様式2 1 重点的に取り組む主な経営課題 今、何が課題で、その解決によっ てどのような状態をめざすのか 課題解決に向け、どういった施策をいか に展開するのか 戦略 経営課題 【1 持続可能な都市を支える都市基盤施設の機 能維持】 (計画的な維持管理) ・大阪市では、道路・橋梁・河川・下水道といった 膨大な量の都市基盤施設を管理しており、かつ、 古くから都市化が進んだため、都市基盤施設の高 齢化が進んでいる。 ・安全・安心な市民生活、都市活動を支える都市 基盤施設の機能低下を招かないよう適切かつ効 率的に維持管理を実施する。 千里万博 (1970頃) 160 140 120 橋 数 100 第1次都市 計画事業 (1930頃) 80 60 40 20 91-95 96-100 86-90 81-85 76-80 71-75 66-70 61-65 56-60 51-55 46-50 41-45 36-40 31-35 26-30 21-25 11-15 16-20 1-5 0 6-10 ・都市基盤施設の維持管理方針として、「定期的な点検の実施」に より「施設の状態を把握」し、施設の重要度に応じて設定した「管理 水準」を適切かつ効率的に維持することを基本としている。 ・維持管理手法は、「予防保全型」、「定期更新型」、「定期補修 型」、「事後補修型」に区分し、施設の重要度・劣化の傾向などから 総合的に判断する。 ・また、可能な限り施設の長寿命化を目指すが、補修などでは機能 維持が不可またはコストが増大する場合などには、施設の改築・ 更新を行うものとする。 ・道路・河川における日常的な維持管理や緊急的な補修工事等に ついて、各区・各地域の実情により即した対応を行うため、その決 定権を区長へ移譲し、建設局では、維持管理計画に基づく計画的 な維持管理を実施する。 (主な取組み) ・維持管理計画の作成 ・定期的な点検の実施 ・維持管理の実施 ・改築・更新の実施 ・橋梁の高齢化(H24.4現在) 180 【1-1 都市基盤施設の計画的な維持管理】 (維持管理計画の内訳) ・舗装維持管理計画(H20年度策定済 H25年度に検証) ・道路施設維持管理計画(H30年度末までに策定) ・橋梁保全更新計画(H20年度策定済) ・河川管理施設維持管理計画(H25年度末までに策定) ・河川水門長寿命化計画(H24年度末までに策定) ・下水道ストックマネジメントガイドライン(策定済) ・下水処理区毎の施設管理計画(H24年度末までに策定) 戦略の実現に向け、25年度において、主にどのような 取組・事業を実施するのか 具体的取組 業績(アウトプット)目標 【1-1-1 道路の維持管理】 (維持管理計画) ・道路施設のうちアンダーパス・地下道の維持管 理計画の策定 (点検) ・舗装維持管理計画に基づく定期的な点検の継 続 (維持管理) ・舗装について管理水準を維持するための予防 保全型補修の継続 ・アンダーパス・地下道など舗装以外の道路施設 について、点検結果に基づく定期的な補修の継 続 (維持管理計画) ・道路施設のうちアンダーパス・地下道の 維持管理計画の策定 (点検) ・幹線道路の路面性状調査実施率 100% ・アンダーパス・地下道の詳細点検実施 率 100% (維持管理) ・舗装補修工事の実施 約 3.3km ・アンダーパス・地下道など舗装以外の道 路施設の補修工事の実施 2箇所 前年度までの実績 市政改革プランとの関連 ・舗装維持管理計画策定(H20) 改革3-(4)-(ア) ・計画に基づき管理水準を維持するよう舗 改革3-(5) 装の補修を実施 (H21~) ・幹線道路の路面性状調査実施率 約63% (H23末) ・アンダーパス・地下道、横断歩道橋、案 内標識等については、H21より定期点検を 開始 ・アンダーパス・地下道の詳細点検実施率 約52%(H23末) [23決算額:1,730百万円] [24予算額:2,107百万円] [算定見込額:2,673百万円] 【1-1-2 橋梁の維持管理】 (点検) ・橋梁維持管理システムに基づく、定期的な橋梁 点検の継続 (維持管理) ・管理水準を維持するための予防保全型補修の 継続 (改築・更新) ・橋梁保全更新計画に基づく、老朽化した橋梁の 改築・更新の実施 (点検) ・橋梁の定期点検実施 約60橋 (維持管理) ・橋梁の補修工事実施 約40橋 (改築・更新) ・老朽化橋梁の架替工事実施 2橋 ・橋梁保全更新計画策定(H20) 