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平成25年9月期 ミニディスクロージャー誌
(営業の中間ご報告)
特集
地 域とともに未来 へ
広島県の観光関連産業の発展・地域経済活性化における広島銀行の役割
ス ペシャル 対 談
広島県知事 湯﨑 英彦 氏
中期計画2012 ∼改革への挑戦∼
株主の皆さまへ
平成25年度中間期決算について
広島銀行のネットワーク
広島銀行 代表取締役頭取
池田 晃治
「信頼される銀行」
磐石な財務基盤と取引基盤を有し、全従事者が真にお客さまの立場に立ち、スピード感を持って誠心誠意対応します。
「期待される銀行」
充実したネットワーク、人材、組織力に基づき、お客さまのご期待を超える感動を提供します。
「親しまれる銀行」
明るく笑顔あふれる応対とFace to Faceでの接点増大により、お客さまが相談しやすい身近な存在となります。
連結当期純利益
200億円以上
コアOHR
58.5%以下
ご あ い さつ
年9月期﹁ミニディスクロージャー誌﹂を作成いたし
400億円以上
皆 さま 方には、平 素 より 広 島 銀 行に対 し 、ご 理 解 とご 支 援 を 賜 り 、誠に
有 り 難 う ご ざいます 。
さて、
このたび、平成
ましたので、是 非ともご高 覧いただきますようお願い申し上 げます 。
国 内 経 済 は 円 高 是 正の 動 き を 受 けて 輸 出 や 生 産 が 緩 やかに回 復 して
お り 、地 元 経 済において も 生 産 活 動 が 緩 や かに 回 復 しているほか 、公 共
年 度 から 、地 元にお けるリー
投 資 が 堅 調に推 移 するなど、景 気は総じて持ち直しの動 きが見られます 。
このよ う な 経 済 環 境の 中 、当 行 は 平 成
ディングバンクとしての揺るぎない地 位の確 立に向け、計 画 期 間を3ヵ年と
する﹁ 中 期 計 画 2 0 1 2∼改 革への挑 戦∼﹂をスタートさせており ま す 。
引 き 続 き 役 職 員 全 員で抜 本 的 な﹁ 意 識・行 動 改 革 ﹂に取 り 組み、お 客 さま
から 信 頼 され 、真っ先にご 相 談いた だ ける﹁ファースト・コール・バンク ﹂を
目 指してまいります 。
今 後は、さらなる 景 気 回 復への期 待 が 高 まる一方で、
﹁ 消 費 増 税 ﹂による
影 響 も 懸 念 されま す が 、環 境の変 化 をいち 早 く 見 極 め 、円 滑 な 資 金 供 給
機 能 を 発 揮 していくことはも と よ り 、お 客 さ ま が 抱 える 課 題 を 共 有 し 、
最 適な解 決 策の提 案や実 行 支 援 を 積 極 的に行っていくことで、お客 さまの
課 題 解 決ひいては地 域 経 済の持 続 的な発 展に貢 献してまいります 。
加 えて 、
コンプライアンスにつき ましても 、引 き 続 き 経 営の最 重 要 課 題
の一つと位 置 付け 、役 職 員一丸となってさらなる態 勢 強 化に努めるとともに、
金 融 犯 罪の 未 然 防 止や説 明 義 務の徹 底など、お客さま保 護への取り組みを
強化し、
一層ご安心いただけるサービスを提 供してまいります 。
さらに、地 域 社 会の一員 として 、本 業 を 通 じた 地 域 経 済への貢 献 を 主 軸
とする 中で 、社 会 貢 献 や 環 境 保 全 といったCSRの 面で 積 極 的 な 行 動 を
推 進し、全てのステークホルダーに信 頼され、高い存 在 価 値のある︿ひろぎん
グループ﹀を目 指してまいります 。
9.0%以上
連結Tier1比率
6.0%以上
ROE
24
今後とも、より一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
0.15%以下
収益力の強化
コア業務純益
事務/IT戦略
与信費用比率
行動量の飛躍的増大による顧客リレーションの強化
平成26年度目標
アライアンス
(提携)
ローコスト
オペレーション
リスク管理
人財戦略
営業戦略
経営目標
重点施策
25
中期計画2012 ∼改革への挑戦∼(平成24年度∼26年度)
厳しい環境下、
リーディングバンクとしての揺るぎない地位を確立するためには、意識・行動を抜本的に変えて、
お客さまから選ばれる銀行になる必要があります。
基本方針
抜本的な『意識・行動改革』に取り組み、
リーディングバンクとしての揺るぎない地位を確立する
スローガン
お客さま第一主義を徹底して実践する
『ファースト
・コール・バンク』
を目指そう!
