2016年9月6日 カナダの金融市場動向 Weekly Report 【2016年8月27日~2016年9月2日の推移】 【1】先週の回顧 【カナダ・ドル 為替推移】 (2016年8月5日~2016年9月2日) 先週のカナダ・ドル円相場は上昇した一方で、カナダ 5年国債利回りは低下しました。 前週からの米国の利上げへの警戒や原油価格の下 落がカナダ・ドルの売り材料となったものの、米ドル円相 場の円安傾向を受けて、カナダ・ドルは対円ではじり高 で推移しました。一方、カナダ独自の材料で、2016年46月期GDP(国内総生産)がマイナス1.6%成長と市場 予想よりも悪化したことを受けて、カナダの国債金利は 低下しました。ただし6月単月に絞れば、5月に発生した アルバータ州の火災による経済活動の落ち込みからの 回復は順調と言える内容でした。政府支出と民間消費 の好調がうかがえ、景気は2016年4-6月期の落ち込み から回復方向へ転じているとみられます。 (円/カナダ・ドル) 90 (カナダ・ドル/米ドル) 1.15 円/カナダ・ドル(左軸) カナダ・ドル/米ドル(右軸、上下反転) 85 1.20 79.97 カナダ・ ドル 高 80 1.25 75 1.30 70 1.35 1.30 65 安 1.40 8/5 8/12 8/19 8/26 9/2 ※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。 【2】今週の見通し 【カナダ 金利推移】 9月は各地域の金融政策に注目イベントが多くなって います。日本では20-21日の日銀金融政策決定会合に おける「総括的な検証」が注目されますが、緩和政策の 継続が再確認され円安材料になりやすいとみています。 今週は会合前の最後の日銀高官の講演が予定され ています。カナダでは、政策金利の発表が予定されて いますが据え置きが予想されており、為替・金利とも相 場への影響は軽微とみています。経済指標面では、カ ナダ雇用者数のほか、輸出先である米国のISM(全米 供給管理協会)非製造業指数が注目で、金利は好調 な統計に対して上昇で反応しやすい基調であるとみて います。 (2016年8月5日~2016年9月2日) (%) 1.2 カナダ5年国債 1.0 0.8 0.69 0.6 0.4 0.2 8/5 8/12 8/19 8/26 9/2 【3】主要経済指標 発表日 発表頻度 期間 指標名 データ (参考)前回 8/31 8/31 9/2 9/7 9/8 9/9 毎月 四半期毎 毎月 毎月 毎月 2016年6月 2016年4-6月期 2016年7月 2016年7月 2016年8月 GDP(前月比) GDP(前期比、年率) 貿易収支(実額) 政策金利 新築住宅価格指数(前年同月比) 雇用者数(前月差) 0.6% -1.6% -24.9億カナダ・ドル - -0.6% 2.5% -39.7億カナダ・ドル 0.50% 2.5% 31.2千人 (出所)Bloomberg等より大和投資信託作成 当資料のお取り扱いにおけるご注意 ■当資料は、ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり、勧誘を目的としたものではありません。■当資料は、 各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。■当資料の中で記載されている内容、数値、 図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更されることがあります。■当資料中における運用実績 等は、過去の実績および結果を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。 販売会社等についてのお問い合わせ⇒大和投資信託フリーダイヤル0120-106212(営業日の9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/1
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