婦 ^ ヒ下 ︵ 段 計 ば ︶ 何 に 随 う か

下︵
段計ば︶
何に随うか
〓婦
ヒ
^
︻
解説︼ ﹁
随﹂とは、したがう こと。随行、附随、
随喜 の随 である。
この卦 は人 々を心服悦従させる
道を示すとともに、
人 に随う ことの必要をも説 いている。 ﹁
したがう﹂ とは主体性を失 って流れにま
かせること ではな い。何 に随うか、 これは主体 の決断にかか っている。随 っていく対象をし っかと見
定 めねば なら ぬ。上卦 の〓 ︵
兌︶は若 い女、下卦 の〓 ︵
震︶は年輩 の男 である。中年男が少女 に魅 せられ
て随 っている形ともとれるし、実力あるも のが、
一歩譲 って自分以下 のも のに随 っている形ともとれ
る。 いず れの場合も真摯 に行 なうならば必ず よい結果が出 る。 この卦 は四季 にあ てれば秋 である ︵一
。盛気衰 えるとき、人 に随う気持を忘れ てはならない。
説には初春とも いう︶
︹
囲口︺これま で の仕 事 が変 わ る こと が あ る。 そ れ でも 初 志 を貫 けば 、吉 。 親 族 私 縁 の狭 い枠 から離
は この卦 象 を見 て、 夕間 が 迫 れば 、引 き こも って休 息 す る の であ る。
大 象 ︺ 雷 鳴 の季 節 が過 ぎ、 そ の エネ ルギ ーが沼漣 の中 に ひ そむ 、 これが ﹁随﹂ の卦 象 であ る。 対 子
︹
﹁随﹂ の卦 は、畦 た剰 に随 って いる形 であ る。 剛 が動 き 随 い、 柔 も ま た悦 ん で受 け容 れ る。 そ の道 は
大 いに伸 び栄 え る。 変 わ る こと なく 志 操 を守 ってゆ けば 、
万 事 順 調 で、
咎 め はな い。 ﹁随﹂ の道 を実
践 す るなら ば 、逆 に天 下 の人 は みな悦 ん で随 ってく る。 ﹁随 ﹂ の意 義 はま こと に東 大 であ る。
随√
。
れ、広 く 人 々と交 わ る なら ば成 功 す る
︵
﹂型 と、真 に随殖 べき 糧つ から 見放 さ れ る であ ろう。 二股 かけ る こと は
ロロロ 朽ル と なれ親 しん で
でき な いのだ。
、
。
目目 暉 小 人 を捨 て て濤 子 に親 し み、積極 的 に随 って ゆけば 受 け容 れ ら れ よう ただ し 媚 び へっら
っては いけ な い。
。
回日 ] 天 子 に随 う身 であ り な が ら、 声 望 を集 め て専 権 を ほ し いまま にす る た と い正 し いことを行
。
、
呼
な って 、 削。 誠 意 にみち、道 を守 って誤 り な け れば 何 の咎 めも な い
。 。
囲国 ] 高 貴 の身 で、 誠 意 をも って善 に随 う 吉
。
田ロ ロ 離 散 し よう とす る人 心 を固 く つな ざ と め ねば なら ぬ 文 王 は西 山 で天 を祭 って民 心 を つな い
だ。
頁参照。
して天下 これに随う。随 の時義大 いなるかな。象 に曰く、沢中 に雷
、
て柔 に下 る。動き て説 ぶは随なり。大 いに亨り貞 なれば咎なく 而
随 は元 いに亨 る。貞 に利ろし。咎 なし。象 に曰く、随は剛来たり
、 咎なし﹂ の占
*魯の成公の母穆姜が、 反乱を企てたかどで幽閉される際に占 ってこの卦を得 ﹁
。
辞にもかかわらず、自己の運命は変えるべからぎるものだと悟 った話は有名である 付録三 一〇
随、元亨。利貞。元咎。象 日、随
剛来面下柔。動而説随。大亨貞元咎、
而天下随時。随之時義大尖哉。象 日、
象 日、係丈夫、志舎下也。九四、随
丈夫、失小子。随有求得。利居貞。
象 日、係小子、弗兼与也。 六三、係
功、不失也。 六二、係小子、失丈夫。
象 日、宮有な、従正吉也。出門交有
沢中有︱
︱随。君子以符晦、人宴息。
︱
初 九、宮有流、貞吉。出門交有功。
随 いて求むるあれば得。貞 に居 るに利ろし。象 に曰く、文夫 に係が
、随 いて獲 ることあり。貞 な
るるとは、志下を合 つるなり。 ︵
九四︶
ねて与 せざ るなり。 ︵
六三︶、丈大 に係がるるときは、小子を失わん。
がるるときは、丈夫 を失わん。象 に日く、小子に係がるるとは、兼
門を出 でて交われば功ありとは、失 わざ るなり。 ︵
六一
し、小子に係
功あり。象 に日く、官漁 ることありとは、正 に従 えば吉 なるなり。
あるは随なり。君子も って晦に糾えば、入り て宴息す。
、官漁 ることあり、貞 なれば吉 なり。門を
︵
初九︶
出 でて交 われば
日、学子嘉、吉、位正中也。上 六、
拘係之、乃従維之。王用亨手西山。
道、明功也。九五、学予嘉。吉。象
象 日、随有獲、其義凶也。有字、在
︵
上 六︶、 これを拘 め係ぎ、す なわち従 いてこれを維ぐ。王も って西
、嘉 に?あり。吉
あり、道 に在りとは、明かなるの功 なり。 ︵
九五︶
なり。 象 に曰く、
嘉 に学あり、 古 なりとは、
位正中 なればなり。
らん。象 に曰く、随 いて獲 ることありとは、その義凶なるなり。学
れども凶なり。年あり、道 に在り ても って明かなれば、何 の咎かあ
有獲。貞 凶。有?、在道以明、何咎。
象 日、拘係之、上窮也。
山に亨 る。象 に曰く、 これを拘め係 ぐとは、上窮まるなり。
屹厨鮮︶ 禍を転じて福となす
8
〓 〓 蝶卦 ︵
・鯖 一
。
器物︶を虫が食 い荒らす、または皿に盛 った食物に虫が湧いていることでぁる
