PowerPoint プレゼンテーション

*グローバル投資環境
ロシアの金融政策会合~
No.1453
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ご参考資料
髙木証券投資情報部
政策金利を10.5%から10%に引き下
げる一方、年内の金利据え置き示唆
2016年9月20日作成
ロシア中央銀行は16日に開いた金融政策会合において、
政策金利を10.5%から10%に引き下げることを決定した。
ロシア中銀は、昨年1月30日の金融政策会合での200ベー
シスを皮切りに同年7月31日の会合まで5会合連続、累計
で600ベーシスの利下げを実施した後は利下げを休止して
いたが、今年6月10日に7会合ぶりに50ベーシスの利下げ
を実施、当該会合及び7月29日に開催され、政策金利の据
え置きを決めた前回会合の声明文は「インフレリスクの
評価と、予測の道筋に沿ったインフレの低下に基づいて、
さらなる利下げの可能性を考慮するだろう」という表現
で追加利下げに含みを持たせていた。
政策金利をリファイナンシング
レートから1週間もの入札
金利に変更
今回会合の声明文では、インフレは7月の7.2%から9月
12日現在の推定値である6.6%へ、中銀の基本見通しに
沿って、かなりの低下を見せたと述べた上で、先行きに
ついては「2017年の9月に4.5%、2017年の末に目標の
4%」と述べているが、今後の金融政策については、「ロ
シア中銀の予想では、インフレの持続的な低下トレンド
を強めるためには、2016年の終わりまで現在の金利を維
持する必要がある」として、追加利下げの可能性がある
のは、2017年の第1四半期から第2四半期にかけてとの見
方を示している。
ところで、第2四半期のGDPは前年同期比0.6%減と、マ
イナス成長が続いている2015年第1四半期以降で最も小
幅な落ち込みにとどまった。中銀は2016年の下期にはプ
ラス成長が可能だという従来の見通しを維持しているが、
2017年の成長率は高くはなく、1%以下にとどまるとの
見方を示している。
なお、格付け会社S&Pは16日、原油安と欧米による制
《大手格付け会社による格付け一覧》
裁という二つのショックに対する経済の調整に伴う対外
自国通貨建 外貨建
見通し
ムーディーズ Ba1
Ba1
安定的
リスクの低減を理由に、ロシアの格付け(外貨建:BB+、
S&P
BBBBB+
安定的
自国通貨建:BBB-)の見通しを「ネガティブ」から「安
フィッチ BBBBBBネガティブ
定的」に引き上げることを発表した。S&P以外の大手格付
け会社では、ムーディーズが昨年12月3日に外貨建、自国通貨建とも「Ba1」としている
格付けに対する見通しを「ネガティブ」から「安定的」に変更している。 今年2月以降
の原油の反発に伴って米ドルに対して上昇に転じたロシアの通貨ルーブルは、原油の上
昇トレンドがとりあえず途切れたとみられる最近でも堅調さを持続しているが、その背
景の一つには、一昨年の3月から昨年1月にかけてロシアの格付けを複数回にわたって引
き下げた格付け会社のスタンスの変化があるように思われる。(文責:勇崎 聡)
(データ出所:ロシア中銀、格付け会社各社及びBloombergのデータより髙木証券作成)
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