平成28年11月17日(木) 資料提供 照会先:保健福祉部保健予防課 健康危機管理対策室 担 当:室長補佐(総括) 深谷 均 子ども政策局子ども家庭課 保育 G 課長補佐 渡邉 輝夫 感染性胃腸炎の集団発生について 感染性胃腸炎を疑う嘔吐・下痢の発症者が30名を越える集団発生がありました。 ○学校法人リリー文化学園 認定こども園プリンセスリリー ○社会福祉法人高砂福祉会 たかさごスクール取手 リリー幼稚園 ○社会福祉法人東湖園 あかつき保育園 感染症発生動向調査による感染性胃腸炎の流行状況は,以下のとおりです。 平成 28 年第 45 週(11 月 7 日~11 月 13 日)の定点当たり患者数(流行指数):茨城県 6.99(全国 9.37) 感染性胃腸炎は,例年,秋から春先にかけて患者数が増加しますが,1 年を通じて注意が必要な疾患 です。県民の皆様には,帰宅時・食事の前・トイレの後の手洗いなど感染予防の徹底を,お願いいたしま す。 感染症発生動向調査(流行指数の推移) 12.00 10.00 2016 年 45 週 全国 9.37(※) 茨城 6.99 全国2015-2016 茨城2015-2016 全国2016-2017 8.00 茨城2016-2017 6.00 4.00 2.00 (週) 0.00 333435363738394041424344454647484950515253 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1011121314151617181920212223242526272829303132 ※全国の値は速報値です。今後数値に若干の変更が生じる場合があります。 <参考> ◎ 茨城県内の感染性胃腸炎の集団発生状況 年 22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年 茨城県 21件 14件 18件 18件 6件 17件 10件 (注1)集団発生状況は,医療機関・学校・社会福祉施設等において30名以上発生した件数を計上。 (注2)平成28年の茨城県の発生数は,今回の発生を含んでいます。 ◎ 感染性胃腸炎に関する詳細情報は,下記のホームページをご覧ください。 (感染予防のリーフレットも掲載しておりますので御活用下さい。) 「ノロウイルスについて」 茨城県感染症情報センター ホームページ http://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/eiken/idwr/other/norovirus.html 「ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒の予防について」 厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/about_norovirus_qa.html 集団発生事例 水戸保健所管内 学校法人リリー文化学園 認定こども園プリンセスリリー リリー幼稚園 すが や ゆ き え 園長名 菅谷 幸枝 所在地 主な症状 嘔吐・下痢 園児数 発症者の 状況 256 名 職員数 39 名 11 月 11 日にリリー幼稚園から水戸保健所へ報告があり探知。水戸保健所で調査したところ,11 月 17 日までに嘔吐・下痢等の症状を呈した園児及び職員が 80 名となったことが判明しました。この 嘔吐・下痢等の症状による入院者・重症者はおらず,発症者は全員快方に向かっております。 検査及び 結果 なかまるちょう 水戸市中丸町2052-17 県衛生研究所で園児 6 名,職員 1 名の検体(便)を検査したところ,7 名の検体からノロウイルスが 検出されました。 発生状況 (実人員) 11/8 11/9 11/10 11/11 11/12 11/13 11/14 11/15 11/16 (火) (水) (木) (金) (土) (日) (月) (火) (水) 園児 1 3 26 31 6 3 2 3 2 77 職員 0 1 0 1 1 0 0 0 0 3 合計 1 4 26 32 7 3 2 3 2 80 発症者の年代別内訳 園児 職員 (実人員) 2 歳児 3 歳児 4 歳児 5 歳児 6 歳児 計 男児 1 2 22 6 7 38 女児 1 4 11 17 6 39 計 2 6 33 23 13 77 20 歳代 40 歳代 計 男性 0 0 0 女性 2 1 3 計 2 1 3 (3/39 人) ① 園児及び職員の健康観察の徹底 ② 症状出現時の早期発見・早期対応・早期受診 園の 対応状況 合計 ③ 保護者への注意喚起 ④ 手洗いの励行 ⑤ 嘔吐物の適切な処理,施設内消毒 ⑥ 園医・市主管課への報告・相談 ⑦ 行事の延期 (77/256 人) 集団発生事例 たかさご と り で 竜ケ崎保健所管内 社会福祉法人高砂福祉会 たかさごスクール取手 こんどう み つ え い の 園長名 近藤 光江 所在地 取手市井野3-16-1 主な症状 嘔吐・下痢 園児数 121 名 職員数 31 名 11 月 10 日に学校欠席者情報収集システムにて竜ケ崎保健所が探知。竜ケ崎保健所で調査したと 発症者の 状況 ころ,11 月 16 日までに嘔吐・下痢等の症状を呈した園児及び職員が 46 名となったことが判明しまし た。この嘔吐・下痢等の症状による入院者・重症者はおらず,発症者は全員快方に向かっておりま す。 