資料4 通信インフラの現状報告 目次 本ペーパの位置づけ 固定通信編 – – – – – ブロードバンド基盤の整備状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 固定ブロードバンドの基盤利用率 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 基盤整備率及び基盤利用率の関係 ・・・・・・・・・・・・・・・ 9 固定ブロードバンドにおけるトラヒック ・・・・・・・・・・・・・・ 10 固定ブロードバンドの実効速度 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 移動通信編 – – – – – – 移動通信サービス基盤の整備状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 移動通信システムへの周波数の割当て状況 ・・・・・・・・ 移動通信におけるトラヒック ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 移動通信サービスの実効速度 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 移動通信サービスの利用端末 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 移動通信事業者によるトラヒックオフロードの推進 ・・・・ 16 17 20 25 27 31 固定移動共通の課題 – – 電気通信サービスの重大事故の状況 ・・・・・・・・・・・・ 33 電気通信サービスにおける帯域制御の実施状況 ・・・ 34 2 本ペーパーの位置づけ ○ 通信インフラは、電気やガス、鉄道、道路、上下水道などと並び、生活上欠かすことのできない社会 の基盤となる設備である。インターネットを通じた情報の受発信が増大する現代社会において、通信 網はインフラの中でもとりわけ設備更新(大容量化)や技術革新のテンポが速く、その状況を適時適 切に把握するのは容易なことではない。 ○ そうしたフォローアップの難しさに加え、通信インフラの実態把握には複眼的な視点が求められる。 インフラの供給サイドの情報である整備状況はもちろんのこと、需要サイドの利用動向や需給のバラ ンスを反映した通信品質、設備の耐性を示す通信事故の発生状況などを考慮しなければならない。 また、固定通信を主体に普及したインターネット利用のモバイルシフトが進む中、周波数割当をはじめ とした移動通信固有のデータを収集する必要がある。さらに、その公益性にかんがみれば、通信基盤 の未整備エリア等に関する基礎的な情報は、総合的なインフラ普及度合いの理解に役立つだけでな く、ディジタルデバイドの観点からの多様な政策的支援の判断にも資する。 ○ こうした通信インフラの現状に関する様々なデータは、競争状況の評価に当たっての前提となる基 本情報である。しかしながら、競争評価報告書においては、通信事業者間の比較を通じた市場分析・ 評価という枢要な目的との整合性に照らし、通信インフラに関する情報提供はほとんど取り上げられ てこなかった。そこで今般、同報告書のとりまとめにあたって入手した通信基盤に係る諸々のデータに ついて、初めての試みとして競争評価2012の附属資料という位置付けで公表することとした。 ○ この通信インフラ報告書の内容は、行政部局内でこれまで把握して公表してきたデータのほか、内 部の政策策定に活用されてきた諸情報と一部追加的に実施した補足調査の結果を集約したものから 成る。今後は、インフラ水準の国際比較を念頭に置きつつ、海外通信当局の作成した類似の年次報 告をしながら、毎年度の本報告書の質・量の両面で充実に努めていく予定である。 3 固定通信編 4 ブロードバンド基盤の整備状況 ・超高速ブロードバンドの整備率は97.3%(固定系のみで96.5%)。なお、100%に達している都府県も存 在する。 ・同整備率は、2010年度から2012年度にかけて大きく上昇している。 • ブロードバンド基盤の整備率 99.7% 100% 98.3% 98.8% 99.9% 99.1% 100.0% 99.2% 100.0% 99.7% 97.3% 96.5% 95% 90% 90.1% 85% 80% 91.6% 92.7% ブロードバンド(固定系のみ) ブロードバンド(全体) 86.5% 超高速ブロードバンド(固定系のみ) 超高速ブロードバンド(全体) 2008年3月末 2009年3月末 2010年3月末 2011年3月末 2012年3月末 ※1 住民基本台帳等に基づき、事業者情報等から一定の仮定の下に推計したエリア内の利用可能世帯数を総世帯数で除したもの。 ※2 超高速ブロードバンド:FTTH、CATVインターネット、FWA、BWA(FTTH以外は下り30Mbps以上のものに限る)。 ※3 ブロードバンド:FTTH、DSL、CATVインターネット、FWA、衛星、 BWA、3.5世代携帯電話。 総務省HPより (http://www.soumu.go.jp/main_content/000147332.pdf) 5 委員限り ブロードバンド基盤の整備状況 6 委員限り ブロードバンド基盤の整備状況 7 固定ブロードバンドの基盤利用率 ブロードバンド整備率及び超高速ブロードバンド整備率ともに90%台後半ではあるが、利用率はそれ ぞれ65%、48%となっている。 80% 70% 61.6% 63.4% 64.5% 64.9% 65.1% 65.2% 44.7% 46.0% 46.8% 47.6% 60% 50% 40% 30% 20% 40.6% ブロードバンド利用率 36.0% 2010年3月末 超高速ブロードバンド利用率 2011年3月末 2012年3月末 2012年6月末 2012年9月末 2012年12月末 電気通信事業者からの報告及び住民基本台帳の世帯数をもとに総務省において作成。 8 基盤整備率及び基盤利用率の関係 ・基盤整備率が高い都道府県は、基盤利用率も比較的高い傾向にある。 ■超高速ブロードバンドの基盤整備率と基盤利用率 100% 80% 固定超高速BB整備率 固定超高速BB利用率 (参考)固定BB利用率 60% 40% 20% 0% 基盤整備率低い 基盤整備率高い 電気通信事業者からの報告及び住民基本台帳の世帯数をもとに総務省において作成。 9 固定ブロードバンドにおけるトラヒック ・2012年11月時点の固定ブロードバンド(※1)の月間のべ総トラヒック(上下合計)は、833PB(ペタ バイト※2)となっている。 ・この場合、一人当たりの月間延べトラヒック(上下合計)は23.6GBとなる。 ・上りと下りの比較では、上下合計の約7割を下りのトラヒックが占めている。 • 月間総トラヒック 総トラヒック(推定値) 平均トラヒック 月間延べトラヒック • 1加入者数当たりのトラヒック 総トラヒック(推定値) 平均トラヒック 月間延べトラヒック (*1)FTTH、DSL、CATV、FWA (*2)1PB=1,000TB=1,000,000GB 上り 下り 上下合計 666Gbps 1,905Gbps 2,571Gbps 216PB 617PB 833PB 上り 下り 上下合計 18.9kbps 54.0kbps 72.9kbps 6.1GB 17.5GB 23.6GB 総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」より http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000049.html 10 固定ブロードバンドトラヒックの推移(総トラヒック) ・ 2012年11月時点での総ダウンロードトラヒックは推定で約1.9Tbps。この1年で約1.2倍(昨年比19.1%増) となっている。 ・ また、総アップロードトラヒックは推定で約666Gbps(昨年比4.1%増)。 (Gbps) 我が国のインターネットトラヒックの現状 (2012.11) (2012.5) (2011.11) (2011.5) 我が国のブロードバンド 契約者の総ダウンロード トラヒック (*) 19.1%増加 我が国のブロードバンド 契約者の総アップロード トラヒック (*) (*)2011年5月以前は、一部の協力ISPとブロードバンドサービス契約者との間のトラヒックに携帯電話網との間の移動通信トラヒックの一部が含まれてい たが、当該トラヒックを区別することが可能となったため、2011年11月より当該トラヒックを除く形でトラヒックの集計・試算を行うこととした。 総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」より http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000049.html 11 固定ブロードバンドトラヒックの推移(時間別) ・ブロードバンドサービス契約者の時間帯別トラヒックのピークは19時から23時にあり、土曜日、日曜日は日中利 用も多い。 ・特にダウンロード側で傾向がよりはっきりしており、日中利用については、平日と週末の差が顕著である。 ブロードバンドサービス契約者の時間帯別トラヒックの変化(過去6年の比較) ダウンロード (Gbps) (*1) (*1) 月 火 アップロード (Gbps) (*1) 水 木 金 土 日 (*1) 月 火 水 木 金 土 日 (*1)2012年11月及び2011年11月のトラヒックについては、2010年11月までのトラ ヒックに含まれていた携帯電話網との間の移動通信トラヒックの一部を除いたもの 総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」より http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000049.html 12 固定ブロードバンドの実効速度 ・固定ブロードバンドの実効速度に関し、以下の調査概要に示す条件下で計測したサンプルデータを集計。 ・本集計データに基づきADSL、FTTH、CATVインターネットの主要なサービスにおける実効速度を以下のとおり 試算。 160 単位:Mbps 160 90%のユーザの 速度分布 140 50%のユーザの速 度分布 120 100 100 90.55 80 60 118.24 最大通信速度 83.69 71.61 50 40 20 0 23.19 12.46 3.210.86 ADSL(50M) n=2,290 27.35 9.05 FTTH(100M) n=54,009 24.86 8.58 CATV(160M) n=11,407 (調査概要) 調査時期: 平成24年10月~平成25年2月 ((株)Studio Radishによる調査) サンプル数: 全18万6千サンプル(固定・移動含む)のうち、ADSL 50M(2,290サンプル)、FTTH 100M(54,009サンプル)、CATV 160M(11,407サンプル)を抽出 調査概要: Studio Radishの測定サーバ(東京と大阪の二か所)に、利用者端末からアクセスした際の下り速度を調査 同一の利用者が複数回の計測を行った場合には測定品質(速度が安定している程高い)が最も高い結果のみを利用 回線種別・速度等は、利用者の選択入力であり実際の回線と一致していない場合がある(表示速度を超える実効速度は異常値として除外して集計) 13 FTTHサービスの実効速度の分布 ・FTTHサービスにおける実効速度に関し、以下の調査概要に示す条件下で計測したサンプルデータを集計。 ・本集計データに基づき実効速度の分布状況について以下のとおり試算(30M~1Gの全サービスのサンプル データの合計から集計)。 n=143,671 ※ FTTH サービスの全利用者数を100として、 実効速度別の分布を集計 8.4 7.4 7.9 9.7 8.4 8.9 9.5 9.1 7.5 5.1 4.8 3.7 4.3 2.8 1.8 0.9 ~5 ~10 ~15 ~20 ~30 ~40 ~50 ~60 ~70 ~80 ~90 ~100 ~150 ~200 ~500 ~1,000 (単位: Mbps ) (調査概要) 調査時期: 平成24年12月~平成25年2月 ((株)Studio Radishによる調査) サンプル数:全18万6千サンプル(固定・移動含む)のうち、FTTHサービスの合計(143,671サンプル(うち30M(80サンプル) 100M(54,009サンプル)、 200M(29,462サンプル)、1G(58,350サンプル)、その他(1,770サンプル))から作成 調査概要: Studio Radishの測定サーバ(東京と大阪の二か所)に、利用者端末からアクセスした際の下り速度を調査 同一の利用者が複数回の計測を行った場合には測定品質(速度が安定している程高い)が最も高い結果のみを利用 回線種別・速度等は、利用者の選択入力であり実際の回線と一致していない場合がある(表示速度を超える実効速度は異常値として除外して集計) 14 移動通信編 15 移動通信サービス基盤の整備状況 移動通信サービスのエリアカバー率を現在集計中であり、 本資料の確定版には掲載する予定。 16 移動通信システムへの周波数の割当て状況 周波数帯[MHz] 事業者 NTTドコモ KDDI ソフトバンク モバイル イー・アクセス 700MHz帯 800MHz帯 900MHz帯 20 30 ― 30 周波数移行中 20 周波数移行中 1.5GHz帯 合計 [MHz] 契約者数 [万人] 1.7GHz帯 2GHz帯 2.5GHz帯 40 ― 160 6,099 2012年12月末現在 30 40 一部制限有り 東名阪のみ ― 20 ― 40 ― 110 3,682 30 20 ― 40 ― 90 3,132 ― ― 20 ― ― ― 30 ― ― 50 429 周波数移行中 一部周波数移行中 ウィルコム ― ― ― ― ― 31.2 ― 31.2 494 UQ コミュニケーションズ ― ― ― ― ― ― 30 30 393 Wireless City Planning ― ― ― ― ― ― 30 30 72 総務省資料 17 (各社別)周波数、契約者数 ・前ページで示した周波数の割当て状況を図示すると、以下のとおり。 (MHz) NTTドコモ 160 KDDI (万人) 6,000 NTTドコモ KDDI ソフトバンクモバイル 140 120 100 イー・アクセス ソフトバンクモバイル 5,000 イー・アクセス ウィルコム UQコミュニケーションズ Wireless City Planning ウィルコム UQコミュニケーションズ 4,000 Wireless City Planning 3,000 80 60 2,000 40 1,000 20 0 0 割当て周波数 契約者数 18 委員限り 【参考】周波数、契約者数(グループ別) 19 移動通信におけるトラヒック ・12年12月現在の移動通信トラヒックは、平均349Gbps(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス、 UQコミュニケーションズ、Wireless City Planningの協力を得て集計)であり、直近1年で約2倍に増加している。 ・この場合、1加入者当たりの月間延べトラヒック(上下合計)は846MBとなる。 • 月間通算トラヒック トラヒック 上り 下り 上下合計 平均トラヒック 35.6 Gbps 313.4 Gbps 349.0 Gbps 月間延べトラヒック(※1) 11,912 TB 104,939 TB 116,851 TB ※携帯電話事業者4社に占めるLTEトラヒックの割合は17.2%である。 • 1加入者当たりのトラヒック トラヒック 上り 下り 上下合計 平均トラヒック 258 bps 2,270 bps 2,528 bps 月間延べトラヒック 86.3 MB 760 MB 846 MB (*1)1PB=1,000TB=1,000,000GB 総務省(我が国の移動通信トラヒックの現状)より http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/field/data/gt010602.pptx 20 移動通信トラヒックの推移 ・直近四半期で伸びが鈍くなったものの、年間約2倍のペースで移動通信トラヒックは増加している。 ・各社のスマートフォン利用者数の増加や、動画等の大容量コンテンツの利用増加等が主要因と推測される。 (Gbps) 400 最繁時トラヒック (23時台の平均トラヒック) 3000 600 349.0 350 1年で 328.9 +6% 1.93倍 300 に増加 250 274.3 234.8 +30% 200 181.3 154.6 150 +17% 123.5 +25% 105.2 +17% 100 71.2 82.2 +28% 62.9 +13% 1年で 500 +15% 487.7 1.94倍 に増加 417.9 400 300 +30% 270.0 98.8 +12% +13% 2425 1.77倍 +4% に増加 +18% +15% +26% 1500 1430 1251 +14% 1018 +23% 883 1000 564 500 2063 1799 +19% +18% 227.9 200 180.6 +26% 157.1 +15% 125.5 110.6 +25% 100 2500 2000 350.2 2528 1年で +17% 0 H22.06 H22.09 H22.12 H23.03 H23.06 H23.09 H23.12 H24.03 H24.06 H24.09 H24.12 0 +7% 626 709 +15% +25% +13% +11% 0 H22.06 H22.09 H22.12 H23.03 H23.06 H23.09 H23.12 H24.03 H24.06 H24.09 H24.12 50 522.9 +20% +17% 1加入者あたり 平均トラヒック (bps) H22.06 H22.09 H22.12 H23.03 H23.06 H23.09 H23.12 H24.03 H24.06 H24.09 H24.12 月間平均トラヒック (Gbps) 総務省(我が国の移動通信トラヒックの現状)より http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/field/data/gt010602.pptx 21 移動通信トラヒックの推移(時間別利用状況) ・時間帯別トラヒックは、平日・休日ともに、夜間帯にトラヒックが急増し、22時から24時に最大となっている。 ・平日は、朝から夕方にかけて徐々にトラヒックが増加し、昼休み帯に一時的なピークあり。 ・休日は、朝から昼にかけて急激に増加し、その後夕方にかけて微増している。 