高浜発電所における津波対策の実施状況について

震基6-3-2
0
高浜発電所における津波対策の実施状況について
平成25年1月15日
関西電力株式会社
福島第一原子力発電所事故への対応
1
地震による影響
○
●
○
○
地震発生により原子炉は正常に自動停止
地すべりによる送電鉄塔の倒壊等により外部電源が喪失
非常用ディーゼル発電機は全て正常に自動起動
原子炉の冷却に必要な機器は正常に動作
津波による影響
● 非常用ディーゼル発電機、配電盤、バッテリー等の重要な設備が被水
● 海水ポンプが損壊し、最終ヒートシンクが喪失(原子炉冷却機能喪失)
● 全交流電源(外部電源+非常用ディーゼル発電機)が喪失
全交流電源喪失、最終ヒートシンク喪失が長期に亘り継続し、燃料の重大な損傷、格納容器の破損など深刻な事態に陥った
安全確保対策
「多様化」と「多重化」
電源確保
冷却確保
(水源確保)
浸水対策
加圧水型炉(PWR)プラントの安全性向上対策
2
電源確保対策の変遷
3
緊急安全対策
電源車の配備
緊急安全対策以降~現在まで
空冷式非常用発電装置の配備
4台(1台/号機)
・中央制御室での機器監視、プラントの停止操作
に必要なポンプ等の容量をカバ-します
*炉心、使用済燃料プ-ルの燃料損傷
防止に必要な電源容量を確保
対策内容
電源車の配備
空冷式非常用発電機の設置
恒設非常用発電機の設置
8台(2台/号機)
恒設非常用発電機の設置
検討中
・さらに炉心を直接冷却する機器系
統の容量をカバ-します
*電源車の移動やケ-ブルの布
設が不要(信頼性の向上)
H23
平成24年度以降
H24
・既設の非常用発電機(2
台/号機)に加え、恒設
の発電機を設置し、電源
供給手段の多様化を図り
ます
H25
H23.4 配備
H23.9 配備
設 計・調 査
水源確保対策の変遷
4
緊急安全対策
①消防ポンプの配備
緊急安全対策以降~現在まで
③海水ポンプモ-タの
予備品配備
②大容量ポンプの配備
④中圧ポンプの配備
[水源の確保方法]
1. 復水タンク
2. 2次系純水タンク
3. 淡水タンク → 復水タンク(消火栓)
4. 淡水タンク → 復水タンク(ポンプ)
5. 海水 → 復水タンク(ポンプ)
75台(予備含む)
蒸気発生器への給水
・複数のタンクや海水を使って蒸気発生器に
水を給水し、炉心を冷却します
1台
4台
炉心を直接冷却
炉心を直接冷却
・海水ポンプが使えない場合の
代替として、余熱除去系統を
用いて炉心を直接冷却します
4台
蒸気発生器への給水
・蒸気発生器に給水するポンプ*
・海水ポンプが浸水により
が使えない場合の代替 として
使用出来なくなった場合に
備え、取替用のモ-タ予備品 中圧ポンプで水を蒸気発生器
に供給します
を配備しています
* タ-ビン動補助給水ポンプ
電動補助給水ポンプ
対策内容
消防ポンプ・消火ホースの配備
大容量ポンプの配置
海水ポンプモータ予備品の保有
中圧ポンプの配備
H23
H24
H25
H23.4 配備
製作
設計
H23.12 配備
製作
H24.3 配備
H24.8 配備(3,4号機)
浸水対策の変遷
緊急安全対策
扉・配管貫通部のシ-ル施工
*
・海抜10.8mまでにある安全上重要な
機器の入った部屋の扉・配管貫通部
のシ-ル施工を実施
*福島第一原子力発電所での津波高さが評価値を
9.5m上回っていたことから、高浜発電所におけ
る評価値1.3mに9.5mを加えた10.8mの高さ
までの対策を実施
5
緊急安全対策以降~現在まで
平成24年度以降
防潮堤の設置
水密扉への取替
・重要機器へのさらなる浸水対策として
水密扉への取替を実施
[H24.9完了]
*常時閉止運用で連続開放は原則禁止
津波察知は津波警報、敷地内の潮位計等があるが、
