28004A 窒素肥料の利用効率向上と環境負荷低減化に向けた 新世代

【平成28年度 農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業 シーズ創出ステージ】
28004A
窒素肥料の利用効率向上と環境負荷低減化に向けた
新世代サステイナブル硝化抑制剤の開発
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代表機関・研究総括者
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 高度解析セ
ンター 山崎 俊正
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研究期間:2016~2018 年度(3 年間)
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研究目的
施肥窒素の効率的利用と環境負荷低減化のため、標的硝化菌酵素の
構造情報とメタゲノム情報に基づき硝化反応を効果的に阻害する化学
物質をデザインし、分子標的型硝化抑制剤を開発する。
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研究内容及び実施体制
①
分子標的型硝化抑制剤の開発
標的酵素の構造情報・メタゲノム情報から酵素の高次構造を解析
し阻害物質をデザインする。これらのハイスループット評価法を確
立し抑制剤候補物質を分子設計する。
(農研機構・高度解析センター)
②
土壌における分子標的型硝化抑制剤の評価
土壌の硝化菌のメタゲノム解析により標的酵素の活性部位構造情
報を得る。さらに硝化を制御すべき土壌部位を特定し、候補物質性
能を評価する。
(農研機構・農業環境変動研究センター)
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達成目標
開発したハイスループット評価法によりデザインした硝化抑制剤候
補を選抜して、基本骨格4種とその誘導体を創出し、土壌長期培養で
硝化を 90%阻害可能な条件を確定する。
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期待される効果・貢献
農作物の生産コスト削減と窒素肥料による環境負荷の低減により、
環境保全型の持続的で効率のよい食糧生産が可能となる。また温室効
果ガス削減により環境を保全し国際的な責任を果たすことができる。
【連絡先
国立研究開発法人
農研機構高度解析センター
029-838-7900】
28004A
窒素肥料の利用効率向上と環境負荷低減化に向けた新世代サステイナブル
硝化抑制剤の開発