「ファースト・コール・バンク」∼お客さまから信頼され、真っ先にご相談いただける銀行∼
01
平成25年9月期 ミニディスクロージャー誌
(営業の中間ご報告)
CONTENTS
01
ごあいさつ
03
特集
中期計画2012
∼改革への挑戦∼
地 域 とと も に
未来へ
広島県の観光関連産業の発展・
地域経済活性化における
広島銀行の役割
11
株主の皆さまへ
15
平成25年度
中間期決算について
17
広島銀行のネットワーク
いけ
だ こう じ
すみ
ひ ろ いさお
経営ビジョン
地域社会との強い信頼関係で結ばれた、
頼りがいのある
〈ひろぎんグループ〉
を構築する
平成25年9月期
ミニディスクロージャー誌の
見どころ
特集
地域とともに未来へ
ひろぎんグループは、
5つの基本理念に基づく健全経営に徹する
1.地域社会への密着と貢献を強力に推進します
2.お客さまを大切にします
3.企業価値の持続的な向上に努めます
4.明るく働きがいのある企業をつくります
5.高いコンプライアンス意識を企業全体に浸透させます
当行 の 概要
( 平 成 2 5 年 9月3 0日現 在 )
〈創
業〉明治11年11月
〈資 本 金〉545億73百万円
〈預
金〉5兆9,372億円
〈貸 出 金〉4兆7,155億円
〈従業員数〉3,377名
〈 店 舗 数 〉国内本支店 149
事務集中処理業務
ひろぎんモーゲージサービス株式会社
担保不動産の評価業務
しまなみ債権回収株式会社
債権管理回収業務
ひろぎんウェルスマネジメント株式会社
保険代理業務
Hiroshima Finance
(Cayman)
Limited
投融資業務
Hiroshima Preferred Capital Cayman Limited 投融資業務
インターネット支店1
ひろぎんウツミ屋証券株式会社
金融商品取引業務
ひろぎん保証株式会社
信用保証業務
ひろぎんリース株式会社
リース業務
ひろぎんオートリース株式会社
オートリース業務
ひろぎんカードサービス株式会社
クレジットカード業務
バンコック駐在員事務所
シンガポール駐在員事務所
関 連 会 社
エイチビー・アセット・ファンディング・コーポレーション ファクタリング業務
出張所 18
02
ひろぎんビジネスサポート株式会社
うち振込専用支店1
上海駐在員事務所
表紙の写真
三原市筆影山よりしまなみ海道を望む
グループネットワーク
( 平 成 2 5 年 9月3 0日現 在 )
子 会 社
「 おしい!広 島 県 」の 観 光
プ ロモ ー ション で も 話 題と
なった広島県の観光について
8ページに亘り特集。広島県の
観光への取組みや、地域金融
機 関として の 当 行 の 取 組 み
などを紹介するほか、広島県
湯 﨑 県 知 事との スペシャル
対談や、広島県内の観光地の
見どころなど、魅力ある情報
が満載です。
基本理念
地域とともに未来へ
広島県の観光関連産業の発展・
地域経済活性化における広島銀行の役割
世界が評価する広島の宝をさらなるものへ
﹃ 観 光 ﹄は 、来 訪 者 に 歴 史 、文 化 、自 然 な ど 広 島 県 の
魅 力 を 知っていただ くのはもちろん、県 民 がふるさとの素晴
らしさに気 づくきっかけにもなり得ます。さらには地 域 産 業
への さ ま ざ ま な 経 済 波 及 効 果 を 生 み 出 す も の で も あ り
広 島 県 に は 嚴 島 神 社 と 原 爆 ド ー ム と い う 2つの 世 界
ます。
文 化 遺 産 を は じ め と す る 特 色 あ る 歴 史 、文 化 、伝 統 と 、
瀬 戸 内 海 とい う 国 際 的 にも 注 目 を 集 め る 観 光 資 源 や 中 国
山 地 の 自 然 景 観 な ど 多 彩 な 観 光 資 源 =﹁ 宝 ﹂が 集 積 し て
年 の﹁ 外 国 人 に 人 気 の
い ま す 。そ の 評 価 と し て 、世 界 最 大 の 旅 行 口 コ ミ サ イ ト
﹁ ト リップ ア ド バ イ ザ ー ﹂は 、平 成
世 紀 半 ば、
19
もの だ と 考 え ま す 。
経 済 を 支 え る 産 業 の一つと して 発 展 さ せ な けれ ばな ら ない
い ま す 。こ れ ら の 余 り あ る﹁ 宝 ﹂か ら な る 観 光 は 、広 島 県
立 ち 寄 り 、そ の 美 し さ を 旅 行 記 に 託 し て 世 界 に 発 表 し て
