Title 水励起高速三次元拡散強調MRIパルスシーケンスの開 発とラット骨盤部への生体応用 Author(s) 沼野, 智一, 本間, 一弘, 岩崎, 信明, 兵頭, 行志, 新田, 尚隆 Citation Issue Date URL 日本磁気共鳴医学会雑誌, 28(3): 185-195 2008-07-15 http://hdl.handle.net/10748/5908 DOI Rights Type Textversion Journal Article author http://www.tmu.ac.jp/ 首都大学東京 機関リポジトリ 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強調MRIパ ル ス シ ー ケ ンス の 開 発 と ラ ッ ト骨 盤 部 へ の 生 体 応 用 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強調MRIパ ル ス シー ケ ンス の 開発 と ラ ッ ト骨 盤 部 へ の生 体 応 用 沼 野 智一 1)2),本 間 一 弘 2),岩 崎 信 明 3),兵 頭 行 志 2),新 田 尚 隆 2) 1) 首都大学東京大学院人間健康科学研究科放射線科学系 2) 産業技術総合研究所人間福祉 医工学研究部 門医用計測技術グループ 3) 茨城県立医療大学付属病院小児科 キ ー ワ ー ド :DWI,MP-RAGE,Water-excitation,T1-contamination ,,, 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ ル ス シー ケ ン ス の 開発 と ラ ッ ト骨 盤 部 へ の 生 体 応 用 は じめ に 核 磁 気 共 鳴 現 象 を 利 用 し た 核 磁 気 共 鳴 画 像 法(magnetic CTに 比 べX線 resonance imaging:MRI)は,X線 等 の 被 ば く を 伴 わ ず に 人 体 の 任 意 断 面 を 撮 像 で き る.ま 組 織 コ ン トラ ス ト を 有 す る た め,X線CTと MRI(diffusion weighted imaging:DWI) 同 様 に 急 速 に 普 及 し た.中 1),2)は,X線CTで た,そ の 画 像 は 高 い で も 特 に,拡 散 強 調 は 検 出 困難 な場 合 が あ っ た 超 急 性期 脳 虚 血 の 検 出 2),3)を可 能 に し,白 質-灰 白 質-脳 室 の 分 離 抽 出 4)や 白 質 内 線 維 の 方 向 解 析 な ど が 行 え る 拡 散 テ ン ソ ル イ メ ー ジ ン グ(diffusion tensor imaging:DTI) 5),6)に ま で 発 展 し た.現 用 さ れ て い るDWIは,二 imaging:2D-EPI)を ら,2D-EPI-DWIは 次 元 マ ル チ ス ラ イ ス エ コ ー プ ラ ナ ー 法(2D 利 用 し た2D-EPI-DWIが multi slice echo そ の 大 部 分 を 占 め て い る.し 超 高 速 撮 像 法 と い う利 点 を 有 す る が,主 にEPI特 在利 planar か しなが 有 の ア ー チ フ ァ ク トの 影 響 と,二 次 元 マ ル チ ス ラ イ ス 法 を 起 因 とす る 部 分 体 積 効 果 の 制 限 を 受 け る.EPI-DWIに て 生 じ る ア ー チ フ ァ ク トに,磁 化 率 ア ー チ フ ァ ク ト,N/2ア 向 に 生 じ る ケ ミ カ ル シ フ トア ー チ フ ァ ク トが あ る.こ 要 求 す る 強 度 の 高 い 傾 斜 磁 場(motion proving よっ ー チ フ ァ ク ト,位相 エ ン コ ー ド方 れ ら の ア ー チ フ ァ ク トはEPI-DWIが gradient:MPGの 印 加 で 必 要 と な る)や,高 速 で 強 度 が 変 動 す る 傾 斜 磁 場(短 時 間 で 位 相 エ ン コ ー ド を 完 了 す る た め に 必 要 と な る)が 原 因 で 発 生 す る.ま た,二 次 元 マ ル チ ス ラ イ ス 法 は,信 号 雑 音 比(signal-to-noise ratio:SNR)の 低 下 や, 不 完 全 な ス ラ イ ス 選 択 励 起 に よ る 干 渉 を 抑 え る た め に,数 ミ リ の ス ラ イ ス 厚 と ス ラ イ ス ギ ャ ッ プ が 必 要 と な る.よ っ て,ス ラ イ ス 方 向 の 分 解 能 が 無 視 で き な い 大 き さ に な る 場 合 が あ り,部 分 体 積 効 果 が 大 き く な る 7).そ こ で 我 々 は,2D-EPI-DWIの け に く い,新 し い 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ 抱 え る 欠 点 ・制 限 の 影 響 を 受 ル ス シ ー ケ ン ス(three-dimensional diffusion 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ weighted imaging:3D-DWI) 8),9)を開 発 し,こ の 手 法 をDTIま は,magnetization-prepared で,2D-EPI-DWIに ル ス シー ケ ン ス の 開発 と ラ ッ ト骨 盤 部 へ の 生 体 応 用 rapid で 発 展 ・拡 張 さ せ た 10).3D-DWI gradient-echo法(MP-RAGE) 11)を 比 べ て,磁 化 率 ア ー チ フ ァ ク トやN/2ア 利 用 し て い る の ー チ フ ァ ク トな ど の 影 響 を 受 け に く く,三 次 元 イ メ ー ジ ン グ を 用 い て い る の で 部 分 体 積 効 果 を 少 な くす る こ と が で き た. 