改革3-(4)-(ア) ・システムに基づき管理水準を維持するよ 改革3-(5) う橋梁の補修を実施 (維持管理計画) ・河川管理施設維持管理計画の策定 (点検) ・管理河川護岸現状調査実施率 100% (維持管理) ・ポンプ・水門設備補修 4箇所 (改築・更新) ・ポンプ設備更新 1箇所 ・河川維持管理方針策定(H18) 改革3-(5) ・維持管理方針に基づく点検、維持補修を 実施(H19~) ・河川管理施設設備更新計画策定(H22) ・河川水門長寿命化計画策定(H24) [23決算額:2,040百万円] [24予算額:2,050百万円] [算定見込額:2,286百万円] 橋 齢 ・下水道施設の高齢化(H24.4現在) 1,293 3,594 (約26%) (約74%) 2,616 1,897 (約58%) (約42%) どのような成果(アウトカム)をめざすのか 4,887 km 4,513 装置 <達成目標> 【都市基盤施設のアセットマネジメントの推進】 ・都市基盤施設を資産としてとらえ、施設の状態を客観的に把 握・評価し、中長期的な資産の状況を予測するとともに、予算的 制約の中でいつどのような対策をどこに行うのが最適であるか を考慮して、都市基盤施設を計画的かつ効果的に管理する。 ・舗装については、幹線道路でH24~H28の5カ年の大規模補修 面積の割合を、予防保全型維持管理導入前の25%から15%に 4割削減する。(大規模補修とは、舗装下部まで作り直す補修を 示す。) ・橋梁については、予防保全型維持管理によって、H24~28の5 カ年の架け替え橋梁数を20橋※以下に抑制し、長寿命化を図る 橋梁については、耐用年数を100歳以上に延ばす。 (※本市の平均架替橋齢は約70歳であり、70歳以上の橋梁は 約100橋である。) 【1-1-3 河川の維持管理】 (維持管理計画) ・河川管理施設維持管理計画の策定 (点検) ・河川維持管理方針に基づく定期的な点検の実 施 (維持管理) ・河川維持管理方針に基づく計画的な維持管理 の実施 (改築・更新) ・河川管理施設設備更新計画に基づく、老朽設備 の更新 [算定見込額:479百万円] [23決算額:186百万円] [24予算額:293百万円] 2,616 1,897 (約58%) (約42%) 4,513 装置 今、何が課題で、その解決によっ てどのような状態をめざすのか 課題解決に向け、どういった施策をいか に展開するのか 戦略 経営課題 戦略の実現に向け、25年度において、主にどのような 取組・事業を実施するのか 具体的取組 【1-1-4 下水道の維持管理】 (点検・維持管理) ・下水道施設管理計画に基づく下水道施設の継 続的な点検、補修を実施する。 (改築・更新) ・下水道施設管理計画に基づき、老朽化施設のう ち、特に緊急を要する施設の改築更新を実施す る。 業績(アウトプット)目標 (点検・維持管理) 老朽管渠調査の実施:約80km (改築・更新) ・老朽化施設の更新 下水管渠 40.1km 下水道設備 73装置 【2-1 都市基盤施設の震災対策】 100 第1次都市 91-95 86-90 81-85 76-80 71-75 66-70 61-65 56-60 51-55 46-50 41-45 36-40 31-35 26-30 21-25 11-15 16-20 1-5 6-10 計画事業 80 (風水害対策) (1930頃) 60 ・市街地の約9割が平坦な低地であり、自然排水 40 が困難な地形である。 20 ・近年多発する集中豪雨による浸水被害を踏ま 0 え、早期の対策が求められている。 96-100 橋 数 (震災対策) ・平成23年3月に東日本大震災が発生し、兵庫県 南部地震(阪神・淡路大震災)規模の地震や東南 海・南海地震などの発生が危惧されているなか、 都市基盤施設の整備が不十分な地域の解消や都 180 市基盤施設の地震に対する備えが必要である。 千里万博 (1970頃) 160 ・災害時に被害の拡大が想定される密集市街地 140 が多く存在し、大規模な延焼を防止する都市計画 120 道路等の整備が求められている。 (安全・快適な道路空間の形成) 橋 齢 ・平成24年4月以降、登下校中の児童等の列に自 動車が突入する事故が全国的に相次いでおり、 早急な通学路の安全対策が求められている。 ・近年、自転車に関連する事故が問題となってお り、特に自転車と歩行者の事故が急増しているこ 3,594 1,293 とから、歩行者、自転車の安全・快適な通行環境 4,887 km (約74%) (約26%) の確保に向けた対策が必要である。 