キ 文 研

西欧思想特講Ⅰ
授業コード 15800
キリスト教文学特講Ⅱ
[担 当 者]原田 豊己
[履修可能最小学年]Ⅱ
[開 講 期]通年 [単位]4 [受講者指定]
[授 業 形 態]講義 [担 当 者]山根 道公
[開 講 期]通年 [履修可能最小学年]Ⅱ
[授 業 形 態]講義 [単位]4 [受講者指定] [対 象 学 科]
[対 象 学 科]
[対 象 資 格]
[対 象 資 格]
授業コード 15840
●本授業の概要:
●本授業の概要:
新約聖書は旧約聖書からの引用を多く含んでいる。どのような視点(神学)から,そのよ
日本文学者のなかでキリスト教と深く関わった文学者として芥川龍之介と遠藤
うな引用がなされたかを分析する。
●到達目標:
旧約聖書と新約聖書の関係を知る。聖書学の方法論を学ぶ。
●成績評価の基準:
課題レポート4回 (80%)
周作を中心に取り上げ、さらに太宰治、正宗白鳥・三浦綾子・宮沢賢治・八木
重吉等についても触れる。それらの作家の人生を学び、作品を読み解くことで、
人間と人間を超えたものとの関係、エゴイズムとエゴイズムのない愛、アガペー
とエロス、父性的神と母性的神、日本人とキリスト教、罪と許し、人間存在の
根源的渇望、同伴者イエス等のキリスト教的テーマを探究する。
授業への参加度 (20%)
●到達目標:
オフィスアワー 授業で指示する
明治以降の日本の文学者とキリスト教との関係,及びキリスト教と関わった作
●留意事項:
旧・新約聖書を必ず、持参すること。
●授業予定一覧:
1 期
1 .イントロダクション
家や詩人においてその信仰と人生の問題が作品にどのように深く投影されてい
るかを分析,読解する力をつける。
●成績評価の基準:
受講態度・リアクションペーパー …30%
学期末レポート(前期1回・後期1回)…70%
2 .旧約聖書概論
3 .ヘブライ語アルファベット
●留意事項:
4 .モーセ五書その1 編集の問題
〇授業が一方通行にならないようにリアクションペーパーに毎回、意見・質問
5 .モーセ五書その2 その神学
6 .歴史書その1 歴史的出来事
7 .歴史書その2 その神学
中間レポート
8 .預言書その1 歴史的出来事
9 .預言書その2 その神学
10.詩篇その1 その類型
等のメモを書いてもらう。受講者は主体的に授業に臨むこと。
〇オフィスアワーは授業中に指示する。
●授業予定一覧:
Ⅰ期
1 イントロダクション
11.詩篇その2 その神学
2 日本の近代文学者とキリスト教について概説
12.知恵文学
3 異郷体験―大連時代
13.黙示文学
14.旧約聖書神学その1 「契約」
15.旧約聖書神学その2 「義」
期末レポート
2期
1 .新約聖書概論
4『母なるもの』―母・郁との母子体験
5 日本人とキリスト教の問題―「神々と神と」
6 近代文学者のなかの X―漱石-芥川-太宰-遠藤
7 芥川とキリスト教 8「羅生門」 9「鼻」
「蜘蛛の糸」
10
「神々の微笑」 11
「奉教人の死」 12
「おぎん」
「きりしとほろ上人伝」
13
「西方の人」
「続西方の人」
2 .ギリシア語アルファベット
14 太宰とキリスト教 15
「駆け込み訴え」
『人間失格』
3 .共感福音書その1 四資料説
期末試験(レポート)
4 .共感福音書その2 その神学
5 .ヨハネ福音書
6 .パウロの書簡
7 .聖書解釈の歴史 古代
8 .聖書解釈の歴史 中世
9 .聖書解釈の歴史 近世
10.聖書解釈の歴史 現代
中間レポート
Ⅱ期
16 留学体験―『作家の日記』 17 帰国―『海と毒薬』
18 『おバカさん』 19 病床体験―『満潮の時刻』
20 『わたしが・棄てた・女』 21
『沈黙』の達成点
