遷については、同席しス（酸素、窒素、アルゴンガス等）設立経緯、事業内容、業界動向、今ている秋葉会長からお話しさせての販売を始めました。さらに昭和後の課題と展望をお伺いしました。いただきます。 27 年、「プロパンガスという面白秋葉会長（以下会長）親会社の創い商品があるので、取り扱ってみ聞き手当社社長黒古一雄トップインタビュープロパンガスとは液化石油ガスの略カンプロ株式会社生活者の視点に立ったガスサービス業者として、地域ナンバー１を目指す代表取締役社長ました。 JIR NEWS 2013 1 ないか」と声を掛けられ、プロパく発展するだろうと判断し、昭和こととし、プロパンガスの販売部ンガスを扱うようになったのが今 30 年に「関東プロパン瓦斯株式会門は別会社にして経営する方針をの商売の始まりです。社」を設立します。打ち出し、平成 7 年に「カンプロ大変早い時期だったのですね。その後、プロパンガスの販売を株式会社」を設立しました。トップインタビュー拡大するために先代の社長が「大分離した狙いは、お客様にとって会長そうです。新しいガスとい子営業所」を昭和 34 年に設置し、ガス会社を選択する際の選択肢は、うことで規制する法律もなく、そ 35 年には勝田市（現在のひたちな安全であることはもちろんですが、れから 3 年間は許可の取得も不要か市）枝川に LP ガス充填所を設ガス料金が安いことです。価格を抑な状態であったそうです。呼び名置しておりました。私は高校を卒えるためには、販売ということだけもプロパン、プロパンガス、液化業すると、産業ガスの最大手であに特化して、運営コストを抑えるこガス、LPG、LP ガスなど様々で、る「日本酸素株式会社（現在の大とが一番良いと考えたからです。行政でもエネルギーというとらえ陽日酸㈱）」に入社して、7 年間、方ではなく、高圧ガスの一つといガスに関する知識を勉強して、実うとらえ方であったために、通産家に戻ってきました。昭和 38 年に省の軽工業局無機化学課高圧ガス三代目の社長となりますが同年に班が担当して保安面からの指導が LP ガスの輸入元売りである「ブなされていたそうです。リヂストン液化ガス株式会社（現お客様の受け止め方も、クリーン在のエネオスグローブ株式会社）」大規模なガス充填所と 5か所の営業所を配し、 25,000 軒のお客様を有す個人のお客様が多いようですが、どのような方法で獲得されてきたのでしょうか。な燃料だと言って、家の床の間にの特約店になりました。それまでガスボンベを置き、来客があると座は国内石油メーカーの製油所で分会長建築業者さんや不動産会社敷でコンロに火をつけてお湯を沸離・精製された純度の低い製品でさんを訪ね、戸建て住宅のお客様かし、お茶を出したそうです。珍し賄っていましたが、プロパンガスを獲得することに努めました。50 さゆえの話として聞いております。の輸入が始まると、良質なプロパ年間の努力によって今ではお客様ンガスが安定的に確保できるよう数はグループ全体で 2 万 5,000 軒にが制定されたことと都市ガスに並になって市場は急速に拡大し、そなっています。そのうちの 8 割強ぶガス体でのエネルギーとして、れに伴い関東プロパン瓦斯も大きが個人のお客様です。戸建て住宅供給体制が整えばプロパンガス市く発展することとなりました。のお客様は 1 軒当たりの売上は小昭和 29 年に「高圧ガス取締法」場は都市ガスエリア以外では大き順風満帆で推移して来られたわけですね。会長ところが昭和 61 年の那珂川の氾濫でガス充填所は水没し、多さいのですが、安定した収益が見込めるお客様です。年間の販売量はどのくらいになるのでしょうか。くのガスボンベが流出します。中秋葉年間の販売量は 7,500t です。には 50 キロボンベも含まれ、太平平成 21 年にガス充填所を拡張して洋に出て鹿島港に入り込んでしま貯蔵量が 125t になり、茨城県内でうほか、鹿島灘にもたくさんのガ最大級の施設になっています。スボンベが漂着して回収に歩き回る事態になりました。その後、茨城県は那珂川の治水整備に取り掛かり、県当局の移転ガス充填所は本社以外にもあるのでしょうか。また、営業所は何か所あるのでしょうか。事業によってガス充填所を移転す秋葉ガス充填所は本社にある 1 ることになります。そうした事情か所だけです。営業所はガスボンを踏まえて新たに取得する土地をベのストックをしておくいわゆるはじめガス充填所施設及び建物等「デポステーション」としての機は、関東プロパン瓦斯が取得する能、そこからお客様宅にガスボン秋葉憲一会長ベをお届けする物流基地、及び 24 て卸売業者の持つ充填所で容器時間 365 日の保守点検業務を行っに充填され地域販売店を経て最終ています。