短期予報解説資料1 2017年1月24日03時40分発表 気象庁 予報部 1.実況上の着目点 ①日本付近は冬型の気圧配置と なっており、23 日 21 時の高層観 測で、潮岬で 500hPa の気温 -30.9℃、850hPa の気温-7.9℃を 観測。 本州の太平洋側まで強い寒 気が流れ込んでいる。 日本海には 複数の収束帯があり、 収束帯付近 を中心に降雪が強く、 西日本から 北日本の日本海側で 3 時間降雪 量 10~15cm 程度を観測。日本海 側を中心に広い範囲で 3~4m 程 度の高波を観測。 2.主要じょう乱の予想根拠と 解説上の留意点 ①北日本から北陸地方は 25 日にかけて冬型の気圧配置が続く。西日本から東日本は 24 日は冬型の気 圧配置だが、 25 日は黄海付近の高気圧に次第に覆われてくる。 24 日日中は500hPa の5160m 付近の-39℃ 以下の寒気を伴ったトラフが北日本から東日本を通過する。トラフが通過するまでは大気の不安定な 状況が続く。また、トラフの通過後は上層の気温は昇温傾向となるが、下層が昇温傾向となるのは半 日程度遅れるので、日本海側を中心に 25 日にかけても降雪が続く。大雪や路面凍結による交通障害へ の警戒、なだれ、電線や樹木への着雪への注意は引き続き継続する必要がある。また、気圧の傾きの 大きな状況も続くため、強風や吹雪による交通障害、高波にも注意が必要。 3.数値予報資料解釈上の留意点 ①総観場は最新 GSM 基本とする。 4.防災関連事項 [量的予報と根拠] ①大雪ポテンシャル(06 時からの 24 時間):北陸 60、東北・中国 50、関東甲信 40、東海 30、北海道・ 近畿 25、四国 15cm。 ②波浪(明日まで):全国的に 3~4m。 5.全般気象情報発表の有無 「大雪に関する全般気象情報」を 5 時頃に発表予定。 1 量的な予報については、今後の状況により変化する場合がありますので、注意報・警報や全般気象情報等に記述する数値を利用願います。
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