上りトラヒック(平成24年12月) 下りトラヒック(平成24年12月) 上りトラヒック(平成23年12月) 下りトラヒック(平成23年12月) 00時 04時 08時 12時 16時 20時 00時 04時 08時 12時 16時 20時 00時 04時 08時 12時 16時 20時 00時 04時 08時 12時 16時 20時 00時 04時 08時 12時 16時 20時 00時 04時 08時 12時 16時 20時 00時 04時 08時 12時 16時 20時 00時 (Gbps) 520 500 480 460 440 420 400 380 360 340 320 300 280 260 240 220 200 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜 日曜 総務省(我が国の移動通信トラヒックの現状)より http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/field/data/gt010602.pptx 22 移動通信トラヒックの将来動向 ・2015年度の移動通信トラヒック需要は、スマートフォンのトラヒックの伸び等に応じて、2010年度比で、20.8 倍(年平均1.84倍)から最大で39.1倍(年平均2.08倍)に拡大と予測 ・また、同トラヒックが携帯電話網からWi-Fiへ迂回する率(オフロード率)は、2012年度の19%から、2015 年度には64%に達すると予測 (いずれも総務省推計) ■推計に用いたスマートフォン普及台数予測 (最もトラヒックが増加するケース) 20,000 (万台) ■推計に用いた端末1台あたりトラヒック (スマートフォンのケース) (MB/月) 100 % モバイルWi-Fiルータ・データカード フィーチャーフォン 11,348 シナリオ(1) 90% スマートフォン スマートフォン比率 15,000 76% 66% 70% 6,920 54% 10,000 シナリオ(2) 80% 60% 7,190 50% 1.64倍/年 で増加 39% 40% 23% 5,000 8% 0 867 10年度末 2,513 2,573 30% 4,579 6,483 8,138 9,432 1,569 20% 820 2,573 5,991 4,219 4,219 将来予測では、年間1.64倍が 継続するシナリオ(1)と 鈍化するシナリオ(2)を想定 10% 820 1,569 0% 11年度末 12年度末 13年度末 14年度末 15年度末 10年度末 11年度末 12年度末 13年度末 14年度末 15年度末 「無線LANビジネス研究会」報告書より http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02kiban04_03000093.html 23 データ通信量のユーザ分布 ・スマートフォンの1利用者あたりのデータ通信量は、個々の利用形態によって大きく異なる。 ・2012年5月に実施した調査の例では、上位10%のユーザで全ユーザの総データ通信量の約7割を利用。 100% のべトラヒック(トラヒックが少ない方のユーザからの合計) (モニター調査の概要) 調査実施時期: 2012年5月13日~14日の二日間 ((株)MM総研への委託調査) 80% モニター数:スマートフォン利用者947名 トラヒック集計方法: ・各ユーザ自らトラヒック計測アプリをイン ストールし、携帯電話(3G及び3.9G)のトラ ヒックを計測。 ・Wi-Fi利用時のトラヒックは含まず (自宅Wi-Fiの所有率は90%) 60% 40% トラヒックの少ない方から90% のユーザで利用しているデータ 通信量は、全体の31% 20% トラヒックの少ない方から50%の ユーザで利用しているデータ通信量 は、全体の2% トラヒックの上位10%のユーザ で、全データ通信量の69%を 利用 0% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% トラヒックが少ないユーザ トラヒックが多いユーザ 上記モニター調査の結果に基づき総務省作成 24 移動通信サービスの実効速度 ・移動通信サービスの実効速度(下り)に関し、以下の調査概要に示す条件下で計測したサンプルデータを集計。 ・本集計データに基づき3G(7.2Mbps~21Mbps)における実効速度(下り)を以下のとおり試算。 25 単位:Mbps 最大通信速度 21.0 20 90%のユーザの 速度分布 15 14.0 12.19 10 9.2 7.2 6.39 5 0 50%のユーザ の速度分布 6.52 3.87 1.23 1.72 3G(7.2M・9.2M) 3G(14M・21M) 0.32 n=745 0.48 n=349 (調査概要) 調査時期: 平成24年10月~平成25年2月 ((株)Studio Radishによる調査) サンプル数: 全18万6千サンプル(固定・移動含む)のうち、携帯電話(3G)のサンプルを抽出(42Mbps及びサンプル数が著しく少ない速度は除く) 調査概要: Studio Radishの測定サーバ(東京と大阪の二か所)に、利用者端末からアクセスした際の下り速度を調査 同一の利用者が複数回の計測を行った場合には測定品質(速度が安定している程高い)が最も高い結果のみを利用 回線種別・速度等は、利用者の選択入力であり実際の回線と一致していない場合がある(表示速度を超える実効速度は異常値として除外して集計) 25 移動通信サービスの実効速度 委員限り 26 1-1.