ド イツの 有 名 な 地 理 学 者・リヒ ト ホ ーフェン が 瀬 戸 内 海 に
第 4 位 に﹁ 嚴 島 神 社 ﹂を あ げていま す 。古 くは
日本の観光スポット﹂
として、
第1位に
﹁広島平和記念資料館﹂
、
25
03
嚴島神社
原爆ドーム
特集
広島平和記念公園
, 8 9 3 万 人 、外 国 人
年の広島県の総観光客数は5
戦 略 的 取 組みで観 光 客 増 加 を
平成
観 光 客 は 6 7 万 7 千 人 と 過 去 最 高 に な り ま し た 。こ れ は
大河ドラマ
﹁平清盛﹂
の放送に伴い、平清盛ゆかりの地である
廿 日 市 市︵ 宮 島 ︶や 呉 市︵ 音 戸 の 瀬 戸 ︶な どへの 来 訪 者 の
増加が主な要因です。また、総観光客数は大規模イベントと、
こ れ に 合 わ せ た 観 光 地 点・イ ンフ ラ 整 備 に よ り 段 階 的 に
増 加 して き ま し た 。
年以上
, 1 6 2 万 人で
一方 、旅 行 形 態 別 で み る と 、日 帰 客 数 は 5
過 去 最 高 で す が 、宿 泊 客 数 は 7 3 1 万 人 と
7 0 0 万 人 前 後で 推 移 。
一般 客 は 前 年 よ り 3 6 5 万 人 増 加
年 を ピ ー ク に 国 内 人 口 が 減 少 して
しているものの、団体客・修学旅行客数の推移はほぼ横ばいと
なって い ま す 。平 成
いる上 、若 者の旅 行 離れで一人 当たり旅 行 回 数も減 少 傾 向に
あ る と 言われています 。
こ う し た 中 、2 0 2 0 年 東 京 五 輪 、政 府 の﹁ ビ ジット・
ジャパン・キャンペーン﹂
の 展 開 によ る 外 国 人 の 来 日 増 加 が
見 込 ま れ る こ と か ら 、広 島 県 で は 今 後 、観 光 客 の 増 加 に
向 けて戦 略 的 な 取 組 みを 進 める 必 要 が あります 。
当 行 は 、地 域 の リ ー ディン グ バン ク と し て 地 域 経 済 の
地 域のリー ディング バンクとしての役 割
発 展 に 積 極 的 に 貢 献 す る と の 考 え か ら 、広 島 県 の 観 光
大河ドラマ
﹁平清盛﹂
大河ドラマ
﹁毛利元就﹂
瀬戸内しまなみ海道開通
4,742万人
関 連 産 業 育 成の施 策に計 画 段 階 から 参 画 し 、実 現に向 けた
200
5,000
観 光 関 連 事 業 者 支 援 を 行 って い ま す 。当 行 の ネ ッ ト
ワ ー ク や ソ リュー ション 提 供 を 通 じ 、資 金 面 の み な ら ず 、
400
5,893万人
20
多 角 的 な サ ポ ー ト を 行 い 、地 域 社 会 と一体 と なって 、観 光
関 連 産 業 の 活 性 化 に 貢 献 してま いり ま す 。
600
29万5千人
20
瀬戸内海の多島美
8年 9年 10年 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年(平成)
0
04
総観光客数
4,000
67万7千人
外国人観光客数
31万7千人
(万人)
6,000
5,098万人
(千人)
800
広島県内を訪れた総観光客数と外国人観光客数の推移
24
対談
地 域とともに
未 来へ
ブランドキーワードに、
県内とその
周辺地域の魅力を掘り起こし、
発信し続ける広島県。観光立県
実現に向けてさまざまな施策を
展 開 す る 広 島 県 のトップ を
お招きし、観光産業の可能性、
展望とその発展に向けた地域
金融機関の役割などについて
語っていただきます。
活性化し、交流人口の拡 大 も
資 源の集 積 地であ り 、他に 比べて 優 位 性 が
広 島 県は、瀬 戸 内が世 界 有 数の観 光
高いことから、瀬 戸 内 海の豊かな地 域 資 源を
その魅力を評価するなど、
歴史的にも価値が
知られるリヒトホーフェンやシーボルトなどが
海 岸 、翡 翠 色の 海 、たわわに
いま す 。橋 の 上 か ら 見 え る
進 んでいけ ば 良いと 考 え て
あることから、
地域経済の活性化を図る中で、
連携させ、
広島県だけでなく﹁瀬戸内﹂という
また、
構想推進の一環として、
平成 年4月、 たいで す ね 。