解説︼ 籠とは、皿 ︵
︻
、
。
が吹きこんで
巽︶
長︶のふもとに風貧¨
泰平がつづけば内部に腐敗と混乱が進行する 卦の形も 山3一
。
長︶を麒惑するさまをも表わしている 天変 地
巽︶がお い男 ︵
災害を起こす フェーン現象、また年増 ︵
、矛盾が深けれ
。
。
興、風紀素乱、まことに多事多難である しかし絶望することはない 窮すれば通ず
、
に 出すること
ば深いほど逆に根本的解決が可能となる。これを機会に 内部に巣くう病根を徹底的 摘
。
だ。腐敗と混乱の時は、同時に革新、新生の時代でもある
藩
し いる。 下 僚 はひ たす
﹁褻 ﹂ の卦 は、雌 が 上 にむ か い、 が下 にむ か って交 わ る ことが な い形 を示 て
。 し か し ゃが ては
d
、
。
ら 盲 従 し、上 司 はなす こと な 目 を送 る これが軸 す な わ ち腐敗 混 乱 の象 であ る
。
り、 大 河 を渡 るよう
大 いに伸 び栄 え て、天 下 は ふた た び治 ま る であ ろう 積 極 進 取 の精 神 で事 にあ た
。
る、 これ が天 の道 だ。今
な危 難 を も克 服 し てゆく が よ い 物 みな究 極 に達 す れ ば新 たな るも のが始 ま
、
を、慎 重 に考 慮 し てか か
や改 革 のとき、 新 時 代 の創 造 にあ た って は こ こに至 った経 過 と今 後 の展 開
ら ねば なら な い。
。
見 、 悩 め る民 を
大 象 ︺ 雌 の下 に風 が ふき荒 れ る、 これ が ﹁融 ﹂ の卦 象 であ る 刀 子 は こ の卦 象 を て
︹
救 い、 身 の徳 を養 う の であ る。
胴旧 ] 父 の難 事 を処 理 す る。 よく 意 を承 け て改 革 を な し とげ る子 が あ るならば 父 にも 咎 め は な いで
あ ろう 。 困 難 危 険 を とも なう が 、最 後 に は吉 。
口旧 ] 母 の難 事 を処 理 す る。 中 道 を守 り 、 臨機 応 変 に解 決 し てゆく こと。 原 則 一点 ば り は よく な い。
日旧 ] 父 の難 事 を処 理 す る。 やり過 ぎ て や や悔 いを残 す ことも あ るが、大 き な咎 め はな い。
︵
中︶
国層 日 父 の難 事 を のん び り と傍 観 す る。 や っても う まく は行 か な い。 志 を得ず し て、吝 。
□旧 口 父 の難 事 を処 理 す る。 盛 徳 をも って父 の意 を承 け るが ゆ え に、弊 風 を 一新 し て大 いな る賞賛
を受 け る。
□旧 ] 工侯 に つか えず 、 野 に いて 一身 を高 潔 に保 つ。 そ の志 は棋 範 とす る に足 る。
*原文は ﹁
先甲三日、後甲三日﹂である。この言葉は古くから諸油があり、要するによくわから
ない。ここではかりに甲は十干 ︵
甲乙丙丁戊己庚辛壬癸︶の最初で、出発点を意味し、その二 つ
前の半は新、三つ後の丁は丁寧のことで、しかも出発点をはさむ前後を意味するものと解してお
く。単純に、辛の日かTの日に行動を起 こすのがよい、と解することもできる。
︱
昴、元亨9利渉大川。先︱
︱三日、
轟は元いに亨る。大川を渉るに利ろし。甲に先だ つこと三日、甲
後甲三日。象日、構剛上而柔下。巽 に後るること三日。象に日く、銀は剛上りて栞下る。巽いて止まる
而止紳。最元亨而天下治也。利渉大 は緩なり。nは元いに亨りて天下治まるなり。大川を渉るに利ろし
とは、往きて事あるなり。甲 に先だ つこと三日、甲に後るること三
日とは、終 るときはすなわち始あり、天行なるなり。象 に日く、山
川、往有事也。先甲三日、後甲三日、
終則有始、天行也。象 日、山下有風
下 に風あるはねなり。君子も って民を振 い徳を育う。
、父 の熱を幹す。子あれば、考も咎 なからん。店けれども
初 六︶
︵
昴。君子以振民育徳。
初 六、幹父之椰。有子、考光咎。
ついには古なり。象 に日く、父 の総を幹すとは、意も て考 に承くろ
、母 の轟を幹す。貞 にす べからず。象 に日く、母 の崇
なり。 ︵
九 二︶
、父 の飛を裕 かにす。往くときは各を見 る。象 に日く、
六四︶
り。 ︵
属終古 。象 日、幹父之墨、意承考也。
九 二、幹母之絶。不可貞。象 日、幹
終元咎也。 六四、裕父之掛。往見各。
、父 の盤
六五︶
父 の兼を裕 かにすとは、往 きていまだ得ぎ るなり。 ︵
を幹す。も って誉あり。象 に日く、父 の熱を幹し、も って誉ありと
れども、大咎 なし。象 に日く、父 の絲を幹すとは、 ついに各 なきな
象日、裕父之曇、往未得也。 六五、
、王侯 に事えず。そ の
上九︶
は、承くるに徳をも ってすればなり。 ︵
、父 の轟を幹す。小しく悔あ
九二︶
を幹すとは、中道を得 るなり。 ︵
之蓋︶、
幹父之森。用誉。象 日、幹父 ︵
母之曇、得中道也。九二、幹父之懸。
用誉、承以徳也。上九、不事王侯。
事を高尚 にす。象 に曰く、工償に事えず とは、志川 るべきなり。
小有悔、元大咎。象 日、幹父之轟、
高尚其事。象日、不事工侯、志可則
也。
鵬〓
9
貯渡蹴︶ 世に臨む
〓〓帆
炉︵
︲
︻
解説︼ 臨とは、上から下のものを見おろすこと、転じて上から
支配と保護を及ぼすことである ︵
粛
。支配の仕方はさまざまだが、こ