近 年,DWIは 体 幹 部 に も 適 用 さ れ(Body-DWI),陽 tomography:PET)の 3D-DWIに emission よ う な 体 幹 部 腫 瘍 の 画 像 を,放 射 線 被 ば く を 伴 わ ず に 得 る こ と が で き る 12) .し か し,体 幹 部MRIで り,Body-DWIに 電 子 放 射 断 層 撮 像 法(positron は 脂 肪 組 織 か ら の 信 号 が コ ン トラ ス ト を 低 下 さ せ る 場 合 が あ も 脂 肪 抑 制 法 の 併 用 が 必 要 と な る 場 合 が あ る.今 水 励 起 法(water 回,我 々 は 既 に 開 発 し た excitation:WE) 13)-15)を 組 み 合 わ せ たWE-3D-DWIを 開 発 し,フ ァ ン ト ム 実 験 に よ り 本 手 法 の 特 性,ラ ッ ト骨 盤 部 を 対 象 に し た 動 物 実 験 よ り,生 体 応 用 へ の 可 能 性 を 評 価 し た の で 報 告 す る. 方 法 と対 象 1. diffusion-weighted RAGE系 DEFT:DW-DEFT の パ ル ス シ ー ケ ン ス に は 必 ず プ リパ レ ー シ ョ ン シ ー ケ ン ス が 必 要 と な る.我 が 開 発 を 進 め て い る3D-DWI系 (DEFT)を RFパ パ ル ス シ ー ケ ン ス はdriven-equilibrium Fourier 々 transform プ リパ レ ー シ ョ ン シ ー ケ ン ス と して 利 用 す る.DEFT(Fig.1)は"90°x-180°y-90°-x"の ル ス 系 列 に よ っ てT2を 強 調 す る 16).DEFTに よ っ て 変 化 す る磁 化 の挙 動 を 時 系 列 的 に 追 っ て い く と,静 磁 場 中 で 熱 平 衡 状 態 に あ る 磁 化 が90°xRFの に 倒 れ る(Fig.1a-b)→ 印 加 を 受 け る こ と でxy平 磁 化 の 位 相 が 分 散 す る(Fig.1c-d)→180°yRFの 面上 印加 に よ っ て 位 相 が 反 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ ル ス シー ケ ン ス の 開発 と ラ ッ ト骨 盤 部 へ の 生 体 応 用 転 す る(Fig.1e)→ 磁 化 の 位 相 が 再 収 束 し,ス ピ ン エ コ ー が 発 生 す る(Fig.1f-g)→ 同 時 に90°-xRFを 印 加 す る こ と で,ス ピ ン エ コ ー を 反 映 し た(T2を る(Fig.1h).こ のDEFTに probing gradient(MPG)を 強 調 し た)縦 磁 化 が 発 生 す 拡 散 強 調 効 果 を 反 映 さ せ る た め に,180°yRFの 組 み 込 む(diffusion-weighted 前 後 に 一 対 のmotion DEFT:DW-DEFT).こ 象 に よ る 位 相 シ フ トが ス ピ ン エ コ ー を 減 少 させ,DW-DEFTは エ コー発 生 と れ に よ り,拡 散 現 拡 散 強 調 効 果 を反 映 した縦 磁 化 を 形 成 す る. 2. ←Fig.1 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ ル ス シ ー ケ ン ス(3D-DWI) 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ な る3D-DWIをFig.2a(破 DW-DEFTに ル ス シ ー ケ ン ス(WE-3D-DWI)の 線 部 で 囲 ま れ たFatSatの べ 一 スモ ジュール と 部 分 は 実 行 し な い)に 示 す.3D-DWIは よ っ て 形 成 さ れ た,拡 散 強 調 効 果 を 反 映 し た 縦 磁 化 を 高 速 三 次 元 グ ラ デ ィ エ ン トエ コ ー 法(centric k-space acquisition ordered rapid gradient echo:RAGE)に RAGEシ ー ケ ン ス の ス ラ イ ス 位 相 エ ン コ ー ド傾 斜 磁 場(Gp2-PEG)は ご と に,位 相 エ ン コ ー ド傾 斜 磁 場(Gp1-PEG)はTRご ケ ン ス の 繰 り返 し 回 数(RAGE-loop)を て デ ー タ 収 集 す る. 実 効(effective)TR(TRe) と に 変 化 させ る.撮 像 時 間 はRAGEシ 増 や す こ と で 短 縮 さ れ る が,DW-DEFTに よって作 ら れ た 拡 散 強 調 コ ン トラ ス ト は 縦 緩 和 現 象 に よ っ て 次 第 に 低 下 す る(T1-contamination).そ た め,現 実 的 にRAGE-loopは64∼128回 ー の 程 度 と 見 込 ま れ る. ←Fig.2 3. binominal binominal composite pulse:binominal パ ル ス[1-2-1]に パル ス よ る 水 選 択 励 起 の 様 子 をFig.3に 鳴 周 波 数 に 合 わ せ た 回 転 座 標 系 で あ る).