多 くの 方 に 感 じていた だ き
島 の 多 様・多 彩 な 魅 力 を
実るみかん畑のある山々など、
ポテンシャルの高い
﹁ 観 光 産 業 ﹂を 重 要 視し、
広 域 地 域にお け る 観 光の魅 力 を 打 ち 出 す
展 開 中です。
当 行では﹁ 中 期 計 画
広 島 県、山口県、徳 島 県 、香 川 県 、愛 媛 県 ︶
で
ティング営業の強化として観光や医療・福祉、
瀬 戸 内 を 共 有 す る 7 県︵ 兵 庫 県 、岡 山 県 、 池 田
向 上への取 組みの一環で直 接 的な観 光 振 興 策
﹁ 瀬 戸 内ブランド 推 進 連 合 ﹂を 結 成し、瀬 戸
環境・エネルギーといった成長産業への対応強化
つくることで、
瀬戸内ブランドの認知度向上と
のほか、
行政との連携強化による地域経済への
2012∼改革への挑戦∼﹂において、
コンサル
として大 規 模な観 光プロモーション
﹁おしい!
内 海 がひとつの地 域である という 共 通 性 を
このキャンペーンでは、第1 弾 として 広 島 県
プロモーションを 展 開 していま す 。広 島 県の
さん、
タレントのアンガールズさんを起 用した
国内外に知っていただこうというイベントです。
両県の島しょ部、臨海部のさまざまな魅力を
﹁ 瀬 戸 内 し まのわ 2 0 1 4 ﹂は、広 島・愛 媛
ソリューション機 能の提 供 を進めていま す 。
金 融 機 関 と し ての 独 自 性 を 発 揮 し 、高い
実行委員会﹂
への人 材 派 遣 も行 うなど、地 域
からの参 画や 、
﹁ 瀬 戸 内 し まのわ 2 0 1 4
担当者を配置し、
行政の観光施策に立案段階
ではあまり例のない取組みとして、
観光産業の
貢献を営業戦略の柱に掲げています。金融機関
魅 力 を 深 く 掘 り 下 げてお 伝 え す ることで
美しい景 観や 豊かな 自 然 、おいしい海の幸や
広 島 県 出 身の俳 優 河 原さぶさん、戸田菜 穂 さらに、
平成 年3月 日からスタートする
国 内 外に 広 島 県について 認 知 していただ く
歴史が積み重なるアート、
文化、
伝統を有する
21
ことに軸足をおいており、
第1弾のキャンペーン
26
観光客誘致に向けた取組みを展開しています。
24
出身のタレント 有吉弘行さんを、
第2弾では、
広島県﹂を平成
年3月から展開しています。
一つは 観 光 地﹁ ひろし ま ﹂としての認 知 度
25
湯﨑
さまざ まな取 組みを展 開されていま す ね。
瀬戸内海は、
シルクロードを命名したことでも
﹁ 瀬 戸 内 海 ﹂をステージにした
「 瀬 戸 内ひろしま、宝しま」を
では一定の効 果があったと考 えていま す 。
池田 晃治
イベントの開 催により、
地 域が
広島銀行 代表取締役頭取
も う一つは﹁ 瀬 戸 内
海の道 構 想 ﹂です 。
湯﨑 英彦 氏
ことで観光客誘致を図ろうとする取組みです。
広島県知事 広 島 県では現 在 、2つの観 光 施 策 を
池田
期待膨らむ
広島県の観光施策
スペシャル
人 口の 減 少 な ど 社 会 情 勢 が 変 化
観 光 立 県の実 現に向けて
池田
する 中で、地 域 経 済の活 性 化 を 図る う えで
域 内 消 費 額の増 大 と 雇 用の拡 大 は 不 可 欠
で す 。その 点 に おいて 、観 光 は さ ま ざ ま な
産 業への 経 済 波 及 効 果 の あ る 裾 野 の 広い
総合産業であり、
雇用の創出機会を生み出す
な ど、地 域 経 済の活 性 化への原 動 力 とな り
得 ま す 。また、観 光 が 多 様 化 していく 中で、
今 後は画一的な観 光ではなく、広 島 県 独 自の
05
観光には大きく2つの側面があると考えて
, 1 0 0 万 人 と︵ 平 成 年 が 過 去 最 高の
6
, 8 9 3 万 人 ︶、さ らに 伸 ばしていこう と
5
平成
年には 総 観 光 客 数の目 標 値 を
減 少 も 予 想 される 中 、計 画の最 終 年である
から5 年 間の観 光に関 する目 標 等 を定めた
新 た な 産 業 の 柱 の一つと 位 置 づけ 、地 域 の
関係団体などが目標と課題を共有し、
観光を
広 島 県 は 観 光 立 県の実 現に 向 けて、行 政 、
国内の観光需要が縮小傾向にある中、
考 えていま す。
