2014年12月3日 米国 米国ハイ・イールド債券市場の動向 米国ハイ・イールド債券の見通しは?(12月改定) 過去の例から今後の利上げ局面でも相対的に高い利回りを基に底堅い推移が見込 まれます。利上げが早まる場合や一部企業の業況悪化の影響には注意が必要です。 ■景気回復を背景に、ハイ・イールド債券のデフォ ルト率は比較的低水準となっています。また、低 金利政策の継続から、相対的に高利回りのハ イ・イールド債券は好調に推移してきました。 1,400 【ハイ・イールド債券(米ドルベース)と政策金利の推移】 (ポイント) 1,200 利上げ局面(94/2~95/2、13カ月) インデックスの上昇率:+ 1.4% 内、価格変動分:▲ 8.6% 内、利息収入分:+10.0% 1,000 ■過去の利上げ局面(グラフ内、網掛け部分)では、 ハイ・イールド債券の高い利息収入は、債券価格 の下落分を一部埋め合わせし、全体的に安定し たパフォーマンスとなりました。 利上げ局面(99/6~00/5、12カ月) インデックスの上昇率:▲ 3.1% 内、価格変動分:▲11.3% 内、利息収入分:+ 8.2% 利上げ局面(04/6~06/6、25カ月) インデックスの上昇率:+17.5% 内、価格変動分:▲ 0.2% 内、利息収入分:+17.7% (%) 14 12 ハイ・イールド債券 インデックス(左軸) 10 800 8 600 6 利息収入のインデックス への寄与度(左軸) 400 200 FFレート(右軸) 0 89/12 4 2 0 92/12 95/12 98/12 01/12 04/12 07/12 10/12 13/12 (年/月) (注1)1989年12月末~2014年11月末。(注2)ハイ・イールド債券インデックスはBofAメリルリンチUSハイイールドインデックス(1989年12月末を100として 指数化)。(注3)利息収入のインデックスへの寄与度は、トータル・リターンインデックスとプライス・リターンインデックスの月次リターンの差を積み上げた 理論値で、実際の利息収入とは異なる場合があります。(注4)網掛け部分は、米国の利上げ局面。(注5)2008年12月以降のFFレートはターゲットレンジ 0.00%~0.25%の上限を表示。(出所)Bloomberg L.P.などのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 高利回りは不変ながら、エネルギー関連企業の業況悪化の影響に注意 ■米国では、雇用と物価の緩やかな改善に伴い、 来年半ば以降に利上げが行われる見込みです。 今後の利上げ局面でも景気回復を背景に全体と しては発行体の堅調な業況が期待されます。ハ イ・イールド債券のパフォーマンスは堅調な業況 と相対的高利回りに下支えされると思われます。 ■ただし、米国の景気やインフレが予想外に早く上 向き、利上げ開始が早まる場合や、エネルギー 価格の下落によりハイ・イールド債券を発行する 一部のエネルギー関連企業の収益が圧迫される 場合などには、リスク要因として注意が必要です。 ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するも のではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、 将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今 後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証 するものではありません。■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に 帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
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