実 示 す(こ れ ら の 座 標 系 は 水 の 共 線 の 矢 印 が 水 の 磁 化,破 線 の 矢 印 が 脂 肪 の 磁 化 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ で あ る.Fig.3に お い て,binominal ル ス シー ケ ン ス の 開発 と ラ ッ ト骨 盤 部 へ の 生 体 応 用 パ ル ス は フ リ ッ プ 角(flip angle:FA)90° 1(22.5°:45°:22.5°)に 分 割 し,そ れ ぞ れ の パ ル ス は 一 定 の 間 隔(τ)を と っ た.間 の"共 鳴 周 波 数 の 差"と 静 磁 場 強 度 に よ っ て 決 ま る.binominal を1対2対 隔(τ)は 水 と 脂 肪 パ ル ス に よ っ て 変 化 す る磁 化 の 挙 動 を 時 系 列 的 に 追 っ て い く と,熱 平 衡 状 態 に あ る 水 と 脂 肪 の 磁 化 は,最 初 の22.5°RFに よ っ て 一 緒 に 倒 れ る(Fig.3a-b)→ (Fig.3c-d)→ 脂 肪 と 水 の 共 鳴 周 波 数 が 異 な る た め,位 相 が ず れ 始 め る 時 刻 τ(位相 が180° ず れ る)に45°RFを れ 始 め る(Fig.3f-g)→ 印 加 す る(Fig.3e-f)→ 脂 肪 と 水 の 位 相 が ず 時 刻2τ(再 び,位 相 が180° ず れ る)に 二 度 目 の22.5°RFを 3h-i)→ 水 の 磁 化 はxy平 面 上 に 磁 化 を 持 つ が,脂 肪 の 磁 化 はxy平 上 に 戻 る)た め,信 号 が 発 生 し な い.こ 印 加 す る(Fig. 面 上 に 磁 化 を 持 た な い(z軸 れ に よ り水 の 磁 化 を 選 択 的 に 励 起 す る.binominal ル ス は,構 成 パ ル ス の 項 数 を 増 や す こ と で(1-1,1-2-1,1-3-3-1,...),水 の選 択 励 起精 度 が 高 ま る. 4. ←Fig.3 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ WE-3D-DWIは,RAGEシ をbinominal パ ル ス シ ー ケ ン ス(WE-3D-DWI) ー ケ ン ス の 励 起 パ ル ス(Fig.2aの グ レ ー に 塗 りつ ぶ され た パ ル ス) パ ル ス[1-1,1-2-1]に す る こ と で,水 の 磁 化 を 選 択 励 起 す る.binominal ル ス の 印 加 時 間 を1対1も 使 用 す る た め,1.72msと し く は1対2対1と し た(Fig.2b).WE-3D-DWIの 前 開 発 し た 脂 肪 抑 制 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ パル スはパ し,そ の 間 隔(τ)は,2Tの マ グ ネ ッ トを 実 験 に 水 選 択 励 起 に よ る 脂 肪 抑 制 効 果 は,以 ル ス シ ー ケ ン ス(FatSat-3D-DWI:Fig.2aの 破 線 部 で 囲 ま れ た 部 分 を 実 行 す る) 17)に よ る 脂 肪 抑 制 効 果 と 比 較 検 討 す る こ と で 評 価 し た. 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ 5. ル ス シー ケ ン ス の 開発 と ラ ッ ト骨 盤 部 へ の 生 体 応 用 フ ァ ン トム お よ び 動 物 実 験 実 験 に はBRUKER社 製Biospec20/30シ ス テ ム(2.0T動 ラ デ ィ エ ン トシ ス テ ム(最 大 傾 斜 磁 場100mT/m),内 兼 用)を 組 み 合 わ せ て 使 用 し た.MRデ は,BRUKER社 製 ソ フ ト ウ エ アPara 物 実 験 用 マ グ ネ ッ ト),B-GA20グ 径72㎜ の バ ー ドケ ー ジ コ イ ル(送 受 信 ー タ の 収 集,画 像 再 構 成 お よ び パ ル ス シ ー ケ ン ス 開 発 Vision 3.0に て 行 っ た.な お,本 動 物 実 験 は 独 立 行 政 法 人 産 業 技 術 総 合 研 究 所 動 物 実 験 倫 理 委 員 会 の 承 認 を 得 て 行 っ た. 1) フ ァ ン トム 実 験 に よ る 特 性 評 価 WE-3D-DWI特 性 評 価 の た め に,フ ァ ン トム 実 験 を 行 っ た.フ ト ン 濃 度 を 変 化 さ せ た 水 溶 液 を,直 径1.65㎝ 特 性 評 価 は3D-DWI,FatSat-3D-DWIお よ びWE[1-1,1-2-1]-3D-DWIに に,TRe/実 8.9ms/4.7ms/35°,バ 像 条 件 は3D-DWI,FatSat-3D-DWIお よ ン ド幅390.6Hz/pixel,FOV:70㎜×70㎜×80㎜,matrix:128×128×8,128 出 力 は0∼90mT/mま 2) よ っ て 算 出 さ れ た,各 効(effective)TE(TEe):10000ms/32.7ms,TR/TE/FA: 位 相 エ ン コ ー ド ス テ ッ プ(128RAGE-loop),MPG間 は3軸,加 ラ ダ 油,ア セ の ガ ラ ス 製 試 験 管 に 封 印 し た も の を 使 用 し た. フ ァ ン ト ム の 拡 散 係 数 を 比 較 す る こ と で 行 っ た.