社会科における平成28年度授業改善プラン 社会科における平成27年度授業改善プランの検証 地図などの資料から多くの情報を読み取る力をつけることに関しては、正答率も高くなり、効果が あったと思われる。都道府県の名称や位置についての理解も定着してきた。今年度は、さらに農業や 工業など、日本の国土や産業に目を向ける必要性がある。 社会科における調査結果及び学習結果の分析 内容別結果 ○ 4 年生では、 「絵地図の理解」は平均値を上回っている。ただし、方位磁石についての の分析 理解は十分とは言えない。また、身近ではない農家の仕事についてはイメージをつか めないためか、全般的に誤答が多かった。スーパーマーケットについて考察する設問 も正答率が低かった。 ○ 5 年生では、全般的に、区の平均を上回っている。ただし、 「安全の暮らし」は昨年に 続き、正答率が低い。特に考察する場面においては、課題が残る。方位、等高線、地 図記号についても相対的に正答率が低かった。 ○ 6 年生では、 「世界の中の国土」については全般的に正答率が区平均を上回ったが、そ の中で北方領土については正答率が低かった。日本の農業や工業の分野においては、 全般的に正答率が低い。また、貿易については、理解が不十分であることが分かった。 観点別結果 <関心・意欲・態度> の分析 各学年で農業、工業に関しての正答率が低く、関心が低いことがうかがえる。日本の国 土や産業について、関心をもたせる工夫が必要である。 <社会的な思考・判断・表現> 考察する分野においては、全学年とも正答率が低い。社会科新聞などで、表現する力は つけてきたが、学力テストでは実力を十分に発揮できなかった。資料を基に、自分で考察 し、判断する力を身に付けさせていく必要性がある。 <観察・資料活用の技能> フィールドワーク等で見る視点を与え、それについての観察はできるようになってきて いる。資料、グラフ、地図記号や方位磁針を使った地図の読み取りが課題である。 <知識・理解> 日本や外国、都道府県の名称や位置についての理解はすすんでいる。一方で、方位、等 高線、地図記号については理解が不十分である。 調査結果及び学習成果に基づいた授業改善のポイント 1.地図などの資料から多くの情報を読み取る力をつけること。 →今年度も引き続き、地図を活用する機会を多くして、地図を読み取る力を伸ばしていく。 →地図帳で索引を使って場所を調べたり、地図帳の統計など様々な資料を読み取ったり、時間を取っ て指導する。 →今年度も5学年の教室に常時、日本地図を掲示して日常的に目に触れさせる。 スーパーマーケット見学や工場見学を通して、関心をもって確かな理解につなげていく。 2.社会的な知識・理解の定着を図ること。 →都道府県の名称や位置について、理解の定着を図る。 →社会的な動きや政治の働きに関心を高めるために、引き続き新聞の活用を図る。 →社会科見学などで現地を見学する機会を重視し、それが難しい場合は視聴覚教材を活用する。 社会科の授業改善策 1.地図などの資料から多くの情報を読み取る力をつけるために 全学年 ・資料の読み取り方を学習する。グラフでは、縦軸・横軸が何を表しているのか など具体的に発問をしながらグラフの内容を押さえる。表やグラフの傾向を読 み取らせる。 ・地域の位置関係、名産品等を調べられるように地図を机上に用意する。 ・教室に四方位を貼り、方角を目に触れられるようにする。 中 教科書だけではなく、多くの資料を活用することによって社会への興味・関心を高め る。資料から分かることを読み取らせ、それをまとめることによって、資料活用の能 力を高める。 地図記号はフラッシュカードや地域の地図などを使い、効果的に学習を進められるよ うにする。 高 世界・日本の国土の自然の様子など、地図を活用して調べたり、白地図を使ったりす る活動を行う。また、5学年の教室に常時日本地図を掲示し、日常的に目にふれるよ うにする。表やグラフの全体の傾向を読み取らせるとともに、大きく変化する時の理 由について調べたり考えたりする。 2.社会的な知識・理解の定着を図るために 中 白地図に都道府県の名称や位置を書き込ませ、覚えられるようにする。社会科見学(工 場見学や清掃工場見学、水道キャラバンなど)へ行き、実際に見たり話を聞いたりす る活動を通して、興味をもって実感に基づいた理解を図るようにする。 高 時代背景や人物について、教科書だけでは、足りない部分についても説明を行い、具 体的なイメージを持って歴史の学習に取り組めるようにする。また、年表を見ながら 出来事と年代を整理できるようにする。
© Copyright 2024 ExpyDoc