スマートフォン市場の推移・予測(~2016年度) 移動通信サービスの利用端末(スマートフォン出荷台数) 2012年度スマートフォン出荷台数は前年比1.2倍の2,898万台、2017年度には3,530万台で総出荷の 84.4%を占める見通し (万台) フィーチャーフォン(FP) スマートフォン(SP) 合計(FP+SP) 見込み → 3,479 3,210 2,909 1,857 1,182 980 840 770 710 650 110 234 855 2,417 2,898 3,160 3,430 3,340 3,580 3,530 3,589 3,444 3,764 4,274 4,080 4,140 4,270 4,110 4,290 4,180 6.8% 22.7% 56.6% 71.0% 76.3% 80.3% 81.3% 83.4% 84.4% *MM総研調べ(11年2月) SP出荷台数比率 ← 実績 3.1% MM総研調べ(13年3月) 27 1-1.スマートフォン市場の推移・予測(~26年度) 移動通信サービスの利用端末(スマートフォン契約数) 2012年度スマートフォン契約数は前年比1.7倍の4,337万台、2017年度には9,383万台で総出荷の 73.2%を占める見通し (万件) スマートフォン(SP) フィーチャーフォン(FP) SP比率 13,000 100% ← 実績 12,000 見込み → 90% 11,000 80% 10,000 9,000 70% 8,000 60% 7,000 50% 6,000 5,000 40% 4,000 30% 3,000 20% 2,000 10% 1,000 0 0% 08年度末 フィーチャーフォン(FP) スマートフォン(SP) 合計(FP+SP) 09年度末 10年度末 11年度末 12年度末 13年度末 14年度末 15年度末 16年度末 17年度末 10,172 10,212 9,957 8,736 7,324 6,078 5,137 4,431 3,874 3,427 120 315 955 2,568 4,337 5,915 7,112 8,034 8,778 9,383 10,292 10,527 10,912 11,304 11,661 11,993 12,249 12,465 12,652 12,810 3.0% 8.8% 22.7% 37.2% 49.3% 58.1% 64.5% 69.4% 73.2% *MM総研調べ(11年2月) SP契約比率 1.2% MM総研調べ(13年3月) 28 移動通信サービスの利用端末(携帯電話) 利用者アンケートによると、利用端末はフィーチャーフォンが約6割を占めている一方で、スマート フォンの所有は約3割(2台所有は約1割)となっている。 プラットフォームの別では、Googleが6割を超え、約3割のAppleがそれに続いている。 ■移動通信端末の所有台数(国内) 2台所有 (9.3%) スマート フォン1台 所有 (27.5%) その他 (3.2%) n=1,841 フィー チャーフォ ン1台所 有 (59.9%) 競争評価2012利用者アンケートより ■国内スマートフォンのプラットフォーム別シェア Microsof その他 t (3.2%) (0.4%) Apple (32.3%) Android (64.1%) 2012年6月時点 コムスクエア・ジャパン調べ 29 移動通信サービスの利用端末(タブレット) ・国内タブレットの出荷台数は毎年増加しており、メーカー別の出荷台数シェアをみるとAppleの割合が過半 数(61.1%)を占めている。 ASUS, 6万台, 3.1% (万台) 500 東芝, 6.2万台, 3.2% 400 257 300 (下期予測値) 200 100 その他, 13.6万 台, 7.0% 278 121 ソニー, 6.3万 台, 3.3% Acer, 6.6万台, 3.4% NEC, 14.1万台, 7.3% 193 (上期) 富士通, 22.2万 台, 11.5% Apple, 118万台 , 61.1% 0 2010年度 2011年度 「国内タブレット端末出荷台数の推移」 (MM総研調べ) 2012年度 「2012年度上期 タブレット端末のメーカー別出荷台数シェア」 (MM総研調べ) 30 移動通信事業者によるトラヒックのオフロードの推進 ・通信事業者はトラヒックオフロード等のために公衆無線LANアクセスポイントの設置を推進。 