正確性・迅速性を重視し、津波警報発令により、交代
勤務者が閉止状態を最終確認
・取水設備まわりへの防護壁設置
[H24年度完了予定]
・発電所を津波から防ぐために取
水口・放水口に防潮堤を設置
[H27年度完了予定]
・電源車や消防ポンプを津波の影響の
ない高所に配置
対策内容
扉等へのシール施工
水密扉への取替
取水設備まわりの防護壁、防潮堤の設置
H23
H24
H25
H23.5 実施完了
H24.9 設置完了
27年度末迄に設置予定
防潮堤設置等の計画図及び工程
6
【設計津波高さ】
・土木学会「原子力発電所の津波評価技術」を用いて検討した設計津波高さは、E.L.+ 2.6m
【防潮堤高さの設定】
・津波が直接来襲する外海側は、福島第一原子力発電所の浸水高さが15m(平成14年評価値+9.5m)であったことを踏まえて
防潮堤の高さをEL.11.5m、内海側は設計津波高さに十分な余裕を考慮し、防潮堤の高さをEL.+6m
【計画図】
外海(取水口)側
(若狭湾)
E.L.+11.5m
E.L.6.0m
ポリカーボネート壁
発電所構内 E.L.3.5m
E.L.11.5m
海水面
鋼管杭
E.L.+6m
内海(放水口)側
(内浦湾)
凡
例
:取水設備まわりの防護壁設置
:防潮堤設置
【工程表】
対策
取水設備まわりの防護壁設置
防潮堤設置
H23
H24
設計
施工
設計
・
施工
H25
▽H25.3設置完了予定
H27年度末迄に設置予定
緊急安全対策として使用する車両、設備・機器等の設置場所
7
・必要な車両、設備及び機器はEL.10.8m以上の安定した地盤上に設置
油圧ショベル
(E.L.32.0m)
2号機
N
燃料保管場所(ガソリン)
(1,950リットル×1基、
1,400リットル×1基)
(E.L.32.0m)
1,2号機SFP給水用
・消防ポンプ 10台
・消火ホース 83本
・ガソリン携行缶
(E.L.32.0m)
空冷式非常用発電装置
(E.L.32.0m)
1号機使用済燃料ピット
(E.L.32.3m)
1号機
消火ホース(389本)
ガソリン携行缶
(E.L.28.0m)
2号機使用済燃料ピット
(E.L.32.3m)
2号
※消火ホースについては、各ユニットの
SFP付近(E.L.32.0m~E.L.32.8m)に
も保管している。
(1u:6本、2u:6本、3u:24本、4u:17本)
燃料保管場所(ガソリン)
(1,950リットル×4基)
(E.L.30.0m)
1号
燃料(重油)輸送用タンクローリー
(E.L.30.0m)
ブルドーザー
(E.L.30.0m)
4号
3号
3号機復水タンク
(E.L.15.0m)
4号機復水タンク
(E.L.15.0m)
4号機
3,4号機SFP給水用
・消防ポンプ 16台
・消火ホース 112本
(E.L.32.8m)
3号機
4号機使用済燃料ピット
(E.L.32.8m)
資機材運搬用トラック(2t)
(E.L.30.0m)
資機材運搬用トラック(4t)
(E.L.30.0m)
1~4号機 SG給水用消防ポンプ 9台
消防ポンプ(予備) 31台
(E.L.30.0m)
3号機使用済燃料ピット
(E.L.32.8m)
空冷式非常用発電装置
(E.L.32.5m)
燃料(重油)輸送用タンクローリー
(E.L.13.7m)
ウニモグ
(E.L.13.7m)
ホイールローダー
(E.L.13.7m)
(主な車両・機器・設備配置高さ関係)
空冷式非常用発電装置
消防ポンプ保管場所(66台)※
消火ホース保管場所(195本)※
ブルドーザー(1台)
油圧ショベル(1台)
タンクローリー(1台)
燃料保管場所(ガソリン)
資機材運搬用トラック(4t)(1台)
資機材運搬用トラック(2t)(1台)
E.L.30.0~32.8m