撮 びWE-3D-DWI共 ァ ン ト ム は 水,サ 算 回 数1回,総 で5段 隔(△)/印 加 時 間(δ):15.4ms/13.0ms,MPG 階 変 化(b-value:0,67.6,270.3,608.1,1081.1s/㎜2),MPG印 撮 像 時 間6分41秒 加 軸 で あ る. 動 物 実 験 に よ る 生 体 応 用 WE[1-2-1]-3D-DWIの 用 し た.撮 生 体 応 用 を 評 価 す る た め の 動 物 実 験 に,ラ ッ ト(雌,24週 像 領 域 は ラ ッ ト骨 盤 部 で あ る.麻 齢,375g)を 酔 の 導 入 は 塩 酸 ケ タ ミ ン100㎎/㎏,キ 使 シ ラ ジ 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ ン 塩 酸 塩10㎎/㎏ ル ス シー ケ ン ス の 開発 と ラ ッ ト骨 盤 部 へ の 生 体 応 用 の 腹 腔 内 注 射 で お こ な い,同 時 に,唾 液 や痰 め に,硫 酸 ア ト ロ ピ ン0.05mlを ラ ッ ト固 定 具 に 固 定 腹 腔 内 注 射 し た.麻 な ど に よ る 呼 吸 困 難 を 防 ぐ た 酔 導 入 が 完 了 し た ラ ッ トは ア ク リル 製 し,撮 像 中 は ハ ロ タ ン0.75%の 吸 入 麻 酔 で 維 持 TRe/TEe:1500ms/32.7ms,TR/TE/FA:8.9ms/4.7ms/15°,バ ン し た.撮 像 条 件 は ド 幅 :195.3Hz/pixel,FOV: 80㎜×80㎜×80㎜,matrix(acquisition):128×64×64,matrix(image):128×128×128,64位 ン コー ド ス テ ッ プ(64RAGE-loop),△/δ (b-value:0,1046.9s/㎜2),MPG印 る.な おMPGは,撮 :15.4ms/13.0ms,MPG出 加 軸 は1軸(readout),加 像 時 間 の 延 長 を 避 け る た め,1軸 Echo(FSE)シ 力 は0.80mT/mの2段 算 回 数3回,総 撮 像 日 寺間13分 調 画 像 を 撮 像 し た.撮 ー ケ ン ス,TR/TEe:5000ms/99.3ms,ETL:16,バ 撮 影 時 間4分 で あ 像 条 件 はFast ン ド 幅 :195.3Hz/pixel, FOV:80㎜×80㎜,matrix(acquisition):256×192,matrix(image):256×256,ス 加 算 回 数 :4回,総 階 の み の 印 加 と し た. ラ ッ ト骨 盤 部 の 解 剖 学 的 な 構 造 を 知 る た め にT2強 Spin 相 エ ラ イ ス 厚 :2㎜, で あ る. 結果 1. フ ァ ン トム 実 験 Fig.4に3D-DWI,FatSat-3D-DWI,WE[1-1]-3D-DWIお よ びWE[1-2-1]-3D-DWIで サ ラ ダ 油 フ ァ ン トム 像 と そ の プ ロ フ ァ イ ル を 示 す.な の 各 ピ ク セ ル を そ れ ぞ れ の バ ッ ク グ ラ ウ ン ドのSD値 プ ロ フ ァ イ ル を プ ロ ッ ト し た.CHESS法 得 られ た 水, お,プ ロ フ ァ イ ル は,フ ァ ン トム 画 像 で 除 し,SNRで を 併 用 し たFatSat-3D-DWIは,サ の 信 号 を 抑 制 し て い る が,フ ァ ン トム の 輪 郭 が 強 調 され た.一 規 格 化 した 画 像 か ら の ラ ダ 油 フ ァ ン トム 方,WE-3D-DWIはRAGEシ ー 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ ケ ン ス のbinominal ル ス シー ケ ン ス の 開発 と ラ ッ ト骨 盤 部 へ の 生 体 応 用 パ ル ス に よ っ て 脂 肪 信 号 が 常 に 抑 制 さ れ て い る(励 起 さ れ な い)の で,サ ラ ダ 油 フ ァ ン トム の 輪 郭 も 含 め て 信 号 が 十 分 に 抑 制 さ れ て い る. Fig.5に 各 手 法 で 算 出 さ れ た 拡 散 係 数 を 示 す.こ れ ら の 拡 散 係 数 は3回 が 極 め て 微 小 な た め エ ラ ー バ ー は 表 示 し て い な い)で あ る.ア 3D-DWI,FatSat−3D-DWIお ら れ た.よ っ て,WE-3D-DWIは 確 認 し た.し .4 計 測 の 平 均 値(誤 差 セ トン濃 度 変 化 に 対 す る 算 出 され る 拡 散 係 数 の 変 化 に は 共 通 点 が 見 拡 散 係 数 の違 い を画 像 の 強 調 効 果 と して 反 映 で き る こ と を か し な が ら,FatSat-3D-DWIお 係 数 が,3D-DWIで 2. よ びWE-3D-DWIで ←Fig よ びWE-3D-DWIで 算 出 され る アセ トン の 拡 散 算 出 さ れ た ア セ トン の 拡 散 係 数 と異 な っ た. ←Fig.5 動 物 実 験 Fig.6に ラ ッ ト骨 盤 部 を 対 象 に し た 動 物 実 験 の 結 果 を 示 す.WE-3D-DWIは,binominal ス[1-2-1]の 6a).ま パ ル 水 選 択 励 起 に よ っ て,脂 肪 組 織 の 信 号 が 十 分 に 抑 制 で き る こ と を 確 認 し た(Fig. た,b値 を 増 加 さ せ る こ と に よ っ て,3D-DWIと ら,動 物 実 験 に お い て もWE-3D-DWIに 同様 に信 号 強 度 が 減 少 して い る こ と か 拡 散 強 調 効 果 が あ る こ と を 確 認 し た(Fig.6b,c).