ユーザーにお届けするという物流営業所は 5 か所で、本社営業所の他に「大宮・大子営業所」「日立的にも商流的にも長いルートが形成されています。「秋葉式炭酸ガス発生装置」とはどのようなものなのでしょうか。その目的と効果などについてお聞かせください。それに対し当社の場合は、輸入営業所」があります。今年、新た業者の一次基地から国内最大の 16t 消費拡大策として考えたものです。に「ひたちなか（仮称）営業所」積タンクローリーで本社のガス充冬季のビニールハウス内は密閉状をオープンさせます。こうした営填所に輸送し、充填所から直接お態になりますので、光合成の原料業店を置くことによって、急速に客様にお届けします。お客様へのとなる二酸化炭素（炭酸ガス）がお客様の数が増えております。配送はコンピューターを使った配不足します。そのままにしておく送予測システムによってお客様かと作物の生育に支障が出ますので、ら「ガスが無くなってしまったのビニールハウスの中でプロパンガで持って来てください」と言われスを燃やし、炭酸ガスを供給する秋葉本社では 24 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台の販売実績と農業分野の経験をもとに産官学共同研究のきっかけにもなるては輸入業者の二次基地を経由し秋葉良孝社長トップインタビュー営業所」「水戸北営業所」「つくば LP ガス充填所 Ⅲ型」の約 1 割の能力を持つ小型大型 LP ガス貯槽した。その後、松田教授は退官さも強みです。組織の中に技術部をれますが、新たに紹介してくださっ置いて、配管工事等全てを内製化た方が後任の佐藤達雄准教授です。しています。これもお客様から良ピーマン、ベビーリーフ、パプリ佐藤准教授は、「これからの作物い評価をいただける最大の魅力でカなど 30 種類の作物でデータを採づくりは、無農薬で作る時代になはないでしょうか。営業マンも小取したところ、光合成する作物でる」と言われました。きゅうりをさな工事であれば自分で処理できあれば全て有効であることが分かはじめいろいろな作物がウドンコる技術力があります。例えば、おりました。病の発症によって商品価値がなく客様から電話が掛かってくれば直なり、生産者は大変困っていましちに訪問して、故障した給湯器もた。佐藤先生はその対処法として 30 分以内に交換することができまヒートショックによる免疫成分のす。お客様から「こんなに早いサー作物内生成という農薬に代わる防ビスは今までに経験したことがな除方法を研究されていました。そい」と驚かれ、大変喜ばれており会長平成 20 年度∼ 22 年度の「農の実用化のヒントになったのが当ます。ちなみに社員の資格取得状水実用技術開発事業」として、茨社の「温水かん水装置」を使った況をご紹介しますと、製造保安責城大学が中核機関となって取り組温水製造・調整技術です。任者（丙種）14 人、液化石油ガスの「AKS」を昨年販売しました。この装置でイチゴ、トマト、水菜、トップインタビューその装置に関連した開発を、茨城大学農学部と共同研究されたそうですが、具体的な内容をお聞かせくいただけますでしょうか。んだ「温湯散布による施設イチゴの農薬使用量削減と保鮮技術の確立」に参画しました。きっかけは、「秋葉式炭酸ガス発画期的な製品のようですが、どの様なものなのでしょう。その装置の販売もなされているのでしょうか。電気工事士 6 名（2012 年 1 月現在）となっています。秋葉給湯器で温めた 60℃のお湯また、その様な社員の技術力を以前より常陽銀行さんの OB でありを、葉温が 50℃で 20 秒維持するよ活用する方策として、将来的には茨城大学客員教授であられた伊藤うに散布すると、作物の免疫成分ガスを使って空調・給湯・給水・先生とのお付き合いがあって、伊が生成されて抵抗性が増すという電気といったものを提供できる戸藤先生から茨城大学農学部のイチヒートショックを活用して病気の建の住宅・集合住宅・自然災害ゴ栽培の権威と言われた松田藤四発生を防ぐ装置です。に強い住宅を提供していきたいと郎教授をご紹介いただきました。松その製品の製造と販売に関して田教授は九州福岡県を中心に栽培は辞退しました。理由は、自社製された大粒のイチゴ「とよのか」の品を売るのが精一杯で、新商品を品種開発をされたその分野の第一扱っていくだけの人手余力がな人者で、一時は「東の女峰、西のかったからです。