向 け た 息の長い取 組 み を 進 めていき たいと
そ う した 中で、当 行 は観 光 立 県の実 現に
ものと思いま す。
年度
観 光 資 源の形 成 が 非 常に重 要になってくる
としての﹁ 誇 り ﹂に 繋 が り ま す 。そ ういった
とっても大 変 喜ばしく、世 界に誇れる観 光 地
さらに多 くの観 光 客が訪れることは、県 民に
素 晴 らしいと 高い評 価 を 得て、国 内 外 から
ブランドが確 立され、広 島 県が観 光 地 として
がるこ とで す 。ひろし まブランドや 瀬 戸 内
しました。人口の減少などに伴う総観光客数 もう一つは 、観 光 が〝 地 域の 誇 り 〟につな
﹁ひろし ま 観 光 立 県 推 進 基 本 計 画 ﹂を 策 定
点からも 観 光 産 業は地 域 経 済への波 及 効 果
成 長させていこう と考 えていま す 。
できるポテンシャルを 持っているので、さらに
そ れに 加 え 、観 光についても 世 界にア ピール
はじめとする﹁ものづくり﹂が産業の柱ですが、
活 性 化にも 繋がり ま す。広 島 県は製 造 業 を
観 光 交 流 人口が増 加していけば地 域 経 済の
観光地としてさらに国内外に広く認知され、
つなげることができる産 業であり、広 島 県が
国 内 外 に 発 信 す るこ とで 観 光 客の 誘 致 に
観光資源の強みや特色を活かし、
その魅力を
2つの世 界 遺 産や 瀬 戸 内 海 をはじめとする
﹁サービスの輸出﹂ができる産業です。観光は、
な ど 、各テーマごとに 連 携 し な が ら 事 業 を
展 開、
クルージング= 瀬 戸 内 体 感プログラム
活 用、宿 = 瀬 戸 内の宿 を拠 点にしたツアーの
ロードの 形 成 、港 町 = 港 町の 魅 力の 保 存・
構想﹂
では、
サイクリング=瀬戸内サイクリング
ことが 重 要です 。例 え ば﹁ 瀬 戸 内
海の道
一体 と なって 観 光 事 業の 推 進 を 図っていく
考 え、行 政はもちろんのこと、民 間 事 業 者が
単 独では難しいこともあるため、地 域 全 体で
考 えていき たいと 思いま す 。そのた めに は
事 業 者 が 積 極 的に 活 用 す るよ う 施 策 を
これ らの 資 源 を 観 光 に 関 わる 行 政 や 民 間
な ど、まさに地 域に密 着 した 取 組みを 引 き
観 光 事 業 者の経 営 面や、資 金ニーズへの協 力
ものです。広島銀行におかれましては、
地域の
地 道 な 活 動の 積 み 重 ね に よ り 実 現 し 得 る
ものではな く 、関 係 機 関の協 力 体 制のも と、
湯 﨑 ﹁ 観 光 立 県 ﹂は、
一朝一夕に実 現できる
考 えていま す 。
地域の魅力向上にさらに貢献していきたいと
地 方 銀 行の機 能 や ネットワーク を 活 用 し 、
仕 組みを作 り 上 げ、資 金 面での支 援 と併せ、
おいて は 、官 民一体 と なった 新 しい金 融 の
も た ら す 必 要 が あ り ま す 。今 後 、当 行 に
価 値 を 生 み 出 し 、観 光 に イノベーションを
商品やサービスとして実を結び、
社会に新たな
されていた資 源やアイデアが具体的な観 光の
人の﹁つなが り ﹂を 育 む 中で、今 まで見 落 と
池田
そんな姿が理 想 的です ね。
なって 観 光 事 業 を 展 開 して 成 長 していく 、
観 光 事 業 者 が 協 力 し な が ら 地 域 で一体 と
併せて実 施 していただくことで、それぞれの
ファイナンス手 法 を用いた資 金 面での支 援 も
発 展に向け成 長させていこうと、平 成
考 えていま す。
続 き 進 めていた だ き た く 思 う と 同 時 に 、
モーション活 動 な ど を 実 施 していま す が 、 のみならず、
経営面でのアドバイスなど多方面
インフラ 投 資や 観 光 資 源の維 持・管 理 、
プロ
これ まで県や 市 町 な どの行 政では、
からバックアップしていただ き たいと 考 えて
中で、金融機関にはこのような活動を資金面
事 業 者 が一体 と なって 取 組 み を 推 進 す る
﹁広島県の底力﹂を引き出すべく、
観光産業を
頑 張っていた だ き たいで す ね 。引 き 続 き 、
