132 2BG6p11 酵素法によるステロールエステルの合成 ○前田淳史、水野貴之、文谷政憲、仲井誠一1、廣田益教雇、 杉原臥雄(徳島文理大工・ナノ、1八代) 大会講演要旨 食品 2BG6p15 植物密来グルコシルセラミドの経口摂取による免疫賦括効果(2) ○閥和彦1、木下幹朗2、菅原達也3、小野治三郎1・‘.上野憲道1、 大西正男2(土日本製粉中研、2帯広畜大・畜産生命、3京大院農・ 応用生物、4岩手大院・連農〉 蹄的]動物畑雷旨に含まれるコレステロール(エステル)の小腸からの吸収は植 物ステロール(エステル)の添加により抑制されることが明らかにされている。そ [目的1これまでに我々は、植物由来スフィンゴ脂質の食品機能性を検討する目 こで土壌より分離したトリコデルマ属糸状菌の生産するステロールエステラー ゼを用いて動植物ステロールと各種脂肪酸とのエステル合成を試みた。 的で、グルコシルセラミド(GlcCer)経口摂取による抗腫瘍効果を担癌マウスモデ [方法・結果] 本糸状藤は、加水分解時に脂肪酸特異性を示すステロールエステ 影響を検討するため、脾細胞のサイトカイン産生に及ぼす影響および各臓器にお ルを用いて検討し、報告したD。続いて、GlcCer経口摂取による免疫系に及ぼす ラーゼと承さないステロールエステラーゼを生産する。この2種類の酵素を分 ける遺伝子発現を検言寸した。 離・精製した後、コレステロール、スティグマステロールなどと炭素数2から20 〔方法と結巣】トウモロコシ胚芽より精製したGlcCer画分を用い、BALB/cマウス の濱鎖脂肪酸とのエステル合成を行った。その結果、加水分解酵素としては脂肪 (5週齢、雄〉に引cCer画分を14日問連日経口投与して、脾細胞を採取し、サイト 酸特異性の無いものよりも有るものの方がはるかに高いエステル合成活性を示 したので、主に特異性のある酵素を用いたエステル合成条件を検討した。ステ 意にIFN一γ,IL−2の産生促進を示し、IL−4産生は減少傾向にあり、Thl/Th2バラ カイン産生を検討した。GlcCer経照投与群(50mg/mo琶se)では無投与群と比べて有 ロールとしてコレステロールを用いた場合、炭素数12およびより長鎖の脂肪酸の ンスを丁旧優位に調節する可能憔が示された。また、GlcCer経口投与群では、小 エステル合成が珂能であった。フィトステロールを用いた場合は炭素数8および 腸におけるIFN一γ遺伝子の発現量の増沸、1L纏遺伝子の発現量の減少が見られ より長鎖の翔旨肪酸とのエステルが合成された。また、ヘキサン添加は合成率を大 た。現在、各臓器の遣伝子発現を検討中である。 輻に向 Lさせ、C毘一C!6の脂肪酸のエステル合成率はm磯近くに達した。 1)問,木下ら,日本農芸化学会2005年度大会講演要旨集p、98(2005) 2BO6pi2 ワイン圧搾津の食品素材としての利用と機能性 ○佐々木爵、柚木恵太、得字圭彦、木下幹朗、間和彦1、内 藤彰彦!、大四正男(帯畜大・畜産生命、1日本製粉・中研、1池 2BO7aOi 高脂肪かっ高コレステロール食ラットの血清脂質濃度に及ぼす メチルキサンチン誘導体の影響 ○松本義信、堀内有美1、服部一夫1、大石箱一1、滝田聖親垂 副町ブドウ溺研) (擁崎医織大 簸床栄養学科、凍農大 応用生物 栄養) [緒貧}先に我々は、ブドウの果皮に多く含まれ、様々な健康機能性が期待でき 〔自的1我々は高癒肪食ラットにおいてメチルキサンチン誘導体(MXD)には体脂肪 るオレアノール酸(0A)がワインにはほとんど移行せず、圧搾津(パミス)中に 蓄積抑制や血清脂質濃度低下作罵のあることを報告した。