Title Author(s) Journal URL 扁平上皮乳癌の1例 松本, 紀夫; 梶原, 哲郎; 芳賀, 駿介; 芳賀, 陽子; 清水, 忠夫; 細川, 俊彦; 中島, 久元; 蒔田, 益次郎; 榊原, 宣; 豊田, 智里 東京女子医科大学雑誌, 55(5):476-478, 1985 http://hdl.handle.net/10470/5510 Twinkle:Tokyo Women's Medical University - Information & Knowledge Database. http://ir.twmu.ac.jp/dspace/ 5 6 号 ) (東女医大誌第 5 5巻 第 5 頁 476-478 昭和 6 0年 5月 臨床報告 肩平上皮乳癌の 1例 け介口彦 宣教授〉 山駿同俊 ガ賀抑川 ハ芳れ細 吋郎ォ夫 刊哲げ忠 己保げ水 村梶シ清 川紀初陽 オ夫コ子 本ガ賀 H 門松ハ芳 東京女子医科大学第三病院外科(指導:榊原 サカキパラ ノプル 中島久元・蒔田益次郎・榊原 宣 ナカジマ ヒサモト マキタマスジロウ 東京女子医科大学第一病理学教室 トヨダ チサト 豊田智里 (受付昭和6 0 年 2月1 6日 〉 性硬,一部波動性のある腫癌が触知された.腫癌 はじめに 乳癌は近年急速に増加し,臨床的,病理学的に は可動性で,表面は凹凸不整であったが,境界は 多方面から研究がなされているが,その乳癌のな 鮮明であった.腫癌と乳頭,乳輪および皮膚との かでも扇平上皮乳癌はきわめてまれなものであ 癒着は認められず,発赤,陥凹なども認められな 7 歳女性の右乳房に発生し る1) 今回われわれは, 3 かった.また肢嵩,鎖骨上嵩リンパ節は触知され た扇平上皮乳癌を経験したので,その取扱い方, なかった. および組織発生なとやについて若干の文献的考察を 入院時検査所見:表 1のごとく,特記すべき所 見はなかった.入院後施行した穿刺吸引細胞診で 加えて報告したい. 約20mlの血性液を採取,細胞診で c l a s s1 1であっ 症 例 た. 6月 1 6日 , e x c i s i o n a lbiopsyを施行した. 患者:M.Y.3 7 歳,女性,主婦. 摘出標本:腫癌の大きさは 4X6X4cmで腫癌 主訴:右乳房腫癌. 歳時,前置胎盤で子宮全摘術をうけ 既往歴:27 表 l 入院時検査所見 ている他,特記すべきことなし. 家族歴:特記すべきことなし. 血液所見 3 歳,結婚25歳,妊娠 1回. 生活歴:初潮 1 年1 0月,右乳房の腫癌に気付く 現病歴:昭和56 年 1月頃より腫癌の増大傾向 が放置していた. 57 を認め 5月25日当科初診. 6月1 5日入院となっ た. 現症:体格栄養中等度.胸・腹部に異常所見を 認めない.局所所見で右乳輪下に5X7cm大の弾 RBC 3 9 2 X 1 0 / m m ' 1 2 . 8 g / d l Hb H t 33% WBC 7 3 0 0 / m m ' 血小板 2 2 . 8X1 0 / m m ' 出血時間 4分 凝固時間 1 0分 電解質 Na 136mEq/1 K C l Ca 4.1mEq/l 98mEq/l 9 . 4 m E q / d l 肝機能検査 GOT GPT ALP LDH LAP T . c h 19KU 18KU 30KAU 2 9 3IU/l 146GRU 2 2 9 m g / d l NorioMATSUMOTO,TetsurouKAJIWARA,ShunsukeHAGA,YokoHAGA,TadaoSHIMIZU, Toshihiko HOSOKAW A,Hisamoto NAKAJIMA,Masujirou M A区ITA,Noburu SAKAKIBARA CDepartment o f Surgery,Tokyo womens Medical C o l l e g eD a i n iH o s p i t a l (Dir e c t o r :P r o f . Noburu SAKAKIBARA)J ,C h i s a t oTOYODA CDepartmento fPathologyTokyoWomerrsMedicalC o l l e g e J: Ac a s eo fsquamousc e l lcarcinomao ft h eb r e a s t -476 ' JI 主とした炎症性細胞浸潤のほか,閉塞性腺症や線 維腺症など乳腺症の所見を伴っていた. 