体 育

体育科における平成28年度授業改善プラン
体育科における平成27年度授業改善プランの検証
取り組みにおける成果と課題
・ 体力テスト、マラソン大会、体育朝会といった学校全体での取り組みと体育の学習から、子ども
たちが自分自身の体力向上について意識を高め、意欲的に体育学習に取り組むことができた。
・ 休み時間に鬼遊びやボール運動、フリスビーで遊ぶ子が増えた。しかし、休み時間に校庭には出
ているが、散歩をしたり立ち話をしたりなど思い切り運動をしていない児童もいる。
・ 得意な運動にはすすんで取り組むが、苦手な運動に粘り強く取り組むことができない点に課題が
残る。
・ 体力テストでは、シャトルランと握力に課題がある。
体育科における(調査結果及び)学習結果の分析
内容別結果 <低学年>
○ 上体起こしにおいて回数が低い児童が多い。
の分析
○ 固定施設を使った運動遊びで、思い通りの動きができない児童がいる。
<中学年>
○ どの単元でも、体を動かすことが大好きで運動を好んで行っている。
○ 「鉄棒運動」で、様々な技に取り組む経験が少なく、技を身に付けることができ
ていない児童がいる。
<高学年>
○
○
観点別結果 ○
○
の分析
○
ゲーム・ボール運動が得意である
器械運動が苦手な児童がいる。
各学年、意欲的に体育の学習に取り組むことができている。
低学年は、体幹の力に課題がある。また、様々な動きに取り組ませる必要がある。
中学年、高学年ともに、器械運動における様々な技を知らず、新しい技に挑戦できて
いない児童が多い。
調査結果及び学習成果に基づいた授業改善のポイント
1. 領域ごとの指導内容や授業の流れの明確化
→○児童が動きができて楽しいと思える体育の授業を目指して、児童の技能習得状況を把握して授業
づくりを行う。
○児童の実態に合った運動の内容を精選して行う。運動の場や教材を工夫していく。
2. 指導内容の確実な定着を図ること
→○低・中・高学年の運動内容の系統性を図り、低学年から「固定施設を使った運動遊び」や「体つ
くり運動」などの指導を確実に行う。
○発達段階に応じて様々な体の動かし方を身に付け、多くの運動を体験させる。
3. 個人能力の差への対応
→○ペア学習やチームでの学習を取り入れ、動き方のコツに気付かせ、成功体験を増やす。
児童にできる喜びを味わわせたり、学び合うことの楽しさを感じさせる。
体育科の授業改善策
1.
領域ごとの指導内容や授業の流れの明確化
・領域ごとの身に付けさせたい動きやねらい、内容を明確にもち、児童が運動の楽し
さやできた喜びを感じられるような授業づくりを行う。
・授業の流れや、場づくり、児童にあった教材を工夫していく。
・学年での合同体育ではなく、各学級の実態に応じて体育の授業を行い、運動量を
しっかり確保していく。
2. 指導内容の確実な定着を図ること
・
「体つくり運動」を学期ごとに行う。毎学期に動きのテーマ(押す・引く・バランス
を取る)を決め、体の基本的な動きができるようにする。
・体の柔らかさや巧みな動きを高めるために、各領域の主運動につながる動きを準備
運動や予備的な運動に取り入れる。
・全学年の体育の年間指導計画の見直しを行い、同じ領域の運動を多学年が行えるよ
うな計画を立てる。これによって、各学年の指導内容や、内容の系統性を教員間で
話し合えるような環境を作る。また、教具も共通で使えるものなどは使いやすいよ
うに配置していく。
3. 個人能力の差への対応
・体育の学習では、ペア学習やチームでの活動を多く取り入れる。その中で、児童に
は、コミュニケーションを通して協力することの大切さや友達の良さに気付かせ、
お互いに良い影響を与えながら学習を進めさせていく。
・学習カードを使って授業の振り返りを行い、友達の良かったところやどうすればう
まくできるかなどを伝え合う。