臨︶
の卦は、上下親しみあう状態を表わす。また下に二つの陽 ︶
貧が
あり、運気が次第に隆盛にむかうときである。しかしこの場合は短
期決戦、急速に盛んにな ってたち
まら衰える傾向があり、時機を見ること敏なるを要する。また、熱
中するかと思えば、すぐに忘れて
しまう人間類型を示すものであるから、よほど心を引きじめ
てかからないと、
一生悔 いを残すことに
なりかねない。
﹁臨﹂ の卦 は、剛 陽 の気 が次第 に盛 ん と な り、上 下親 し みあ って
悦 び順 う 形 であ る。 天 道 にか な って、
大 いに伸 び栄 え る。 変 わ る こと なく 志操 を守 ってゆけば 、 万事
順調 であ る。 しか し物 盛 ん な れ ば必ず
気 退
凶
中 ︵
的 は艤 はЧ ¨ はぼ は﹁ け ﹄客
つ 沼
﹁
であ る。 粛 子 は こ の卦 象 を見 て、 ど こま でも 民
練 わ な ﹁ 制に 郵
を導 き 、限 り なく 包 容 す る こと を願 う の であ る。
囲旧 ] 上下 志 を ひと つにし て事 に臨 む。
一貫 し て工道 を守 れば 、吉 。
口旧 図 上下 が志 を ひ と つに し て事 に臨 む。 吉 にし て万事 順調 で
あ る。 し か し潜命 に盲 従 せよ と いう
ので はな い。
、 ど
。
めを
日日 ] 甘 い気持 で事 に臨 む。 う まく ゆく わ けが な い 過 ちを反 省 し て自 戒 す れば ほ なく 咎
免 れ よう。
。
国旧 日 至 誠 をも って事 に臨 む。 咎 め は な い
。
吉
一
﹁
∵
粥
[
帰
詢
︼
﹄
薦
︹
一
は
凸
¨
は
け
澁
出
“
響
駆
燕
は
﹃
¨
由
[
い
。
師が臨 に之く﹂卦 の説明として、次 のような話が記されている
左伝﹂宣公十 二年 の項 に、﹁
* ﹁
、
ュ
晋が郊 の救援 に向か ったとき、黄河まで来たと ころで す でに郷が敗れたと いう ニ ー スが伝
、
。
わり、中軍 の将荷林父はそ のまま軍を返そうとした と ころが副将 の農子は断乎 として反対 し
枇ぽ
した。
し
て
批
評
い
に
を
引
合
易
強引 に黄河を渡 ってしま った。 この行動 に対して下軍 の司馬萄
、″
し ょう。
﹁
臨とは行き悩む こと、将 の命令が行 なわれな いよう では 臨″の最大のも のと いえま
、
。
もし敵 に遭遇す れば、必ず敗れるでし ょう かり に帰 ることが できたとしても 大きな咎 めを受
け ることは必定 です﹂
艦長
万延元年 ︵一八六〇年︶、日本人が初めて太平洋横断をなしとげ た威臨九 ︵
華 原文は戚臨。
。
勝海舟︶ の名 は、 ここからと ったも のである
。
、
臨は元 いに亨 る。貞 に利ろし。 八月に至れば 凶あらん 象 に日く
臨、元亨。利貞。歪干 八月有 凶。
有 凶、消不久也。象 日、沢上有地臨。
応。大亨以上、天之道也9至干 八月
象 日、臨剛浸而長、説而順、剛中而
ること久 しからぎ るなり。象 に日く、沢上 に地あるは臨 なり。君子
ても って正しきは、天 の道なり。 八月に至れば 凶あらんとは、消す
臨 は剛浸くにして長じ、説びて順 い、剛中 にして応ず。大 いに亨り
︵
初九︶、咸臨す。貞 なれば古 なり。象 に曰く、咸臨す、貞 なれば
も って教思すること窮まり なく、民を容保す ること服なし。
初九、威臨。貞吉。象 日、咸臨、
、威臨す。吉 にして利ろ
吉 なり とは、志正を行なえばなり。 ︵
九 二︶
渭子以教思尤窮、容保民元彊。
不利。象 日、咸臨、古元不利、未順
命也。 六三、甘臨。元依利。既憂之
なし。既にこれを憂うるときは咎 なし。象 に日く、甘臨すとは、位
貞吉、志行正也。九 二、咸臨。吉死
元咎。象 日、甘臨、位不当也。既憂
四︶、至臨す。咎 なし。象 に日く、至臨す、 咎 なしとは、
位当れば
当らざればなり。既にこれを憂 うるときは、咎長からぎ るなり。 ︵
六
しからぎ るなし。象 に日 、威臨す、古 にして利ろしからぎ るなし
く
、甘臨す。利ろしきと ころ
とは、 いまだ命 に順わざ るなり。 ︵
六三︶
之、咎不長也。 六四、至臨。元咎。
咎 なし。象 に日く、敦臨 の吉 なるは、志内 に在ればなり。
、知臨す。大潜 の宜 しきなり。吉 なり。象 に日く、大
なり。 ︵
六五︶
、敦臨す。吉 にして
上六︶
驚 の宣 しきとは、中 を行なう の調なり。 ︵
象 日、至臨、元咎、位当也。 六五、
知臨。大君之宜。古。象 日、大君之
宜、行中之謂也。上 六、敦臨。吉尤
咎。象 日、敦臨之古、志在内也。
:。 7
風地観︶ ものの見方について
卦 ︵
″観 一
〓〓 動
︻
解説︼ 観は凝視すること、ただ漢然と見るのではなく、よくよく見 つめる、奥底まで見抜くことで
を押しのけんばかりの勢 いを見せており、また地上
ある。この卦の形は、陰の勢力貧 ︶が上の陽 貧 ︶
巽︶
が吹き荒れているさまを表わしている。君子道が衰え、利欲がせめぎあ ってまさに
︵
〓坤︶に風貧¨
。
秩序崩壊のときである。しかし、こういう時こそ静思して現象の奥底まで見抜かなければならない
そういう態度が本当に身につけば、徳とな って人々を感化することができる。行動よりも静思の段階
。
であるから指導的な地位にある人、教育者、学者、研究者にと ってはよい卦である
五
、﹂.
