トルコの金融市場動向 Weekly Report

2016年11月22日
トルコの金融市場動向 Weekly Report
【2016年11月12日~2016年11月18日の推移】
【トルコ・リラ 為替推移】 (2016年10月21日~2016年11月18日)
【1】先週の回顧
先週のトルコ・リラ相場は、対米ドルで下落する
一方、対円では上昇となりました。また、2年国債
金利は上昇しました。トルコは、米ドル建ての対外
債務の比率が高く、多額の外貨資金調達が必要
な経済構造となっており、米国の利回り上昇と米
ドル高に対してぜい弱であるとの思惑から、通貨、
債券ともに軟調な推移となっています。加えて、
国内要因としても、政治的な不透明感の高まりや、
大統領権限の強化を含めた憲法改正の議論の
進捗なども、相場を動かす材料となりました。
(円/トルコ・リラ)
(トルコ・リラ/米ドル)
42.0
3.05
40.0
3.10
38.0
32.83
36.0
34.0
3.15
トルコ・
リラ
3.20
高
3.25
32.0
3.30
円/トルコ・リラ(左軸)
30.0
3.35
トルコ・リラ/米ドル(右軸、上下反転)
28.0
26.0
10/21
3.37
10/28
11/4
11/11
3.40
安
3.45
11/18
※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。
【2】今週の見通し
今週は、金融政策決定会合の開催が予定され
ています。一部では、1週間物レポ金利の引き上
げを予想する声もありますが、大方の見方は政策
金利据え置きとなっています。米国のトランプ次
期大統領の政策に対する期待から米ドル高が進
展する中、トルコ・リラは対米ドルでの最安値を更
新し続けており、利上げも十分選択肢にあると思
われますが、エルドアン大統領の意向から利上げ
は見送られると市場では予想されていると考えら
れます。今後のトルコ中央銀行の金融政策を占う
上でも今回の会合後の声明には注目が集まりや
すいと考えられます。
【トルコ 金利推移】
12.0
(2016年10月21日~2016年11月18日)
(%)
2年国債
11.0
10.29
10.0
9.0
8.0
10/21
10/28
11/4
11/11
11/18
【3】主要経済指標
発表日
11/15
11/24
11/24
11/24
発表頻度
月次
月次
月次
月次
期間
8月
-
指標名
失業率
1週間物レポ金利
翌日物貸出金利
翌日物借入金利
データ
11.3%
-
(参考)前回
10.7%
7.50%
8.25%
7.25%
(出所:ブルームバーグより大和投資信託作成)
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