障害者の能力や適性に応じた社会参加の支援・地域住民の意識醸成と

佐渡地域健康福祉ビジョン重点的取組報告
所属名:佐渡地域振興局健康福祉環境部
重点施策名
障害者の能力や適性に応じた社会参加の支援
地域住民の意識醸成と幅広い参加の促進
1 佐渡地域の現状
【現状】
精神障害者の地域移行は長きにわたって課題となっており、その要因の一つに地域住民の精
神疾患や精神障害に対する理解が不十分であることがあげられる。疾患や障害があってもその
人の特性を生かして多様な社会参加が可能であることを住民一人ひとりが理解し、地域で共に
暮らすことが当たり前であるという意識を醸成する必要がある。
2 取組
【取組内容】
○あったかフォーラム2015~佐渡地区障害者週間推進集会~
一般市民も多く参加するこの集会において、自らが精神疾患を持つ体験を語っていただく
ことで、精神障害への理解と地域移行に向けた周囲の支えについて考えていただくことを
目的に、表記集会の企画に関わってきた。
【内容】
内 容 講演:「統合失調症がやってきた~100人に1人のよくある話~」
講師:松本ハウス(ハウス加賀谷、松本キック)
特別支援学校・障害福祉サービス事業所の意見発表
地域活動支援センターの活動紹介
授産施設の授産品販売
3 取組の成果及び課題
【取組の成果】
発症の経緯から症状、服薬の大切さ、相方・松本キック氏の支えなど、ハウス加賀谷氏の実体
験を語っていただき、参加者にも余り馴染みのない「統合失調症」に対する理解が進んだと思わ
れる。
意見発表では施設利用者の方から将来の夢や目標を語っていただき、夢の実現に向けて地域
で支える意識の醸成につながったと考える。
【課題】
精神疾患は周囲も気付きにくく、いまだ理解が十分に進んでいる状況にはない。また、障害の
ある方が地域で暮らしていくためには何が必要か、当事者の声を直接聞く機会が、まだまだ少な
いと思われる。
4 今後の対応
【課題を踏まえての今後の対応】
精神疾患に対する地域の理解を深めるための事業を引き続き行うとともに、市の自立支援協議
会を通じ、当事者や家族の声に依拠した施策の検討を進めていく必要がある。