正 げ徳 をも って天下 を観 る の であ る。手 を
﹁観 ﹂ は、観 る こと。 天 子上 にあり 、 柔和 にし て謙 虚
、祭 祀 す る者 が純 一な る誠 の心 にみち て、 厳 粛 の気
清 め て神 前 に進 み、畑 雑 な儀 礼 にとり か か る直 前
。
が あ たり を支 配 し、観 る人 す べて の心 を打 っ、 と いう状 態 であ る
。
霊 妙 な る天 道 を観 よ、 四季 の運行 は寸 分 の狂 いも なく続 け ら れ る 聖 人 は こ の霊 妙 な道 に則 って教
えを立 て、天 下 を 心服 さ せる の であ る。
、
大 象 ︺ 風 が地 上 を吹 き渡 る、 これ が観 の卦 象 であ る。 聖 王 は この卦 象 を見 て く ま なく 天 下 を巡察
︹
し、 民 の風 俗 を観 て教 え を立 てた の であ る。
励閥 目 幼 稚 な観 方 。 小 人 なら ば それ でも 咎 め はな いが、 君 子 は吝 。
自旧 □ 視 野 の狭 い御 方 。 家 庭 を守 る婦 女 子 に はよ いが、君 子 と し て は恥 ず べき鶴 方 であ る。
日旧 口 わ が身 の行 な いを か えり み て、進 退 を決 せ よ。 そう す れば 道 を失 わず にす む。
国旧 口 国 の栄 光 を観 る。 そ れ を さら に い っそう輝 かす ことを 願 え ば、 淵〆 究客 く
︵
諸侯︶と し て優 遇 さ
れ よう。
□日 ] 天 子 は民 を観 てわ が身 を かえり みる。 君 子 の道 にか な って いれ ば、 咎 め はな い。
田日 □ 民 生 を観 る。 満 足 し て気 を ゆ る め るよ う では いけ な い。 粛 子 の道 にか な って いれば 、 咎 め
は
な い。
*徐幹 ︵
後洪︶ の ﹃
中論﹄は、天下を治めた理工 の態度︱︱尭 の ﹁
允恭克譲 ︵
心から慎 しみ譲虚
な態度を持す ると、湯王 の ﹁
不敢怠追 ︵つねに怠ら ぬと、文王 の ﹁
祗畏 ︵
ひたすら におそれ慎し
むと が、 この原文 ﹁
駆面不薦、有学順若﹂にあたるとし ている。
‡ ﹃
左伝﹄荘公 二十 二年 の項 に、 この支辞を用 いた有名 な占例がある。付録 三〇四頁参照。
観、冊而不薦。有学順若。象 日、
観 はⅢ いて薦 めず。学 あり て 順 純ダたり。象 に曰く、大観上に在
大観在上、順而巽、中正以観天下。
り、順にして巽、中正も って天下を観 るなり。観は籠 いて薦めず、
観W面不薦、有T順濤、下観面化也。
学あり て順力たりとは、下畑 て化す るなり。天の神道を観 るに、四
観天之神道、而四時不芯。型人以神 時芯わず。聖人神道をも って教を設け、i
lして天下服す。象 に曰く、
I
F
間観。利女■。象 日、間観、女貞、
象 日、初 六童観、小人道也。 六二、
上観。先王以省方、観民設教。
初 六、章観。小人元咎。君子吝。
道設教、而天下服久。象 日、風行地
六四︶、国 の光を観 る。も って工に賓 たるに利ろし。
失 わぎ るなり。 ︵
九五︶、
象 に口く、国 の光 を観 るとは、賓 たらん ことを尚うなり。 ︵
生を観 て進退す。象 に日く、我 の生を観 て進退すとは、 いまだ道を
ハ一
ユ
し 、我 の
に日く、開 い観 る、女 の貞 とは、また醜ず べきなり。 ︵
六一じ、間 い観る。女 の貞 に利ろし。象
のt観は、小人 の道なり。 ︵
。
風 の地上を行くは観なり。先工も って方 を省 み、民を観 て教を設く
我 の生を観る。君子なるときは咎 なし。象 に日く、我 の生を観 ると
初 六﹀、童観す。小人 は咎なし。対 子は吝なり。象 に口く、初 六
︵
、観我生進退。象 日、
曾一
亦可醜也。 一
観我生進退、未失道也。 六四、観国
之光。利用賓手王。象 日、観国之光、
象 に日く、その生を観 るとは、志 いまだ平かならぎ るなり。
上九︶、その生を観 る。■子なるときは咎なし。
は、民を観るなり。 ︵
尚賓也。九五、観我生。君子元咎。
象 日、観我生、観民也。上九、観其
生。君子元咎、象 日、観其生、志未
平也。
21 磯
離震
上下
である。
か ら い ぜ い こう
︵
火 雷 唯喘︶ 連 帯 を阻 む も の
﹁随 疇 ﹂ は 、 伸 び栄 え る。 上 下 の あ ごを 物 が 隔 て て い る状 態 で あ り 、 隔 て て い
る
震 ︶ ︵
^
離︶
下 は ぴ った り と 喘 い、 伸 び 栄 え る の であ る。
象 を見
剛卦 と柔卦 は、盛 んな活動力 と明敏 な洞察力 を示 し、また雷鳴 の威力 と電光 の明知 を兼備 し 、
て 毅
然 たる裁断 を表 わす。主支 の五陰 は中 ν位 にあり、正位 ではな い ︵
五支は剛位︶が、柔和 の徳 をも って
。
事
を妨げ るも のには懲罰を加 えるがよ い。
