インドネシア:ICMA 2036 年には石炭輸入の可能性を警告 2016 年 9 月 15 日掲載 9 月 7 日付けの地元報道によると、インドネシア石炭鉱業協会(ICMA)は、インドネシアは発電所の燃料 を化石燃料に大きく依存しており、20 年後には、石炭輸入の可能性を示した。 エネルギー・鉱物資源省(MEMR)は、2014 年から 2019 年、全国で 35,000 MW 発電計画を立て、発電 所の 60%は石炭火力発電所(石炭消費量は 166 百万トンと予測)を予定している。 ICMA は、現在の石炭埋蔵量は、MEMR 推定値 324 億トンよりもはるかに少ない 83 億トンとし、2036 年 までに枯渇し、海外からの石炭輸入が必要になると警告した。更に、発電所の寿命は商業運転開始日から 25~30 年間であり、20 年間で石炭資源が枯渇すると、発電所の石炭燃料が不足するとした。 石炭火力発電所での発電量は、2002 年から 2012 年の間に倍増し、全体発電量の 81%を占めている。 MEMR のデータによれば、国内石炭消費量は 2016 年 1〜4 月期で 24.5 百万トン。 (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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