2016年12月6日 トルコの金融市場動向 Weekly Report 【2016年11月26日~2016年12月2日の推移】 【トルコ・リラ 為替推移】 【1】先週の回顧 先週のトルコ・リラ相場は、対米ドル、対円で下落とな りました。また、2年国債金利は小幅に上昇しました。ト ルコのユルドゥルム首相は、憲法改正案を国会に提出 する旨を発表しました。改正案の内容についての言及 は無かったものの、現在の儀礼的な立場である大統 領職を実権が伴うものにするためのものと考えられま す。国会では、与党AKP(公正発展党)に加え、MHP (民族主義行動党)も賛成に回るとみられており、両党 を合わせれば、憲法改正を国民に問うのに必要な国 会議員の賛成数を得られる見通しです。また国民投 票は、2017年夏に実施される見通しを示しました。 (2016年11月4日~2016年12月2日) (円/トルコ・リラ) (トルコ・リラ/米ドル) 42.0 3.10 円/トルコ・リラ(左軸) 40.0 トルコ・リラ/米ドル(右軸、上下反転) 38.0 3.15 3.20 31.84 36.0 3.25 34.0 3.30 32.0 3.35 30.0 3.40 28.0 トルコ・ リラ 高 3.45 3.52 26.0 24.0 11/4 11/11 11/18 11/25 3.50 安 3.55 12/2 ※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。 【2】今週の見通し 今週は、消費者物価指数の発表が予定されていま す。11月の金融政策決定会合では、利上げが実施さ れましたが、今後の金融政策を占う上でも同指標には 注目が集まります。トルコは、米ドル建ての対外債務 比率が高いことや、多額の外貨資金調達が必要な経 済構造となっていることから、米国の利回り上昇と米ド ル高に対してぜい弱との見方が強く、トランプ次期米 国大統領の政策への期待から米ドル高が進展する環 境では、債券・通貨ともに軟調な推移になりやすいと 予想されます。一方で、通貨安が過度に進んだ場合 には、過去と同様に中央銀行が大幅な利上げを実施 するなどの対策を行うと考えられることは、トルコの金 融相場を下支えすると考えられます。 【トルコ 金利推移】 12.0 (2016年11月4日~2016年12月2日) (%) 2年国債 11.0 10.93 10.0 9.0 8.0 11/4 11/11 11/18 11/25 12/2 【3】主要経済指標 発表日 11/30 12/5 12/5 発表頻度 月次 月次 月次 期間 10月 11月 11月 指標名 貿易収支 消費者物価指数(前年同月比) 消費者物価指数(前月比) データ -41.6億ドル 7.00% 0.52% (参考)前回 -43.8億ドル 7.16% 1.44% (出所:ブルームバーグより大和投資信託作成) 当資料のお取り扱いにおけるご注意 ■当資料は、ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり、勧誘を目的としたものではありません。■当資料は、 各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。■当資料の中で記載されている内容、数値、 図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更されることがあります。■当資料中における運用実績 等は、過去の実績および結果を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。 販売会社等についてのお問い合わせ⇒大和投資信託フリーダイヤル0120-106212(営業日の9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/1
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