診断 :右肩平上皮乳癌 0日定型的乳房切断術施行.廓清リ 手術: 6月2 t a g eは t 2 ンパ節に転移は認められず,組織学的 s t a g e1であった. nOmO,s 術後経過-術後補助療法として術後 2週目より フレオマイシン 90mg ,OK4322 .OKE / 週,テガ ,PSK3 .O g連日投与,術後 2年の現 フール 600mg 在再発は認められていない 考 察 乳腺の肩平上皮癌は比較的まれな組織型であ り,わが国の乳癌取扱い規約によれば,肩平上皮 化生を伴う癌で,癌蜂巣が単に重層を示すだけで 写真対物 なく,角化あるいは細胞間橋のみられるものを扇 XI O) 9 3 6年,P a s t e r . 平上皮乳癌と定義している 2) 1 nack& Wirth3)が肩平上皮乳癌を報告して以来, 肩平上皮化生を伴なった膿癌,乳腺近傍の上皮よ り発生した肩平上皮乳癌,転移性のものなどでは p u r esquamous ない,いわゆる真の肩平上皮乳癌 ( c e l lcarcinomao ft h eb r e a s t) ともし、うべきもの がまれながら報告されている. 乳腺に肩平上皮化生が発生することは時折みら れ,正常乳腺に何らかの刺激があった場合(例え ば,壊死組織や嚢胞周囲,エストロジェン刺激境 i b r o a d e n o m a,c y s t i c mas下,および妊娠中の f 写真 2 対物 X2 0) t i t i scomplexなど)に扇平上皮化生はおこ るとい われている1)また乳癌,とくに髄様腺管癌,面掲 割面は灰白黄色を呈し,中心は嚢胞状となり壊死 癌などの一部には肩平上皮化生がおこることがあ 組織が含まれていた.周囲の乳腺組織,脂肪組織 るとの報告叫もあり,乳腺における扇平上皮化生 とは明確に境界され,皮膚への浸潤は認められな i s h e r5) は,それほどまれではないと考えられる. F によれば i n v a s i v ed u c t a l carcinomaの3.6%に かった. 病理組織所見 :嚢胞状になった壁には異型の強 い表皮類似の層構造のある癌蜂巣があり,一部で 扇平上皮化生巣が認められたという. 自験例の場合肩平上皮化生巣はなく,腫虜部は, 基底膜の残存が認められ,内腔に面した側は壊死 扇平上皮癌より構成されており,上皮との関係, に陥っている ( 写真1).癌蜂巣を強拡大像でみれ あるいは転移性のものなどが否定されることか ば,細胞質が大きく,好酸性で核小体の著明な癌 ら,いわゆる真の肩平上皮乳癌と考えられる.い 細胞が認められる.核は不整形で大小不同が著し わゆる真の扇平上皮乳癌は非常にまれで,本邦で い.隣接する細胞聞には,いわゆる細胞間橋が認 の報告は,自験例の他われわれの調べた限り,菅 められ,癌蜂巣内には,癌真珠も確認される〔写 野ら 6) 土屋ら 7)の報告をみるにすぎない.この組 真 2).癌細胞周囲乳腺組織には好酸球,好中球を 織発生に関しては,腺癌の肩平上皮化生巣を発生 -477ー 5 8 母地とする考え方 8)と,扇平上皮化生といった過 程を経ることなく,肩平上皮癌そのものが乳腺上 皮から発生し得る 9)といった 2つの仮説がある. また士屋ら 7)は詳細な病理組織の検討から,癌化 の時点で腺癌, intermediatedceU,肩平上皮癌の 3者に分化し,終局的には扇平上皮癌が腫蕩の主 座を占めてくると考えている.自験例の場合一部 で嚢胞壁の残存が認められることから,肩平上皮 化生巣はないが,嚢胞の刺激による乳腺組織の肩 平上皮化生巣を発生母地とした扇平上皮乳癌と考 えられる. 臨床的に,肩平上皮化生を伴う腺癌,およびい で,若干の文献的考察を加えて報告した. 文 献 1 ) Cornog ,J.L.,e t aI . : Squamous c el 1c a r . cinoma o ft h eb r e a s t . Am J P a t h o l o l5 5 410-417 ( 19 7 1 ) 2 ) 乳癌研究会:乳癌取扱い規約.