「町長とのふれあいトーク」開催結果の概要 1 開催地区 元町北 - 二宮町

「町長とのふれあいトーク」開催結果の概要
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開催地区
日
時
場
所
出 席 者
元町北・元町南地区
平成 23 年 7 月 9 日(土曜日)10 時~12 時
ラディアン ミーティングルーム
参加者 48 名
坂本町長、宮戸副町長、内海教育長、佐久間政策部長、秋澤企画財政課
長、事務局
5 町長の考え方の概要(別紙のとおり)
6 意見交換の概要
件 名 ふたみ記念館について
新しくふたみ記念館ができました。ランニングコストがかかるのは当然です
参加者 が徐々に予算をかけるのではなく、今多めに予算をかけておき、徐々に減ら
の意見 す方が有効な予算の使い方だと思います。ふたみ記念館前というバス停をつ
くることも集客には有効だと思います。
ふたみ記念館は、10 月 29 日(土)にオープンする計画で準備を進めていま
す。約 4,000 点の絵があることが分かりました。息子さんの所に約 2,000 点
の絵があるので頂きに行くことになっています。建物の中には、約 30 点し
町 長
か飾れないとのことです。建物にはソーラー発電を設置していただきまし
の回答
た。そのため電気代は、ほとんどかかりません。コミュニティバスが通って
いるので、ふたみ記念館にとまるようにする等、色々これからの課題に取り
組んでいます。
件名
参加者
の意見
町 長
の回答
快速電車、駅前広場、町民温水プールについて
二宮町を豊かにするには、40~50 代に魅力のある町にする必要があると思
います。そのような方々の多くは、鉄道を利用して勤務する人が多いと思い
ます。その方々にとっての魅力は、子供の教育、通勤の問題です。通勤の問
題は、やはり二宮町の玄関である JR 二宮駅を使いやすくすることがポイン
トだと思います。現状で残念だと思うのは、快速電車がとまらないことです。
平塚駅まで出ないと利用できません。また、駅前広場がとても狭いので、抜
本的な改修が必要だと思います。
町民温水プールの問題ですが、利用者が少なくて赤字なのか、1 人の利用料
が安くて赤字になるのか分かりませんが、利用者が少なくて赤字であるのな
らば、公共のためにもっと使用したらどうでしょうか。学校教育の一環とし
て、泳げない人をゼロにするような運動をおこして、小学校低学年等、授業
の一環として使う方法はないでしょうか。
JR は、乗降客の数、切符の売上等で駅のランクをつけます。定期は、勤め
先の駅で購入されることが多いらしいですが、二宮駅で購入していただくと
売上になります。ランクでは、大磯駅よりも下らしいですが、利用されてい
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教育長
の回答
参加者
の意見
るのは二宮町民だけではありません。大磯町、小田原市、平塚市、中井町の
方々も利用されています。ライナーやアクティー、また始発電車があると通
勤の方々も座れるので継続して交渉します。
駅前広場は、前町長の時に構想がありました。その時は駅前の飲食店や事業
所に移転していただき、東に広げる計画でした。ネックは、タクシー・バス
がとまっている広場は JR の土地だということです。購入するか、月々の地
代を払うようにしないと整備をしてはいけないことになっています。今は、
無料で利用させていただいています。購入すると当時で約 6 億円といわれて
いました。その他に買収費用等もかかるので、15~20 億円になるので進め
ることができません。しかし、とても混雑をしているので、とりあえず芝生
と花が植わっている所は町の土地なので、そこを撤去して駅前広場を広げる
ことや、そこから二宮小学校の方へ抜けていく道をつくる等、駅前広場から
出ていく道をつくる構想は進んでいます。そのようなことも公共交通の委員
会でテーマになると思いますので、混雑が緩和するのではないかと思ってい
ます。
町民温水プールは、中井町の社協が送迎バスできたり、町外の企業等にお願
いに行ったり、売上を増やすようにしています。最初の頃は、多くの利用者
がいました。そのあとに平塚市・秦野市にも温水プールができたことによっ