検査及び 結果 県衛生研究所で園児 3 名,職員 2 名の検体(便)を検査したところ,園児 3 名の検体からノロウイ ルスが検出されました。 発生状況 (実人員) 11/2 11/3 11/4 11/5 11/6 11/7 11/8 11/9 (水) (木・祝日) (金) (土) (日) (月) (火) (水) 園児 3 0 5 0 0 2 2 7 職員 0 0 0 0 0 0 0 0 合計 3 0 5 0 0 2 2 7 11/10 11/11 11/12 11/13 11/14 11/15 11/16 (木) (金) (土) (日) (月) (火) (水) 園児 9 7 0 1 1 0 4 41 職員 2 2 0 0 1 0 0 5 合計 11 9 0 1 2 0 4 46 発症者の年代別内訳 園児 合計 (実人員) 0 歳児 1 歳児 2 歳児 3 歳児 4 歳児 5 歳児 6 歳児 計 男児 0 3 2 3 8 6 2 24 女児 0 5 2 4 3 3 0 17 計 0 8 4 7 11 9 2 41 (41 人/121 人) 20 歳代 職員 30 歳代 40 歳代 50 歳代 計 男性 0 0 0 0 0 女性 1 0 2 2 5 計 1 0 2 2 5 (5 人/31 人) ① 園児及び職員の健康観察の徹底 ② 症状出現時の早期発見・早期対応・早期受診 園の 対応状況 ③ 保護者への注意喚起 ④ 手洗いの励行 ⑤ 嘔吐物の適切な処理,施設内消毒 ⑥ 園医への報告・相談 ⑦ 行事の延期 ※学校欠席者情報収集システムとは,保育園・学校において,園児・生徒が感染症と診断されて欠席した場合 や,発熱,下痢,嘔吐といった症状を呈して欠席した場合等に,その内容を記録するシステムです。その情 報を保健所等の関係者間で共有することにより,感染症の集団発生を早期探知するためのシステムです。 集団発生事例 と う こ 鉾田保健所管内 社会福祉法人東湖園 あかつき保育園 し ま だ まさかず あんぼう 園長名 島田 昌和 所在地 鉾田市安房1672-16 主な症状 嘔吐・下痢 園児数 85 名 職員数 22 名 11 月 14 日に学校欠席者情報収集システムにて鉾田保健所が探知。鉾田保健所で調査したとこ 発症者の ろ,11 月 16 日までに嘔吐・下痢等の症状を呈した園児及び職員が 58 名となったことが判明しまし 状況 た。この嘔吐・下痢等の症状による入院者・重症者はおらず,発症者は全員快方に向かっておりま す。 検査及び 結果 県衛生研究所で園児 3 名,職員 7 名の検体(便)を検査したところ,園児 3 名,職員 2 名の検体か らノロウイルスが検出されました。 発生状況 (実人員) 11/11 11/12 11/13 11/14 11/15 11/16 (金) (土) (日) (月) (火) (水) 園児 29 7 5 3 2 3 49 職員 5 1 3 0 0 0 9 合計 34 8 8 3 2 3 58 合計 発症者の年代別内訳 園児 (実人員) 0 歳児 1 歳児 2 歳児 3 歳児 4 歳児 5 歳児 6 歳児 計 男児 1 2 4 4 6 8 2 27 女児 0 3 5 1 9 3 1 22 計 1 5 9 5 15 11 3 49 (49/85 人) 20 歳代 職員 30 歳代 40 歳代 計 男性 0 1 0 1 女性 5 2 1 8 計 5 3 1 9 (9/22 人) ① 園児及び職員の健康観察の徹底 ② 症状出現時の早期発見・早期対応・早期受診 園の 対応状況 ③ 保護者への注意喚起 ④ 手洗いの励行 ⑤ 嘔吐物の適切な処理,施設内消毒 ⑥ 園医・市主管課への報告・相談 ⑦ 行事の自粛 ※学校欠席者情報収集システムとは,保育園・学校において,園児・生徒が感染症と診断されて欠席した場合 や,発熱,下痢,嘔吐といった症状を呈して欠席した場合等に,その内容を記録するシステムです。その情 報を保健所等の関係者間で共有することにより,感染症の集団発生を早期探知するためのシステムです。 感染性胃腸炎ってどんな病気? ウイルスに感染して,胃や腸に炎症を起こす病気です。原因はノロウイルス,ロタウイルス,サ ポウイルス,腸管アデノウイルスなどがあります。下痢,嘔吐,発熱などの症状があるので,こまめ に水分補給をして脱水症にならないように注意が必要です。 症 状 感染すると1~3日でおもに下痢や嘔吐,ときには発熱などの症状がみられます。 予防策 ●手洗い ●患者の吐物及び下痢便などの適切な処理 ●消毒(次亜塩素酸ナトリウム) ●食品は必ず十分な加熱をしましょう。 ●調理器具はいつも清潔にしておきましょう。 発症後に注意すること ●乳幼児や高齢者では下痢等による脱水症状を生じることがありますので,早めに医療機関 を受診することが大切です。特に高齢者は誤嚥(おう吐物が気管に入る)により肺炎を起 こすことがあるため,体調の変化に注意しましょう。嘔吐の症状がおさまったら少しずつ 水分を補給し,安静に努め,回復期には消化しやすい食事をとるよう心がけましょう。 ※感染症発生動向調査(流行指数の推移) 感染性胃腸炎は定点把握疾患であり,県が指定した県内75の医療機関から,1週間に受診し 診断された患者数を報告いただいております。発生動向調査は,その患者数の総数を定点数(7 5)で除した数字(流行指数)で流行状況を把握しています。 警報発令基準:20 警報解除基準:12
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