し か し な が ら,得 ら れ た ラ ッ ト骨 盤 部 の 輪 郭 部 分 に ア ー チ フ ァ ク トが 見 ら れ た.WE-3D-DWIに よ る 膀 胱(bladder)お よ び 筋 肉(muscle)の 見 か け の 拡 散 係 数(apparent diffusion ADC)はbladder-ADC(3.2±0.6)×10-3㎜2/s,muscle-ADC:(1.6±0.5)×10-3㎜2/sで 40℃ 言 の 拡 散 係 数 は3.238×10-3㎜2/sで え る.3D-DWIに muscle-ADC:(1.6±0.5)×10-3㎜2/sで あ る た め,WE-3D-DWIに よ coefficient: あ っ た.純 よ るbladder-ADCは 水 高 い と るADCはbladder-ADC:(25±0.5)×10-3㎜2/s, あ っ た.←Fig .6 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ ル ス シー ケ ン ス の 開発 と ラ ッ ト骨 盤 部 へ の 生 体 応 用 考察 90年 代 初 頭 に 実 用 化 され たEPIを 利 用 した2D-EPI-DWIは,DWIの 開発 当初 に 問 題 視 さ れ て い た 撮 像 時 間 を 短 縮 させ る こ とに 成 功 した.ま た,ほ ぼ 同 時 期 に 「 超急 性期 脳虚 血疾 患 の検 出 にDWIが 極 め て 有 効 」との 報 告 も あ り,2D-EPI-DWIは 超 急 性 期 の脳 虚 血 診 断 で そ の 地 位 を確 立 した.し か し,EPIに は 超 高 速 撮 像 法 とい う利 点 を有 す る が,高速 で 動 作 す る傾 斜 磁 場 を 起 因 とす る 渦 電 流 の 影 響 や,磁 化 率 の 影 響 に よ る 画 像 歪 み が 生 じや す い.近 年,傾 斜 磁 場 精 度 の 向 上 や パ ラ レル イ メ ー ジ ン グ な ど に よ り,画 像 歪 み が 軽 減 さ れ つ つ あ る が,2D-EPI-DWIはEPIを 利 用 して い る以 上,潜在 的 に画 像 歪 み が 生 じや す い.特 に 下 腹 部 を 撮 像 対 象 に し た 場 合,消 化 管 ガ ス に よ る 磁 化 率 の 影 響 は 大 き い と考 え られ る.そ の 点 で は, 撮 像 時 間 との トレー ドオ フ に は な る が,MP-RAGEを 利 用 す る3D-DWI系 ス は 画 像 歪 み が 生 じ に くい.し か し,WE-3D-DWIは 他 のDWIシ 動 き に 対 して 敏 感 に 反 応 し,撮像 時 間 も2D-EPI-DWIよ ク トの 影 響 を 強 く受 け る.よ っ て,WE-3D-DWIの のパル スシー ケ ン ー ケ ン ス と 同様 に被 写 体 の り長 い た め,モー シ ョン ・ア ー チ フ ァ 撮 像 対 象 は 拍 動 や 呼 吸 の 影 響 を受 け に く い 下 腹 部 で あ る と考 え られ る. フ ァ ン トム 実 験 と動 物 実 験 の結 果 か ら,以前 開発 したFatSat-3D-DWIか ら の 改 善 点 と同 様 な 問 題 点 等 が 確 認 され た.そ こで そ れ ぞ れ の 問 題 点 に つ い て 考 察 す る. 1. ア セ ト ン フ ァ ン トム 拡 散 係 数 の 誤 差 以 前 開 発 し たFatSat-3D-DWIと 同 様 に,WE-3D-DWIに よ っ て 算 出 され た ア セ トン フ ァ ン トム 拡 散 係 数 に も 誤 差 が 見 ら れ た.binominal パ ル ス に よ る周 波 数 選 択 励 起 は 構 成 パ ル ス の 項 数 を 増 や す こ と で(1-1,1-2-1,1-3-3-1,...),励 起 さ れ る 周 波 数 の 帯 域 幅 が 狭 く な る.こ れ に 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ よ り,水 の 選 択 励 起 精 度 が 高 ま る.し ル ス シー ケ ン ス の 開発 と ラ ッ ト骨 盤 部 へ の 生 体 応 用 か し,ア セ ト ン のMRス ペ ク トル ピ ー ク は,水 の ピ ー ク よ り も サ ラ ダ 油 の ピ ー ク に 接 近 し て い る た め,ア セ トン の ピ ー ク が こ の 励 起 し な い 周 波 数 帯 域 に 入 り,ア セ ト ン の 励 起 が 不 完 全 と な っ た.そ の 結 果,拡 散 係 数 算 出 の た め の ダ イ ナ ミ ッ ク レ ン ジ が 減 少 し,拡 散 係 数 が 変 化 し た も の と 考 え ら れ る.こ (chemical shift selection pulse:CHESS の 事 象 はFatSatパ ルス パ ル ス)に よ っ て ア セ トン ピ ー ク が 抑 制 さ れ た 場 合 と 同 様 で あ る と考 え ら れ る 17. 2. サ ラ ダ 油 フ ァ ン トム の 輪 郭 強 調 の 低 減 Fig.7aに,WE[1-2-1]-3D-DWIお よ びFatSat-3D-DWIに ト傾 斜 磁 場 の み を 印 加 し た64回 のRAGE-loopで お い て,1回 のDEFT後 に リ ー ドア ウ 得 ら れ た フ ァ ン トム プ ロ フ ァ イ ル(≒ エ コ ー ピ ー ク)の ピ ー ク 値 を プ ロ ッ ト し た .な お,観 察 し や す くす る た め に 最 初 か ら32番 の ピ ー ク 値 を プ ロ ッ ト し た.