医療事故・訴訟等関連情報 月報【 2016 年 12 月 総数 31 件 】

医療事故・訴訟等関連情報
月報【 2016 年 12 月
総数 31 件 】
サービス推進室
サービス推進室では、医療事故・訴訟等に関連する記事を、国内・海外の契約先へニュース配信を行っている会社からの
有料配信記事、全国紙・地方紙の紙面及びインターネット上の記事から毎日収集し、再構成した内容を「医療事故・訴訟等
関連情報 月報*」として掲載しています。
「医師の診断、手術に納得できず訴訟」
大学病院で1997年、肩の腫瘍を悪性と診断され必要のない手術を受けて神経損傷し後遺症となっ
たとして男性(50代)が損害賠償を求めた訴訟の判決で、裁判所は800万円の支払いを命じた。
判決によると、検査結果から悪性疑いと診断したことは相当で、手術自体は違法ではないと認定。そ
の上で、神経損傷を予防する措置を医師が講じなかったとして、「病院側に過失がないとはいえない」
と判断した。
病院側は「判決文を精査した上で対応を検討したい」と話した。
「認知症女性徘徊中死亡
施設側が注視義務怠ったと訴訟」
介護施設に入所していた認知症の女性(当時68)が外出したまま戻らず、川で溺死したのは施設側
が注視する義務を怠ったためとし、夫(74)らが約4千万円の損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が開
かれた。施設側は請求棄却を求めた。
女性は入所後に徘徊を繰り返しており、症状が悪化していた。
「脳性麻痺は分娩時の誤った判断が原因、病院側に賠償命令確定」
赤十字病院で出生した子どもに、重い脳性麻痺が残ったのは医師らの分娩時の誤った判断が原因だっ
たとして、本人と両親が計2億円余りの損害賠償を求めた訴訟の判決で、1億8千万円余りの支払いを
命じた。
病院側が控訴期限までに控訴しなかったことから、支払いを命じた判決が確定した。
「新出生前診断
無認定医院の医師ら3人処分」
新出生前診断を無認定で実施した問題で、日本産科婦人科学会は学会の指針に反したとし、医師1
人をけん責、2人を厳重注意処分とした。
新出生前診断は遺伝カウンセリング体制の整備などを条件に実施施設を認定、現在77施設で行わ
れている。