2016年12月6日 カナダの金融市場動向 Weekly Report 【2016年11月26日~2016年12月2日の推移】 【1】先週の回顧 先週のカナダ・ドル円相場およびカナダ5年国債利回 りは上昇しました。 11月30日(現地)のOPEC(石油輸出国機構)総会に おいて原油の減産で最終合意したことから、原油価格 が上昇し、カナダ・ドル円相場および金利は上昇しまし た。また、ECB(欧州中央銀行)の量的緩和縮小観測な ども金利上昇の要因となりました。一方、週後半の米国 の雇用統計で賃金上昇率が予想を下回り、インフレ期 待が低下したことはカナダの金利の低下要因となりまし た。 【カナダ・ドル 為替推移】 (2016年11月4日~2016年12月2日) (円/カナダ・ドル) 95 (カナダ・ドル/米ドル) 円/カナダ・ドル(左軸) カナダ・ 1.20 ドル カナダ・ドル/米ドル(右軸、上下反転) 90 1.15 85.41 85 1.25 80 1.30 75 1.35 1.33 70 11/4 11/11 11/18 11/25 高 安 1.40 12/2 ※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。 【2】今週の見通し 今週は、カナダで政策金利が発表されます。先週発 表された7-9月期のGDP(国内総生産)は中央銀行の 想定を上回る成長ペースとなったことから、政策金利は 据え置きが見込まれており、為替・金利とも相場への影 響は軽微とみています。 経済指標では貿易収支の発表が予定されており、市 場予想を上回る堅調な結果となれば、カナダ・ドルや金 利の上昇要因になるとみられます。OPECでの減産合 意は原油価格を下支えし、引き続きカナダ・ドル円相場 のサポート材料となりそうです。その他、量的緩和策の 行方が注目されるECB理事会も注目イベントです。 【カナダ 金利推移】 1.4 (2016年11月4日~2016年12月2日) (%) カナダ5年国債 1.2 1.03 1.0 0.8 0.6 0.4 11/4 11/11 11/18 11/25 12/2 【3】主要経済指標 発表日 発表頻度 期間 指標名 データ (参考)前回 11/30 11/30 12/2 12/6 12/8 毎月 四半期毎 毎月 毎月 - 2016年9月 2016年7-9月期 2016年11月 2016年10月 - GDP(前年同月比) GDP(前期比、年率) 雇用者数(前月差) 貿易収支(実額) 政策金利 1.9% 3.5% 10.7千人 - 1.0% -1.3% 43.9千人 -40.8億カナダ・ドル 0.50% (出所)Bloomberg等より大和投資信託作成 当資料のお取り扱いにおけるご注意 ■当資料は、ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり、勧誘を目的としたものではありません。■当資料は、 各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。■当資料の中で記載されている内容、数値、 図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更されることがあります。■当資料中における運用実績 等は、過去の実績および結果を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。 販売会社等についてのお問い合わせ⇒大和投資信託フリーダイヤル0120-106212(営業日の9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/1
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