※消防ポンプおよび消火ホースについては、この他に、
水密区画にそれぞれ9台、45本を保管している。
消火ホース保管場所(389本)※
クリフエッジとなる津波高さ
(使用済燃料ピット冷却)
E.L.28.0m
ホイールローダー(1台)
ウニモグ(1台)
E.L.13.7m
タンクローリー(1台)
クリフエッジとなる
津波高さ(炉心冷却)
取水口
E.L.10.8m
▽
EL.0m
高浜3、4号機におけるストレステスト(津波評価)の概要
8
立地及び配置の特徴
・福井県南部に位置しており、東が若狭湾(外海)、西が内浦湾(内海)に面し、南北は山に挟まれている
・3・4号機は内浦湾(内海)側にあり、周辺の敷地レベルはEL.3.5mである
若狭湾
(外海)
高浜発電所
取水口
1号機 82.6万kW 3号機 87.0万kW
2号機 82.6万kW 4号機 87.0万kW
①
内浦湾
(内海)
N
内浦湾
放水口
(1,2号機)
若狭湾
2号機
放水口
(3,4号機)
1号機
②
タービン建屋
4号機
高浜発電所の位置
凡例:
3号機
○ 写真撮影方向
高浜発電所
構内配置図
1号機
2号機
3号機
1号機
2号機
3号機
写真① 放水口側からの全景
4号機
4号機
写真② 取水口側からの全景
9
敷地レベルと主要機器等の配置レベル
・浸水高さEL.10.8m になるとタービン動補助給水ポンプが設置されているエリアが浸水しクリフエッジとなる
・敷地高さEL.3.5m であるため、浸水深は 7.3m と深くなることから、この影響を考慮して緊急安全対策の
成立性を確認した
空冷式非常用発電装置
扉(シール施工範囲
EL. 10.8mまで)
※H24.9水密扉に取替え済
原子炉コントロールセンタ
原子炉格納容器
主蒸気逃がし弁
燃料取替用水
ポンプ
高電圧用開閉装置
中央制御室
バッテリー室
(蓄電池)
使用済燃料ピット
消防ポンプ
蒸気発生器
(+32.5m)
主変圧器(+4.0m)
(グランドレベル
:+3.5m)
蒸気タービン
(モータ下端:
+3.85m)
(+17.5m)
クリフエッジ浸水高さ
(+4.0m)
← EL. 0m
(+32.0m)
(+28.0m)
ホース、
消防ポンプ用燃料
(+24.5m)
(+10.5m)
海水ポンプ
浸水深(7.3m)
グランドレベル
原子炉容器
(-2.0m)
<冷却水供給先>
余熱除去ポンプ
(+3.8m) 充てん/高圧注入ポンプ
使用済燃料ピット冷却器
格納容器外制御用空気圧縮機 等
原子炉補機冷却水ポンプ
電動補助給水ポンプ
タービン動補助給水ポンプ
余熱除去
ポンプ
非常用ディーゼル発電機
格納容器外制御用空気圧縮機
10
津波の襲来方向と津波波圧の設定
・津波の襲来方向、津波の浸水経路及び建屋周辺の障害物等を考慮し、扉等に対して津波波圧を設定した
N
70m
音海半島
60
60m
m
50m
N
50m
40m
内浦湾
(内海)
30m
40m
高浜発電所
20
m
10
建屋前面の障害物により津波波力の軽減効果が見
込まれるため、外部扉①に該当するところ、保守的
に外部扉③の波圧を設定
放水口
(1,2号機)
30m
20
m
m
10
外部扉③ 3.0倍
m
放水口
(3,4号機)
津波の襲来方向イメージ
タービン建屋
対象箇所
要
浸水深に
対する倍率
(静水圧)
①
堤防や前面の建築物等による
低減効果が見込まれる場合
2.0倍
②
①+海岸等から500m以上
離れている場合
1.5倍
③
津波の影響を直接受ける場合
(①、②に該当しない場合)
3.0倍
④
袋小路の行き止まり箇所等
3.0倍
⑤
津波の影響を直接受けない
建屋内部扉
(外部扉により波力が緩和)
1.0倍
外部扉
内部扉
件
動水圧設定方針
「東日本大震災における津波による建築物被害を踏まえた津波避難ビル等の