組 み 込 んでいく か 、知 事 に は 中 心 と なって
連 携 し、
ゴールデンルートの延 長 線 上にいかに
池田
大いに期 待していま す 。
今 後 、広 島 を 世 界 に 冠 た る 観 光 地 と して
いま す 。多 くの人々が 魅 力 を 感 じるよ う な
はじめとする新たな経済成長への挑戦などの
観 光 産 業 を 育 成 す る 点 で 、行 政 や 民 間
いま す 。
観 光 産 業 を 成 長 させるには、地 域や
いま す 。ま ず 経 済 面についていえ ば、観 光 は
プラス﹁ 地 域への 誇 り ﹂を 得 ら れ る 重 要 な
盛 り 上 げていくよう な 協 力 体 制で推 進して
湯﨑
〝 実 質 的な﹁サービスの輸 出 ﹂ができる重 要な
ものです 。
行 政・民 間 の 連 携 を 強 化
産業〟
です。
一般にサービスとは、顧 客のニーズ
により 生 ま れる ものであ り 、観 光 は 広 島に
25
居 な が ら に し て 、他 地 域 の 人 を 呼 びこ む
育てるためには、行 政 と民 間 事 業 者 、そして
観 光 事 業におけるコンセプト作 り とともに、
政 策の実 現に 向 け た 県 政の舵 取 り を 期 待
月 日に行われたものです。︶
広島県単独ではなく、
中四国の各県と
地 域 金 融 機 関 とのさらなる連 携が不 可 欠 と
ビジネス化 も 非 常に重 要であ り 、地 域 金 融
していま す 。
池田
考 えていま す。
機関として多様で専門的なノウハウを活かし
年
15
24
ことでサービスの提 供ができるという、まさに
広 島 県・瀬 戸 内 地 域 は 風 景 、歴 史 、
ながら、
ビジネスモデル策 定への支 援 もお願い
︵この対談は平成
11
湯﨑
文 化 、食 と 国 内 外 か ら の 観 光 の 誘 引 に
し たいと 思いま す 。そのう えでさ ま ざ ま な
06
つながる 素 晴 らしい資 源 がそろっていま す 。
25
29
広 島 銀 行 の 観 光への 取 組 み
手 続 きな どのサ ポ ー ト を 行っていき
商 流の確 立 や 商 品 輸 出に係 る 各 種
一体で発信
当行は行政や地元企業と一体となり、観光を通 じた
地域経済活性化に向け、さまざまな取組みを行っています
上 海 ﹂の 開 催
嗜好も多様化しています。こうした中、
日 本 酒の認 知 向 上 と 市 場の拡 大 を
目 的 に 、官 民 が タッグ を 組 んで 実 施
各 酒 造 メー カ ー が ブ ー スを 構 え 、
三宅(上海)商務信息諮詢有限公司
総経理 三宅 紘一郎 様
中国・上海で新たな市場開拓を目指し、広島の日本酒をアピール
﹁ の ん で み ん さい広 島 の 酒
年 7 月 、在 上 海 日 本 国
総領事公邸において、在上海日本国総領事館・広島県・広島市・
し た 今回の試みでは、開催当日 、酒造
日 本 酒 をア ピ ー ルす る た め 、平 成
め ざ ま しい 経 済 成 長 を 続 け る 中 国 市 場 に おいて 広 島 の
当行の共催にて
﹁のんでみんさい広島の酒 上海﹂
のイベントを
も あ り 、日 本 酒の中 国 におけ る 市 場
メーカーに直 接 注 文する飲 食 店
業 界 関 係 者 1 0 0 名 以 上 が参 加し、試 飲 会や食 事 会を行 う
拡大を期待するものとなりました。
実 施 し ま し た 。広 島 県 内 の 酒 造 メ ー カ ー 及 び 上 海 の 飲 食
中で、日 本料理店以外にも中華・洋食など幅広い飲食店経営
参加した飲食店経営者は日本酒の
ます 。
者 に 日 本 酒 の 魅 力 を ア ピ ー ル 。 今 後 も 、中 国 で の 販 路 拡 大 な ど
色や味、香りを比べながら試飲し、
産 地 や 醸 造の行 程 、水 や 米の品 質
などについての説 明に熱 心に耳 を
傾けていました。同時に会場内では、
広 島 県 の 観 光 ポ スタ ー の 掲 示 や
パンフレット 配 布 、広 島 の 海 産 物
土産
飲食
博物館
土産
ホテル
広 島 を 知っていた だ くきっか け と
ホテル
観光
資源
運輸
in
な ど が 提 供 され 、観 光 地 と しての
なりました。
年に
日本 酒を中 国 、アジアで広げたい
我々にとって、
まず日本酒とは何かを