水 RAGE-loopの 第 に 大 き く な る.こ いTRと に 回 数 が 増 す こ と で 定 常 状 態 に 近 づ い て い く.一 方,サ ラ ダ 油 フ ァ ン トム か ら の 信 号 は,WE-3D-DWIで 存 す る.縦 フ ァ ン トム か ら の 信 号 はWE-3D-DWI,FatSat-3D-DWI共 目ま で 常 に 抑 制 さ れ る が,FatSat-3D-DWIで は 最 初 抑 制 され て い る も の の 次 の ピ ー ク 信 号 の 変 化 は 水 と サ ラ ダ 油 のT1,RAGE-loopのTRとFAに 緩 和 時 間 が 短 い サ ラ ダ 油 の ピ ー ク 信 号 は,FatSatパ 小 さ いFAに よ るRAGE-loopが 依 ル ス に よ っ て 抑 制 さ れ て も,短 回 数 を 増 す う ち に 次 第 に 大 き く な る.そ の 結 果,k- 空 間 に 充 填 す る サ ラ ダ 油 か ら の 信 号 は,k-空 間 の 場 所 に よ っ て 縦 磁 化 の 大 き さ が 異 な る た め,ア ー チ フ ァ ク トを 生 じ る.3D-DWI系 の パ ル ス シ ー ケ ン ス は,k-空 間 の オ ー ダ リ ン グ を セ ン ト リ ッ ク で 行 っ て い る の で,k-空 間 の 低 周 波 成 分 に は 十 分 抑 制 さ れ た サ ラ ダ 油 の 信 号 が 充 填 さ れ,高 周 波 成 分 に は 抑 制 が 不 完 全 な 信 号 を 充 填 す る.こ れ に よ りサ ラ ダ 油 フ ァ ン トム 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ の 輪 郭 が 強 調 さ れ た と 考 え ら れ る.ラ ル ス シー ケ ン ス の 開発 と ラ ッ ト骨 盤 部 へ の 生 体 応 用 ッ ト骨 盤 部 に 見 られ た 輪 郭 部 分 の ア ー チ フ ァ ク トは, ト ラ ン ケ ー シ ョ ン ア ー チ フ ァ ク トに よ る も の だ と 考 え られ る.動 物 実 験 の撮 像 パ ラ メー タ は,撮 像 時 間 を 短 縮 す る た め に,位 相 エ ン コ ー ドス テ ッ プ(RAGE-loop)と ス ライ ス 位 相 エ ン コ ー ドス テ ッ プ を64回 間 デ ー タ に対 して ゼ に 設 定 し た(k -空 間 デ ー タ :128×64×64) .こ のk-空 ロ フ ィ リ ン グ を 行 な う こ と で128×128×128の 三 次 元 画 像 デ ー タ を 得 て い る の で,k-空 間 で の デ ー タ 欠 損 が 起 こ り,輪 郭 部 分 に ア ー チ フ ァ ク ト が 生 じ た と 考 え ら れ る.よ FatSat-3D-DWIで っ て, 生 じ た サ ラ ダ 油 フ ァ ン トム の 輪 郭 強 調 効 果 と は 原 因 が 異 な る と考 え ら れ る.←Fig 3. .7 T1-contamination MP-RAGE法 す る.し は,プ リパ レ ー シ ョ ン に よ っ て 形 成 され る 縦 磁 化 が 画 像 コ ン トラ ス トを 決 定 か し な が ら,MP-RAGE法 に は プ リパ レ ー シ ョ ン に よ る 縦 磁 化 がRAGE-loopの 変 化 し て し ま う欠 点 を 有 す る(T1-contamination).RAGE-loopの 間に 回 数 が 増 して 縦 磁 化 が 定 常 状 態 に 近 づ く こ と で,得 ら れ る 画 像 コ ン ト ラ ス トは プ リ パ レ ー シ ョ ン に よ る コ ン トラ ス ト よ り もRAGEの 潜 在 的 な コ ン トラ ス トが 支 配 的 に な る.つ コ ン トラ ス トは プ リパ レ ー シ ョ ン とRAGEの ま り,MP-RAGEで 得 られ る 画 像 画 像 コ ン トラ ス トが 交 じ り合 っ た も の と な り,k-空 間 の オ ー ダ リ ン グ に よ っ て そ の 性 質 が 大 き く 変 わ る 7),18-21).その た め,3D-DWI系 ル ス シ ー ケ ン ス は,DW-DEFTに よ る コ ン トラ ス トを 反 映 させ る た め に,k-空 間 の オ ー ダ リ ン グ を セ ン ト リ ッ ク で 行 な っ て い る.Fig.7bの 灰 色 の 濃 度 変 化 は,DW-DEFTに パ 矢 印 はk-空 間 に デ ー タ を 充 填 す る 順 序 を 表 し, よ っ て 形 成 さ れ た 縦 磁 化 か らRAGEに 磁 化 の 定 常 状 態 へ の 変 化 を 表 す.k-空 よ っ て 形 成 され る縦 間 の オ ー ダ リ ン グ を セ ン ト リ ッ ク に す る と,高 周 波 成 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ ル ス シー ケ ン ス の 開発 と ラ ッ ト骨 盤 部 へ の 生 体 応 用 分 に は 灰 色 の 配 色 が 強 く な る た め,DW-DEFTの 周 波 成 分 に は,MR画 効 果 が 強 く 反 映 で き な く な る.k-空 像 の 細 か な 成 分 や エ ッ ジ 情 報 を 含 む た め,3D-DWI系 間の高 パ ル ス シー ケ ンス に よ り得 られ る 三 次 元 拡 散 強 調 画 像 は,細 か な 成 分 や エ ッ ジ 情 報 の 拡 散 強 調 効 果 が 弱 ま っ て い る 事 が 考 え られ る 10),11).