世界・広域 : コークス炭価格 6 カ月間で 80%以上の高騰 2016 年 9 月 8 日掲載 9 月 1 日付けの報道によると、コークス炭(製鉄用)価格は、中国の供給力低下、インド製鉄所の需要増に て高騰している。2 月時点と比べて、8 月は 80%以上(8 月だけでも 41%)高騰して約 140 USD/トンで、過去 2.5 年間で最も高い。 中国の炭鉱年間操業 276 日(若しくはそれ以下)政策の決定もあり、石炭価格は回復。更に、主要な石炭 生産省である山西省での最近の大雨にて、 輸送可能道路が大幅に減少し、 その他の輸送手段も影響を受け、 石炭供給が制限されている。 コークス炭消費国であるインド・中国への主要な供給国である豪州でも、悪天候と操業環境にて、その 供給が制限されている。 豪州産業省のデータによると、 2016-2017 年度の原料炭生産量は 192 百万トン(概算 2%増)と見込まれる。 しかし、原料炭輸出額は、石炭価格の低下と輸出成長率低下にて、182 億豪ドル(5%減)と見込まれている。 豪州の石炭輸出(原料炭・一般炭両方とも)は、公式データでは、2015-2016 年度は 370 億豪ドル、全体輸 出額(物・サービス)の 12%相当であった。 (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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