第 7版 金 原 出 版 東京 ( 1 9 8 4 )2 6 . . G .,e taI . : Adeno-acanthoma 3 ) Pasternack,J s a l c o m a t o d e so ft h emammary g l a n d . Am J P a t h o l12423-435 ( 19 3 6 ) 4 ) Azzopardi,J. G .,e taI . : P r o b l 巴msi nb r e a s t p a t h o l o g y Saunders P h i l a d e l p h i a( 1 9 7 9 )2 9 7 -301 . 5 )F i s h e r,E.R.,e t a l . : The p a t h o l o g y o f .C ancer,3 61-85 ( 19 7 5 ) i n v a s i v eb r e a s tc a n c er わゆる真の肩平上皮癌をまとめてみると,発生年 6 ) 菅野武・他:扇平土皮手L 癌の 1症例.神奈川医 齢は McDivittら10)のいうように年長者に多いと 会誌 26 5( 19 7 5 ) 7 ) 上野真一・他:乳腺原発の扇平上皮癌の 1例.癌 9( 1 )51-56 ( 19 8 3 ) の臨床 2 8 ) Farrando, R., e taI . : Epidermoidocarcinoma o ft h eb r e a s t .JSurgOncolo1 22 0 7-2 1 1( 1 9 7 9 ) 9 ) Arffman,E .,e t aI . : Squamous c e l lc a r cinomao ft h eb r e a s t .JP a t h o lB a c t e r i o l9 03 1 9 -321 ( 1 9 6 5 ) 1 0 ) McDivitt,R .,e taI . : Tumorso ft h eb r e a s t 2nd s e r i e s . Armed F o r c e sI n s t i t u t eo fP a t h o l o g yWasington( 1 9 6 8 )9 4 . 1 1 ) Haagensen,C . D .,e ta l . : D i s e a s eo ft h e b r e a s t2 n d 巴d .,S a u n d e r sP h i l a d e l p h i a( 1 9 7 1 ) 6 0 0 . 1 2 ) 出雲井士郎・他・扇平上皮癌の 3例. 日本癌治会 9( 19 7 4 ) 誌 96 1 3 ) Foot, N. C . : Af a t a lc a s eo fd e e p e s t 己de p i d e r moido carcinoma o ft h eb r e a s tw i t hw i d e s pread metastasis. A m J Cancer 34 233-266 ( 1 9 6 8 ) 1 4 ) McCarty, K .S ., e t al . : Adenosquamous d i f f e r e n t i a t i o ni nmammary c a r c i n o m a .Arch P a t h o lLaboMed1 0 41 3 0-133 ( 1 9 8 0 ) 8 歳といわ する報告もみられるが,平均 49歳から 5 れている 3)11) 自験例の 37歳,菅野ら 6) 出雲井ら 12) の2 5歳 , 2 9歳の症例をみても,かならずしも年長 者が擢患するものではないと考えられる.発生率 についてみれば,扇平上皮乳癌の取扱い上の混乱 のため正確には同定し難いが, 0.5-2.0%といわ れている同.症状および局所所見では他の乳癌に 比し,特徴はなく,予後に関しても, Cornogらお よび Pasternackらは化生の有無によって差がな いとしている. 扇平上皮化生を伴う腺癌,あるいはいわゆる真 の肩平上皮乳癌のいずれにしても,乳腺組織にお ける肩平上皮細胞の性格を有する細胞の発生,分 化に関して,他臓器における研究に比し,十分で はない状況凶である.今後,扇平上皮化生を伴う乳 癌といわゆる真の肩平上皮乳癌を区別し,詳細な 検討を加えて L、く必要があるように思われる. むすび いわゆる真の肩平上皮乳癌の 1例を経験したの -478 5 9 雑 報 編集後記 3月 4日(月〉午後 4時から学会室において女子医 O編集担当幹事会 大誌 5 5巻 5号の編集会議が行なわれた.