載型﹁ 、
﹂ ¨¨″ 劃制農 嘲い臓 ︼︵織け れ ¨一﹁
´
︹
雷
﹂れ が ﹁は 略 ﹂ の卦象 であ る。 聖 王 は こ の卦
物 を 雌 み砕 け ば 、 上
︻
解説︼ 雌喘とは、噛 み合わ せること。卦 の形を見ると、上と下 の陽支 → ︶はあC、
陰交 → ︶は歯、
歯 と歯 の間に物があ って上下が噛 みあう ことを妨げ ている状態 である。邪魔物を
噛 み砕けば上下が合
す る。また、上卦 の〓 ︵
離︶は太陽、電光、下卦 の〓 ︵
震︶は活動、震動、需鳴 であり、 いず れも盛んな
活動力を象徴す る。師盛な生活力と積極性 で、障害物をはねとばし て進ん でゆけば、
大きな成果があ
ることを示 している。 しかし障害物 は剛陽 であり、甘 く考えていると思わ ぬ抵抗 に辿
う ことになる。
中途半端な妥協 や姑息な手段を井す ることなく、全力を傾け て真 1
1面 から ぶ つか つて行く ことが肝心
︲
〓一一
一
一
雌メ
喘:
て、刑 罰 を 明 ら か にし、 法令 を 整 え た の であ る。
。
馴□ ] 足柳 を かけら れ、 足 の自 由 を失 う。 再 び悪 に走 ら ぬよう懲 戒 さ れ る の であ る 以後 自 戒 す れ
ば咎 めを免 れ る。
、
。
日旧 □ 柔 か い内 に鼻 を埋 め るほど深 く 雌 み つく 相手 は剛 強 では あ るが 核 心 を 衝 いて処 す る なら
ば、 咎 め は な い。
赫誕 。 抵 抗 を受 け て や や吝 であ るが、 咎 め
□閥 ] 固 い乾 内 をは ん で苦 労 し、時 には毒 に中 る ことも
を 免 れ る。
。
。
囲旧 ] 骨付 き の乾 肉 をは ん で苦 労 す るが、肉 の中 から鏃 を 発 見 す る ま だ ま だ困 難 は続 く そ れ に
。
、
め げず 初 志 を貫 いてゆく が よ い。 中 にひ そむ新 事 実 を 発 見 し て 古 と な る
。
日閥 口 固 い乾 肉 を嘩 ん で苦 労 す るが、肉 の中 から 黄 金 を発 見 す る 一貫 し て当 を得 た処 置 を施 す な
。
らば、 危 いが輝 やく真実 を見出 し て咎 めは な い
、極 刑 を科 せら れ る に至 った のだ。
国□ ] 首 鵬 を か けら れ、 耳 が かく れ る。 戒 め の言 葉 を聞 き 入 れず
凶。
、
。
、
喩喘、亨。利用獄。象日、順中有 暉喘は亨る。獄を用 いるに利ろし 象に日く 順中に物あるを
、
。
、
物、日雌喘。瞼喘而亨。剛柔分、動 魔喘という。瞼み喘せて亨 るなり 剛柔分れ 動きて明かに 市電
合して章かなり。柔中を得て上行す、位に当らずといえども、獄を
而明、雷電合而章。柔得中面上行、
嚇
21
雖 不当位、利用獄也。象 日、■電朧
疇 。先I以明罰勅法。
初九、肛校減=。元咎。象 日、履
校滅趾、不行也。 六二、嘘膚減界。
元各。象 日、喩膚減界、乗剛也。六
三、瞼鴨内、遇毒。小吝尤咎。象 日、
遇力、位不当也。九四、嘩乾肺、得
金矢。利熙貞。吉 。象 日、利娘貞、
古 、未光也。 六五、嘩乾肉、得黄金c
貞簡元咎。象 日、貞属元各、得当也。
上九、何校滅耳。凶。象 日、何校滅
耳、聡不明也。
用 いるに利ろしきなり。象 に日く、宙電は嘘喘なり。先工も って罰
を明かにし法を勅う。
、
概せを履 みて趾を減す。各 なし。象 に日 、校 を
︵
初九︶
く
靱 みて
、膚を喩みて鼻 を滅す。
趾を滅すとは、行かしめざ るなり。 ︵
六二︶
各なし。
象 に日く、
膚を晩 みて界 を減すとは、
剛に乗れば なり。
二全し 、鵬肉を雌み、毒 に遇う。小しく害なれども咎 なし。象 に日
、乾肺を瞼み、金矢
く、毒 に遇うとは、位当らぎ ればなり。 ︵
九四︶
を得たり。搬 し みて貞 なるに利ろし。吉 なり。
、 しみて
象
に
日
娘
く
貞なるに利ろし、古 なりとは、 いまだ光 いならぎ るなり。 ︵
六五︶、
乾内を雌み、黄金を得たり。貞なれば川うけれど各なし。象 に口く、
、
貞 なれば瓶うけれど咎なしとは、当を得 ればなり。 ︵
獅 せ
上九︶
を
何 いて耳を滅す。凶なり。象に日く、校を何 いて耳を減すとは、聡、
明かならぎ るなり。
屹 だ 響︶ 文 明 と狭 廃
〓 ≡ 劇肝 ︵
”貯 一
。
■を美しくすることでぁ
は
。
躾
と
解説︼ ■とは飾り、装飾のこと 美しい装飾は人 の心を喜ばせる
︻
、
。
良︶の下に太陽を意味する
工︵
る
味
す
を
意
り、それは礼とな って社会秩序をととのえる 卦の形は 山
している。しかしそれは同時に
があり、夕映えが、山の草木を美しくいろど っていることを示
〓︵
離︶
、
。
が好まれるようになり、やがて素朴な生
没落寸前の輝きをも暗示する 文明が過度に進むと 頒廃美
、