インターネット 携帯電話 ネットワーク 急増 固定 ネットワーク 光ファイバー 対策 オフロード ・無線LANの アクセスポイント の増強等 無線LANアクセスポイントの増強 公衆無線LANサービス (駅、空港、喫茶店等) 【自宅外】 事業者 利用可能なアクセスポイント数 NTTドコモ 約12万(2013.4月) KDDI 約22万(2012.12月) ソフトバンクモバイル 約45万(2013.3月) 自宅無線LAN 【自宅内】 ※各社HP等より総務省調べ 31 固定移動共通の話題 32 電気通信サービスの重大事故の状況 ・H24年度は、17件の重大事故(※)が発生。最近5年間の件数は、ほぼ横ばいの状況。 (※)重大事故:「影響利用者数3万人以上」かつ「継続時間2時間以上」の事故。 ・5時間未満で収束する事故の割合が過半を占める年度が多いが、H24年度は、5時間以上が約8割、1 0時間以上が5割超を占め、長時間化の傾向。 ・10万人以上が影響を受けた事故の割合が過半を占める年度が多い。H23年度は、100万人以上の事故が 約半数。 総件数 継続時間別割合 影響利用者数別割合 (件) 100% 20 18 18 18 16 11 10 8 70% 13 12 17% 10時間以上 21% 20% 53% 13% 28% 70% 18% 60% 11% 12% 13% 22% 47% 50% 41% 47% 60% 10万以上 100万未満 47% 9 50% 7 50% 40% 30% 4 20% 2 100万以上 29% 80% 24% 40% 24% 67% 6 56% 30% 5時間以上 10時間未満20% 53% 32% 24% 10% 24年度 23年度 22年度 21年度 20年度 19年度 18年度 17年度 16年度 15年度 0 6% 90% 80% 15 14 14 17 17 90% 100% 44% 47% 40% 29% 10% 3万以上10万未満 2時間以上5時間未満 0% 67% 0% 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 ※ 電気通信事業者からの報告により総務省作成 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 33 電気通信サービスにおける帯域制御の実施状況 ・ISPやアクセス回線事業者等の電気通信事業者の一部は、通信サービスの品質確保等を目的として、帯域 制御を行っている。 ・2012年に実施したアンケート調査によると、帯域制御の実施状況について回答があった227社のうち、56 社(25%)が帯域制御を実施しており、61社(27%)が今後実施予定または検討中と回答している。 56 (25%) 110 (49%) (アンケート調査の概要) 調査時期:2012年1月18日~3月23日 調査方法:郵送によるアンケート 調査対象:電気通信事業者等(有効回答数:230社) 61 (27%) 実施している <回答者の属性> 通信キャリア 30社 CATV事業者 97社 ISP事業者(自前アクセス回線を有しない) 85社 実施していないが今後実施予定(または検討中) MVNO 実施しておらず、今後も実施予定なし その他 総務省「平成23年度 帯域制御等のインターネットトラヒック逼迫対策に関する調査研究」(平成24年) 6社 12社 34 電気通信サービスにおける帯域制御の実施状況 ・帯域制御を実施中または検討中の大半の事業者が、サービスの品質確保やユーザ間の公 平性を実施の理由・目的として挙げており、それに次いで、P2P対策や回線利用料の増加抑 制が挙げられている。 平成23年度 平成22年度 ユーザ間の公平性 40 サービ スの品質確保 ユーザ間の公平性 59 回線利用料の増加抑制 P2P対策 12 (複数回答あり) 5 その他 10 項目 20 30 40 50 実施中 60 n=117 60 (複数回答あり) 15 動画サービ ス等の増加対策 その他 1 0 31 回線利用料の増加抑制 P2P対策 n=74 26 動画サービ ス等の増加対策 91 100 サービ スの品質確保 1 0 10 検討中 20 項目 30 40 50 60 70 80 実施中 90 100 検討中 ユーザ間の公平性 27 13 ユーザ間の公平性 38 53 サービスの品質確保 43 16 サービスの品質確保 41 59 7 5 回線利用料の増加抑制 8 23 19 7 P2P対策 28 32 動画サービス等の増加対策 2 3 動画サービス等の増加対策 1 14 その他 0 1 その他 0 1 54 20 52 65 回線利用料の増加抑制 P2P対策 計 計 総務省「平成23年度 帯域制御等のインターネットトラヒック逼迫対策に関する調査研究」(平成24年) 35
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