22 『死海のほとり』の実験 23
『女の一生』
24 第二期の総決算―『侍』25 新たな出発―『スキャンダル』
11.新約聖書の旧約聖書引用その1 イエス誕生物語
26 人生の集大成―『深い河』
12.新約聖書の旧約聖書引用その2 イエス受洗記述
27 開かれた宗教性―宮沢賢治『銀河鉄道の夜』との関連
13.新約聖書の旧約聖書引用その3 イエス受難物語
14.新約聖書の旧約聖書引用その4 十字架上でのイエスの最後の言葉
15.まとめ
●準備学習(予習・復習)に必要な学修内容:
授業中に配布したプリントもしくは指示した参考文献、課題を授業終了後まとめる事、ま
た、次回授業までに指示した課題を行うこと。
【必携書(教科書販売)】
【必携書・参考書等(教科書販売以外)
】
<必携書>
『聖書 新共同訳』日本聖書協会
または,旧新約聖書。購入する前に授業で相談してください。その他は,
授業で指示します。
29 八木重吉とキリスト教『秋の瞳』
『貧しき信徒』
30 まとめ
期末試験(レポート)
●準備学習(予習・復習)に必要な学修内容:
〇授業で取り上げる作品については、事前に授業中に指示するので、読んでお
くこと。
〇期末レポートの資料となるので、毎回の授業の内容を復習しておくこと。
【必携書(教科書販売)
】
遠藤周作・佐藤泰正著『人生の同伴者』講談社文芸文庫。
【必携書・参考書等(教科書販売以外)
】
<参考書等>
授業で指示します。
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キ文研
期末レポート
28 三浦綾子とキリスト教『氷点』
『塩狩峠』
西欧思想演習Ⅰ
授業コード 15870
キリスト教文化演習Ⅰ
授業コード 15900
[担 当 者]原田 豊己
[履修可能最小学年]Ⅲ
[開 講 期]通年 [単位]4 [受講者指定]
[授 業 形 態]演習 [担 当 者]須沢 かおり
[開 講 期]通年 [履修可能最小学年]Ⅲ
[授 業 形 態]演習 [単位]4 [受講者指定] [対 象 学 科]
[対 象 学 科]
[対 象 資 格]
[対 象 資 格]
●本授業の概要:
●本授業の概要:
キリスト教が、日本の文化に与えた影響を考察する。そのためには、
卒業論文の作成、準備のための演習です。
16世紀の宗教改革、トリエント公会議からの教会の歴史と神学的発展を
卒論のテーマにしたがって、プレゼンテーション、討論、論文の構成、
知る必要性がある。この演習では、遠藤周作のキリスト教理解を参考に
文章の推敲等をおこなっていきます。
しながら、西欧キリスト教理解を学ぶものである。
●到達目標:
●到達目標:
自分の力を発揮し、精一杯、満足のできる卒論を作成することをめざし
キリスト教会の歴史と神学的発展を理解し、日本文学者の作品を各自
ます。
研究する。
●成績評価の基準:
課題の提出 50%
プレゼンテーション 50%
オフィスアワー 授業で指示する
●留意事項:
キリスト教思想関連での卒業論文を書くことを考えている学生を前提
と考えています。
●成績評価の基準:
発表 50%
討論 20%
レポート 30%
●留意事項:
本演習は、キリスト教文化研究所の教員のもとで卒論を書くことを検討、
希望している学生に受講者を限定します。
セミナー形式で授業を進めます。
●授業予定一覧:
1 イントロダクション
2-6 遠藤周作著「日本人とキリスト教」輪読と共同討議
7-8 聖書・神学研究の方法論
9-11 論文作成の方法論と各自のテーマの選定
12-15 参考文献と先行研究
16-30 各自のプレゼンテーション
31 レポート
●準備学習(予習・復習)に必要な学修内容:
授業中に配布したプリントもしくは指示した参考文献、課題を授業終了
後まとめる事、また、次回授業までに指示した課題を行うこと。
●授業予定一覧:
1 イントロダクション
2 - 5 対象とする作家の選定と研究の構想について
6 -15 研究要旨の発表と論文の書き方
16-30 プレゼンテーション
31 レポート
●準備学習(予習・復習)に必要な学修内容:
(予習) 卒論で取り上げる作品をよく読み、演習でディスカッション
できるように、論点をまとめておく。
(復習) 演習でのプレゼンテーションとディスカッションから得られ
た点を、卒論に生かす。
【必携書(教科書販売)】
【必携書(教科書販売)】
【必携書・参考書等(教科書販売以外)】
<参考書等>
参考文献「聖書 新共同訳」 日本聖書協会
参考文献「キリスト教ハンドブック」 遠藤周作編 三省堂
他の資料は、授業で紹介します。
キ文研
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【必携書・参考書等(教科書販売以外)】
<参考書等>
文献、資料は授業中に指示する。
キリスト教文学演習Ⅱ
授業コード 15930
[担 当 者]山根 道公
[履修可能最小学年]Ⅲ
[開 講 期]通年 [単位]4 [受講者指定]
[授 業 形 態]演習 [対 象 学 科]
[対 象 資 格]
●本授業の概要:
近代・現代の日本文学において,芥川龍之介 , 太宰治 , 遠藤周作 , 三浦
綾子などをはじめとしてキリスト教と関わりのある文学作品を書いた作
家は実に多い。また,外国のキリスト教と関わる文学作品からも多大な
影響を日本の文学者は受けている。そうした文学作品を取り上げ,そこ
にこめられたキリスト教的主題(神・信仰・愛・罪・赦し…)や聖書的
表現などを分析,読解する方法を学び、各自発表し、併せて論文作成の
技術的方法を学ぶ。
●到達目標:
キリスト教や聖書との関わりのある作品を,キリスト教的主題や聖書的
表現等に注目して分析,読解する力をつける。併せてその研究方法や論
文作成の方法などを修得し,各自のテーマで論文を完成させることをめ
ざす。
●成績評価の基準:
演習中の発表及び質疑応答…50%
期末レポート(前期と後期)………50%
●留意事項:
・演習では他の発表者の作品に対して積極的に発言できるようにするこ
と。
・オフィスアワーは授業中に指示する。
●授業予定一覧:
1 イントロダクション
2 キリスト教と関わる文学作品と研究発表の方法について
3 発表① 4 発表② 5 発表③ 6 発表④ 7発表⑤ 8 発表⑥
9 研究テーマの先行研究史の発表の方法について
10 発表① 11発表② 12発表③ 13発表④ 14発表⑤ 15発表⑥
16 先行研究を踏まえた,研究発表の方法について
17 発表① 18発表② 19発表③ 20発表④ 21発表⑤ 22発表⑥ 23発表⑦
24発表⑧ 25発表⑨ 26発表⑩ 27発表⑪ 28発表⑫ 29研究発表を踏ま
えた論文作成の方法について
30 論文の要旨・キーワードについて、および全体のまとめ
期末試験(レポート)
●準備学習(予習・復習)に必要な学修内容:
・演習で取り上げる作品は,事前に授業中に指示するので,予習として
読んでおき,他の発表者の作品に対して積極的に発言できるように予習
しておくこと。
・自分の発表を終えた後は、授業のなかで受けた指摘等をまとめておき、
期末レポートに活かせるように復習をしておくこと。
キ文研
【必携書(教科書販売)】
【必携書・参考書等(教科書販売以外)】
<必携書>
テキストは授業中に指示する。
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