十字教授司会 日時昭和6 0年 3月 4日(月〉午後 4時 のもとに 7編の査読結果について審査し 場所学術室 件 , 議題東京女子医科大学雑誌 5 5巻 5号 ごとに表紙左上に原著・臨床報告などの区分名を記載 査読結果審議 すること,投稿論文の指導者は原則として査読を担当 その他 しないことなどがきまった. 0集会担当幹事会 幹事会終了後,編集委員長の十字教授が東大輸血部 日時昭和6 0年 3月 1 2日(火〉午後 4時半より 教授として母校に帰られることになったので, 場所学術室 議題 4編 が 無 条 3編が条件つきで受理された.ほかには,各論文 かな送別会を催し,先生の門出を祝した.先生には短 今後の例会のあり方について 期間ではあったが,査読のシステムを軌道にのせるな 蒲生メモリアルレクチャーについて ど,学会誌の質的向上に御力添えをいただき,学会と 第5 1回総会について(特別講演,シンポジウ してはまことに残念である.先生の今後の発展を祈る ム,教育講演決定〉 次第である. その他 後任には対馬敏夫教授(内分泌内科〉が決定した. (3月1 2日記 高カロリー輸液を中l 山とし た栄養管理を安全!こ実施で きるよう、製剤上の問題点 を解決しましだ。 -適応症 経口、経腸管栄養補給ガ不能ま疋は不 充分で経中山静脈栄養に頼らざるを得 怠い場合の水分、電解質、カロリー補 給に用います。 -成分中の Ca とPの反応を避けるため(加勲滅 菌時 )A波 、 B渡!こ分 1 :1"、受互 l こ投与するよう !こしてあります -用法・用量、使用上の注憲l ま添付文・をご診照ください. ささや M.K.) 輸 '‘1.;~~9-J~A 俊 '‘1.;~~9-JI,B 7 用 一 - 日 本 人 の 1日 栄 養 所 要 量 を 基 準 に ブ ドウ糖、電解質を配合してあります -本剤を用いて高カロリー輸液を調製 する場合、混合の回数ガ少なく調製 時間の短縮、労力の減少、細菌活染 及び搬粒子混入の機会の減少をはか ることガできます - 包 装 : パ レ メ ン タ ー ル A4 0 0 m e x 1 0 V パ レ メ ン タ ーj レB4 0 0 m e x 1 0 V 製造発売元 ~森下製薬株式会社 大阪市葉区道修町 4 J 目2 9番地 4 7 9 基 本 ‘ ー 晶 . 7 俊 東京女子医科大学学会会則 (雑誌の発行・編集に関する条項抜牽〉 第 3条 本会の目的を達するため次の条項を行な う. 1.集会 2 . 雑誌発行 第四条幹事は会長が指名し,会計,集会,編集, その他の事務を分掌する. 第1 3条 本会の雑誌を「東京女子医科大学雑誌」 2回もしくは 1 1回発行し, と称し,年 1 本会会員に配布する. 東京女子医科大学雑誌投稿規定 (昭和 6 0年 1月 l白改訂〉 1.投稿の資格投稿者は共同執筆者を含め本会 会員に限る. 2 . 投稿内容 本誌は原著(和文,または英文), 総説,臨床報告,調査報告,集会記録・報告な どを掲載する.いずれも未発表のものに限る. 3 . 経 費 原 著 は 刷 上 り 1編につき 4頁(図,写真, 表,込みで 4 0 0字詰 1 6枚に相当〉まで,報告(臨 床,調査),英文原著などは 2頁までの経費を学 会が補助する.超過頁分,アート紙,カラーアー ト,図,写真, トレース代,別刷代等の実費は 著者負担とする.但し表は合計して 2頁分(報 告は 1頁分〉は学会が補助する.特別掲載は全 額著者負担とする. 0部を無 依頼原稿は全額学会負担とし,別刷 5 料とする. 4 . 寄稿細則 1)寄稿カード 本学会所定の寄稿カードに必 要事項を記入して添付する. 2 ) 原稿はコピーを一部添えて提出する. 3 ) 表紙原稿には表紙をつけ,次の項目を記入 する. 標題・著者の所属・主任あるいは指導者名 (所属が 2カ所ある場合は列記,あるいは一 方を脚注とする〕・著者の姓名(上っきでフリ ガナ〉・別刷(著者実費〉請求部数(単位 5 0部 , 左余白に朱書). 4 )抄 録 原 著 お よ び 総 説 の 原 稿 に は 英 文 抄 録 ( 約2 0 0語をダブル・スペースでタイプする〉 とその和訳をつける.英文・和文の内容は一 致させる.英文抄録の官頭には標題・著者名 (姓は大文字入所属(主任あるいは指導者名〉 を記載する. 