っ 、内面的な深みを失 ってしまうのであ
命力を失うに至る。個人にあてはめれば 外面ばかりを飾 て
内容を検討す べきでぁる。
る。何事にも外兄の車美盛大につりこまれることなく慎重に
、耐メ 柔 ︵
、
上卦︶に実貞 を与 え て いて、積
下掛︶を飾 って伸 び栄 え る こと を示 し
﹁黄 ﹂ の卦 は 燕 ド剛 ︵
日
、
。帷 剰 菊鏃
これ が大 文 であ る。 文 明 が爛熟 せ ぬ程
を
な
す
や
し
あ
て
極 的 に進 めば 小 利 あ る こと を示 す
、
、
行 に よ って時 の変 化 を察 知 し 文
文化︶であ る。 責 卜
︱
︰は 天 文 の運
度 に抑 制 さ れ て いる、 これが人 文 ︵
。
化 によ って天 下 を教 化 す る
。
見 、 日常 の政 務 を処
太陽 ︶が あ る、 これが 貫 の卦 象 であ る 淋 子 は この卦 象 を て
大 象 ︺ 山 の下 に火 ︵
︹
、
を え る の であ る。
理 す る にとど め、 刑 獄 のよ う な重 人 事 は 軽 々し い決定 控
しく す る の であ る。 義 に反 し てま で車 に乗 る
胴固 □ 足 を賞 る。 修 養 に努 め て足 も と から わ が身 を美
かざ ︵二 陽 ︶
︿
立身出世︶ こ と は し な い。
国旧 口 あ ごひげ を黄 る。 あ ごひげ は あ ごの動 き に従 う。 出 処 進 退 は先 輩 長 老 に従 い、 ひ たす ら わ が
身 を美 しく す るが よ い。
□旧 ] 美 わ し く し て潤 いあり。 虚 飾 に流 れ る こと な ければ 、侮 辱 を加 え るも のなく 、古 。
国閥 口 華美 か、質 朴 か、 疑 い迷 う とき 、自 馬 が疾 駆 し て来 る。 華美 を攻撃 す る の ではな い。 両 者 の
調 和 を は か る のであ る。 そ れ が でき れば 、 結 局 は咎 めを免 れ る。
□旧 ] 円畑 を美 しく す る こと に努 め、贈 り物 な ど は虚 礼 を廃 し て質 素 にす る。 吝 であ ると の非 難 も
受 け るが、結 局 は吉 。
□日 ] 美 の極 致 は、極 彩色 ではなく 、純 自 であ る。 これを忘 れ なけ れば 、 咎 め はな い。
。これも、屯の二陰と同じく、略4結婚を意味すると解することができる。
匪寇婚雄﹂
*原文は ﹁
‡孔子があるとき卦を立ててみたところ、この ﹁
輩﹂を得て、天を仰 いで哄息し、なぜか心楽し
まぬ様子であ った。弟子の子張が進み出てたずねた。
﹁
貰は吉卦であると聞 いていますが、どうして哄忠なさるのです﹂
﹁
贅はI色ではないからだ。ものの原質は、白は自、1
1・
は1
1ヽ
であるべきだが、■はどうだ。用 い
1
︲
、
漆には文様をつ ぬ、
け
自
玉
に
は
彫
刻
を
せ
ぬ
宝
珠
に
は
装
飾
を
つ
けぬ、というではないか。なぜな
。
ら原質すぐれたものに飾りは無用だからだ﹂翁説苑﹄反質篤︶
経
黄 は亨 る。小しく往くと ころあるに利ろし。象 に曰く、貰 は亨 る
如 、濡如。永貞吉。象 日、永貞之吉、
舎車而徒、義弗乗也。 六二、貰其須。
象 日、貨其貌、与上興也。九二、貰
火貰。君子以明庶政、元敢折獄。
初九、貨其趾。舎車而徒。象 日、
文明以止人文也。観乎天文以察時変、
観乎人文以化成天下。象日、山下有
寇す るにあらず婚雄す。象 に日く、六四は位 に当り て疑うなり。寇
、責如たり、幡如たり。自馬翰如たり。
六四︶
を陵ぐも のなきなり。 ︵
濡如たり。永貞 なれば吉 なり。象 に日く、永貞 の吉 は、 ついにこれ
、黄如 たり、
九二︶
く、その須を貰 るとは、上ととも に興 るなり。 ︵
し、その須を■ る。象 に日
六一
徒すとは、義 として乗らぎ るなり。 ︵
は賞なり。君子も って庶政を明かにし、敢えて獄を折むることなし。
初九︶、その趾を貰 る。車を舎 てて徒す。象 に日く、車を合 てて
︵
を察し、人文を観 ても って天下 を化成す。象 に曰く、山下 に火ある
、
とは、柔来り て剛を文る、故 に亨 るなり。剛を分ち上り て柔を文 る
責、亨。小利有枚往。象 日、貰亨、
終 莫之陵也。 六四、費如、幡如。自
、丘園を貰 る。
六五︶
す るにあらず婚雄すとは、 ついに尤なきなり。 ︵
柔来而文剛、故亨。分剛上而文柔、
馬輸如。匪寇婚雄。象 日、六四当位
束吊菱箋 たり。吝 なれども ついには吉なり。象 に日く、 六五の吉な
剛柔交錯するは︶天文
故 に小しく往くと ころあるに利ろしきなり。 ︵
なり。文明にしても って止まるは人文なり。天文を観 ても って時変
疑也。匪寇婚雄、終元尤也。 六五、
天文也。
剛柔交錯︶
故小利有枚往。 ︵
黄 子丘園。束畠菱菱。吝終吉。象 日、
り、咎 なしとは、上 にして志を得 たるなり.