しかし、より欧米化し 著繊残存していることを見出した。引き統いて今回は、パミスを食品素材として た食事を反映した高脂肪かっ高コレステロール食(H田C食)摂取時の影響は明ら 有効利用する一累として、OAの抗窩脹血症効果を検討した。 かでない。本研究ではH冊C食ラットの血溝脂質濃度等に及ぼす、IXDの影響を検討 〔方法・結果1乾燥および粉末化したパミス試料からエタノール抽出物(POE)を得 した。{方法】実験動物は4週齢SD系雄性ラットを用い・HFHC食(20%ラード、0.5駕 た。FOEの8脇が賑質成分で、そのうち甑が1隅を占めていた。4週齢のSD系ラット コレステロール、O,2騙胆汁酸含有)を摂取する苅照群(C①と、H懸C食にMXDであ (雄〉に、削酌麗を準拠とした普遜食[丼殴.窩脂肪食IH口、解にOAを添加した るキサンチン(XA)、カフェイン(CF)、テオフィリン、テオブロミン(TB)のいずれ lB罫・}OA3食、および1旧びOEを添加した〔ilF千POε]食をペアフィーディング法により かを0.02眺添加した計5群を設けて、12週闘飼育した。1結果l CO羅に比して、肝 4週醐摂食させた。OA群では、揮群と比べて飼育期間中有意な体重の減少が観察 臓トリグリセリド(TG)濃度はXA、CF、TBの各群で低値を示したが、血清中の、総 された。また、供およびPOE群では慮漿中のトリグリセリドとリン脂質景が有意 膳質濃度とTG濃度はCF、TBの各群で高値を示し、総コレステロール濃度はCF欝で に減少し.Hl;欝を対照として遺伝子発境量を隙Aマイクロアレイによって比較し 有意に高姫を示した。以上より、血清脂質濃度等に対する糠Dの効果はRF}IC食で た結果、嚇が肥満によるインスリン抵抗性の改藩効果を示すことが禾唆された。 は認められず、食事に含有する脂質により異なることが示唆された。 2BO6p13 機能性食品素材としての廃鶏表皮複合脂質の利∫li 2BO7aO2 制限給館したラットの骨代謝に及ぼすイソフラボンの配糖体と O抽木恵太、久木野修1、名達義鰯1、藤野銭彦3、大西蕨男(帯 アグリコンの影響 畜大・磨産生命、1南薩食,鳥、章梅田事務藤.3レオ研) ○中村晃、槙本裕希子、籾田遥子、服部一夫、大石祐一、 滝倒聖親(東農大・応生・栄養〉 〔目的〕動物の脳・神経組織にはスフィンゴ脂質やプラズマ滋一ゲンが多く存在 することが知られているが、郡Eの発生以降それらを機能性食品素秘として使用 できない状況である。演者らは、採卵鶏(廃鶏)の表皮盲llに含まれる複合脂質を 恨的}著者らは、制眼給餌と自由摂食を繰り返した著齢期ラット(以下制眼給 餌著齢期ラット)が、骨粗懸症を発症することを見出した。今囲は、イソフラボ 安全な磯能性動物瀕質の供給源として、その化学的姓状を分析するとともに機能 ンの配糖体を多く含む蒸煮大豆と蒸煮大豆にひらたけ菌糸を培養し、アグリコン 幾脂質の濃縮法を検認した。 を多く生成させた納豆様食品(菌糸納豆〉を制限給餌若齢期ラットに投与し、骨 (方法・結果1廃鶏中抜き屠体から分離された表皮部より得られる全脂質(収彙 代謝に及ぼす影響を新たに検討した。 3脳)には、約脳の割合で複合脂質が含まれていた。.L要な脂質クラスはホスファ [方法】4週齢の晋is[且r系雌性ラットに対し、制隈給餌(自由摂取轟の平均摂食墨 チジルエタノールアミン(Pε)、ホスファチジルコリンおよびスフィンゴミエリ の50%14日醐)、自由摂取(7日間〉を3ヶ月繰り返した。食餌は、無投与群、5瑞 ン(細)であった。