優良事例(地域資源を活用した農村の活性化) 地域を動かした3つの物語 近江八幡市島町 1 集落(組織)の概要 【集落戸数】64世帯 【農地面積】40ha (地域の立地条件) 【農家戸数】15戸 2 取組の特徴 ○3つの物語 1)地域の伝統行事「ほんがら松明」の復活 2)「ホトケドジョウ」の発見・保全 3)青大豆「みずくぐり」の栽培と収穫祭 ○湖辺の山辺という特徴ある地形で、魚のゆりかご水田と棚田保全に取り組んでいる。 ○地域が目指す地産地消のモデル事業として、 「みずくぐり」で味噌づくりに取り組ん でいる。 ほんがら松明 子供たちの生きもの調査 「みずくぐり」を使った味噌作り 3 取組の成果 ○希薄化し始めていた地域内のコミュニティが50年間途絶えていた伝統行事(ほん がら松明)の復活と伝承など3つの物語に取り組むことにより、世代 間の垣根が低 くなり、交流が活発になり新たなエネルギーが生まれた。 ○平成28年4月に農事組合法人「箱庭ファーム」を設立し、 水稲だけでなく野菜等 の園芸作物の導入や6次産業化(味噌加工)による多角化を進めてる。 4 取組のポイント(なぜできたのか) ポイント① 地域住民が一丸となって取り組む目標を設定 住民参加のワークショップで地域資源を見直し、途絶えていた伝統行事(ほ んがら松明)の復活、絶滅危惧Ⅱ類のホトケドジョウの保護、地域ブランド として滋賀県産ミズクグ大豆の栽培といった取り組み目標を設定した。 ポイント② 多様な主体との連携 活動には農家・非農家、女性がメンバーに入り、外部の有識者や県立大学、 立命館大学の参画を得た。 ポイント③ 特徴のある地形を利用して活動 近江八幡市内ではめずらしい棚田(耕作放棄田)の再生や、琵琶湖の魚が 遡上できる低地の田では魚のゆりかご水田に取り組むなど地形的 特徴を積極 的に活用。
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