第 2 回レポートの解答例 1 [ ] [ ] [ ] [ ] [ ] −1 1 −1 1 0 1 1 1 1 (1) 部分空間ではない.実際, , ∈ W だが,その和 + = 2 ̸∈ W . 1 1 1 1 2 (2) 部分空間である.多項式 0 は明らかに条件を満たすし,f (1 − x) = f (x), g(1 − x) = g(x) の とき,(af + bg)(1 − x) = af (1 − x) + bg(1 − x) = af (x) + bg(x) = (af + bg)(x) となるから. [補足] y = f (1 − x) のグラフは y = f (x) のグラフを x = 21 に関して対称移動したもので あることに注意すると,条件 f (1 − x) = f (x) は,y = f (x) のグラフが x = 21 に関して対称 であることを意味している.このような 2 つのグラフが与えられたとき,その和や実数倍も もちろん x = 21 に関して対称である. (3) 部分空間である.0 は x2 − x + 1 で割り切れるし,f (x), g(x) が x2 − x + 1 で割り切れると すると,f (x) = (x2 − x + 1)q1 (x),g(x) = (x2 − x + 1)q2 (x) とおけば,af (x) + bg(x) = a(x2 −x+1)q1 (x)+b(x2 −x+1)q2 (x) = (x2 −x+1)(aq1 (x)+bq2 (x)) となるので,af (x)+bg(x) も x2 − x + 1 で割り切れる. 0000 1000 0000 1000 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 ̸∈ W . + ∈ W だが,その和 , (4) 部分空間ではない. 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0001 0000 0001 0000 (5) 部分空間である.A = 0 なら明らかに条件が満たされている.また,JA + tAJ = 0 かつ JB + tBJ = 0 のとき,J(aA + bB) + t(aA + bB)J = a(JA + tAJ) + b(JB + t BJ) = 0 だから. (6) 部分空間である.f (x) = 0 なら f ′′ (x) = (sin x)(f (x)) は成り立つ.また,f ′′ (x) = (sin x)f (x), g ′′ (x) = (sin x)g(x) のとき,(af +bg)′′ (x) = af ′′ (x)+bg ′′ (x) = a(sin x)f (x)+b(sin x)g(x) = (sin x)(af (x)+ bg(x)). (7) 部分空間でない.f (x) ≡ π という定数関数は,f ′′ (x) = 0,sin f (x) = sin π ≡ 0 だから W に 属する.しかし,g(x) = 21 f (x) ≡ π2 とすると,g ′′ (x) = 0 だが,sin(g(x)) = sin π2 ≡ 1 なの で,g ′′ (x) ̸= sin(g(x)) となってしまい, 12 f (x) ∈ / W. (8) 部分空間である.すべての成分が 0 の定数列は等差数列だから 0 ∈ W .初項 p,公差 d の等 差数列 {an } と初項 q ,公差 e の等差数列 {bn } に対し,α{an } + β{bn } の一般項は,n ≧ 0 で α(p + nd) + β(q + ne) = αp + βq + n(αd + βe) となる.よって α{an } + β{bn } は,初項 αp + βq ,公差 αd + βe の等差数列であるから W に属する. (9) 部分空間でない.すべての項が 1 の定数列は公比 1 の等比数列であり,初項 1,公比 2 の等 比数列と和を取ると,(2, 3, 5, 9, . . .) となる.これは等比数列ではないので W に属さない. 2 1 1 0 1 p 2 −1 3 −1 q (1) a1 = , a2 = ,a = ,a = とおいたとき, ∈ W となるための 3 1 3 2 4 1 r 4 −1 1 1 s p q 条件は,c1 a1 + c2 a2 + c3 a3 + c4 a4 = となる c1 , c2 , c3 , c4 が存在することである.つまり, r s 1 2 3 4 1 0 −1 3 1 2 −1 1 1 p c1 −1 c2 q = 1 c3 r 1 s c4 が解を持つことである.この非同次形連立一次方程式の拡大係数行列は, 1 p 1 1 0 1 1 1 0 1 p 1 1 0 1 p −r+3p 0 2 −1 3 −1 q 0 −3 3 −3 q − 2p 0 1 −1 1 3 1 2 1 r → 0 −2 2 −2 r − 3p → 0 −5 1 −3 s −2 4p → 0 4 −1 1 1 s 0 −5 1 −3 s − 4p 0 −3 3 −3 q − 2p 0 1 1 0 0 0 1 −1 1 −4 2 0 0 p −r+3p 2 2s−5r+7p 2 5p+2q−3r 2 と行基本変形でき,係数行列の階数は 3 で,これが拡大係数行列の階数と一致するための条件 は,5p + 2q − 3r[= ] 0.これが求める条件である. ] [ ] [ ] [ [ ] 3 1 1 1 1 (2) W1 の元は c1 2 +c2 3 と表され,これらはすべて外積ベクトル 2 × 3 = −2 に垂 1 3 1 3 1 直である.つまり W1 は,この外積ベクトルを法線ベクトルとし,原点を通る平面 3x − 2y + z = 0 である. ] ] [ [ ] [ −5 1 1 4 を法線ベクトルとし,原点を通る平面 = 同様に,W2 は外積ベクトル 1 × 2 1 −3 1 −5x + 4y + z = 0 である. W1 ∩ W2 に属する元は, ] ] [ [ ] [ 2 つの平面の法線ベクトルと垂直なので,法線ベクトルの外積ベクト −6 −5 3 ル外積ベクトル −2 × 4 = 8 と垂直になる.従って,W1 ∩ W2 は,原点を通り,方 2 1 1 ] [ −3 x y 向ベクトルが 4 の直線であり,その方程式は − = − = z である. 3 4 1
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