若者の参画に工夫をこらし次代を見据えた集落営農法人

優良事例(集落営農組織の継続)
若者の参画に工夫をこらし次代を見据えた集落営農法人
東近江市横山町
(農)ぐっど・はーべすと
1 集落(組織)の概要
市の南部の日野川沿いに位置する平坦地域
【集落戸数】 42 戸 【農家戸数】 38 戸 【農地面積】 47ha
【組合員数】 30 名
【作物・面積】水稲 26ha、小麦 12ha、大豆 8ha、野菜・花き 80a
2 取組の特徴
○コスト削減の取組
・年間作業体系に基づく必要
最小限の機械等の投資
・作業区分を設け、分担して実
施(機械作業等⇒組合員全員、
育苗・水管理・乾燥調製等⇒
有志に委託)
・きめ細かい作業指示書等によ
る作業の効率化
○米価の影響が少ない販路の確保
・酒米等の契約栽培、組合員の
直販を強化
○若者の参画に工夫
・まずは、集落行事への参加か
若者による作業
ら行事の主役に、そして、
営農組合の活動へと段階的に誘導
・若者に対し「頼りにする」「任せる」「責任を持たせる」の意識でやる気を喚起
○園芸品目の導入
・JA の推進品目であるキャベツ、カボチャ、小菊を導入
・シニア、女性グループが中心に栽培を担い、集落内の人材を有効に活用
3 取組の成果
○組合員に対し時給 1,500~1,700 円、地代 20,000 円と高い報酬を実現(H25 年度)
○大区画ほ場で大型機械を駆使し、労働時間は水稲 10aあたり 16 時間程度と県平均
の半分程に削減
○組合員の家族も従事し、50歳以下が作業人員の約3割を占め、若者が積極的に参画
4 取組のポイント(なぜできたのか)
ポイント① 集落の中で経営に詳しい人材がリーダーとして参画
圃場整備に合わせ、個人農業機械を一斉に処分して大型機械の導入を行う
とともに、水稲作付は品種ごとに団地化し、作業効率を高めている。
ポイント②
わかりやすく、見える経営の実践が行われている。
経営状況をわかりやすく数字で整理して、総会時に全組合員に説明し理
解を得て、組合運営に関して積極的な協力が得られている 。