( ない ) 水 ( すい ) 解析 ( かいせき ) - 島根県

第4 回
松江市街地内水対策検討会
平成21年12月22日
成
国土交通省 島根県 松江市
国土交通省・島根県・松江市
目次
1. 橋南地区内水解析
(1) 内水対策検討ケース
(2) 解析結果(河道条件A)
(3) 解析結果(河道条件B)
2. 橋北地区内水排除P位置の選定
3. 二次内水対策
4. 流域対策
5. 今後の予定
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1. 橋南地区内水解析結果
y 外水条件
外 水 位 : 昭和47年7月豪雨計算水位
河道条件A ⇒ ダム・放水路、大橋川改修完成後
河道条件B ⇒ ダム・放水路完成後、大橋川築堤護岸・水門整備後
対象降雨 : 昭和47年7月実績降雨
y 内水条件
内水河川 : 現況河道
対象降雨 : 昭和47年7月実績降雨(松江気象台観測値)
下水道 : 雨水排水施設整備後
許容湛水位 : T.P.+1.40m
解析範囲 : 別図参照
解析モデル : 統合型氾濫解析モデル
流出計算 : 等価粗度法
水門操作 :呑口部外水位≧T.P.+1.20m→水門閉
吐口部外水位≧T.P.+1.40m(許容湛水位)→水門閉
※権太夫川水門は常時閉
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(1) 内水対策検討ケース
„ 河道条件A
昭和47年7月豪雨と同規模の雨
▽HWL
▽S47.7豪雨計算水位
▽HWL
天神川
↑現況河道
大橋川
松江堀川
朝酌川
↑現況河道
↑計画河道
↑計画(1/150)河道
„ 河道条件B
昭和4 年 月豪雨と同規模 雨
昭和47年7月豪雨と同規模の雨
▽HWL
▽S47.7豪雨計算水位
▽HWL
天神川
大橋川
↑現況河道
松江堀川
朝酌川
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↑現況河道
↑現況河道
(築堤護岸・水門整備後)
↑現況河道
y 解析範囲
:解析範囲
:大橋川へ直接排水する下水道
(雨水排水)計画区域
権太夫川水門(計画)
(
)
天神川呑口部水門(計画)
天神川呑
部水門(計画)
天神川吐口部水門(計画)
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(2) 解析結果(河道条件A)
昭和47年7月洪水(ダム・放水路、大橋川改修完成後)
0
雨量
内水位(天神川①)
外水位(宍道湖水位)
2.00
2.50
50
0
雨量
内水位(天神川②)
外水位(大橋川水位)
2.00
50
1.00
水門操作水位 T.P.+1.20m
250
水門 開
0.00
0
6
12
18
300
24
30
36
42
時間(hr))
時間(
48
54
許容湛水位T.P.+1.40m
1.50
150
1.00
200
天神川呑口水門 閉
0.50
水位(T.P. m)
150
100
雨量(㎜
㎜)
水位(T.P. m)
100
1.50
60
66
雨量(㎜
㎜)
2.50
200
0.50
250
天神川吐口水門 開
0.00
0
6
12
18
24
30
36
42
時間(hr))
時間(
48
300
54
60
66
天神川吐口部(大橋川側)
天神川呑口部(宍道湖側)
T.P.+1.20mで閉
▽天神川水位①
宍道湖
天神川水位②▽
天神川
大橋川・中海
6
⇒呑口部水門を閉め、外水の流入を防ぐことにより、内水位は許容湛水位(T.P.+1.40m)に達しない
解析結果(最大浸水深図)
昭和47年7月豪雨(ダム・放水路、大橋川改修完成後)
凡例(最大湛水深)
:0.2∼0.5m未満の区域(床下浸水)
:0.5∼1.0m未満の区域(床上浸水)
:河道
農地 荒地
農地・荒地
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(3) 解析結果(河道条件B)
昭和47年7月洪水(ダム・放水路完成後、大橋川築堤護岸・水門整備後)
0
雨量
内水位(天神川①)
外水位(宍道湖水位)
2.00
2.50
50
0
雨量
内水位(天神川②)
外水位(大橋川水位)
2.00
50
1.00
水門操作水位 T.P.+1.20m
250
水門 開
0.00
0
6
12
18
300
24
30
36
42
時間(hr))
時間(
48
54
60
許容湛水位T.P.+1.40m
1.50
150
1.00
200
天神川呑口水門 閉
0.50
水位(T.P. m)
150
100
雨量(㎜
㎜)
水位(T.P. m)
100
1.50
66
200
0.50
250
天神川吐口水門 開
0.00
0
天神川呑口部(宍道湖側)
雨量(㎜
㎜)
2.50
6
12
18
24
30
36
42
時間(hr))
時間(
48
300
54
60
66
天神川吐口部(大橋川側)
T.P.+1.20mで閉
▽天神川水位①
宍道湖
天神川水位②▽
天神川
大橋川・中海
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⇒呑口部水門を閉め、外水の流入を防ぐことにより、内水位は許容湛水位(T.P.+1.40m)に達しない
解析結果(最大浸水深図)
昭和47年7月豪雨(ダム・放水路完成後、大橋川築堤護岸・水門整備後)
凡例(最大湛水深)
:0.2∼0.5m未満の区域(床下浸水)
:0.5∼1.0m未満の区域(床上浸水)
:河道
農地・荒地
河道条件に関係なく、浸水範囲・湛水深が同じ
⇒ 内水河川(天神川)からの溢水ではなく、河川へ雨水が排水されないことにより浸水被害発生
【解析結果の考察】 権太夫川右岸(長通地区)について
・家屋敷高は十分あるが、隣接する農地等が低いため、メッシュ全体の平均標高が低く評価されている。
・実際は水路等があるが、下水道(雨水排水)計画には管径50㎝以上しか示されていないため、解析モデルに反映できていない。
などの要因から、現況より危険側に評価されている可能性がある。
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また、湛水深50㎝以上となる箇所の大半は農地や湿地・荒地であり、現地の状況から、床上浸水家屋はないと想定される。
床下浸水被害軽減のため、雨水排水施設を整備する必要がある。