上九︶、自貰なり。咎なし。象 に曰く、自貰な
るは、喜あるなり。 ︵
六 五之吉、有喜也。上九、自貰。元
咎 。象 日、自貰、先咎、上得志也。
116
3銀 〓〓 〓帥坪 ︵
山地鋤︶ しのびよる危機
2
︻
解説︼ 創とは、剣ぎ落とす、削り減らすことである。陽の力が次第にむしり取られて、まさに崩壊
寸前の危機を示す。序卦伝では、文化の爛熟が極度に達した後に来る社会衰滅であると説明している。
卦の形も、下から上昇する陰支が、儀かに残る陽支を圧倒しており、また高くそびえる山貧¨
が浸
長︶
食作用によ って平地翁¨
坤︶
と化してしまう様子を表わしている。自覚症状のない重病、失脚をねらう
部下、放蕩 ︵一陽に五陰︶による破産など、衰運の極である。みだりに力まず、じ っと冬の時代の終
わるまで待 つことだ。冬来たりなば春遠からじ、
一陽来復の卦が次にひかえている。
﹁剥 ﹂ は、 剥 ぐ こと、多 く の陰 が 一つの陽 を剥 ぎ落 とす のであ る。 小 人 ︵
陰︶の勢 いが強大 と な って い
る時 だ。 無 理 に事 を行 な えば害 を招 く であ ろう。 卦象 は、時 勢 に順 応 し、節 度 を守 って止 ま る べき
こ
とを示 し て いる。 君 子 は時 に利 不 利 のあ る ことを わ き ま え て行 動 す る。 そ れ が天行 の法則 であ るから
だ。
︹
大 象 ︺ 山 が崩 れ て平 地 と な る、 これ が ﹁剥 ﹂ の卦 象 であ る。 上 に立 つ者 は こ の卦象 を見 て、 まず
下
下 を富 ま せる こと に配 慮 し、自 己 の地位 を堅固 にす る の であ る。
団閥 ] 寝 台 を壊 す。 まず 脚 がガ タガ タ にな る。 危 機 が足下 にし のび より 、秩 序 を滅 ぼす のだ。 凶。
、 しだ いに秩 序 を滅 ばし てゆく。
。
日日 □ 破 壊 は脚 の付 け根 に達 す る 危 機 はま だ順在 化 し て いな いが
凶。
´上 場 ︶
、
い。
日日目 っいに破壊。 しかし君 子 の指導 を受 け てまわり の小人を離 れるならば 咎 めはな
っ
こ
人
︱
ぽ
Ⅷ
]
]
型
け
い
熱
ず
姉
鰤
¨
口
¨
囃
麟
れ
康
撤
r
卿
帥
¨
蜘
[
中
画
闘
、
ヽ
れ
て
万
め
を
免
に
は
咎
後
最
る
つ
力
.
︵中 ︶
事 順 調 に行 く。
。
、
に 人 残 った大 人物 は、
□旧 図 柏 に み ごと な呆 実 が ひ と っ 食 わ れ る こと なく残 って いる 衰 滅 の世 一
、
。
の家 の屋根 を壊 す よう な
やが て人 々 に推 戴 さ れ る であ ろう あく ま で上 を侵 そう とす る小 人 は 自 分
。
も の、身 を安 んず る所 も失 ってしま う
、
である。
陽︶
一番上だけが 一︵
除︶
*下から五つの支がす べて ¨︵
、
。
不
寝台と腰かけを兼ねるもの︶を例にと っている 〓 〓”は 下の形で体を一
**この卦の交辞は、休 ︵
。
崩しこわす︶のである。初支は脚、それから順次上に向かう
し、それを創する ︵
=魚﹂とある。めざしにすることで多くの魚をキチンと並 べていてしかも脱落するもの
*李原文には ﹁
がないことの形容である。
。
、
創は往くところあるに利ろしからず。象に日く 創は糾ぐなり
創、不利有位往。象日、剥剥也。
、
柔、剛を変ずるなり。往くところあるに利ろしからずとは 小人長
柔変剛也。不利有枚往、小人長也。
創
ず れば なり。順 にしてこれに止まるは、象を観 るなり。君 子の消息
盈虚を尚 ぶは、天行 なればなり。象 に曰く、山 の地 に附くは剣 なり。
膚。凶。象 日、剣休以膚、切近災也。
之、地咎、失上下也。 六四、剣休以
与也。六三、創之。元咎。象 日、創
弁 c薦貞。凶。象 日、創林以弁 、未有
例体以足、以減下也。六二、剣林以
魚 を貫き、宮人をも って寵 せら る。利ろしからぎ るなし。象 に曰く、
、林を剥す るに膚をも ってす。凶なり。象 に日
失 えば なり。 ︵
六四︶
これを創す。咎なし。象 に曰く、これを創す、各なしとは、上下を
、
す るに弁をも ってすとは、 いまだ与す るも のあらぎ るなり。 ︵
六三︶
体を創す るに弁 をも ってす。貞 を歳 す。凶なり。象 に日く、体を剥
︵
初 六︶、沐を創す るに足をも ってす。真を茂す。凶なり。象に日
く、体を創するに足をも ってすとは、も って下を滅すなり。 ︵
六一
し、
上も って下を厚くし宅を安んず。
︶象
六五、貰魚、以宮人籠. 先不利、
日、以宮人寵、終光尤也。上九、碩
、碩 いなる
宮人をも って寵せらるとは、 ついに尤なきなり。 ︵
上九︶
初 六、創麻以足。蔑貞。凶。象 日、
果不食.君子得興、小人創慮。象 日、
果食 われず。粛 子は典を得、小人は鷹を創 す。象に日く、ガ子は興
l止之、観象也。君子尚消息盈虚、
順i
r
l
天行也。象 日、山附於地剥。上以厚
下安宅。
君子得興、民所載也。小人剣慮、終
を得とは、民 の載す ると ころたるなり。小人は慮を創すとは、 つい
、
六五︶
く、林を創す るに膚をも ってすとは、切 に災 に近きなり。 ︵