て、利用者が減ってきましたが、もう 1 度入場者数を増やそうと考えていま
す。増えれば、維持費もある程度カバーできると思います。値段も 400 円で
少し高めの設定になっていますが、年間パスポートは、多くの常連客に購入
していただいています。今のお話もインプットさせていただき、これからの
方向性の中に取り入れていきたいと思います。
夏になる前に子ども達に温水プールで泳がせる授業ができるか検討したの
ですが、子ども達を温水プールに入れるには、水位を低くしなければいけま
せん。1 回、水位を下げると元に戻すのに、温度も上げなくてはいけないの
で、とても費用がかかり、実施できないことになりました。また、良いアイ
ディアがないか学校と検討してみたいと思います。
二宮駅の売上を上げるということですが、ビューカードからスイカにチャー
ジする機械が二宮駅にはありません。私は、横浜でチャージしているのです
が、そのような機械を設置すると売上は上がるかもしれません。
件 名 予算、徴税、防災について
地方交付税の大幅増を見込むと予算にありますが、これからは難しいと思い
ますが、どのようなことでしょうか。
参加者 町民が納める税金の滞納額が約 3 億円あると、昨年、町長から話がありまし
の意見 たが、その 3 億円が 1 年間経過して減少しましたか。また、町としてどのよ
うに徴税に取り組んだのですか。
今年も町債を約 3 億 8 千万円見込んでいますが、今後とも町債を増やしてい
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かなくてはいけないのですか。
災害の問題ですが、二宮町の海岸沿いが高くても、大磯や国府津の方から波
がきた場合には、二宮町も同時に被害にあうと思います。袖が浦公園や二宮
中学校へ一時避難することになっていますが、そのようなことよりも、とに
かく逃げるが勝ちという方向が良いと思います。
予算は、東日本大震災の前にたてた予算です。3 月 11 日の時には、予算が
できていました。それが、根本から 3 月 11 日に揺るいでしまい困っていま
す。
滞納については、県から 2 人の職員が応援にきています。土地や建物の差し
押さえは、後が大変なので生命保険を差し押さえることもしています。私の
感覚だと、最後の命の砦で生命保険をかけているので、それを徴収してよい
のかと最初は思いました。でも担当は、
「そのような行動を町がおこすこと
で、納税をしてくれるようになるのです。
」と言います。そういうことで、
かなり頑張ってやっています。お勤めで忙しい人のために休日納税窓口を毎
月最後の日曜日に開設しています。1 日に 100 万円以上の納税額がある時も
あります。そのため、滞納額、滞納者も減少しています。
町 長 町債は、新たに銀行から借りる等、ほとんどできない状況です。やればでき
の回答 なくはないですが返済が大変になります。例えば、返済時期が 10 年後に重
なってしまうと返済ができなくなるので、それはやらない、やれないという
ようなところまできています。
津波対策は、横須賀市から湯河原町までの湾岸沿いの市町が集まる会議があ
ります。各自治体へ 100 万円ずつの補助金が出るらしいですが、それを利用
して、小田原市との境、川匂地区に防災無線を 1 基増設しようと計画してい
ます。費用は、約 300 万円です。早く知らせて、早く逃げるしか津波対策は
ありません。今さら、見上げるような防潮堤をつくるわけにもいきません。
川匂地区は標高が低いので、小田原市と協定を結び、少し高台にある小田原
市役所橘支所に避難できるようになりました。梅沢海岸付近の方は、地域で
藤巻寺に避難することにしたそうです。各地区で避難ルートを考え、安全な
ところに避難することが、津波対策としては一番大事だと思います。
件 名 災害時の情報伝達方法について
参加者 東日本大震災の時は、町の職員が勤務していた時間でしたが、例えば夜中に
の意見 おきた場合は、町民への連絡方法をどのように考えていますか。
ジェイアラートという国民保護法による装置が設置されています。夜中でも
日曜日でも防災無線が作動します。防災訓練の時にも放送する予定です。町
町 長 職員は、震度 5 強で役場に対策本部を設置することになっています。担当課