知ってもらうこと、そして産 地である
広島県とはどのようなところであるかを
知ってもらうことが 大 変 重 要 だと
思っています。このたびは、多くの
影響力のある中国人顧客に広島県、
広島の酒、三宅本店の酒を十分に
P Rでき、大 変 有 意 義でした。この
イベントは 広 島 銀 行 上 海 駐 在 員
事務所の熱心な日本国総領事への
働きかけがなければ実現し得ません
でした。広島銀行の働きかけ、広島県
のサポートに大 変 感 謝しています。
ここで生まれたネットワークをフルに
活用し、今後もたくさんの中国人に
日本酒を飲んでもらえればと思います。
ホスピタリティー
の向上
博物館
観光
資源
飲食
運輸
in
日 本 酒 の輸 出 額は平 成
24
観光客
観光客
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過 去 最 高 となりました が 、中 国で
地域が一体となり情報発信することにより観光客のホスピタリティー向上を実現します。
地 域とともに
未 来へ
各酒造メーカーがブースを構え、
日本酒の魅力をアピール
は ま だ 認 知 度 が 低 く 、消 費 者 の
産地や製造方法について熱心に説明を聞く現地の参加者
特集
広島県の観光関連事業者が一体で活動することにより、観光客への強い
発信力やホスピタリティーの向上が実現できます。
私たち広 島 銀 行は広 島 県がより魅 力ある観 光 地となるために、観 光に
関わる皆さまの活 動を幅 広くサポートいたします。
広島銀行 法人営業部 金融サービス室
観光関連担当課長 井坂 晋
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レ セ プ ション 会 場 と し て 世 界 的 な
瀬戸内海における
﹁ 船 と 航 路 と み な と 賑 わ い ﹂を 創 出
プレジャーボートクルーズ振興を目指して
外国人観光客の増加に向け、
新 規 国 際 航 空 路 線・観 光 船 誘 致 を 支 援
広島県と協力し、インバウンド観光をサポート
万
7千人となりました。為替の影響などで欧米からの観光客が
年 に 過 去 最 高の
み な と 賑 わい ﹂を 実 現 す る た め 、当 行 は 広 島 県 と 連 携 して
減 少 す る一方 で 、経 済 成 長 す る ア ジア 各 国 か らの 観 光 客 が
広 島 県への外 国 人 観 光 客 は 、平 成
﹁ プレ ジャー ボ ー ト ク ル ー ズ ﹂
の 振 興 に 取 り 組 んでい ま す 。
増 加 す る 中 、さらな る 外 国 人 観 光 客 増 加 に 向 けた 取 組 みの
広 島 県の
﹁瀬戸内
海の道 構 想 ﹂
の一環である
﹁船と航路と
欧 米では 、国 際 的 な 学 会 や 会 議 な どの後 に 催 されるレセ
であり、
一環 と し て 、広 島 県 で は 新 規 国 際 航 空 路 線 の 誘 致 や 既 存
フランス近代美術コレクションでおもてなし
ひろしま 美 術 館 をはじめと す る
文化・芸術を観光に活用
プションを 、世 界 的に著 名 な 博 物 館 や 美 術 館で実 施 し 、海 外
プレ ジャー ボ ー ト を 多 目 的 に 活 用 し 、瀬 戸 内 海で 楽 し んで
航 空 路 線 の 強 化 、国 際 観 光 ク ル ー ズ 船 の 寄 航 誘 致 な ど に
当 行 は 、上 海 、バンコック 、シン ガ ポ ー ルの 海 外 3拠 点 に
年 に﹁ M I C E 戦 略
現 在 、プレ ジャー ボ ー ト ク ル ー ズのニー ズの 半 数 近 く が
駐在員事務所を設置するなど、充実した海外ネットワークを
い ま す 。広 島 市 経 済 観 光 局 は 平 成
フィッシングです。当行では、
フィッシングだけでなく瀬戸内海
活かし、広島県観光課や港湾振興課と協力し、外国人観光客
広 島 県 は プ レ ジャ ー ボ ー ト の 保 有 数 が 全 国
いた だ くこ と によ り 、さ らな る クル ー ズ 人 口 の 増 加 を 目 指
か らの参 加 者 を 、芸 術 や 文 化でもてな す 取 組 み が 浸 透 して
担 当 ﹂を 設 置 。国 際 会 議 や 学 会 な ど の 誘 致 に 積 極 的 に 取 り