不可用也。
に用 いる べからぎ るなり。
4復 〓〓〓収J ︵
地雷復︶
2
編ぃ ふ く ち ら い ふ く
一陽 来 復
復﹂は冬至を示す。陰 の気 ︵じ がたれ こめてい
︻
解説︼ 破壊 のあとに建設が始まる。復興である。﹁
坤︶深 い所 に春機が発
る中 に、陽 の気 2 ︶が萌し始め、徐 々に春が立ち復るのだ。卦 の形も、地中 貪 一
動 貪一
震︶して いることを示 し ている。長か った苦し みも、もう 一息だ。しかし焦 って今すぐ飛び出す
ようなことをしては いけな い。 あわてて芽を出そうとすれば、晩霜 に遇 ってたちまちくじかれる。じ
っくりと将来 の大計を樹 てるべきときである。易占 では、復縁 、仲直り、失 せ物 によいとされる掛 で
ある。
﹁復 ﹂ の卦 は、陽気 立ちかえ って、伸 び栄 える。時 に順応 して動 けば、出 かけるにも帰 ってく るにも
障害 はな い。朋友 が集 って来 て、咎 めはな い。
七曜︶と 一致す る。陽気 はいまま
行 った道 を引 き返 して、 七日目 に帰 ってく る。 これは天道 の循環 ︵
さに伸 びよう として いる。 積極的 に事 に当 るがよ い。復 は動 いて物 を生ず る。 そ こには、万物 を生ん
︵
︵
坤︶
霊︶
でやま ぬ天地 の心が示 され ている。
大象︺雷鳴 の エネ ルギ ーがまだ地中 にひそん でいる、 これが ﹁復﹂ の卦象 であ る。聖王 はこの卦象
︹
を見 て、
一陽米復 す る冬至 の日には、関所を とざ して商人 ・旅客 の足をとめ、自身も巡幸視察 を やめ
て陽 気 盛 大 にな る時 を待 った のであ る。
一
初陽 ︶
同国曰 遠 からず し て過 ち に気 づき、 正 道 にも ど る。 わ が身 を修 め、行 な いを改 め る ならば 、悔 い に
至 る こと なく 、 大 吉。
不中E
おか︵
i︶
日旧 日 立 派 に正道 にも ど る。 仁 者 に従 ってゆ けば 、古。
□旧 □ 軽 はず み に行 動 し ては過失 を犯 す が、 そ のた び に正 道 にも ど る こと を忘 れ な け れば 、危 いが、
咎 めを免 れ る。
︵中 ︶
国閥 暉 中 庸 を守 り 、 ただ ひとり わ が道 を往 って正道 にも ど る。
日閥 ] 篤 実 な 心 で正 道 にも ど る。 中 庸 を 守 り 、 みず か ら 考 え て ゆ く な ら ば 、 悔 い は な い。
■旧 ロ ー 道 にも ど る こ と を忘 れ て、 迷 う 。 凶 。 そ れ は特 に君 た る者 の道 に反 す る。 人 災 、 天 災 こも
ごも 至 る で あ ろ う 。 軍 を 出 せば 、 大 敗 を 喫 し 、 禍 い は君 主 自 身 に ま で 及 ぶ。 十 年 を 経 ても 雪 辱 は か な
う ま い。
復、亨。出 入死疾、朋来光咎。反 復 は亨 る。出 入疾なく、朋来たり て咎なし。その道を反復し、七
復其道、七日来復。利有俊往。象日、
日にして来復す。往くと ころあるに利ろし。象 に曰く、復 は亨 ると
。
、
。
l
復亨、剛反。動j
︱
︱以順行 是以出入 は 剛反 るなり 動き て順をも って行く。 ここをも って出入疾 なく、
死疾、朋来 元咎。反復其道、七日来 朋来 たり て咎なきなり。その道を反復し、七日にし て来復するは、
復、天行也。利有依往、剛長也。復 天行なり。往くと ころあるに利ろしとは、剛長ず ればなり。復 はそ
経
。
其 見天地之心乎。象 日、宙在地中復
︲
1の地中 に在 るは復なり。先工も
れ天地の心を見 るか。象 に口く、1
って至 日に関を1
1じ、商旅行かず、后は方 を省 みず。
︱
︲
、逮 からず して復 る。悔 に祗 ることなし。元吉 なり。象 に
初九︶
︵
、体く
。 六二︶
口く、遠からぎ るの復 とは、も って身を修 むるなり ︵
、
復 る。吉 なり。象 に曰く、休く復 るの吉 なるは も って仁 に下 るな
方。
先 I以下 日開関、商旅不行、后不省
、
六一
し 、頻 に復 る。鷹 けれども咎なし。象 に国く 頻 に復 ろの
り。 ︵
初九、不遠復。■祗悔。元古。象
日、不遠之復、以修身也。 六二、休
ればなり。
、
至 ろま で征する克わず。象 に曰く、復 に迷うの国とは 尉道 に反す
。
1
、復 に迷う、凶なり。災1
上 六︶
って自ら考う るなり。 ︵
1あり も っ
。
。
て師を行れば、 ついに大敗あり、その国ス に以 ぶ 凶なり 十年 に
、中行 にしてひとり復 る。
ハ四︶
一
腐 きとは、義 として咎なきなり。 ︵
。 六
、
象 に口く、中行 にしてひとり復 るとは も って道 に従うなり ︵
、
、
五︶、敦く復 る。 悔なし。 象 に曰く、敦く復 る 悔 なしとは 中も
復。古。象 日、休復之吉、以下仁也。
六三、頻復。高元咎。象 日、頓復之
瓶、義元咎也 ︶六四、中行独復.象
日、中行独復、以従道也。 六五、敦
復 。光悔.象 日、教復、元悔、中以
。
自考也。上 六、迷復、凶。有災告
用行師、終有大敗、以其国君。凶。
至手 十年不克征。象 国、迷復之凶、
反対I也。