また,WE-3D-DWIに のRAGE-loop中 よ るbladder-ADCが 高 く な っ た 原 因 も,こ に お こ る 縦 磁 化 の 変 化 が 原 因 と考 え ら れ る. 結語 新 しい 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ ル ス シ ー ケ ン ス を 開 発 した.binominal パ ル ス を 使 用 す る こ とで 水 を 選 択 的 に 励 起 し,結果 的 に 脂 肪 か ら の信 号 を 抑 制 す る こ と が で き た.ラ ッ ト骨 盤 部 を対 象 に した 動 物 実 験 か ら,生体 応 用 が 可 能 で あ る こ と を確 認 した.し か しな が ら,帯域 幅 を も っ て 水 を 励 起 す る 本 手 法 の 特 性 や,MP-RAGE法 特 有 の 画 像 コ ン トラ ス ト 〔T1-contmination)など を十 分 に 理 解 して 使 用 す る 必 要 が あ る. 本 研 究 の 一 部 は 科 学 研 究 費 補 助 金 「18790902,155910841に よっ て行 わ れ た. 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ ル ス シー ケ ン ス の 開発 と ラ ッ ト骨 盤 部 へ の 生 体 応 用 引用文献 1) Le BD, Breton E, Lallemand D, Grenier P, Cabanis E, Laval-Jeantet M: MR imaging of intravoxel incoherent motions: application to diffusion and perfusion in neurologic disorders. Radiology 1986;161:401-407 2) Moseley ME, Cohen Y, Mintorovitch J, Chileuitt L, Shimizu H, Kucharczyk J, Wendland MF, Weinstein PR: Early detection of regional cerebral ischemia in cats: comparison of diffusion- and T2-weighted MRI and spectroscopy. Magn Reson Med 1990;14:330-346 3) Dardzinski BJ, Sotak CH, Fisher M, Hasegawa Y, Li L, Minematsu K: Apparent diffusion coefficient mapping of experimental focal cerebral ischemia using diffusion-weighted echo-planar imaging. Magn Reson Med 1993;30:318-325 4) Nicholas GZ, Ponnada AN: Selective measurement of white matter and gray matter diffusion trace values in normal human brain. Med Phys 1998;25:2237-2241 5) Carlo P, Peter J, Peter JB, Alan B: Diffusion Tensor MR Imaging of Human Brain. Radiology 1996;201:637-648 6) Roland B, Martin A, Stephen L, Michael A, Lara AS, Rupert WP, Rudolf S, Michael EM, Franz F: Diffusion Tensor Imaging Using Single-Shot SENSE-EPI. Magn Reson Med 2002;48:128-136 7) Golay X, Jiang H, van Zijl PC, Mori S: High-resolution isotropic 3D diffusion tensor imaging of the human brain. Magn Reson Med 2002;47:837-843 8)本 間 一 弘,中 谷 徹,Benoit D,Ronald RP,Christine L:三 次 元 Diffusion Imaging の 基 礎 的 検 討.日 磁 医 誌 1993;13(suppl):218 9) Numano T, Homma K, Hirose T: Diffusion-weighted three-dimensional MP-RAGE MR imaging. Magn Reson Imaging 2005;23:463-468 10) Numano T, Homma K, Iwasaki N, Hyodo K, Nitta N, Hirose T: In vivo isotropic 3D diffusion tensor mapping of the rat brain using diffusion-weighted 3D MP-RAGE MRI. Magn Reson Imaging 2006;24:287-293 11) Haase A: Snapshot FLASH MRI. Applications to T1, T2, and chemical-shift imaging. Magn Reson Med 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ ル ス シー