医療事故・訴訟等関連情報 月報【 2016 年 9 月 総数 16 件 】 サービス推進室 サービス推進室では、医療事故・訴訟等に関連する記事を、国内・海外の契約先へニュース配信を行っている会社からの 有料配信記事、全国紙・地方紙の紙面及びインターネット上の記事から毎日収集し、再構成した内容を「医療事故・訴訟等 関連情報 月報*」として掲載しています。 「手術中に脳血管を損傷」 2016 年 2 月、A 病院(神奈川県)で、女性(50 代)が未破裂脳動脈瘤治療のため開頭クリッピング手 術を受けた際、執刀医が誤ってマイクロ箭刀により右内頸動脈を損傷した。ただちに止血処置をして経 過観察を行ったが、女性は 2 週間後にくも膜下出血を発症した。病院が設置した調査委員会によると、 損傷に起因した仮性動脈瘤が破裂したことがくも膜下出血の原因である可能性が高いと指摘、再発防止 に努めるとともに患者家族に謝罪した。 「リスク低い手術での『予期せぬ事故』 」 2016 年 9 月、A 病院(滋賀県)で、手術中に患者の血圧が急激に低下し、ICU にて治療を続けたが、 手術の 2 日後に死亡した。手術は病院側からの勧めであり、家族の同意も得ていたが、死亡の危険性に ついては低いとの判断から説明していなかった。病院は「公正な調査への支障や遺族の強い希望」を理 由に、具体的な内容を一切明らかにしておらず、死因は特定できていないが、病気の種類や病状などか ら「手術を受けていなければ患者が死亡することはなかった」としている。一方「現状では医療ミスと 判断していない」という。院内事故調査委員会は、本来死亡するリスクの低い手術での「予期せぬ事故」 として、日本医療安全調査機構に報告、原因の調査を進めている。 「カルテ目的外閲覧で看護師を処分」 青森県は、患者の電子カルテを業務目的外で閲覧したとして、A 病院に勤務する看護師を減給 10 分の 1(2 ヶ月)の懲戒処分にしたと発表した。看護師は 2016 年 1~4 月にかけて個人的な関心から患者 3 人の電子カルテを計 6 回閲覧した。看護師は 2015 年 10 月にも患者1人の電子カルテを閲覧し、個人情 報を同僚に話していた。匿名の通報があり発覚した。県は同病院の別の看護師についても、5 月に業務 で知った知人の患者の個人情報を自分の家族に伝えていたとして訓告処分とした。
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