構造上の要件に係る 暫定指針」(国土交通省 平成23年11月17日)を参考に設定
非常用発電機室
EL.10.0m
原子炉補助建屋
外部扉① 2.0倍
4号機
津波波力を受けにくい配置となっており、津
波波力の軽減効果が見込まれるため、外
部扉①の波圧を設定
動水圧設定結果
3号機
内部扉⑤ 1.0倍
11
浸水対策の強度及び止水性能の確認
・安全上重要な設備の配置を考慮した上で、浸水防止範囲を特定し、扉及び貫通部等の浸水対策について、
津波波圧に対する強度及び止水性能を有することを確認した
浸水防止範囲:
浸水想定範囲:
水密扉:
閉鎖扉:
シール施工扉:
EL.4.0mフロア
(浸水対策例)
N
タービン建屋
水密扉
原子炉補助建屋
原子炉周辺建屋
原子炉周辺建屋
4号機
原子炉格納容器
3号機
原子炉格納容器
防潮壁
防潮壁と防護柵
※防護柵はH24.12設置
防潮壁
浸水防止範囲の特定
※H24.7ストレステスト時点
現在は水密扉化完了済み
配管シール
ブーツラバー
許容津波高さの設定方法
12
(
(
(
(
(
ー
ー
ー
ー
ー
)
)
)
)
)
(
ー
ー
(
(
(
(
ー
ー
ー
(
(
・起因事象及び影響緩和機能に関連する全ての設備に
ついて、 設置高さ及び浸水口高さ(浸水対策を考慮)
を確認した
・設置高さと浸水口高さの高い方の値を各設備の許容
津波高さとして設定した
フロントライン
設 備
フロントライン
系
設 備
系
フロントライン
設 備
フロントライン
系 復水タンク
設 備
フロントライン
系 復水タンク
設 備
系 復水タンク
蒸気発生器狭域水位計
復水タンク
電
蒸
蒸気発生器狭域水位計
復水タンク
動電蒸
蒸気発生器狭域水位計
気補
ま 動電
蒸
気電
補電動補助給水ポンプ
蒸気発生器狭域水位計
発助
た ま動
蒸
気
蒸気発生器狭域水位計
補 電動補助給水ポンプ
発動
助電
生給
電動補助給水ポンプ
は たま
蒸
気
補
発
生ま
助
給動
器
水
タ-ビン動補助給水ポンプ
電動補助給水ポンプ
タ はた
気
補
発
助
生
給
器
水
タ-ビン動補助給水ポンプ
へ
にた ま
電動補助給水ポンプ
タは
助
発
生
器
へは
水給 タ-ビン動補助給水ポンプ
にた
のよ
タ-ビン動補助給水ポンプ盤
ビ タ
器
水 給タ-ビン動補助給水ポンプ
に生
のへ
よは
給る
タ-ビン動補助給水ポンプ盤
ン ビ 給タ
水 タ-ビン動補助給水ポンプ
へ
に
の
よ器
るタ
水
タ-ビン動補助給水ポンプ盤
タービン動補助給水ポンプ起動弁
動 ンビ
よに
るへ
水給の
タ-ビン動補助給水ポンプ盤
タービン動補助給水ポンプ起動弁
動ンビ 給
の
る よ タ-ビン動補助給水ポンプ盤
水 (3V-MS-620A,B)
タービン動補助給水ポンプ起動弁
(3V-MS-620A,B)
動ン ビ
給
る
水
蒸気発生器電動補助給水流量調節弁
タービン動補助給水ポンプ起動弁
動ン
(3V-MS-620A,B)
水
蒸気発生器電動補助給水流量調節弁
(3V-FW-557A,B,C)
タービン動補助給水ポンプ起動弁
動
(3V-MS-620A,B)
蒸気発生器電動補助給水流量調節弁
(3V-FW-557A,B,C)
(3V-MS-620A,B)
蒸気発生器電動補助給水流量調節弁
(3V-FW-557A,B,C)
復水タンク
タ
蒸気発生器電動補助給水流量調節弁
(3V-FW-557A,B,C)
復水タンク
補
タ
(3V-FW-557A,B,C)
復水タンク
助 補蒸気発生器狭域水位計
ビ タ
復水タンク
補
助タ
給
蒸気発生器狭域水位計
ビ
ン 給助補
復水タンク
ク 水
タ
蒸気発生器狭域水位計
動 ンビ
給助 補蒸気発生器狭域水位計
水タ-ビン動補助給水ポンプ