こ う し た 中 、当 行 が 創 業 1 0 0 周 年 の 記 念 事 業 と し て
で の さ ま ざ ま な 体 験 を 通 じ て そ の 魅 力 を 知って い た だ く
増 加に向 けた 新 規 路 線 誘 致 やクルー ズ船の誘 致 活 動 を
多くの参加者で賑わうひろしま美術館の中庭
国際会議などの誘致活動が活発化する中、世界各国からの参加者をおもてなし
するため、
さまざまな形で広島の文化・芸術を活用していきたいと考えています。
ひろしま美術館でのレセプションでは、
多くの参加者から
「こんな素晴らしいコレクションが
広島にあるとは」
と驚きの声をいただいています。ほかにも、瀬戸内海でのクルージングや
お好み焼きの実演など、広島ならではのおもてなしは、参加者に大変喜んでいただ
いています。今後も行政と地元企業が一体となり
「オール広島」
としてバックアップを
いただきながら、世界中からの支援により復興した広島の心を世界に向けて発信
していきたいと考えております。
公益財団法人 広島観光コンベンションビューロー 千野 行博 様
支 援に注 力 しています 。
創 設 し た 公 益 財 団 法 人 ひ ろ し ま 美 術 館 で は 、広 島 観 光
た めに 、行 政 と 民 間 企 業 が一体 と な り 活 動 を 行っていま す 。
コ ン ベン ション ビュー ロ ー
サポートしています。今後は、海外から広島への観光ニーズの
など が 誘 致 す る 団 体のレセ
プションに 会 場 を 提 供 して
現在、広島県、広島市をはじめ関係各機関と一緒に取り組んでいる
のが、上海から広島へのクルーズ船誘致の活動です。所得の高まって
いる中国人は、今後、広島への観光の大きな目玉になると注目して
います。一度就航すれば約2千人の観光客が来広します。これから
観光客に対するいろいろな準備が必要となりますが、地域経済活性化に
必ず繋がると信じています。
か ら の プ レ ジャ ー ボ ー ト
受 け 入 れ 態 勢 を 整 備 して
クルー ズによる 観 光 客の
いき ま す 。
現在、広島への寄港を誘致している大型クルーズ船
います。モネ、
ルノワールなど
点 以 上 を常 設
の印 象 派 や ゴッ ホ 、ピカソ
な どの 作 品
展 示 している 同 美 術 館 の
ボートパーク広島 ハーバーマスター 松本 志郎 様
今 後 も クル ー ジング 事 業 者 の ビ ジネス 化 や ビ ジタ ー 桟 橋 、
No.
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瀬戸内海は、波が穏やかで魚介類も豊富に獲れますし、
プレジャーボー
トを停泊させる桟橋・海の駅も数多くあります。ボートパーク広島のある
吉島は平和公園にもほど近く、
プレジャーボートを活用した観光の拠点
となる地域です。今後、
さまざまなイベントやおもてなしの創出に、行政や
地域と一体となって取り組んでいきたいですね。たくさんの方に瀬戸内
海の美しさ、船で水上を走る楽しさを知ってもらい、地域の活性化やプレ
ジャーボート人口の増加に繋がるよう、広島県と広島銀行の取組みに、
大いに期待しています。
情 報 収 集 なども 行っていきます 。
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海 の 駅 と いった ネット ワ ー ク の 形 成 を サ ポ ー ト し 、県 内 外
取 り 組 んでいます 。
しています 。
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組 む 姿 勢 を 打 ち 出 し 、平 和 に 関 す る 国 際 会 議 な ど の 誘 致 、
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広島銀行 上海駐在員事務所 担当課長代理 石田 洋一
緑 豊 か な 美 しい庭 園での
レ セ プ シ ョン
実施は、参加者
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に好 評 をいた
だいています。
マリンレジャーの拠点として500隻以上のプレジャーボートが停泊する
「ボートパーク広島」
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