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2)妊娠・出産環境における
海外との比較
国立保健医療科学院 吉田 穂波
61
ドイツでの産科医療
国立保健医療科学院 吉田 穂波
62
助産師の医療行為:国際比較
妊婦
健診
内 膣鏡
診 診
会陰 点滴 処
切開 処方 方
吸引 分娩
分娩 誘発
日本
△
⃝
⃝
×
×
×
×
×
パレスチナ
△
⃝
⃝
⃝
⃝
×
×
×
カナダ
⃝
⃝
⃝
⃝
△
×
×
△
英国
米国
⃝
⃝
⃝
⃝
△
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
×
⃝
⃝
⃝
オーストラ
リア
⃝
⃝
⃝
⃝
×
△
×
×
ニュージー
ランド
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
⃝
×
⃝
国立保健医療科学院 吉田 穂波
63
「医療モデル」と
「生活(QOL)モデル」の対比
医療モデル
主
生活(QOL)モデル
体 援助者
生活者
責
任
性 健康管理をする側
本人の自己決定による
関
わ
り 規則正しい生活へと援
助
本人の主体性への促し
捉
え
方 疾患・症状を中心に
生活のしずらさとして
関
係
性 治療・援助関係
ともに歩む・支え手として
問
題
性 個人の病理・問題性に
重点
環境・生活を整えることに
重点
取
組
み 教育的・訓練的
相互援助、補完的
国立保健医療科学院 吉田 穂波
(出所)谷中輝雄著:生活支援―精神障害者生活支援の理念と方法、p178.やどかり出版、1996.
64

諸外国の早期退院の実態調査
退院期日
国
名
0日
オランダ
1日
アメリカ イギリス パキスタン マレーシア
2日
カナダ シンガポール 韓国
3日
イタリア インド オーストラリア 香港
4日
オーストラリア スイス ドイツ 中国
5日
デンマーク フランス
6日
台湾 日本
ヨーロッパを中心に訪問支援体制が整っている国が多い。
65
(出所)国立保健医療科学院 生涯健康研究部 福島 富士子先生
H15~H17 厚生労働科学研究政策科学推進事業『少子化における妊娠・出産に関わる政策提言に関する研究』
人と協働して産みだす能力
Communication
Collaboration
The “21st Century Skills”
全米の小学校で進められているプロジェクト
Critical Thinking
Creativity
http://www.p21.org
国立保健医療科学院 吉田 穂波
66
国立保健医療科学院 吉田 穂波
67
“Social Capital”
“ネットワークや社会構造の一員であるというこ
とでつながることができるリソース・資源”
Coleman JS. Foundations of Social Theory. Cambridge, MA: Harvard University
Press (1990) – chapter 12.
個人ではなく、グループや地域レベルでのまとま
った活動
人間関係こそが、自分の財産である
人間関係が健康にとって大きな影響を与える
国立保健医療科学院 吉田 穂波
68
人間関係が少子化に与える影響
H15~H17 厚生労働科学研究政策科学推進事業
『少子化における妊娠・出産に関わる政策提言に関する研究』において
少子化の要因を探る方法として、多産地
域における多産の要因とは?
人と人との親密なつながり。(沖縄県多良間での調査から)
●加えて・・・
 ソーシャルキャピタル指数の高い地域は孤独死が少なく出生率が
高い。(平成15年内閣府国民生活局)
 現代社会の課題は関係性の消失にある。最優先すべきは関係性
の再構築である。(WHO西太平洋事務局長 尾身茂氏)
69
(出所)国立保健医療科学院 生涯健康研究部 福島 富士子先生
H15~H17 厚生労働科学研究政策科学推進事業『少子化における妊娠・出産に関わる政策提言に関する研究』
Mechanisms
linking social capital to health outcomes
国立保健医療科学院 吉田 穂波
70
他者に助けを求め、快くサポート
を受け止める力
●助けを求めることは、相手に対する
一番の信頼の証、賞賛
●助けを求めること、快く受け取ること
で絆が強まる
●Social Capitalの理論:人と繋がること
で健康にも子育てにもプラスの効果が
ある
国立保健医療科学院 吉田 穂波
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わたしじゃなきゃ・・・
自己責任
自分で全てを引き受け続けると、
助けてと言えずに孤立していく
自分の責任であっても、助けを求めていい
甘えることもコミュニケーションの一つ
トラブルや事務的な内容でも、相手の立場に立っ
たひと言を入れるだけで対応が劇的に変わる
国立保健医療科学院 吉田 穂波
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受援力(じゅえんりょく)
他者に助けを求め、快くサポートを受け止める力
・「助けを求め、助けを受ける心構えやスキル」
・2010年、内閣府が「ボランティアを地域で受け入れる
ためのキーワード」としてパンフレットを作成し、311震
災後に少しずつ広まり始めた言葉
・「他者に助けを求め快くサポートを受け止める力」とし
て、より広い意味で再定義されつつある。
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