へ クに
動ンビ
助 蒸気発生器狭域水位計
タ-ビン動補助給水ポンプ
給
水ビ
にン
の へク
よ動
消
給
水 タ-ビン動補助給水ポンプ
にン
よ動
給 のへ
るク
タ-ビン動補助給水ポンプ盤
防 消へ
水タ-ビン動補助給水ポンプ
に
よ動
るク
水 給の
蒸消
タ-ビン動補助給水ポンプ盤
タ-ビン動補助給水ポンプ
ポ 防の
るよ に
蒸へ
を 水給
気
タ-ビン動補助給水ポンプ盤
消
タービン動補助給水ポンプ起動弁
防の
ポ給
ン
よタ-ビン動補助給水ポンプ盤
る
蒸
を
水
気
含 発
タービン動補助給水ポンプ起動弁
消
防
(3V-MS-620A,B)
ポ給
ン水
プ
る
蒸
気防
発ポ
タ-ビン動補助給水ポンプ盤
タービン動補助給水ポンプ起動弁
む 含を
生
(3V-MS-620A,B)
ン水
プを
に
気蒸
発ポ
む含
生ン
タービン動補助給水ポンプ起動弁
器
(3V-MS-620A,B)
※可搬式消防ポンプ
にプを
よむ
気(3V-MS-620A,B)
発
生ン
器プ
タービン動補助給水ポンプ起動弁
※可搬式消防ポンプ
へ含
に含
る よむ
生発
器プ
へに
(3V-MS-620A,B)
※可搬式消防ポンプ
の
復 るよ
ホース
器 生※可搬式消防ポンプ
へに
給 のむ
よ
ホース
水 復る
器
へ
※可搬式消防ポンプ
のよ
給る
水
復
水
ホース
タ 水給の へ
可搬式消防ポンプ用燃料
る ホース
ン タ水復
の
水給
可搬式消防ポンプ用燃料
ホース
ンタ水 復
給
水
可搬式消防ポンプ用燃料
ンタ 水 水可搬式消防ポンプ用燃料
ンタ
可搬式消防ポンプ用燃料
ン
(
(
(
))
))
))
))
))
浸水口高さ(m)
備考
許容津波
耐震 設置
損傷
裕度
浸水口高さ(m)
耐震 場所
設置 モード
許容津波
損傷 設置高さ(m) 対策前(b1)
裕度 番号
(b3) (b3/a)
クラス
対策後(b2) 高さ(m)
頁備考 理由
設置高さ(m)
備考 理由
浸水口高さ(m)
損傷
裕度 番号
許容津波
クラス
(b3) (b3/a)
耐震 場所
設置 モード
対策後(b2) 高さ(m)
頁
設置高さ(m)対策前(b1)
浸水口高さ(m)
備考
許容津波
耐震
設置
損傷
裕度
(b3) - (b3/a) 40 番号
S クラス
屋外 場所 - モード 15.0
―
―
29/29 頁
B 理由
対策前(b1) ―
対策後(b2) 高さ(m)
設置高さ(m)
浸水口高さ(m)
損傷
裕度
耐震
設置-モード 15.0
S クラス
屋外場所
―
―
― 許容津波
29/29 頁備考
B 理由
高さ(m)
(b3) -(b3/a) 40 番号
対策前(b1)
対策後(b2)
設置高さ(m)
高さ(m)
(b3) -(b3/a) 40 番号
S クラス
屋外場所 -モード 15.0
―
―
―
29/29 頁 B 理由
対策前(b1)
対策後(b2)
S
-
-
-
A
- - 15.0 -
―
―
―
SC/V 屋外-
- 41 (C/V)
40 29/29
B
S
-
-
-
A
SC/V 屋外-
- - 15.0 -
―
―
―
- 41 (C/V)
40 29/29
B
S
C/V
-
-
-
-
-
-
41 (C/V) A
S
SA/B 機能損傷
C/V
- -2.0
- 4.0
- 10.8
- 10.8
- 4.15 - 42 22/29
41 (C/V) A
S
SA/B 機能損傷
C/V
- -2.0 - 4.0
- 10.8
- 10.8 - 4.15 - 42 22/29
41 (C/V) A
S
A/B 機能損傷
-2.0
4.0
10.8
10.8
4.15
42 22/29
S
-2.0 -2.0 4.0 4.0 10.8 10.8 10.8 10.8 4.15 4.1543 22/29
