2016年9月28日投資情報室（審査確認番号H28-TB154）ＲＥＩＴレポート豪ＲＥＩＴ市場の動向と今後の見通し底打ち感を強めつつある豪ＲＥＩＴ市場  追加利下げ観測の後退等を嫌気し、8月1日を高値に調整局面入りした豪ＲＥＩＴ市場ですが、以下の要因等を背景に、9月13日を底に反発に転じています。今後、更に底打ち感を強めるものとみています。 ① 割安感の強まり。イールドスプレッド（豪ＲＥＩＴ予想配当利回り−豪10年国債金利）は9月13日には 2.76％まで拡大し、2012年11月15日及び2015年9月23日以来の高水準となりました。因みに、2回とも同日を底に豪ＲＥＩＴは上昇に転じています【図表1】。 ② 過熱感の後退。8月1日にかけての上昇で、180日移動平均から大きく上方かい離。一部では過熱感が指摘されていたようですが、足元は同移動平均近辺まで調整しています【図表2】。 ③ 利益や配当額の上方修正期待。豪ＲＥＩＴ保有物件（金額ベース）の約半分は商業施設です。堅調な豪小売売上高【図表3】等を背景に、利益や配当額の上方修正期待が高まっている可能性があります。【図表1】豪ＲＥＩＴイールドスプレッド推移（％） 8 【図表2】豪ＲＥＩＴ指数の推移データ期間：2012年1月3日∼2016年9月26日（日次） ASX300 A-ＲＥＩＴ指数イールドスプレッド 7 予想配当利回り ASX300 A-ＲＥＩＴ指数（180日移動平均） 1,400 10年国債利回り 6 5 1,200 2016年9月13日のイールドスプレッド水準 4 3 2 9月13日（直近安値） 1,000 800 1 局面Ａ（2012年11月15日） 0 12/1 13/1 局面Ｂ（2015年9月23日） 14/1 局面Ａでの豪ＲＥＩＴ推移 980 600 12/1 16/1 （年/月） 15/1 局面Ｂでの豪ＲＥＩＴ推移 1,310 15/1 16/1（年/月）【図表3】豪小売売上高の推移データ期間：2014年12月∼2016年7月（月次）豪小売売上高 1,280 104 960 1,250 950 1,220 940 1,190 データ期間（日次） 2012年11月15日∼12月31日 12/5 14/1 ASX300 A-ＲＥＩＴ指数 970 11/15 13/1 106 ASX300 A-ＲＥＩＴ指数 930 データ期間：2012年1月3日∼2016年9月26日（日次） 1,600 102 100 データ期間（日次） 2015年9月23日∼10月30日 1,160 （月/日） 12/25 （※）2014年12月＝100として指数化 9/23 10/8 10/23（月/日）（※）豪ＲＥＩＴ指数：ASX300 A-REIT指数（配当除き、現地通貨ベース）予想配当利回りは同指数ベース（出所）図表1∼3はブルームバーグデータを基にニッセイアセットマネジメントが作成 98 14/12 15/4 15/8 15/12 16/4 （年/月） ●当資料は、市場環境に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが作成したものであり、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。実際の投資等に係る最終的な決定はご自身で判断してください。●当資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。●当資料のグラフ・数値等はあくまでも過去の実績であり、将来の投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。また税金・手数料等を考慮しておりませんので、実質的な投資成果を示すものではありません。●投資する有価証券の価格の変動等により損失を生じるおそれがあります。●手数料や報酬等の種類ごとの金額及びその合計額については、具体的な商品を勧誘するものではないので、表示することができません。●当資料のいかなる内容も将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。商号等：ニッセイアセットマネジメント株式会社金融商品取引業者関東財務局長（金商）第369号 1/1 加入協会：一般社団法人投資信託協会一般社団法人日本投資顧問業協会