臨床報告,調査報告などは英文抄録不要,但 し,脚注とするため,著者名(姓は大文字〉・ 所属・標題の順に英訳を別紙に記載して,添 付する. 5 ) 本文 (1)和文 平易な文体で簡明に表現し,文字は 常用漢字,ひらがな,現代かなづかいを用い, 措書で明瞭に書く.句読点を正しく,はっき り付ける.文中の欧文文字はタイプ,または 活字体とする. 0 0字詰原稿用紙にペ 原稿は A4版,横書 4 ン,またはボールベンで書く. ワープロ原稿は A4サイズ用紙を用い,上 ,左右 2cmのマージン内に横書, 4 0 下 3cm 字 X20行. ( 2 ) 英文簡明に表現する.論文の構成,その 他寄稿細則は和文に準ずる A4版タイプ用 紙にダブ、ル・スペースでタイプずる. 英文論文には必ず和文抄録を添付する. 6 ) 論文の構成原著,総説,臨床〔調査〉報告 などの構成は,原則として,緒言(はじめに, 目的〉・方法(資料,対象〕・結果〔成績,症 例〉・考察・総括(まとめ,要約〉・結論(結 語,むすび¥おわりに〉および文献〈ヲ│用文 献に限る〉とする. 7)項目 本文の章,節,項目分けは,原則とし ., 1 ) , (1),①…とする(第 1章 , て I, 1 第 1節,第 1項などとしなし、).また, A.,a ., a ) …等を用いてもよい. 8 ) 数字 文中の数字はアラピア数字を用いる. 単位は原則として CGS 単位 (km ,m,cm , 2 m m,μ n m, km2,m2,cm2,m m ,m3, cm¥ m m3,1 ,d 1,m1,μ 1,kg ,g,mg ,μg , s ,ms ,μs ,min ,h,d等). 9 ) 用語 主として文部省学術用語に従い,専門 用語は学会で統一されている用語を用う.文 中に度々繰返される語は略語を用いてもよい が,その場合は,最初に掲出される語は省略 せず,後出の同語は略語を使用する旨,但し 書きする. 外国の人名,地名は原語(タイプか活字体〕 で書き, 日本語化している外来語は片カナで 書く.文中の欧米語は固有名詞,商品名,表 題,独語の名詞を除き,小文字で書く. 1 0 ) 図,表,写真図,表,写真は本文とは別 F i g .1 ,F i g .2 紙とする.図は図1,図 2… ( …),表は表 1,表 2… ( T a b l e1,Table2… ) , 写真は写真 1,写真 2… ( P h o t o1, Photo2 …〕のように番号をつける. 図,表,写真には,番号と共に,必ず表題 をつける.図,写真の表題は下に,表の表題 は上に記入する. 写真は手札版が望ましく白黒明瞭なものに 限る.アート紙の場合は/制上り実寸大のもの, 電顕写真にはパーを入れる. スライド焼付の図は原図を添付する.原図 および表の大きさは A4版以内とし,白紙あ るいは青色方眼紙に黒色で明瞭に書く. 原色版(カラーアート紙〉はスライドを添 付する.実費は著者負担とする. 提出された図,表が印刷に耐えない場合は, 改めて図,表を作製し直すことがある.その 実費は著者負担とする.図,表および写真の 挿入箇所は,本文原稿右側欄外に,図,表, 写真の番号を明記して示す. 1 1 ) 文献 (1)引用文献 論文に直接関連する文献に限り,引用順に 一連番号をつけて,論文末尾に記載し,本文 中の引用箇所には,右上肩に片カッコを付し た番号で示す. ( 2 ) 雑誌名 文献に掲出する雑誌名は,略さないのが望ま しい.略名を用いる場合は,外国誌は, I n d e x Medicusl'こより,和雑誌は,各誌の表紙に示し てある略名による. ( 3 ) 文献引用例 a .雑誌論文の引用 著者名(必要数):論文名.雑誌名 巻数(号 数〉引用通巻頁数 (a-m) (発行年〉の順序とす ,Jは不要. る.巻(号〉頁(年〉の間に, 1 著者・共同研究者名は,姓一一 f a m i l yname-, 名前 f i r s tname,m i d d l ename-,の順に, 日 本人名は姓,名前の順に列記する.名前は頭文 字 1字でもよい. ・ほか」または 1 e ta. lJ 共著者多数の場合は, 1 と省略してもよい. 例 i) 松林花子・ほか:要保護女子における 精神障害の実態と長期経過観察例.