国内株式の物色動向 - ニッセイ アセットマネジメント

2016年12月8日
投資情報室
臨時レポート
(審査確認番号H28-TB240)
国内株式の物色動向
○○○○○○○○
グロース株にキャッチアップしたバリュー株
 2016年年初頃から続いていたグロース株(指数)(※1)優位の相場が、トランプ氏勝利をきっ
かけに大きく変化。バリュー株(指数)(※2)が急速にキャッチアップ。
 バリュー株の一つである銀行株(銀行セクター)が急上昇。
(※1)成長株とも言う。株価純資産倍率(PBR)(株価が1株当り純資産の何倍まで買われているか
を示す数値)が相対的に高い銘柄群。電機や情報通信、薬品株等が多く含まれる。
(※2)割安株とも言う。PBRが相対的に低い銘柄群で、金融株や輸送用機器、商社株等が多く含ま
れる。
∼
キャッチアップしたバリュー株
∼
 2016年年初頃からグロース株優位の状況が続いていましたが、米大統領選でのトランプ氏勝利
をきっかけにバリュー株が急上昇し、グロース株にキャッチアップしました(図表1)。
∼
代表的なセクターの動き(バリュー株:銀行、グロース株:情報通信・サービス等) ∼
 TOPIXのPBRが1.29倍であるのに対し、情報通信・サービス等セクターは1.74倍、銀行
セクターは0.64倍となっています(ブルームバーグ、2016年12月2日時点)(図表2)。
 トランプ氏勝利後、銀行セクターが急上昇し、TOPIXの上昇をけん引しました。情報通信・
サービス等セクターはほぼ横ばいとなっています。
図表1:TOPIXバリュー・グロース株(指数)推移
データ期間:2014年12月30日∼2016年12月2日(日次)
140
TOPIXバリュー
図表2:銀行セクター指数等のPBR推移
(倍)
2.5
データ期間:2015年12月30日∼2016年12月2日(日次)
情報通信・サービス等
TOPIXグロース
銀行
TOPIX
2.0
120
1.5
1.0
100
0.5
80
0.0
※ 2014年12月30日を100として指数化
15/12
14/12
15/5
(%)
10
15/10
16/3
16/8 (年/月)
データ期間:2014年12月30日∼2016年12月2日(日次)
16/6
16/9
(年/月)
データ期間:2015年12月30日∼2016年12月2日(日次)
120
情報通信・サービス等
110
バリュー優位
5
銀行
TOPIX
100
0
90
グロース優位
-5
80
バリューとグロースのパフォーマンス差
-10
-15
16/3
図表3:銀行セクター指数等推移
60
70
※ 2014年12月30日を起点とする差(「バリュー」−「グロース」)
14/12
15/5
15/10
16/3
60
16/8 (年/月)
※ 2015年12月30日を100として指数化
50
注)セクターはTOPIX17業種分類による(次ページも同じ)
15/12
出所)図表1∼3はブルームバーグデータを基にニッセイアセットマネジメントが作成
16/3
16/6
16/9
(年/月)
●当資料は、市場環境に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが作成したものであり、特定の有価証券等の勧誘を目的と
するものではありません。実際の投資等に係る最終的な決定はご自身で判断してください。●当資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて作
成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。●当資料のグラフ・数値等はあくまでも過去の実績であり、将来の投資
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●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。●投
資する有価証券の価格の変動等により損失を生じるおそれがあります。●手数料や報酬等の種類ごとの金額及びその合計額については、具体的な商
品を勧誘するものではないので、表示することができません。●当資料のいかなる内容も将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
商 号 等:ニッセイアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第369号
加入協会:一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
1/2
○○○○○○○○
バリュー株物色の流れは一巡化の様相
 米金利の急ピッチの上昇も一服か。日本の金利上昇余地は限られると思われる。
 米金利上昇等を背景とするバリュー株物色の流れは一巡化の様相。今後はグロース株物色が進
む局面も。その際、株主資本利益率(ROE)(※1)の高さやその成長に着目した銘柄選定
が重みを増す可能性も。
(※1)株主資本(株主が投資した資金)で企業がどれだけ利益を上げたか、企業が株主資本をどの程
度有効活用しているかを測る指標。
 トランプ次期大統領が掲げる財政拡張的な政策等を背景に、米金利が急上昇。その余波等を受けて
日本の金利も上昇しました(図表4)。米金利上昇は思惑先行のきらいもあり、徐々に上昇の勢い
は弱まるものと思われます。
 CPI(消費者物価)(※2)等(図表5)や日銀が固定金利で無制限に国債を買い入れる「指し値
オペ」を実施し金利上昇をけん制したこと等から判断して、日本の金利上昇余地は限られると考え
ます。 (※2)日銀の掲げる物価目標2%(除く生鮮食品、前年比)に対し、2016年10月時点は
マイナス0.4%(前年同月比)。
図表4:日米10年国債金利推移
(%)
図表5:CPIと実質賃金(前年同月比)推移
(%)
データ期間:2015年10月1日∼2016年12月2日(日次)
0.8
3.0
日本10年国債金利(右軸)
0.6
(%)
0.8
データ期間:2015年6月末∼2016年10月末(月次)
0.6
米国10年国債金利(左軸)
2.5
0.4
0.4
0.2
2.0
0.2
0.0
0.0
1.5
-0.2
全国CPI(除く生鮮食品)
1.0
15/10
16/2
16/6
16/10
-0.2
-0.4
-0.4
-0.6
実質賃金
15/6
(年/月)
15/9
15/12
16/3
16/9(年/月)
16/6
 貸出金利の上昇で業績が拡大するとの見方等から急上昇した銀行セクターは、国内金利の上昇余
地が限られると思われること、株価の急上昇で割安感が薄れたと判断されること等から上値が重
くなりそうです(図表6)。
 今後はグロース株に資金が向かうことも考えられます。その際の投資尺度の一つとしてROEが
取り上げられる可能性もありそうです。指数ベースのROEは足元底打ち・回復傾向となってい
ます(図表7)。円安傾向が定着すれば、ROEの上昇が本格化することも考えられます。
図表6:銀行セクター指数と10年国債金利推移
(ポイント)
図表7:指数ベースROE推移
データ期間:2014年12月30日∼2016年12月2日(日次)(%)
0.6
170
(%)
10
データ期間:2014年1月末∼2016年11月末(月次)
銀行セクター指数(左軸)
10年国債金利(右軸)
150
0.4
9
130
0.2
110
0.0
8
JPX日経400(※)
90
-0.2
70
-0.4
14/12
15/4
15/8
15/12
16/4
16/8 (年/月)
TOPIX
7
※銘柄選定の尺度の一つにROEを取り入れた指数
6
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
16/7 (年/月)
出所)図表4∼7はブルームバーグデータを基にニッセイアセットマネジメントが作成
●当資料は、市場環境に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが作成したものであり、特定の有価証券等の勧誘を目的と
するものではありません。実際の投資等に係る最終的な決定はご自身で判断してください。●当資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて作
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収益を示唆あるいは保証するものではありません。また税金・手数料等を考慮しておりませんので、実質的な投資成果を示すものではありません。
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商 号 等:ニッセイアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第369号
2/2
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