42 22/29
SA/B 機能損傷
A/B 機能損傷
S
-2.0 -2.0 4.0 4.0 10.8 10.8 10.8 10.8 4.15 4.1543 22/29
SA/B 機能損傷
A/B 機能損傷
42 22/29
S
A/B 機能損傷
-2.0
4.0
10.8
10.8
4.15
43 22/29
S
A/B
機能損傷
-2.0
4.0
10.8
10.8
4.15
44
22/29
43 22/29
S
A/B 機能損傷
-2.0
4.0
10.8
10.8
4.15
S
A/B
機能損傷
-2.0
4.0
10.8
10.8
4.15
44
22/29
S
A/B 機能損傷
-2.0
4.0
10.8
10.8
4.15
43 22/29
S
A/B 機能損傷
-2.0
4.0
10.8
10.8
4.15
44 22/29
S
-2.0 -2.0 4.0 4.0 10.8 10.8 10.8 10.8 4.15 4.1545 22/29
44 22/29
SA/B 機能損傷
A/B 機能損傷
S
-2.0 -2.0 4.0 4.0 10.8 10.8 10.8 10.8 4.15 4.1545 22/29
SA/B 機能損傷
A/B 機能損傷
44 22/29
S
A/B 機能損傷
-2.0
4.0
10.8
10.8
4.15
45 22/29
S
-2.0 -2.0 4.0 4.0 10.8 10.8 10.8 10.8 4.15 4.1549 22/29
45 22/29
SA/B 機能損傷
A/B 機能損傷
S
-2.0 -2.0 4.0 4.0 10.8 10.8 10.8 10.8 4.15 4.1549 22/29
SA/B 機能損傷
A/B 機能損傷
45 22/29
S
A/B 機能損傷
-2.0
4.0
10.8
10.8
4.15
49 22/29
S
屋外
-
15.0
-
-
-
-
40
29/29
49 22/29
S
A/B 機能損傷
-2.0
4.0
10.8
10.8
4.15
S
屋外
-
15.0
-
-
-
-
40
29/29
-2.0
4.0
10.8
10.8
4.15
49 22/29
S
A/B 機能損傷
S
屋外
-
15.0
-
-
-
-
40 29/29
S
-
-
-
A
- - 15.0 -
-
-
-
SC/V 屋外-
- 41 (C/V)
40 29/29
S
-
-
-
A
SC/V 屋外-
- - 15.0 -
-
-
-
- 41 (C/V)
40 29/29
S
C/V
-
-
-
-
-
-
41 (C/V) A
S
A/B
機能損傷
-2.0
4.0
10.8
10.8
4.15
43
22/29
S
C/V
-
-
-
-
-
-
41 (C/V) A
S
A/B
機能損傷
-2.0
4.0
10.8
10.8
4.15
43
22/29
S
C/V
-
-
-
-
-
-
41 (C/V) A
S
A/B 機能損傷
-2.0
4.0
10.8
10.8
4.15
43 22/29
S
-2.0 -2.0 4.0 4.0 10.8 10.8 10.8 10.8 4.15 4.1544 22/29
43 22/29
SA/B 機能損傷
A/B 機能損傷
S
-2.0 -2.0 4.0 4.0 10.8 10.8 10.8 10.8 4.15 4.1544 22/29
SA/B 機能損傷
A/B 機能損傷
43 22/29
S
A/B 機能損傷
-2.0
4.0
10.8
10.8
4.15
44 22/29
S
-2.0 -2.0 4.0 4.0 10.8 10.8 10.8 10.8 4.15 4.1545 22/29
44 22/29
