2015年4月15日 中国 中国株式市場の見通し 中国の家計は株式にシフト? 中国では、リーマンショック後に家計の株式保有比率が低下する一方、負債比率が 上昇しました。不動産価格の調整が長引く可能性が指摘される中、投資先が不動 産から、株式へシフトする可能性があります。 ■中国の家計の株式保有比率は、リーマンショック の前の2007年に15.4%まで達していました。その 後、08年に5.9%まで下落し、09年に11.5%に戻っ て以降は徐々に低下しています。 ■対照的に負債比率は上昇しています。そのうち の約半分が住宅ローンと言われています。中国 の家計は、高い預金保有比率を維持したまま、 株式投資を抑え、借入によって不動産投資を積 極化させたと考えられます。 (兆元) 80 ■不動産市場の抑制策は過度の調整を招き、政 府は住宅ローンの最低頭金比率の引き下げ等 のテコ入れ策を発表しました。ただし、市場が上 昇基調に戻るには時間がかかると見られます。 ■一方、中国証券登記結算は、国内投資家1人に 1口座と規制していたA株取引口座の複数開設を 承認し、13日から開始すると発表しました。証券 投資の機会が大きく拡大することになり、株式市 場に流入する資金も増加すると考えられます。 (%) 80 【家計の金融資産残高と預金保有比率、株式保有比率、負債比率】 72.0 66.6 70 66.6 70 63.4 金融資産残高(左軸) 60 預金保有比率(右軸) 50 60 56.9 49.5 54.2 50 負債比率(右軸) 41.1 40 株式保有比率(右軸) 30 33.5 25.2 20 18.0 10 16.3 4.9 20.9 15.8 3.8 40 34.3 20.1 15.8 15.1 16.9 6.8 15.4 5.9 23.7 25.1 25.6 30 20 10 11.5 11.4 10.3 09 10 11 9.5 0 0 04 05 06 07 08 12 (年) (注)データは2004年~2012年。預金保有比率、株式保有比率は金融資産に対する割合。負債比率は金融負債の金融資産に対する割合。 (出所)CEICのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するも のではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、 将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今 後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証 するものではありません。■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に 帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
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