東女 1( 6 ) 531-5 5 2( 1 9 81 ) 医大誌 5 i ) Vaughn, K .C ., and Duke, I 玉. C . : 例i H i s t o c h e m i c a ll o c a 1 i z a t i o no fn i t r a t e r e d u c t a s e . H i s t o c h e m i s t r y 7 2 ( 2 ) 191-198 ( 19 81 ) 例 ii )S pathas,D.H. e t al . : Polyamine t r a n s p o r ti na s p e r g i l l u sn i d u l a n s .JGen M i c r o b i o l1 2 8 ( 3 ) 557-563 ( 1 9 8 2 ) b . 単行本あるいは叢書の一部からの引用 著者または編集者名,翻訳者名:書名.版次 引用頁 (b-n) 発行書唐名 発行地(発行年〉 〔編者名:叢書名巻数巻名版次引用頁 (b-n) 出版書庖名 発行地(発行年 ) Jの順 とする. v ) 杉山竹夫:医学免疫学.第 2版 東 京 例i 大学出版会東京(昭 5 7 )80-83 例 v)V a l t i n,Heisz,飯田喜俊監訳:腎臓病 一病態生理と臨床. 5 3頁.メデイカル・ サイエンス・インターナショナル 東京 ( 1 9 8 2 ) 例 vi )C ampbell,C h a r l e sD.: Aneurysms s u r g i c a l Therapy. 47-78. Futura, MountK i s c o( 19 81 ) 例v i i )B l a s e c k i,John W.: Mechanisms o fImmunityt oV i r u s I n d u c e dTumors ( Immunologys e r i e s1 2 J96-98. Marc e lDekker,NewYo r k ( 19 81 ) 5 . 雑誌の編集・発行編集委員会は編集幹事に よって構成され,本誌の編集・発行に関する責 任と権限をもっ. 編集委員会は投稿原稿を査読し,採否を決定 する.編集委員会は原則として毎月 1回開催す る.論文の掲載は受付順を原則とする. 本誌の発行は年 1 2回,もしくは 1 1固とする. 6 . 校正 初校・再校は著者校正を原則とする.大 幅な改変や訂正は許されない. 7 . 別刷 別刷は著者実費, 5 0部単位で申込みを 受ける.発行後の追加は認められない. 8 . 寄稿の宛名 〒1 6 2 東京都新宿区河田町 1 0番地 東京女子医科大学学会編集幹事宛 (事務所は東京女子医科大学図書館学術室内) T e l .0 3( 3 5 3 )8 1 1 1 内線 2 2 3 3 編集委員 串 田 つ ゆ 間 和 r~ 長 令 木 敏 竹 宮 田 キ す 敦 間 東 馬 , 野 敏 田 和 横 井口登美子 井 妙 石 子 石 津 澄 子 十 . 夫 猛 日 良 林 逸 小暮美津子 O神 中 a ρ 津 彦 日下部きょ子 十 。 d 香 夫 一 戊 ι ー ← 子 子 紘 夫 子 ABCJI 買 昭和 6 0年 5月2 0日 印 刷 昭和 6 0年 5月 2 5日 発 行 東京都新宿区河田町 1 0番 地 東京女子医科大学図書館内 東京女子医科大学学会 発行所 電話 0 3( 3 5 3 ) 8111番〔代表〉 内線 2 2 3 3番 干1 6 2 東京都新宿区河田町 1 0番 地 東京女子医科大学図書館内 編集兼 発行者 て 士 ゴ 口 守 正 岡 電話 0 3( 3 5 3 ) 8111番(代表〉 内線 2 2 3 3番 干1 1 4東京都北区西ケ原 3丁目 4 6番 1 0号 印刷者 向 印刷所 株式会社杏林舎 喜代次 電話 0 3( 9 1 0 )4 3 1 1 (代表〉 東京女子医科大学雑誌規定 0会費払込は振替口座「東京 5-4342J東京女子医科大学学会宛のこと O会費は毎年 1月中に払込まれること 会費〔購読料〕 1カ 年 金 6, 0 0 0円 売価 1部 金 1, 0 0 0円 干1 1 3東京都文京区本郷 3丁目 3 5番 6号大石グリーンヒツレ 3階 広告 株式会社大矢商会 取扱者 電話 0 3( 8 1 3 ) 7031-4番
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