SA/B 機能損傷
A/B 機能損傷
S
-2.0 -2.0 4.0 4.0 10.8 10.8 10.8 10.8 4.15 4.1545 22/29
SA/B 機能損傷
A/B 機能損傷
44 22/29
S
A/B 機能損傷
-2.0
4.0
10.8
10.8
4.15
45 22/29
-
屋外
機能損傷
30.0 -2.0 ― 4.0 30.0 10.8 30.0 10.8 11.53 4.1546 29/29
45 22/29
S
A/B 機能損傷
-
屋外
機能損傷
30.0 -2.0 ― 4.0 30.0 10.8 30.0 10.8 11.53 4.1546 29/29
S
A/B 機能損傷
45 22/29
-
屋外 機能損傷
30.0
―
30.0
30.0
11.53
46 29/29
-
屋外
機能損傷
28.0 30.0 -
46 29/29
-
屋外 機能損傷
― 28.0 30.0 28.0 30.0 10.76 11.5347 29/29
-
屋外
機能損傷
28.0
-
28.0
28.0
10.76
47
29/29
-
屋外 機能損傷
30.0
―
30.0
30.0
11.53
46 29/29
-
屋外 機能損傷
28.0
-
28.0
28.0
10.76
47 29/29
-
屋外 屋外
機能損傷
28.0 28.0 -
47 29/29
-
機能損傷
- 28.0 28.0 28.0 28.0 10.76 10.7648 29/29
-
屋外 屋外
機能損傷
28.0 28.0 -
-
機能損傷
- 28.0 28.0 28.0 28.0 10.76 10.7648 29/29
47 29/29
-
屋外 機能損傷
28.0
-
28.0
28.0
10.76
48 29/29
48 29/29
-
屋外 機能損傷
28.0
-
28.0
28.0
10.76
-
屋外 機能損傷
28.0
-
28.0
28.0
10.76
48 29/29
設置高さ等の確認状況
「設置高さ」
タービン建 屋等
屋内設備:設備が設置されているフロアレベル
屋外設備:設備が設置されている敷地の高さ
原子炉周辺建屋
原子炉
格納容器
扉( EL.10.8m まで
浸水対策済)
「浸水口高さ」
屋内設備:設備が設置されているフロアへの浸水経路
となる屋外の開口部や扉等の高さ
(浸水対策の浸水防止効果も考慮)
屋外設備:設置高さもしくは機能喪失する高さ
「許容津波高さ」
設置高さと浸水口高さ(浸水対策を考慮)の高い方の値
EL.17.5m
許容津波 高さ 破損想 定
EL.10.8m
EL.10.5m
EL.3.5m(GL.)
EL.10.5m
EL.4.0m
EL.-2.0 m
EL.-5.5m
海水管
トレンチ
タービン動補助給水ポンプ
例)タービン動補助給水ポンプ
設置高さ:EL.-2.0m
浸水口高さ:EL.10.8m
許容津波高さ:EL.10.8m
許容津波高さの設定例
EL.32.5m
13
許容津波高さの検証
・許容津波高さの検証として、クリフエッジを特定した設備等を評価対象に、浸水経路の特定及び保守的な
浸水量評価を行い、対象設備が機能喪失しないことを確認した
・仮に津波により敷地が浸水したとしても、安全確保対策を講じていることにより、安全上重要な設備の機能
を確保できることを、ストレステストを実施することにより確認することができた
原子炉補助建屋及び原子炉周辺建屋にある設備の設置
区画に対する浸水経路を特定
評価対象設備設置エリア
浸水経路
浸水しない経路
水密エリア
①
非常用
発電機室
(D/G)
EL.4.0m
②
屋
EL.4.0m
ほか
タービン
建屋
(T/B)
⑥
⑤
EL.10.5m
EL.4.0m
EL.3.5m
(G.L.)