ケ ン ス の 開発 と ラ ッ ト骨 盤 部 へ の 生 体 応 用 1990;13:77-89 12) Takahara T, Imai Y, Yamashita T, Yasuda S, Nasu S, Van Cauteren M: Diffusion weighted whole body imaging with background body signal suppression (DWIBS): technical improvement using free breathing, STIR and high resolution 3D display. Radiat Med 2004;22:275-282 13) Clore GM, Kimber BJ, Gronenborn AM: The 1-1 hard pulse: A simple and effective method of water resonance suppression in FT 1HNMR. J Magn Reson 1983;54:170-173 14) Sklenar V, Starcuk Z: 1-2-1 pulse train: A new effective method of selective excitation for proton NMR in water. J Magn Reson 1982;50:495-501 15) Meyer CH, Pauly JM, Macovski A, Nishimura DG: Simultaneous spatial and spectral selective excitation. 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Magn Reson Med 1998;39:950-960 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ ル ス シー ケ ン ス の 開発 と ラ ッ ト骨 盤 部 へ の 生 体 応 用 Fig.1 Vector representation of the magnetization behavior during a DEFT sequence. Fig.2 a: Diagram of the 3D MP-RAGE pulse sequence modified for diffusion imaging (3D-DWI). The FatSat-3D-DWl performs the area of a dashed line. b: The WE-3D-DWI is performed by choosing a binominal[1:1 or 1:2:1] pulse of RAGE sequence. Fig.3 Vector representation of the magnetization behavior during a binominal[1:2:1] pulse train. Fig.4 Phantom experiment results of different fat-saturation methods. A solid line is water phantom profile, and a dash line is oil phantom profile. Fig.5 Relation between the density of acetone and measured diffusion coefficient by 3D-DWI, FatSat-3D-DWI and WE-3D-DWI. Fig.6 a: T2-weighted FSE, 3D-DWI and WE-3D-DWI images of the rat pelvis. The fat tissue of WE-3D-DWI images was not displayed by fat-saturation (water-excitation) effect. b: 3D-DWI images obtained with b-value of 0, 1000 s/mm2 and the corresponding map of the calculated ADC-map of rat 水 励 起 高 速 三 次 元 拡 散 強 調MRIパ ル ス シー ケ ン ス の 開発 と ラ ッ ト骨 盤 部 へ の 生 体 応 用 pelvis. c: WE-3D-DWI images obtained with b-value of 0, 1000 s/mm2 and the corresponding map of the calculated ADC-map of rat pelvis. Fig.7 a: Collected echo peaks (the first 32 echoes of shooting) versus RAGE-loop (only the readout gradient was applied) of the FatSat-3D-DWI and WE[1-2-1]3D-DWI. b: The contrast which becomes dominant with the acquisition ordering of k-space. An arrow indicates the order of the data with which it is filled up into k-space, and coloring indicates the image contrast that become dominant.
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