2,616 1,897 (約58%) (約42%) ・大阪市では自然災害に対するまちの安全性を高めるため、「地域 防災計画」を踏まえ、「大阪市地震防災アクションプラン(大阪市の 地震防災戦略)」に基づく震災対策を推進するとともに、早期に都 市基盤施設の機能復旧を図ることができる「災害に強いまちづくり」 を目指す。 ・防災性や住環境面で様々な課題を抱えた密集市街地において、 面的な被害の可能性の高い地区を「防災性向上重点地区」に設定 し、中でも特に取組が必要な地区を「優先的な取り組みが必要な 密集市街地(優先地区)」に設定している。 建設局では、都市計画道路等を地震火災の拡大を阻止する延焼 遮断帯や緊急輸送、避難等の交通機能を担う重要度の高い施設 と位置付け、優先地区の骨格となる路線(骨格路線)等の整備を推 進する。 ・また、市民生活を支えるライフラインを地震から守る幹線共同溝 の整備を推進する。 ・「地震・津波対策基本プラン」に基づき、災害後の市民生活や都 市活動の早期復旧に寄与できる下水道システムを構築する。 【2-1-1 橋梁の耐震対策】 ・橋梁の耐震対策 ・橋梁耐震対策工事の実施 8橋 [算定見込額:640百万円] 【2-1-2 河川の耐震対策】 ・住吉川耐震対策事業 ・橋梁の耐震対策進捗率 (H18~H23末)約93%→約95% [23決算額:324百万円] [24予算額:431百万円] ・防潮堤(標準部)の耐震整備 163m ・防潮堤(雨水滞水池区間)整備進捗率 61% ・防潮堤耐震対策(住吉川耐震対策事 業)(H15~H23末) 雨水滞水池区間掘削工等 事前調査工 [23決算額:272百万円] [24予算額:670百万円] ・建築物の耐震化 :7棟 ・下水道施設の耐水化:10棟 ・自家発電設備の整備:3棟 ・建築物の耐震化52棟のうち31棟完了 (73%)(H14~H23末) ・土木構造物(抽水所)の耐震診断の実施 (H24) ・処理場、抽水所施設の耐水性の緊急調 査実施(H24) [算定見込額:670百万円] (主な取組み) ・橋梁・河川・下水道施設の耐震対策 ・密集市街地(優先地区)の骨格となる都市計画道路等の整備 ・幹線共同溝の整備 4,513 装置 ・「地域防災計画」に基づく「災害に強いまちづくり」 に向けた施策のうち、建設局では、災害に強い 「都市施設づくり」を推進し、自然災害から安全・安 心な市民生活、都市活動を支える都市基盤施設 を守る。 ・通学路の安全確保や自転車通行環境対策等、 交通事故抑止に向けた取組みを推進し、安全・安 心・快適な道路交通環境を実現する。 【2-1-3 下水道施設の耐震対策】 ・下水道施設の耐震化 ※ 下水管渠の耐震化は、老朽化施設の更新に 併せて実施 ・下水道施設の耐水化 ・自家発電設備の整備 [算定見込額:8,943百万円] 市政改革プランとの関連 ・老朽管渠調査の実施 改革3-(5) 下水管渠 102km(H23) ・老朽化施設の更新 下水管渠 18.4km(H23) 下水道設備 125装置(H23) ・全処理区において、施設管理計画を策定 (H24) [23決算額:21,281百万円] [24予算額:24,066百万円] [算定見込額:25,645百万円] 【2 社会的ニーズの変化などに対応できる都市 基盤施設の機能拡充】 前年度までの実績 [23決算額:6,296百万円] [24予算額:6,329百万円] に向けた施策のうち、建設局では、災害に強い 「都市施設づくり」を推進し、自然災害から安全・安 心な市民生活、都市活動を支える都市基盤施設 を守る。 ・通学路の安全確保や自転車通行環境対策等、 交通事故抑止に向けた取組みを推進し、安全・安 心・快適な道路交通環境を実現する。 今、何が課題で、その解決によっ てどのような状態をめざすのか 課題解決に向け、どういった施策をいか に展開するのか 戦略 経営課題 どのような成果(アウトカム)をめざすのか <達成目標> ・橋梁の耐震対策率 H23年度 95% → H30年度 100% ・防潮堤(住吉川)の耐震対策率 H23年度 0% → H30年度 44% ・下水道施設(建築物)の耐震対策率 H23年度 62% → H28年度 100% ・密集市街地(優先地区)における骨格となる路線等の整備によ る防災機能の向上 延焼遮断機能※1 H23年度 約65% → H29年度 約75% 避難路機能※2 H23年度 約22% → H29年度 約58% 180 ※1数値は、優先地区の骨格となる路線等(現道幅員15m未満) の用地取得率を示す。