⑧
EL.4.0m
EL.0.0m
EL.-2.0m
⑨
海水管トレ ンチ
⑦
④
EL.8.0m
EL.4.0m
EL.-2.0m
EL.-5.5m
⑪
原子炉 EL.10.5m
補助建屋
(A/B)
外
③
屋 外
EL.-2.0m
給気 ⑩
ファン室
タービン動
補助給水
ポンプ室
⑫
EL.10.8m以上
設置区画の浸水高さが最も厳しくなる想定で保守的に
浸水高さを算出し、設備が機能維持できるかを確認
扉A,B,C
3箇所
浸水しない
想定
全て浸水
浸水高さ
0.2cm
タービン建屋
別の評価
対象区画
堰(10cm)
浸水しない
扉D
1箇所
原子炉
周辺建屋
(E/B)
堰なし
インバータ室
堰なし
全て浸水
全て浸水
浸水高さ
0.7cm
浸水しない
扉E
1箇所
原子炉
格納容器
(C/V)
扉枠
のみ
堰(7.5cm)
浸水しない
浸水高さ
0.2cm
堰
(7.9cm
以上)
扉F,G,H
3箇所
堰(10cm)
扉枠
のみ
扉Dからの浸水量が
インバータ室のみに
集中するものとして、
浸水高さを算出
浸水
しない
全て浸水
浸水しない
想定
浸水高さ
0.2cm
EL.0.0m
浸水経路の特定例
浸水量評価結果のイメージ
別の評価
対象区画
まとめ
○ 福島第一発電所の事故を受け、直ちに安全確保対策に取り組んでまいり
ました。
○ これら安全確保対策の有効性について、津波の敷地浸水を想定したスト
レステストの定量評価を実施した結果、安全上重要な設備の機能確保が
可能であり、福島第一発電所事故のような燃料損傷に至る大事故が発生
しないことを再確認いたしました。
○ 今後、基準津波の設定にあたっては、津波発生の地域特性を踏まえ、
サイト周辺で発生する可能性のある津波を適切に評価いたします。また、
津波情報提供系に関しては、情報の信頼性・迅速性を重視した対応を
今後とも継続していきたいと考えております。
○ さらには、恒設非常用発電機の設置、防潮堤の設置等安全対策の信頼
性向上等、安全確保にむけて積極的かつ継続して取り組んでまいります。
14
若狭湾沿岸における津波堆積物の調査概要
1.調査目的
(参考)15
0
三方五湖周辺・久々子湖東方陸域
坂尻地区
早瀬地区
若狭湾における津波の痕跡に関するデータ拡充を目的として、関西電力(株)、
日本原子力発電(株)、(独)日本原子力研究開発機構(JAEA)の3社共同で、
津波堆積物調査を実施
1km
SK11-2
久々子・松原地区
SK11-1
HY11-1
2.調査内容
KM11-4
KG11-1
KM11-5
KG11-2
○三方五湖およびその周辺、久々子湖東方陸域、猪ヶ池で評価
○完新世(約1万年前)の地層について、詳細分析を実施
KM11-2 KM11-1
久々子湖
KM11-3
KG11-3
KG11-4
KG11-5
3.調査結果
○三方五湖周辺および久々子湖東方陸域
・津波堆積物の指標となり得る砂層は認められなかった。
(ただし、砂・礫層が主体のコア(KM11-4、5)は、津波堆積物の識別が
できないため、津波痕跡の評価には用いない。)
・一部で有孔虫が認められたが、内湾性の種であり、津波で運ばれるよう
な外洋性のものは認められなかった。
・津波により形成されたと考えられる堆積物は認められなかった。
SU11
菅湖
中山湿地
・・・完新世評価用の
ボーリング位置
NK11
○猪ヶ池
・津波により形成された可能性のある堆積物が確認されたが、三方五湖
周辺や久々子湖東方陸域に痕跡が残されておらず、現在の津波想定を
上回るようなものではなかったことを確認している。
猪ヶ池
調査位置
No.6
猪ヶ池
4.事業者の評価
No.1
○各発電所の安全性に影響を与えるような津波の痕跡は認められなかった。
0
500m
100m
・・・完新世評価用の
ボーリング位置