の回答 は、台風の時や大雨の時でも役場に参集しています。日曜日でも、夜中寝て
いる時でも担当職員は参集することになっていますので、いち早く皆さんへ
お知らせできるようになっています。
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件 名 災害時における障害者の避難方法について
聴覚障害の方は、音の情報だと入ってきません。その方々が取り残されてし
参加者 まうこともあると思います。独自に聴覚障害者の協会で自主的な避難訓練を
の意見 行うことになっていますが、そのような方々の命を守るということも考えて
ほしいです。
障害者の方や寝たきりの方等、いざという時に一人で動けない方がおられま
す。その情報は、町が持っていますが個人情報で開示できないことになって
います。議会でも言いましたが、ある程度オープンにしてもよいと思ってい
ます。皆さんに開示するのではなく、地域の役員や民生委員に持っていても
らおうと考えています。町職員約 240 人では、全町をカバーすることができ
ません。地域の方々、隣組、近所の方々が情報を持っていて、一緒に避難し
ないと間に合いません。これは命の問題ですから、
「私は、その中に入りた
い。
」という人は率先して自ら手を挙げていただければ、そこに助けに行く
町 長 ように地域で進めています。そのような事を皆さんにお願いして、最終的に
の回答 は理想として、どのような災害がおきるか分かりませんが全員が助かるとい
うことです。地区長と町の情報と照合して、情報を近い人が持っているよう
にしたいと思っています。そうすれば、防災無線が聞こえなくても、近所の
人から声がかかる、手を差し伸べることができます。東日本大震災で「絆」
や「チームワーク」等の言葉がありますが、そのとおりで、お互いに助け合
うということが大事だと思います。
「私は、結構です。そんな事は、しなく
ても自分でやりますから。
」というお年寄りも中にはいるのですが、それで
は困ります。みんなで助け合い、一人の犠牲者も出さない町づくりをしたい
と思っています。
件 名 放射線について
子育てをしている親としては、二宮町で放射線の測定がされていないことが
参加者 気になっています。校庭や公園、これからは夏ですので、プール遊びもあり
の意見 ます。近隣の市町村では、測定をして数値が公表されているので、目に見え
る数字があるため安心ですが、二宮町ではどのようになっていますか。
全国どこでも、皆さんが心配しています。3 月 11 日の震災前に国民保護法
の関係で各自治体に携帯電話の半分くらいの大きさの測定器が渡されて、今
も消防が持っています。約 15 万円の輸入品です。議会でも測定するように
町 長 話がありましたが、その時にはすでにその機械がありました。しかし、簡易
の回答 な測定器で目安のように測定して、皆さんが安心して本当は大丈夫で無かっ
たら、誰が責任を持つのかと考えていました。そのため、町では測定しませ
ん、測定するなら県や公の機関で測定してもらうと答弁をしました。県は、
約 60 万円の測定器を所有しており正確に測定できます。そこで、県に相談
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副町長
の回答
参加者
の意見
したら測定してくれることになりました。測定時には、町の測定器でも同じ
場所で測定しました。県の測定した数値と町が測定した数値に誤差がありし
たが、基準値よりもとても低い数値でしたので、町の測定器で公園・保育園
等を測定し、町のホームページで公表しました。影響のない数値ですのでこ
の町は大丈夫です。大磯町長から話があり、東海大大磯病院放射線課の先生
の講演会を二宮町も一緒に行うことになりました。
プールも専門の機関にお願いして測定しました。袖が浦プールと山西プール
は、水を検出して何も出ませんでした。
私は仕事柄、原発もある程度関係していますが、福島の原発から飛んだ放射
性物質は、水素爆発で打ち上がったので、その後はそんなに増えていません。
そのため、新たな展開が無い限り、これから増えることはないので、一度測
定すれば何回も測定する必要はないと思います。
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