2014年8月号

8月のカレンダー
8
月
1日
水の日
梅雨も明け、連日 30℃を超える真夏日や猛暑日で一気にエアコンの使用
6日
広島原爆の日
時間が長くなりました。肌を射るような眩しい強い日差しは、外出時の
7日
立秋
日傘や日焼け止めクリームが必須です。大人だけでなく登下校時にサン
9日
長崎原爆の日
グラスを付ける子供たちもいるとか・。夏場は紫外線の害が強調されま
13~14日
お盆休診
すが、ビタミン D の生成や骨の形成には不可欠だし、適度な日光浴は夜
15日
終戦記念日
間の睡眠をもたらすなど利点もあります。炎天下での紫外線の暴露は熱
23日
処暑
中症や日焼けのもと、繰り返し紫外線を浴びていると、皮膚のシミや皮
膚ガンなどの原因にも。夏休み、外出の機会も増えますが、最近の空は
太陽光の紫外線だけでなく PM2.5 などの汚染物質による健康被害も心
配、屋外でのレジャーの際は、日焼けや熱中症への対策をわすれずに!
経口血糖降下薬の種類
診察室から
新しい糖尿病治療薬
インスリン抵抗性改善
糖尿病患者は増加しつづけ、徳島県は糖尿病死亡率ワースト1を
・ビグアナイド薬
独走し続けています。糖尿病治療薬の創薬はすすんでおり、5年
・チアゾリジン薬
前に DPP-4 阻害薬という新しい作用機序の経口糖尿病薬が発売さ
インスリン分泌促進薬
・DPP-4阻害剤
・スルホニル尿素薬
・速効型インスリン分泌促進薬
食後高血糖改善薬
・α―グルコシダーゼ阻害薬
れ、従来の SU 剤を中心とした内服薬が大きく変化しました。
最近また、新しい作用機序の糖尿病治療薬が発売されました。
SGLT2 阻害薬という薬でインスリンの分泌には直接作用せず、腎
臓における尿糖の再吸収に関与し、血糖値の上昇を抑えるように
作用します。食事から摂取された糖分は消化管から吸収され血液
中にグルコースとして存在し、健常人では尿などの体外には排出
されません。グルコースは重要なエネルギー源であるため、腎臓
の糸球体でろ過された後、近位尿細管で全量再吸収されます。し
インスリン製剤の種類
かし、糖尿病の場合、この再吸収が亢進しており、グルコースが
・超速効型
・速効型
血中に移行するため高血糖の状態となります。そこで尿細管での
・混合型
・中間型
グルコースの再吸収を抑えて、尿中への糖排泄を促進させ血糖値
・持効型
の上昇を抑えようとする治療薬が SGLT2 阻害薬です。
―ミニ知識―
今月の栄養教室
テーマ : 「メタボリックシンドロームと食事」
日 時 : 8月 25 日 (月)
11:40~
場 所 : 1階食堂
どなたでもご参加ください。
患者様の欄ももうけたいと思います。
患者様からのご意見・ご投稿をお待ちしています。
8月31日は野菜の日
1983年に全国青果物商業協同組合連合会など9団体がもっと野菜に
ついて知ってもらうために、や(
8)さ(3)
い(1)の語呂合わせから、
8月31日を『野菜の日』に制定しました。野菜は、β―カロテン、
ビタミン C,E
、食物繊維を豊富に含みダイエット
にとって強い味方です!まだまだ暑さが厳しく、
夏バテで食欲がなくなっている方も多いはず。
こんな時こそしっかり野菜をとって元気に秋を迎えましょう。
健康な身体作りのために、野菜を1日 350
gとり、このうち 120g
を緑黄色野菜から摂取しましょう。
管理栄養士
二宮 翔