現道幅員15m以上の路線は延焼防止機 能を概成とみなし、率に反映しない ※2数値は、優先地区の骨格となる路線等の道路整備率を示す 千里万博 (1970頃) 160 戦略の実現に向け、25年度において、主にどのような 取組・事業を実施するのか 具体的取組 【2-1-4 幹線共同溝の整備】 ・御堂筋共同溝の整備 本体シールド工事に引き続き中間立坑工事を実 施する。 ・清水共同溝の整備 二連目のシールド工事及び中間立坑工事を引 き続き実施する。 業績(アウトプット)目標 ・御堂筋共同溝 整備進捗率 約88%(本市事業分) ・清水共同溝 整備進捗率 約62% 前年度までの実績 ・御堂筋の国土交通省からの移管に伴 い、共同溝事業についてもH24より本市に て実施 ・清水共同溝の整備進捗率 約51%(H23末) [23決算額:50百万円] [24予算額:1,223百万円] [算定見込額:3,419百万円] 【2-1-5 密集市街地における道路整備】 ・豊里矢田線外1路線において、道路工 ・地震時に大きな被害が想定される密集市街地 事を430m完成させる。 の被害を軽減するため、優先地区における骨格と なる路線等を整備し、火災の延焼防止や避難、救 援活動の円滑化等の防災性の向上を図る。 木津川平野線外9路線 (うち、完了期間宣言防災路線2路線) ・密集市街地における優先地区の骨格と 改革3-(5) なる路線等10路線のうち、延焼遮断機能と して約65%確保した。(H23末) [23決算額:949百万円] [24予算額:1,301百万円] [算定見込額:1,775百万円] 140 ・御堂筋共同溝(本市事業分)の整備率 H23年度 0% → H28年度 100% ・清水共同溝の整備率 H23年度 51% → H28年度 100% 100 第1次都市 計画事業 (1930頃) 80 60 40 20 【2-2 都市基盤施設の風水害対策】 91-95 96-100 86-90 81-85 76-80 71-75 66-70 61-65 56-60 51-55 46-50 41-45 36-40 31-35 26-30 21-25 11-15 16-20 1-5 0 6-10 橋 数 120 橋 齢 1,293 3,594 (約26%) (約74%) 2,616 1,897 (約58%) (約42%) 4,887 km 4,513 装置 ・大阪市では水害予防対策として台風や高潮による洪水被害や局 地的な集中豪雨などによる浸水被害を想定し、予防対策を講じて いる。 (主な取組み) ・浸水対策として、下水道幹線やポンプ場などの整備により、全市 的な浸水安全度の向上を図る。 ・短時間での集中豪雨への対応を強化するため、地域の特性に あった局地的な浸水対策を検討し、実施する。 【2-2-1 浸水対策(抜本的な対策)】 ・早期の効果発現をめざし、事業の進捗 ・大雨による浸水被害の軽減に向けて、下水道幹 を図る。 線の建設やポンプ場の新増設を進める。 主要事業の進捗率 主要事業 ・此花下水処理場内ポンプ場:約27% ・此花下水処理場内ポンプ場 ・新今里~寺田町下水道幹線:約40% ・新今里~寺田町下水道幹線 ・大隅~十八条下水道幹線:約2% ・淀の大放水路(大隅~十八条下水道幹線) 雨水対策整備率:79.5% [算定見込額:21,917百万円] 〔今年度は完成施設の規模が小さいた め、雨水対策整備率は昨年度と変わらな い。〕 主要事業の進捗率(H23末) ・此花下水処理場内ポンプ場:約19% ・新今里~寺田町下水道幹線:約6% ・大隅~十八条下水道幹線:約0% ・雨水対策整備率(H18~H23末) 77.4% → 79.5% [23決算額:12,833百万円] [24予算額:15,435百万円] どのような成果(アウトカム)をめざすのか <達成目標> ・概ねに10年に1度の大雨(1時間に60ミリ)に対応できる割合 対応できる市域面積ベース(雨水対策整備率) H23年度 79.5% → H27年度 79.8% ・H23年、24年の2カ年連続で集中豪雨による浸水被害のあった 17地区について、平成27年度までに対策を完了させる。 市政改革プランとの関連 【2-2-2 集中豪雨被害軽減対策】 ・近年多発する集中豪雨による浸水被害に対し て、局地的な浸水対策を検討・実施する。 [算定見込額:290百万円] ・2カ年連続で浸水被害のあった17地区を ・H23年8月の集中豪雨に対する局地的な 最優先地区として、枝線管渠のネットワー 浸水対策の検討実施(H24) ク化などやや規模の大きな対策に着手 ・H23年8月の集中豪雨被害に対する集水 ・集中豪雨被害に対する集水ます・雨水 ますの設置などピンポイント対策を実施 ますの設置、逆止弁などピンポイント対策 (H24) を実施 [23決算額:-百万円] [24予算額:-百万円] 今、何が課題で、その解決によっ てどのような状態をめざすのか 課題解決に向け、どういった施策をいか に展開するのか 戦略 経営課題 【2-3 安全・快適な道路空間の形成】 ・学校、警察、道路管理者で実施した通学路の緊急合同点検を踏 まえた通学路の安全確保や交通事故抑止に向けた取組みにより、 安全・安心・快適な道路交通環境を実現する。 ・また、歩行者、自転車等の安全・快適な通行環境の確保に向け、 歩行者の安全を第一に優先し、費用対効果も期待できる対策手法 により、市内道路での自転車通行環境対策を進める。 戦略の実現に向け、25年度において、主にどのような 取組・事業を実施するのか 具体的取組 【2-3-1 通学路整備】 学校、警察、道路管理者で実施した通学路の緊 急合同点検を踏まえ、区画線の設置、路側のカ ラー化や防護柵の設置等を中心とした取組みに より、安全・安心・快適な道路交通環境を実現す る。 業績(アウトプット)目標 前年度までの実績 学校、警察、道路管理者で実施した緊急 [23決算額:-百万円] 合同点検により抽出した対策必要箇所に [24予算額:-百万円] おいて平成24年度に検討する予定の対 策メニューを実施する。 [算定見込額:45百万円] どのような成果(アウトカム)をめざすのか <達成目標> ・平成24年度に抽出することとしている対策必要箇所において、 安全で快適な道路交通環境を実現する。 (具体的な指標・評価手法等については、平成24年度中に数値 化する。) ・歩行者、自転車の安全・快適性の向上 (自転車レーンは、市内初の事例であり、具体的な指標・評価手 法等については、歩行者等への安全・快適性に関するアンケート 調査の実施等を含めて検討し、平成25年度中に数値化する。) 180 【2-3-2 自転車通行環境の整備】 ・自転車レーンの整備延長:約500m ・本町通(御堂筋から堺筋までの区間)において、 自転車レーンを先行整備し、効果検証等を行う。 【撤退基準】 平成25年度の効果検証の結果、歩行者 [算定見込額:36百万円] の安全性に向上が見られない場合は、事 業の再構築を行う。 [23決算額:-百万円] [24予算額:12百万円] 千里万博 (1970頃) 160 ・歩道の幅員、交通量、自転車関連事故 の観点から自転車レーンの先行整備路線 を選定(H24) ・先行整備に向けた詳細設計、効果検証 のための事前調査の実施(H24) ・既存の自転車通行環境に関する道路状 況調査及び課題の整理(H24) 140 橋 数 120 100 第1次都市 計画事業 (1930頃) 80 【3 都市の魅力と成長】 60 【3-1 賑わい・ゆとり空間の創出】 40 91-95 96-100 86-90 81-85 76-80 71-75 66-70 61-65 56-60 51-55 46-50 41-45 36-40 31-35 26-30 21-25 11-15 16-20 1-5 6-10 (賑わい・ゆとり空間の創出) 20 ・水都、水辺の賑わいづくり、ライトアップ等、都市 0 魅力のさらなる創造・発信を行うため、御堂筋や中 之島エリア等で都市ストックを自在に活用した取り 橋 齢 組みが求められている。 [グランドデザイン・大阪] (良好な水環境の創出) ・一部の河川で水質環境基準が達成されていない ところがあり、また、大阪湾では現在も毎年赤潮が 3,594 1,293 4,887 km 発生しており、水環境負荷の低減に繋がる対策が (約74%) (約26%) 求められている。 (水環境技術の海外展開) 2,616 1,897 4,513 装置 ・大阪・関西企業と一体化した官民連携によるビジ (約58%) (約42%) ネス展開、都市間相互の技術的連携といった視点 で、市が持つ水・環境の技術・ノウハウのさらなる 活用が求められている。 ・都市のストック・ポテンシャルを活用し、魅力ある 都市空間を創出する。 [グランドデザイン・大阪] ・下水道の施設整備により海や川の水質を改善 し、良好な水環境を創出する。 ・水・環境の分野について、官民連携した事業展 開を行い、地域経済の活性化を目指す。 ・府市統合本部において、御堂筋の将来像は「車重視から人重視 の道路へ」という方向性が示されており、その羅針盤となるまちづく りのグランドデザインを策定していくこととされており、当面は、緩速 車線の有効利用・再編を図っていく。 【3-1-1 御堂筋の活性化】 ・空間再編案の策定 ・道路空間再編を目的として緩速車線を閉鎖した 実証実験を実施し、それに伴う交通影響等の検 【撤退基準】 証を行う。 実証実験の結果より、道路交通に支障が 生じた場合は、事業の再構築を行う。 [算定見込額:90百万円] ・御堂筋における「歩行者と自転車が共存 できる空間づくり社会実験」の実施(H23) 【3-1-2 都市魅力戦略関連事業】 (水の回廊にかかる橋梁整備) (水の回廊にかかる橋梁整備) ・中之島西部エリア、北新地ガーデンブ ・中之島エリアのシンボル化に向けた橋梁の調査 リッジエリアに関する橋梁の多目的活用 案の作成 [算定見込額:10百万円] 【撤退基準】 (東横堀川・道頓堀川での取り組み) ・多目的活用案の作成ができなければ、 ・東横堀川・道頓堀川既存施設・設備改良調査 事業を再構築する。 (水の回廊にかかる橋梁整備) ・中之島エリアのシンボル化に向けた調査 (H24) ・中之島ガーデンブリッジ上にて、オープン カフェ社会実験の実施(H24) [算定見込額:9百万円] (東横堀川・道頓堀川での取り組み) ・賑わい創出に必要な既設護岸等ストック の安全性照査(H24) [23決算額:25百万円] [24予算額:25百万円] ・これまで「水都大阪2009」を開催するなど、「水辺の賑わい創出」 に取り組んできており、水都大阪にふさわしい都市魅力を創造する ため、既存の都市魅力資源である橋梁を活用したシンボル空間の 創出を図るとともに、橋梁や河川を活用することによる民間の活動 を最大限支援できる体制を検討する。 どのような成果(アウトカム)をめざすのか <達成目標> ・魅力的な都市空間や景観に対する市民の関心・評価の向上 (具体的な指標・評価手法等については、今後、アンケート調査 の実施等を含めて検討し、平成24年度中に数値化する。) (東横堀川・道頓堀川での取り組み) ・東横堀川・道頓堀川における既存施設 等調査を実施し、水都大阪2015に向けた 舟運活性化・賑わい創出のための施設・ 設備改良計画策定 【撤退基準】 施設・設備改良計画の策定ができなけれ ば、事業を再構築する。 [23決算額:11百万円] [24予算額:12百万円] [23決算額:-百万円] [24予算額:9百万円] 市政改革プランとの関連 活用が求められている。 ・都市のストック・ポテンシャルを活用し、魅力ある 都市空間を創出する。 [グランドデザイン・大阪] 今、何が課題で、その解決によっ ・下水道の施設整備により海や川の水質を改善 てどのような状態をめざすのか し、良好な水環境を創出する。 ・水・環境の分野について、官民連携した事業展 開を行い、地域経済の活性化を目指す。 課題解決に向け、どういった施策をいか に展開するのか 戦略 経営課題 【3-2 良好な水環境の創出】 ・雨天時に未処理下水の河川等への放流の軽減に向けて、雨水を 一時的に貯留するための施設や雨天時下水の処理施設等の整備 を進める。 ・河川や海の水質環境基準の達成をめざし、老朽設備の更新にあ わせて施設の高度処理化を図る。 (主な取組み) ・下水道による水質改善事業として、合流式下水道の改善、高度 処理施設の導入を進める。 ・特に、「平成の太閤下水」については、道頓堀川開削400周年に あわせた供用を図る。 戦略の実現に向け、25年度において、主にどのような 取組・事業を実施するのか 具体的取組 【3-2-1 下水道による水質改善】 ・合流式下水道の改善、高度処理施設の導入を 進める。 