食中毒の発生について(第2報) (平成28年11月10日15:00現在) 11月8日(火)に情報提供し た食中毒(疑い)の第2報。 アンダーライン部は変更部分 中央区保健福祉センター衛生課食品係 (中央保健所) 担当:馬場,池尻 ℡761-7356 保健福祉局生活衛生部食品安全推進課 食品衛生係 担当:高塚,庄嶋 ℡711-4277(内線 2258,2259) 1 探知 平成28年11月7日(月)11時15分頃,中央区内の医療機関から中央区保健福祉セン ター(中央保健所)に, 「11月6日(日)に中央区内の飲食店の弁当を食べて食中毒様症状を 呈した患者を複数名診察したが,他にも同様の患者がいる。」旨の連絡があった。 2 概要 平成28年11月6日(日)9時30分頃から,職場の同僚1グループ14名が福岡市中央区 の飲食店で製造された弁当を喫食したところ,うち6名が11月6日(日)14時頃から嘔吐, 腹痛,下痢等の食中毒様症状を呈したもの。 3 症状 嘔吐,腹痛,下痢等 4 摂食者数 判明分 5 6 6名 有症者数 … 判明分 6名 女性3名(20歳代2名,30歳代1名) ,男性3名(30歳代3名) ※受診者5名(入院者はいない)。全員快方に向かっている。 検査 ・・・・ 福岡市保健環境研究所で検査中 (1)有症者便 : 6検体 … 4検体から黄色ブドウ球菌検出 (2)有症者吐物 : 1検体 … 1検体から黄色ブドウ球菌検出 (3)施設従業員便 : 5検体 … 2検体から黄色ブドウ球菌検出 (4)施設ふきとり : 7検体 … 1検体から黄色ブドウ球菌検出 (5)手指ふきとり : 5検体 … 1検体から黄色ブドウ球菌検出 7 8 原因食品 下記施設で11月6日(日)に調理された弁当 鶏つくねハンバーグ,卵焼き,ウィンナー,ひじき,焼鮭,野菜サラダ,みそ汁, おにぎり 原因施設 (1)営業所所在地 福岡市中央区大名一丁目15番35号大名247ビル4F-A (2)営 業 者 氏 名 有限会社R.C.WORKS 取締役 岡 清文 (3)屋 号 コーデュロイカフェ (4)業 種 飲食店営業 9 原因施設に対する指導事項 (1)食材の適切な管理 (2)食材の十分な加熱 (3)食器・器具類の洗浄・消毒の徹底 (4)手洗いの励行 (5)施設従事者の健康管理の徹底 (6)施設の清掃の徹底 10 措置処分 中央区保健福祉センター(中央保健所)は,以下の理由により当該施設が調理した弁当が原 因の黄色ブドウ球菌による食中毒と断定し,11月10日(木)14時から11月12日(土) 14時までの2日間の営業停止処分とした。 (1)有症者6名の共通食は当該施設で11月6日(日)に調理された弁当のみであること。 (2)有症者4名の検便から黄色ブドウ球菌が検出されたこと。 (3)疫学調査の結果,潜伏時間や症状が黄色ブドウ球菌による食中毒と一致すること。 (4)調理従事者2名の検便及び1名の手指ふきとりから黄色ブドウ球菌が検出されたこと。 〈参考〉福岡市における平成 27 年及び平成 28 年食中毒発生状況 月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計 (件数) 1 3 0 5 1 1 5 0 2 3 0 1 22 (患者数) 51 59 0 251 9 1 25 0 5 8 0 2 411 (件数) 2 0 1 0 1 5 2 3 5 2 21 (患者数) 6 0 155 0 266 41 3 5 16 9 501 平成 27 年 平成 28 年 (注)現在調査中の件及び本件を含まない。 報道機関の皆様へ 報道機関の皆様におかれましては,食中毒予防について,市民の方へ 以下の点に注意するよう呼びかけていただきますようお願いします。 【黄色ブドウ球菌について】 ・人の手指(特に手荒れやキズのあるところ),鼻腔など身近なところにいる細菌。 ・増殖するときに耐熱性の毒素を作り,毒素は 100℃,30 分の加熱でも無毒化されない。 ・毒素に汚染された食品を摂取してから1~5時間で発症する。 ・主な症状は,吐き気,嘔吐,腹痛,下痢。 ・低温(5℃)ではほとんど増殖しない。 【予防方法】 ・手指についていることが多いので,食品に素手で直接触れないようにする。 ・低温(5℃)ではほとんど増殖しないので,調理後の食品は冷蔵庫で保管する。 ・弁当などは涼しいところに置き,なるべく早めに食べる。 ・調理の前はもちろん,調理中もこまめに手洗い・消毒を行う。 ・調理器具(包丁・まな板・ふきん等)の殺菌・消毒を行う。
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