個別経営ごとに完全な農地の面的集積を実現

優良事例(農地の面的集積)
個別経営ごとに完全な農地の面的集積を実現
彦根市新海町
1 集落(組織)の概要
【集落戸数】165 世帯
【農地面積】93ha
市西南端の琵琶湖に接する平坦地域
【農家戸数】16 戸(うち個別経営6戸)
2
取組の特徴
集落内の大部分の農地を、地権者の了解を得ながら、個別経営6戸に面的集積する
とともに、畦畔の除去も行い、作業の効率化を実現
集積前
集積後
3 取組の成果
〇担い手にとって、ほ場間の移動ロスが少なく、 かつ、水田の大区画化で作業性が飛
躍的に向上した。
〇きめ細かな水管理が可能になった(水稲、大豆)。
〇地権者にとっては、日常の生活等に特に影響はなく、むしろ大切な資産である農地
が担い手によって守り続けられるメリットが大きい。
4 取組のポイント(なぜできたのか)
ポイント① 担い手どうしの意思疎通、地権者との良好な関係
6戸の個別経営が、普段から情報交換を行い、面的集積という大きなメリ
ットを得るために合意ができた。また、集落行事にも積極的に参画するなど
地権者との良好な関係が築かれ、耕作者が入れ変わることも理解された。
ポイント②
土地改良事業(用排水路整備)をきっかけとした地権者への働きかけ
用排水路を改修する土地改良事業に取り組み、土地持ち非農家 も含め、農
業関係者が集落の農業について改めて考えるチャンスができた。 さらに、担
い手への集積率を向上すれば、地元負担が軽減されること を説明し、自分の
農地の耕作者が入れ変わることに合意を得た。
ポイント③
集落の地権者組織や自治会をからめた話合い
農地の問題を農家だけの問題とせず、地権者を巻き込んだ話合い ができ、
自治会長にも参画してもらうことで、自治会の問題として検討できた。