PEの大部分はプラズマローゲンで、その主要な分子種は 蒸煮大夏投与群(GLY欝)と眺菌糸納豆投与群(A磁欝)の3群とした.餌育終了後に 1−1〕Cladeceayl−2¶rachi{lo昌yl型であった.また.廃鶏表皮のエタノール抽織物 解剖を行ない、血清骨代謝マーカーおよび大腿骨の骨密度・骨強度を測定した。 からは高純渡(95%)のSMを酸分解・溶媒分画などによって分離調製することが 〔結果および考察】血宇エll中のC&濃度、オステオカルシン濃度、副甲状腺ホルモン 可能であった。 濃度、火腿骨の骨密度・骨強度は、RF群、GLY群、AGL群問で有意差を認めなかっ た。以.ヒより、イソフラボンの配糖体およびそのアグリコンの投与は、制限給解 若齢期ラットの骨代謝を改善しないと判断した。 2BO6pU メラニン生成モデル細胞(マウスBl6メラノーマ継胞)に与える 植物・真薩由来セレプロシドの影饗 ○木ド幹朗、lllj和彦1、堀尚文、大西亙男(帯畜大・畜産生命. 2BO7aO3 ラットの血糖値、底圧に及ぼすたまねぎ長期投与の影響 ○秋光卓、西田幸世、峯岸友子、服部…夫、大石祐一、滝 田聖親(東京農大・応生・栄養) 噛本製粉・中研) 旧的}たまねぎの機能には.以前より種々の報告があるが、長期的に投与した 演者らは、酵母・植物由来のスフィンゴ脂質、特にセレプロシドの食贔機能性に っいての研究を行っており、既に本会において、大腸腺腫発症擁制、免疫賦活、 場合の血継値と血圧に対する効果およぴ関与成分に関する報告は少ない。そこで 本研究では、生たまねぎ(RO)と加熱たまねぎ(HO)を正常ラットに長期投与し、 アトピー性皮膚炎への効果などを報告した。本研究では、皮潜への効果を検謹す 血糖催および血圧に及ぼす影響について検討した。 る一簾として、酵母および植物由来セレブロシ1く(グルコセレブロシド)のメラ 【方法】実験は、8週齢のWls圭ar系雄性ラットを用い、対照群、2.瀦RO群、2.跳KO ニン生成へ与える影響について、メラニン生成モデル細胞であるマウスB−16メラ 群の計3群に分け、試験飼育を8週間行なった。血糖値は尾静脈から、血圧は尾か ノーマ細胞を用いて検討した。その結果、酵母由来セレブロシドはコントロール ら、週1回経時的に測定した。さらに、飼育終了後、臓器∫E嶽、脂肪組織重量、 と比較してメラニン生成を有意に抑刷した。この効果は、既存の美白成分(コウ 撫清および肝腺の脂質濃度を測定した。 ジ酸およびアルブチン)とほぼ同様であった。一方、牛脳由来のガラクトセレブ [結果および考察】搬糖依は、試験期聞中、対照欝、蜀、RO羅間での薙は認めら ロシドでは逆にメラニン生成が誘導される傾向が認められた。一方・セレブロシ れなかった。一方、血圧は、飼育開始3週自から8週目まで対照群に比して、HO、 ドの代謝関連物であるセラミド、スフィンゴイド塩基では、爾者とも細胞死が誘 ROl而欝で有意に低値を示し、たまねぎ長期投与による血圧低下作用が認められ 導された。また、各由来セレブロシドはメラニン生成系の律速酵素であるチロシ た。さらに、1{0群においては、恥レコレステロールの増加や脂肪組織重量の抵下 ナーゼ活性には影響を与えなかったが、イムノブロット解析により、酵母由来セ も認められた。以上の結果より、加熱たまねぎの長期投与は、高盧圧予防や肥満 レブ臼シドでは、チロシナーゼ蛋白蟻を擁制することを見いだした。 予防の一助となることが示唆された.
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