28008A 活性汚泥モデルと新規窒素除去反応アナモックスの利用による

【平成28年度 農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業 シーズ創出ステージ】
28008A
活性汚泥モデルと新規窒素除去反応アナモックスの利用による
畜産廃水処理技術の高度化
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代表機関・研究総括者
国立研究開発法人 農研機構 畜産研究部門 和木 美代子
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研究期間:2016~2018 年度(3 年間)
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研究目的
畜産農家における、既存活性汚泥処理施設の運転の最適化と窒素除
去の高度化により、省コスト化と環境対策の両立を目指す。
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研究内容及び実施体制
① 畜産廃水の活性汚泥処理モデルを用いた解析
活性汚泥モデルを用いて、畜産廃水の活性汚泥処理における窒素
除去への最適条件を示す。さらに、高度処理としてアナモックス処
理の検討を行う。(農研機構 畜産研究部門)
②
パイロットプラントによる畜産廃水活性汚泥処理の運転性能の検
証
パイロットプラントを運転し、課題①のモデル解析の結果および、
アナモックス処理の検証を行う。(茨城県畜産センター)
③
畜産廃水処理施設における自生アナモックス菌集積条件の解明
アナモックス菌が高濃度に自生する、畜産廃水処理施設において、
アナモックス菌の効果的な集積方法を検討する。
(静岡県畜産技術研究所中小家畜研究センター)
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達成目標
水質汚濁防止法健康項目における窒素の一律排水基準を達成するた
め、活性汚泥処理施設の曝気管理条件を最適化し、アナモックス菌に
よる高度処理技術とあわせた畜産廃水処理の基盤技術を開発する。
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期待される効果・貢献
畜産経営からの環境への窒素流出が削減され、水環境の窒素汚染の
削減に貢献する。さらに、畜排せつ物処理の負担軽減による畜産経営
の強化は、国産畜産物の供給推進に貢献できる。
【連絡先
国立研究開発法人
農研機構 畜産研究部門
029-838-8677】
28008A
活性汚泥モデルと新規窒素除去反応アナモックスの利用による
畜産廃水処理技術の高度化
畜産廃水の活性汚泥処理施設
背景と目的
畜産農家が今後生き残るには、環境対策が必要
今後強化が想定される浄化放流水の窒素規制への対応が急務
達成目標
窒素一律基準(「水質汚濁防止法 アンモニア、アンモニア化合物、
亜硝酸化合物、硝酸化合物」窒素 100 mg/L)を達成できる基盤処理
技術を開発する
研究内容
(実施体制)
中課題1.畜産廃水の活性汚泥処理モデルを用いた解析
(農研機構
畜産研究部門)
モデル解析による活性汚泥処理条件の最適化を行う
アナモックス処理条件の検討を行う
アナモックス菌は有機物を使わずに
窒素除去を行うことができる
データに基づく
計算方法の補正
解析結果の検証
アナモックス菌の供給・
採取条件の提示
中課題2.パイロットプラント
中課題3.畜産廃水処理施
による畜産廃水処理の運転性能
設における自生アナモック
の検証(茨城県畜産センター) 菌体供給 ス菌集積条件の解明
(静岡県畜産技術研究所
条件提示
パイロットプラント運転による、
中小家畜研究センター)
モデル解析結果の検証およびア
自生アナモックス菌の集積
ナモックス処理の検証を行う
方法の検討を行う
畜産廃水
アナモックス処理
パイロット
プラントの
処理フロー
畜産廃水処理施設
から得られたアナ
モックス菌
(赤褐色の粒)
期待される効果・貢献
直接的貢献
コスト削減により畜産農家の経営が強化される
法令遵守ができると同時に水環境が保全される
将来の波及効果
他の畜産廃棄物処理への応用によりさらなる環境対策に貢献できる
自然界窒素循環の健全化が実現できる