主要事業 (合流式下水道の改善) ・平成の太閤下水 ・住之江下水処理場雨水滞水池 ・長堀抽水所雨水滞水池 業績(アウトプット)目標 前年度までの実績 主要事業の進捗率 ・平成の太閤下水:約89% ・住之江下水処理場雨水滞水池:約36% ・長堀抽水所雨水滞水池:約47% 主要事業の進捗率(H23末) ・平成の太閤下水:約80% ・住之江下水処理場雨水滞水池:約32% ・長堀抽水所雨水滞水池:約23% 合流式下水道改善率:51.2% ・合流式下水道の改善率向上 (H18~23末) 45.6% → 51.2% ・高度処理施設の供用開始 (住之江下水処理場急速ろ過池、今福下 水処理場反応槽AO化:窒素・リン除去対 策) [算定見込額:17,234百万円] [23決算額:25,814百万円] [24予算額:21,236百万円] どのような成果(アウトカム)をめざすのか 180 <達成目標> ・合流式下水道で整備された地域において、分流式下水道並み※ の放流水質への改善がされた地域の割合(合流式下水道改善 率) H23年度 51.2% → H27年度 55.8% ※下水道法施行令第六条に規定された放流水の水質の技術上 の基準:BOD40mg/L) 千里万博 (1970頃) 160 140 100 第1次都市 計画事業 (1930頃) 80 60 40 【3-3 水環境技術の海外展開】 20 91-95 96-100 86-90 81-85 76-80 71-75 66-70 61-65 56-60 51-55 46-50 41-45 36-40 31-35 26-30 21-25 11-15 16-20 1-5 0 6-10 橋 数 120 ・水・環境の分野について、官民連携した事業展開を行い、地域経 済の活性化を目指す。 橋 齢 (主な取組み) ・「大阪 水・環境ソリューション機構」を活用し、官民連携した海外 展開の一層の推進を図る。 ・国の提唱する「水・環境ソリューションハブ」構想に参画し、大阪の 持つ先進技術の発信や、産学官連携による技術開発を推進する。 1,293 3,594 (約26%) (約74%) 4,887 km どのような成果(アウトカム)をめざすのか 2,616 1,897 (約58%) (約42%) 【3-3-1 下水道技術の海外展開】 ・大阪市、大阪府、経済団体で構成される「大阪 水・環境ソリューション機構」を中心として、相手 国、経済団体等関係先との連携強化を図るため、 現地調査等に参画する。 ・下水道事業に関して、これまでの海外での調査 実績を踏まえ、将来的な事業化案件形成に向 け、官民連携で調査等を行う。 ・下水処理や下水汚泥などのエネルギー利用の 高効率化に関する実証実験を行うB-DASHプロ ジェクト(下水道革新的技術実証事業)の成果を 海外展開に利用する。 ・既存施設等を利活用し、情報発信を行う。 [算定見込額:6百万円] 4,513 装置 <達成目標> 海外の水・環境問題の解決に貢献するとともに、大阪・関西企業 の海外展開を支援し、地域経済の活性化を図るため、海外にお ける水環境分野の将来的な事業化を目指す。事業化には年数を 要することから、継続的な調査を毎年積み重ねることで将来的な 事業化に繋げる。 ・水・環境分野に関する案件形成に向け、 機構を中心として現地調査等に参画す る。(3回/年実施) ・平成22年度から取組んでいる、ベトナ ム・ホーチミン市及びミャンマー・ヤンゴン 市での将来的な事業化につなげるべく、 官民連携による調査等を推進する。(それ ぞれ1件/年実施) ・「大阪市 水・環境ソリューション機構」の 立ち上げ(平成23年度4月) ・「大阪 水・環境ソリューション機構」とし て、大阪府と連携して活動実施(平成24年 8月~) ・JICA研修、各種海外視察の受入れ ・JICA下水道専門家としての本市職員派 遣など、国際貢献・協力活動の実施 ・平成23年度、平成24年度に、ベトナム・ 【撤退基準】 ホーチミン市において、下水道関連調査を ・相手国、経済団体等との連携が図れな 実施。 かった場合、連携強化手法を再構築す ・平成24年度よりミャンマー・ヤンゴン市に る。 おいて下水道関連調査を実施。 ・案件事業化については、事業の採算 ・ベトナム、モンゴル、タイ、ミャンマーへの 性、考えられるリスクなどを総合的に勘案 案件発掘調査の実施 し、事業性が無いと判断された場合、事 業からの撤退も視野に入れ、再構築す る。 ・平成23年度に国土交通省に「大阪下水 道ハブ(OSSH)」構想を登録申請。(平成 24年4月3日に「水・環境ソリューションハブ (WES Hub)」の構成地方公共団体として登 録された。) [23決算額:5百万円] [24予算額:5百万円] 市政改革プランとの関連 今、何が課題で、その解決によっ てどのような状態をめざすのか 課題解決に向け、どういった施策をいか に展開するのか 戦略 経営課題 【4 都市の活力】 【4-1 交通の円滑化】 ・大阪都市再生環状道路や広域道路ネットワーク にミッシングリンクが存在している。 ・開かずの踏切は全国で約600箇所あるが、その 20%が大阪府に存在し、そのうち29箇所が大阪市 に存在している。 ・大阪市では他の大都市と比べて走行速度が遅 く、交通渋滞が多く発生している。 淀川左岸線2期事業の完成により、先行して完成する1期事業(H 25年春供用開始予定)と併せ、湾岸地域~市中心部~新名神と接 続させることで、広域道路・物流ネットワークの強化、経済活動に貢献 し、阪神高速環状線、並行する一般道路の渋滞緩和を図る。 戦略の実現に向け、25年度において、主にどのような 取組・事業を実施するのか 具体的取組 【4-1-1 淀川左岸線2期】 ・事業用地の取得の実施 業績(アウトプット)目標 ・用地取得 約1,000㎡ 前年度までの実績 市政改革プランとの関連 ・約48,600㎡(約97%)の用地取得【H23末】 改革3-(4)-(ア) (下水処理場 約1万㎡及び旧阪神高速道 路公団取得用地 約2万㎡含む) [算定見込額3,312百万円] [23決算額:2,134百万円] [24予算額:3,187百万円] (主な取組み) ・大阪都市再生環状道路の一部を形成する淀川左岸線2期(阪神 高速神戸線~新御堂筋)事業を推進する。 ・阪急電鉄京都線・千里線の連続立体交差事業により淡路駅周辺 で約7km区間を高架化し、約6kmの側道を整備する。 ・近畿圏の広域道路ネットワークを強化し、関西の 国際競争力強化を図るとともに、都市における円 滑な交通の確保、豊かな公共空間を備えた良好 な市街地の形成を図る。 ・交通の円滑化や環境の改善等を図るために早期に事業効果が 見込まれる都市計画道路を重点整備路線として選択し、予算を集 中投資し整備を推進する。 どのような成果(アウトカム)をめざすのか 180 <達成目標> ・淀川左岸線2期事業の整備により並行路線等※の渋滞損失時 間を42%削減(H32年度) ※阪神高速大阪港線、福島桜島線、国道2号、淀川通、九条 梅田線の5路線 千里万博 (1970頃) 160 140 橋 数 120 100 第1次都市 計画事業 (1930頃) 80 【4-1-2 連続立体交差事業】 (阪急電鉄京都線・千里線) ・事業用地の取得及び高架化工事の実施。 (阪急電鉄京都線・千里線) 工事進捗率 約18% ・平成29年度高架切替に向け、全8工区で 改革3-(4)-(ア) 工事進捗を図り、工事進捗率を約9%に向 上させた。(H23末) [算定見込額:5,559百万円] [23決算額:6,006百万円] [24予算額:8,806百万円] 【4-1-3 都市計画道路の整備】 ・歌島豊里線外3路線において、工事を (重点整備路線) 350m完成させる。 ・事業中の都市計画道路のうち、一定期間内に事 業効果が発揮できる路線を重点的に整備する。 歌島豊里線外3路線 ・重点整備路線の9路線、約7kmのうち、5 路線約2.5kmの供用を行った(H23末) 60 40 20 91-95 96-100 86-90 81-85 76-80 71-75 66-70 61-65 56-60 51-55 46-50 41-45 36-40 31-35 26-30 21-25 11-15 16-20 1-5 6-10 0 橋 齢 1,293 3,594 (約26%) (約74%) 4,887 km ・一般道路における走行速度 (平成22年度道路交通センサス) 大阪市 名古屋市 東京都区部 2,616 1,897 (約58%) (約42%) 4,513 装置 16.3km/h ・阪急電鉄京都線・千里線による交通阻害の解消 平成29年度までに 17箇所の踏切(うち開かずの踏切は4箇所)を除却 平成32年度までに 28箇所の交差道路を整備 ・都市計画道路(重点整備路線) 走行速度の改善を図るため、平成27年度末までに、重点整備 路線(9路線)を整備することで、走行時間の合計を整備前と比 べて半減させる。 (走行時間:起終点の2点間を幹線道路を通って走行した場合 にかかる時間) [算定見込額:1,303百万円] 17.1km/h 18.1km/h [23決算額:684百万円] [24予算額:968百万円] 改革3-(4)-(ア) 改革3-(5)
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