ゴ市場を二分するほどの優れたイチゴを開発された方です。その松田教授には、開発途上の炭酸ガス発生装置を見ていただいてアドバイスをいただき、更には、完成した装置を東京で開かれた園芸施設機器の展示会で紹介していただきま 4 51 人、調査員・保安業務員 68 人、生装置」の開発にさかのぼります。とよのか」と称されて、日本のイチ JIR NEWS 2013 設備士 36 人、販売主任者（第Ⅱ種）技術がピカイチなことが強み、それを活かす方策を検討中その他に御社の強みであると言えるものがございましたらお聞かせください。秋葉技術がピカイチであること思っております。徹底した顧客志向を貫いて地域ナンバー1になる御社の経営理念もしくは大切にされている想いがございましたらお聞かせください。秋葉「カンプロが楽しく、面白そうな会社と感じて、お客様から選んでいただけるような地域ナンバー 1 の会社を目指す」を経営理念としています。また、当社はプロパンガスの販売業者ですから、お客様あっての商売です。したがって、常にお客その前日に食用バラを使った料理としてお客様に近づいていく。分教室を開催しました。かりやすく言えば、コンビニストまた、「子供が豊かに育つこと」アや郵便局と同じように、消費者様を創造していかなければなりまをコンセプトとしてそれに関連すに密着するため例えば 5,000 軒に 1 せん。お客様を創造するためには、る貢献活動にも力を入れています。店、あるいは 5㎞圏内に 1 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茨城県水戸市吉沢町567 LPガスの製造、LPガスの販売（卸・小売）、オートガス、LPガスの関連機器類の販売、 LPガス設備工事、空調・給油設備工事一式、住宅設備一式、お水の宅配 3,100万円 85人 18億円（25年／3月期）関東プロパン瓦斯株式会社（LPガスの製造）秋葉商事株式会社（工業用酸素・窒素、医療用酸素等の一般高圧ガス販売）秋葉工業所（ガソリンスタンド・油配管・製管・その他）所の拡張及び16t積大型タンクローリーの導入を進め、父・秋葉辰男氏で、当時、水戸市大手町において秋葉元売り業者の一次基地から直接搬入を可能にするなど、どを行っていました。時代が変化する中で高圧ガスの販売、プロパンガス（以下 LP ガス）の販売を手掛けるようになり、昭和 35 年に親会社「関東プロバン瓦斯㈱」を設立します。親会社は、昭和 61 年に起きた那珂川の氾濫で、ガス充填所が濁流にのまれ水没、ガスボンベは流出という事態に陥りますが、行政当局の移転事業によって平大量仕入れと物流コストの低減によって低価格を実現していること。また、LP ガスの事業は「サービス業」であると捉え、お客様サービス向上のため、営業所の充実を図り、安全・安心を確保すべく 24 時間 365 日サポート体制を整え、更には、毎月「Smile Life」を発刊し、お客様のニーズ把握や提案を行う等々、徹底した顧客志向を貫いていること。この様に、お客様に満足を提供する取組が幾つも積み重ねられています。成 8 年に現在地へ本社社屋及びガス充填所を新設・移 LP ガスは、クリーンで災害に強い分散型エネルギー転します。この動きに合わせ、前年（平成 7 年）に当として注目されています。ただ、LP ガス業界として時の秋葉憲一社長（現会長）は、業容拡大を図るため、は、電力や都市ガスとの競争激化、少子高齢化の進展関東プロパン瓦斯㈱の販売部門を分離して「カンプロなどから消費量は減少傾向にあります。こうした経営株式会社」を設立します。環境の中、会長が LP ガスの新しい市場を開拓し、需このガス充填所の移転を機に、設立間もない当社は要拡大を図ろうと取組み、イチゴ生産など施設農業生順調に業容を伸ばし大きく飛躍をしていくことになり産者向けに「秋葉式炭酸ガス発生装置」（同社特許）ます。を開発したことや、今後の展望で「次世代への種を蒔こうした業績伸長は、当社が「地域 No.1 の会社」 6 取材を終えて当社の設立は平成 7 年です。創業者は秋葉会長の伯工業所を経営、終戦後間もなくは軍関係の機体解体な JIR NEWS 2013 本社社屋き、一つの事業に拘ることなく、変化を恐れず挑戦しを目指し、お客様から選ばれる環境整備に取り組まれていきたい」という社長の言葉を伺い、チャレンジ精てきたことによるものと思われます。まずは、お客様神というか当社の中にある進取の気風を感じた取材でへ「より安価な料金でのガス」を提供するため、充填した。（黒古記）